36 / 36
連載
79.深い後悔③-sideニコル-
しおりを挟む
馬車に揺られている間は落ち着くことなど出来ず、始終そわそわとしていた。
一度は決意をしたはずなのに、拒絶される恐怖からどこかでルシ様の屋敷に着かないで欲しいと思ってしまう。
しかしそんな願いも虚しく、数十分後には門の前に到着していた。
(着いてしまったわ……)
「さあ、行こうか」
「は、はいっ……」
先に降りたお父様の手を取ると、私は馬車から降りて屋敷の方へと向かった。
こんなにも重々しい気分で屋敷に入るのは初めてだった。
***
「夜分遅くに、そして突然の訪問申し訳ない。ツェルナー侯爵はご在宅だろうか」
お父様は傍にいた執事に声を掛けると、快く応接間へと通された。
私達は何度もこの屋敷を訪れていた事もあり顔見知りだ。
その為なのか、夜分唐突に訪れることになってしまったが簡単に入ることが出来た。
侯爵が来るまでの間は、まるで死刑宣告を待っている様な気分だった。
今にも破裂してしまいそうな程、私の心臓はバクバクと激しい鼓動を刻んでいた。
(怖い……)
それから間もなくして、扉が開いた。
そこにいたのは侯爵だったのだが、その表情は曇っているように見えた。
こんな夜分に押しかけてしまったことを、不快に思っているという顔では無かった。
どちらかと言うと困惑したと表現する方が正しい気がする。
お父様は侯爵が入って来ると席を立ち上がったので、私も追うように様に腰を上げた。
「ツェルナー侯爵、突然押しかけてしまい申し訳ありません。今回私達が来たのは……」
「ルシアノの件だろう?」
お父様の声を遮るように、侯爵は告げた。
「はい。そのことで参りました。ルシアノ殿を呼んで頂くことは可能ですか?」
「…………」
お父様の問いかけに侯爵は黙り、困った様な顔を浮かべていた。
それを見た時、何か嫌な予感を覚えた。
「ツェルナー侯爵……?」
「申し訳ない。……それは出来ないんだ」
「出来ないとは、どういった意味ですか?」
「……ルシアノは出て行った。ニコル嬢との婚約を白紙に戻し、自分は屋敷を出て自由に生きていくと言ってな。爵位を継がせないと話してから、このような計画は立てていた様だ。全く身勝手な男だ」
「そ……そんな……」
目の前が急に暗くなり、震える私の唇からはか細い声が零れた。
「ニコル嬢、本当に愚息が迷惑ばかりかけて申し訳ない」
侯爵は私に向けて頭を下げてきたが、今の私にはそんな言葉は届いていなかった。
(ルシ様が出て行った……。私、本当に捨てられたんだ……)
目の奥がじわじわと熱くなり、涙が勝手に溢れて来る。
自業自得だと分かっていても、胸が苦しくて張り裂けそうで、どうにかなってしまいそうだ。
私がこんな状態になっている間、事情は隣にいたお父様が話してくれた。
ルシ様を追い詰めて、その結果このような暴挙に出ることになってしまった経緯を。
私はいつも自分のことばかりで、ルシ様の話を聞こうとなんてしなかった。
ルシ様は優しいから私が言うことはなんでも聞いてくれると勘違いしていた。
何度も我儘を言って困らせて、こんなんじゃ嫌気を差されたとしても当然だろう。
日々の私の言動が原因で、ルシ様に引き金を引かせてしまったことは明らかだった。
(ルシ様、ごめんなさいっ……)
「ニコル、いつまで泣いているんだ。今は辛いかも知れないが、泣くためにここに来たわけではないだろう?」
お父様は泣き続けている私に向けて、厳しい声を掛けた。
私が顔を上げると二人共困った様子でこちらも見つめていた。
「ニコル嬢。ルシアノは、アリーセ嬢を奪いに行くと言ったのは本当なのか?」
視線が合うと、侯爵は眉間に皺を寄せて徐に問いかけて来た。
私は小さく頷いた。
「……しかし、先程の伯爵の話だとアリーセ嬢は屋敷にはいないんだよな。会わせる前にルシアノを見つけて説得させるしかないか。この国に居ないのが不幸中の幸いだな」
「そうですね。娘は今や王太子の婚約者だ。王家を巻き込めば、本人だけの問題では済まなくなってしまいますからね」
(え……?)
その話が耳に入り、ドクンと嫌な鼓動が鳴り始める。
「あ、あの、それはどういう意味ですか?」
「もし本当にルシアノがアリーセ嬢を奪うなんてことが起こってしまえば、処罰の対象はこの侯爵家にも及ぶかもしれない。アリーセ嬢も共犯にさせられる可能性だってある。そうなれば伯爵家もただでは済まなくなる。だからその前に何としてもルシアノの居場所を見つけ出して、止めさせなければならない。ニコル嬢、辛いとは思うが協力してもらえないだろうか」
侯爵は真直ぐに私の瞳を捉えていた。
その強い眼光が、これが現実に起こっていることだと訴えているように見えた。
(そんなに大変な事になってるの!? なんで……。どうしよう、私ルシ様にお姉様が隣国にいるって話しちゃった……)
「ニコル……?」
固まっている私に気付いてお父様が声を掛けた。
「ど、どうしよう……。私……、ルシ様に言っちゃった」
「何をだ?」
「お姉様が屋敷に戻ってないこと……、隣国に今行っているってこと」
「「……っ!?」」
私が震えた声で答えると、二人は顔を見合わせて強張った表情を見せた。
「まさか、ルシ様も隣国に向かったってことは……ないよね?」
私は顔を引き攣らせながら答えたが、二人は黙っていた。
「今すぐに港に従者を向かわせて確認させる。そうでないことを願うが、一応確認の為にな」
侯爵の声はどこか震えていた。
ここにいる全員が動揺しきっていた。
その日のうちに確認したところ、ルシ様らしき姿の人物が船に乗り込んだという情報を得ることとなった。
それは侯爵に出て行くと告げてから数時間後のことだったらしい。
お父様はその事実を知ると、すぐに屋敷に戻り執務室に篭った。
お姉様が戻って来るのは約2週間後だ。
ルシ様が船に乗ったという事は、行き先がバルティスであることを知っていたのだろう。
王子が隣国を訪問することは隠しているわけではないので、王宮にいる者なら簡単に知ることが出来る筈だ。
ルシ様の友人に王宮勤めの者がいて、そこから情報を聞き出したのかもしれない。
こんなにも大事になるなんて思ってもいなかった。
私はルシ様だけでなく、大切な家族をも失ってしまうのだろうか。
一度は決意をしたはずなのに、拒絶される恐怖からどこかでルシ様の屋敷に着かないで欲しいと思ってしまう。
しかしそんな願いも虚しく、数十分後には門の前に到着していた。
(着いてしまったわ……)
「さあ、行こうか」
「は、はいっ……」
先に降りたお父様の手を取ると、私は馬車から降りて屋敷の方へと向かった。
こんなにも重々しい気分で屋敷に入るのは初めてだった。
***
「夜分遅くに、そして突然の訪問申し訳ない。ツェルナー侯爵はご在宅だろうか」
お父様は傍にいた執事に声を掛けると、快く応接間へと通された。
私達は何度もこの屋敷を訪れていた事もあり顔見知りだ。
その為なのか、夜分唐突に訪れることになってしまったが簡単に入ることが出来た。
侯爵が来るまでの間は、まるで死刑宣告を待っている様な気分だった。
今にも破裂してしまいそうな程、私の心臓はバクバクと激しい鼓動を刻んでいた。
(怖い……)
それから間もなくして、扉が開いた。
そこにいたのは侯爵だったのだが、その表情は曇っているように見えた。
こんな夜分に押しかけてしまったことを、不快に思っているという顔では無かった。
どちらかと言うと困惑したと表現する方が正しい気がする。
お父様は侯爵が入って来ると席を立ち上がったので、私も追うように様に腰を上げた。
「ツェルナー侯爵、突然押しかけてしまい申し訳ありません。今回私達が来たのは……」
「ルシアノの件だろう?」
お父様の声を遮るように、侯爵は告げた。
「はい。そのことで参りました。ルシアノ殿を呼んで頂くことは可能ですか?」
「…………」
お父様の問いかけに侯爵は黙り、困った様な顔を浮かべていた。
それを見た時、何か嫌な予感を覚えた。
「ツェルナー侯爵……?」
「申し訳ない。……それは出来ないんだ」
「出来ないとは、どういった意味ですか?」
「……ルシアノは出て行った。ニコル嬢との婚約を白紙に戻し、自分は屋敷を出て自由に生きていくと言ってな。爵位を継がせないと話してから、このような計画は立てていた様だ。全く身勝手な男だ」
「そ……そんな……」
目の前が急に暗くなり、震える私の唇からはか細い声が零れた。
「ニコル嬢、本当に愚息が迷惑ばかりかけて申し訳ない」
侯爵は私に向けて頭を下げてきたが、今の私にはそんな言葉は届いていなかった。
(ルシ様が出て行った……。私、本当に捨てられたんだ……)
目の奥がじわじわと熱くなり、涙が勝手に溢れて来る。
自業自得だと分かっていても、胸が苦しくて張り裂けそうで、どうにかなってしまいそうだ。
私がこんな状態になっている間、事情は隣にいたお父様が話してくれた。
ルシ様を追い詰めて、その結果このような暴挙に出ることになってしまった経緯を。
私はいつも自分のことばかりで、ルシ様の話を聞こうとなんてしなかった。
ルシ様は優しいから私が言うことはなんでも聞いてくれると勘違いしていた。
何度も我儘を言って困らせて、こんなんじゃ嫌気を差されたとしても当然だろう。
日々の私の言動が原因で、ルシ様に引き金を引かせてしまったことは明らかだった。
(ルシ様、ごめんなさいっ……)
「ニコル、いつまで泣いているんだ。今は辛いかも知れないが、泣くためにここに来たわけではないだろう?」
お父様は泣き続けている私に向けて、厳しい声を掛けた。
私が顔を上げると二人共困った様子でこちらも見つめていた。
「ニコル嬢。ルシアノは、アリーセ嬢を奪いに行くと言ったのは本当なのか?」
視線が合うと、侯爵は眉間に皺を寄せて徐に問いかけて来た。
私は小さく頷いた。
「……しかし、先程の伯爵の話だとアリーセ嬢は屋敷にはいないんだよな。会わせる前にルシアノを見つけて説得させるしかないか。この国に居ないのが不幸中の幸いだな」
「そうですね。娘は今や王太子の婚約者だ。王家を巻き込めば、本人だけの問題では済まなくなってしまいますからね」
(え……?)
その話が耳に入り、ドクンと嫌な鼓動が鳴り始める。
「あ、あの、それはどういう意味ですか?」
「もし本当にルシアノがアリーセ嬢を奪うなんてことが起こってしまえば、処罰の対象はこの侯爵家にも及ぶかもしれない。アリーセ嬢も共犯にさせられる可能性だってある。そうなれば伯爵家もただでは済まなくなる。だからその前に何としてもルシアノの居場所を見つけ出して、止めさせなければならない。ニコル嬢、辛いとは思うが協力してもらえないだろうか」
侯爵は真直ぐに私の瞳を捉えていた。
その強い眼光が、これが現実に起こっていることだと訴えているように見えた。
(そんなに大変な事になってるの!? なんで……。どうしよう、私ルシ様にお姉様が隣国にいるって話しちゃった……)
「ニコル……?」
固まっている私に気付いてお父様が声を掛けた。
「ど、どうしよう……。私……、ルシ様に言っちゃった」
「何をだ?」
「お姉様が屋敷に戻ってないこと……、隣国に今行っているってこと」
「「……っ!?」」
私が震えた声で答えると、二人は顔を見合わせて強張った表情を見せた。
「まさか、ルシ様も隣国に向かったってことは……ないよね?」
私は顔を引き攣らせながら答えたが、二人は黙っていた。
「今すぐに港に従者を向かわせて確認させる。そうでないことを願うが、一応確認の為にな」
侯爵の声はどこか震えていた。
ここにいる全員が動揺しきっていた。
その日のうちに確認したところ、ルシ様らしき姿の人物が船に乗り込んだという情報を得ることとなった。
それは侯爵に出て行くと告げてから数時間後のことだったらしい。
お父様はその事実を知ると、すぐに屋敷に戻り執務室に篭った。
お姉様が戻って来るのは約2週間後だ。
ルシ様が船に乗ったという事は、行き先がバルティスであることを知っていたのだろう。
王子が隣国を訪問することは隠しているわけではないので、王宮にいる者なら簡単に知ることが出来る筈だ。
ルシ様の友人に王宮勤めの者がいて、そこから情報を聞き出したのかもしれない。
こんなにも大事になるなんて思ってもいなかった。
私はルシ様だけでなく、大切な家族をも失ってしまうのだろうか。
93
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(2件)
あなたにおすすめの小説
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、孤独な陛下を癒したら、執着されて離してくれません!
花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」
婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。
追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。
しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。
夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。
けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。
「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」
フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。
しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!?
「離縁する気か? 許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」
凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。
孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス!
※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。
【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】
【書籍化】番の身代わり婚約者を辞めることにしたら、冷酷な龍神王太子の様子がおかしくなりました
降魔 鬼灯
恋愛
コミカライズ化決定しました。
ユリアンナは王太子ルードヴィッヒの婚約者。
幼い頃は仲良しの2人だったのに、最近では全く会話がない。
月一度の砂時計で時間を計られた義務の様なお茶会もルードヴィッヒはこちらを睨みつけるだけで、なんの会話もない。
お茶会が終わったあとに義務的に届く手紙や花束。義務的に届くドレスやアクセサリー。
しまいには「ずっと番と一緒にいたい」なんて言葉も聞いてしまって。
よし分かった、もう無理、婚約破棄しよう!
誤解から婚約破棄を申し出て自制していた番を怒らせ、執着溺愛のブーメランを食らうユリアンナの運命は?
全十話。一日2回更新 完結済
コミカライズ化に伴いタイトルを『憂鬱なお茶会〜殿下、お茶会を止めて番探しをされては?え?義務?彼女は自分が殿下の番であることを知らない。溺愛まであと半年〜』から『番の身代わり婚約者を辞めることにしたら、冷酷な龍神王太子の様子がおかしくなりました』に変更しています。
愛されないと吹っ切れたら騎士の旦那様が豹変しました
蜂蜜あやね
恋愛
隣国オデッセアから嫁いできたマリーは次期公爵レオンの妻となる。初夜は真っ暗闇の中で。
そしてその初夜以降レオンはマリーを1年半もの長い間抱くこともしなかった。
どんなに求めても無視され続ける日々についにマリーの糸はプツリと切れる。
離縁するならレオンの方から、私の方からは離縁は絶対にしない。負けたくない!
夫を諦めて吹っ切れた妻と妻のもう一つの姿に惹かれていく夫の遠回り恋愛(結婚)ストーリー
※本作には、性的行為やそれに準ずる描写、ならびに一部に性加害的・非合意的と受け取れる表現が含まれます。苦手な方はご注意ください。
※ムーンライトノベルズでも投稿している同一作品です。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
離婚する両親のどちらと暮らすか……娘が選んだのは夫の方だった。
しゃーりん
恋愛
夫の愛人に子供ができた。夫は私と離婚して愛人と再婚したいという。
私たち夫婦には娘が1人。
愛人との再婚に娘は邪魔になるかもしれないと思い、自分と一緒に連れ出すつもりだった。
だけど娘が選んだのは夫の方だった。
失意のまま実家に戻り、再婚した私が数年後に耳にしたのは、娘が冷遇されているのではないかという話。
事実ならば娘を引き取りたいと思い、元夫の家を訪れた。
再び娘が選ぶのは父か母か?というお話です。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
過去1ヶ月以内にノーチェの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、ノーチェのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にノーチェの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、ノーチェのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
え!私はニコルがこれで許されて、ルシと幸せになりました...だと、ちょっとお花畑な世界観に思いました。
血の繋がらない娘が実の娘にこれだけの害を与えて、ニコルの境遇のみ慮り、肩身の狭い思いをさせた私達の責任だな...と感じるなら、同時に、妻のみを思い、深く考えず孤児を引き取り甘やかして育てた結果、孤児の妬み嫉みが全て、年が近く同性である娘に向いてしまい、婚約者を奪う行動を起こし娘の心を深く傷つけてしまった事にも気が回らないと、ダメパパになってしまいますよ?
引き取りさえしなければ娘とルシは幸せになれたかも知れないのだし...。
アリーは王太子がいるので結果オーライだとしても、傷つけられた心の痛みは忘れられはしないし、ルシも自業自得とは言え、かなり人生狂ってしまい、ニコルの欲望のせいで二人の人生が大幅に狂った事は事実。
泣いて反省し、後悔しても、ちょっと人間性疑うと言うか、得体の知れない存在に思え、怖くて今後家族として暮らすとか普通無理だと思います。血が繋がっていないとこう言う怖さはありますよね?遺伝的要素。ニコルは修道院送りが妥当?
続きも楽しみにしてます。
ルシ君、確かにクズだけど、ここまでクズなキャラに創られてしまったことが可愛そうだなあ…なんて思っちゃったり。
反省して心を入れ替えて、妹ちゃんと愛を育んでいく、みたいな展開だと、救いがあってよかったのにな。
もも様
感想ありがとうございます(o*。_。)oペコッ
たしかにルシはちょっと可哀そうな設定になってしまいましたね💦
書いてる途中、妹とルシの関係をどうしようか結構悩んでいました。
この話で唯一救われないのはルシだけなんですよね(・_・;)
最後まで読んで頂きありがとうございました!