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3.私が悪役?
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「せ、聖女? 私は何も聞いてないから、わっ……、わからないです!」
突然聖女の話をされると、私はドキッとして思わず胸に手を当てた。
私が聖女としての力を開花するのは、もう少し先に起こるイベントの時だ。
だから私が聖女だということはまだ誰も知らないはずだし、本人である私だって本来であればまだ気づいてないことになる。
(なんで聖女のことを知っているの!? もしかして、私すでに詰んでる……?)
けれど、なにかがおかしい。
きっとこの違和感は間違いではない気がする。
ルーカスの話を聞いている限り、私以外の誰か別人のことを言っているように聞こえてくるからだ。
今朝起きたおかしな現象のことも考えると、ますます私の知らない所で別の何かが動いているようにしか思えなくなっていく。
(そうだとしたら、一体誰が聖女なの……?)
考えれば考えるほど気になってしまい、私は思い切ってルーカスに尋ねてみることにした。
「あの、その聖女に選ばれた方って、ルーカス様はどなたかご存知ですか?」
「王太子殿下の婚約者であるローゼマリー・ドレヴィス公爵令嬢だって聞いたけど」
私はルーカスの言葉を聞いて耳を疑った。
(ローゼマリーが聖女……?)
そもそも彼女は悪役令嬢ではなかったのか。
もしそうだとすれば、私は聖女じゃないってことになるのだが……。
(一体どうなっているの?)
ここは私が知ってる乙女ゲームの世界ではないのかもしれない。
ローゼマリーが聖女であるならば、私が聖女という可能性はなくなる。
これは今の私にとっては喜ぶべき状況ではないのだろうか。
「ミア嬢?」
「……え? あ、ごめんなさい。少し考えごとをしてました」
ルーカスに名前を呼ばれて、私はハッと我に返った。
「そうか。聖女が現れるのって百年ぶりらしいね」
「そうなんですか? ルーカス様は聖女について詳しいんですか?」
「いや、俺も噂で聞いたくらいだからあまり詳しくは知らないよ」
「そうなんですね」
「だけど、本当にローゼマリー様が聖女なんでしょうか」
ローゼマリーが聖女だなんて信じられなくて、心の声が漏れてしまう。
「教会側も認めているみたいだし、間違いではないんじゃないかな?」
教会側が認めているということは、根拠となる聖なる力を既に目覚めさせたということになるはずだ。
そうなるとローゼマリーが聖女であることは間違いないのかもしれない。
「そっか……。それなら、間違いないのかも」
「君は他に聖女がいると思っているの?」
突然耳元で囁かれゾクッと鳥肌が立った。
「……っ、思ってないです!」
私は慌てるように答えた。
「なんだか、君からすごくいい匂いがする」
突然ルーカスはそんなことを言い出したので、私は不思議そうに顔を傾げた。
「そうですか? でもこの場所、薔薇の香りが強くて他の匂いは分からなくないですか?」
「たしかにそうだね。だけど君からはすごく甘い香りがする」
(甘い香り? なんだろう。あ! もしかして……)
「もしかしたら今朝作ったお菓子の匂いかもしれません」
「お菓子?」
私は朝焼いたパイのことを思い出した。
「はい。昨日の夜に作っておいた物を、今朝焼いたんです。多分それだと思います。ルーカス様は鼻が良いんですねっ」
「ああ、なるほどな。確かに俺は人より少し鼻が良いのかも知れないな」
始めて会った時にも感じたが、やはりルーカスは話しやすいタイプの人間のようだ。
身分のことは一切気にしないで、私に優しく接してくれる。
そういう人間にあまり出会ったことがなかったから、私はとにかく嬉しかった。
その後も少しルーカスと話をして、学園のことを色々私に教えてくれた。
***
翌日、私が登校して教室に入ろうとした所で、突然ローゼマリーに呼び止められた。
隣には彼女の婚約者であるギルベルトの姿もある。
「ミアさん、来て早々ごめんなさい。少しお話したいことがあるの。少しお時間を頂けませんか?」
「……はい」
ローゼマリーに突然声を掛けられてしまい、私は色々と動揺していた。
その一番の原因はローゼマリーではなく、威嚇するような鋭い視線を私に向けて来ているギルベルトのせいだ。
「マリー、やっぱり心配だ。僕も一緒に行こうか?」
「ギル、心配してくれているのね。ありがとう、だけど私は大丈夫よ。それに変にミアさんに警戒されたくないから」
心配そうな表情を見せるギルベルトに、ローゼマリーは安心させるような言葉を告げる。
警戒しているのは私ではなく、先ほどから威嚇するように睨んでくるギルベルトのほうなのに。
私は二人の会話を、困り果てたような顔で眺めていた。
「ミアさん、待たせてしまってごめんなさい。では行きましょうか」
「……はい」
私は渋々といった顔でローゼマリーに連れられて、空き教室へと入っていく。
ローゼマリーと話すのは少し怖かったけど、色々と知りたいこともあったので丁度良かったのかもしれない。
今はそう思うことにした。
***
「あの、お話とは何でしょうか?」
空き教室に入ると窓際で背を向けるローゼマリーに私は問いかけた。
私が声を掛けるとローゼマリーは振り返り、視線が合う。
「突然こんなこと言ったら驚かせてしまうかもしれないけど、実は私転生者なの」
「…………」
私はローゼマリーのその言葉に驚いてしまった。
(彼女も転生者?)
「ふふっ、驚いた顔しているわね。でもこれは本当のことよ。私はこの世界のことを良く知っているわ。これから起こる出来事も含めて、ね」
「どういうことですか?」
彼女はふんと鼻先で笑うと、自慢げに話し始めた。
「こんなことは言ったら貴女を驚かせてしまうかもしれないけど、ミアさんのためでもあるし言わせてもらうわね。ここは私が前世で見た物語の世界、そして私はヒロインでミアさん、貴女は私をいじめる悪役令嬢よ」
「悪役令嬢って、私がですか?」
(は? 何を言っているの? 私が悪役とか設定的にも無理があり過ぎじゃない?)
「ええ、そうよ。このまま進めば間違いなく貴女は破滅の道を進むことになる」
「……でも、私がローゼマリー様をいじめるなんて、あり得なくないですか?」
「え? どうしてそう思うの?」
「だって……、私は爵位も下ですし、王太子殿下と婚約をしているローゼマリー様をいじめることなんてどう考えてできないと思うんですが。そんなことをしたら、自分がどういう立場に追いやられるかくらい簡単に想像出来ます。馬鹿ではないので」
「……っ!」
涼しげだったローゼマリーの表情が曇り始め、明らかに動揺している様子に変わっていく。
「それに私がローゼマリー様をいじめる理由って何でしょうか? 会うのは今日で初めてですよね? 初対面なのに悪役令嬢って言われても困ります」
「それはっ、貴女はこれからギルのことが好きになるの! それで私が邪魔になって意地悪するのよっ」
ローゼマリーは私に指摘されると、先ほどまでの落ち着いた口調は崩れ、焦るように早口になっていた。
「いえ、それは絶対ないです。あんな失礼な人、……じゃなくて、王太子殿下は見るからにローゼマリー様にゾッコンじゃないですか。私は二人の仲を引き裂くようなことは絶対に致しません!」
「その言葉、信じてもいいの?」
私が言い切ると、ローゼマリーは不安そうに私の顔を覗いてくる。
「はい、もちろんです。あと昨日聞いたんですが、ローゼマリー様は聖女に選ばれたんですよね?」
「そ、そうよっ! 聖女に選ばれたのは貴女ではなく私よ。だって私がヒロインなんだからっ」
「……そうなんですね。ならば尚更いじめるなんて出来っこありません! するつもりもないですけど。なので安心してください」
「本当に信じるわよ?」
疑うような視線を向けるローゼマリーに、私は小さく頷いた。
「信じてくれて構いませんが、その前にいくつかお願いしたいことがあるのですが……」
「お願い? 何かしら?」
「昨日、ローゼマリー様の弟であるオリヴァー様から『ローゼマリー様をいじめたら許さない』と言われました。会ったこともないローゼマリー様をいじめるなんてどう考えても無理です。きっと何か誤解をしているんだと思います」
「え? オリヴァーがそんなことを。分かったわ! オリヴァーに誤解をしていることを伝えておくわ」
「ありがとうございます。それから……」
「まだあるの?」
ローゼマリーは困ったように溜息を漏らした。
私はそんな彼女を見ながら苦笑した。
(困ってるのは私のほうなのに……)
「ラファエル・ヘルムート様から『聖女を貶めたら断罪する』みたいなことを言われたんですが、それも誤解です。私はそんなことは一切考えていません」
「分かったわ、ラファエル様に誤解だと伝えればいいのね」
「はい。お願いします。それから……」
「…………」
私が続けようとすると、ローゼマリーは『まだあるの?』と言わんばかりの顔で面倒くさそうに私を見つめていた。
「ギルベルト王太子殿下に近づくことはしません。好きになることも絶対にないですし、ローゼマリー様をいじめるつもりもないと……」
「分かったわ! ギルにそう伝えればいいのね」
「はい」
「もうないの?」
「もうないです。大丈夫です」
「そう。この約束を破ったら、許さないわよ?」
「分かっています。破るつもりはないので安心してください」
「ミアさんの、その言葉……信じるわ。突然呼び出してしまってごめんなさいね。話は以上よ」
私はその言葉を聞くとローゼマリーに軽く頭を下げて、教室から出た。
(はぁ……、ローゼマリーも転生者か。だけど、これでなんとなく状況が見えてきた気がするわ)
私は肩を落として、疲れた顔を見せながら自分の教室へと戻って行った。
突然聖女の話をされると、私はドキッとして思わず胸に手を当てた。
私が聖女としての力を開花するのは、もう少し先に起こるイベントの時だ。
だから私が聖女だということはまだ誰も知らないはずだし、本人である私だって本来であればまだ気づいてないことになる。
(なんで聖女のことを知っているの!? もしかして、私すでに詰んでる……?)
けれど、なにかがおかしい。
きっとこの違和感は間違いではない気がする。
ルーカスの話を聞いている限り、私以外の誰か別人のことを言っているように聞こえてくるからだ。
今朝起きたおかしな現象のことも考えると、ますます私の知らない所で別の何かが動いているようにしか思えなくなっていく。
(そうだとしたら、一体誰が聖女なの……?)
考えれば考えるほど気になってしまい、私は思い切ってルーカスに尋ねてみることにした。
「あの、その聖女に選ばれた方って、ルーカス様はどなたかご存知ですか?」
「王太子殿下の婚約者であるローゼマリー・ドレヴィス公爵令嬢だって聞いたけど」
私はルーカスの言葉を聞いて耳を疑った。
(ローゼマリーが聖女……?)
そもそも彼女は悪役令嬢ではなかったのか。
もしそうだとすれば、私は聖女じゃないってことになるのだが……。
(一体どうなっているの?)
ここは私が知ってる乙女ゲームの世界ではないのかもしれない。
ローゼマリーが聖女であるならば、私が聖女という可能性はなくなる。
これは今の私にとっては喜ぶべき状況ではないのだろうか。
「ミア嬢?」
「……え? あ、ごめんなさい。少し考えごとをしてました」
ルーカスに名前を呼ばれて、私はハッと我に返った。
「そうか。聖女が現れるのって百年ぶりらしいね」
「そうなんですか? ルーカス様は聖女について詳しいんですか?」
「いや、俺も噂で聞いたくらいだからあまり詳しくは知らないよ」
「そうなんですね」
「だけど、本当にローゼマリー様が聖女なんでしょうか」
ローゼマリーが聖女だなんて信じられなくて、心の声が漏れてしまう。
「教会側も認めているみたいだし、間違いではないんじゃないかな?」
教会側が認めているということは、根拠となる聖なる力を既に目覚めさせたということになるはずだ。
そうなるとローゼマリーが聖女であることは間違いないのかもしれない。
「そっか……。それなら、間違いないのかも」
「君は他に聖女がいると思っているの?」
突然耳元で囁かれゾクッと鳥肌が立った。
「……っ、思ってないです!」
私は慌てるように答えた。
「なんだか、君からすごくいい匂いがする」
突然ルーカスはそんなことを言い出したので、私は不思議そうに顔を傾げた。
「そうですか? でもこの場所、薔薇の香りが強くて他の匂いは分からなくないですか?」
「たしかにそうだね。だけど君からはすごく甘い香りがする」
(甘い香り? なんだろう。あ! もしかして……)
「もしかしたら今朝作ったお菓子の匂いかもしれません」
「お菓子?」
私は朝焼いたパイのことを思い出した。
「はい。昨日の夜に作っておいた物を、今朝焼いたんです。多分それだと思います。ルーカス様は鼻が良いんですねっ」
「ああ、なるほどな。確かに俺は人より少し鼻が良いのかも知れないな」
始めて会った時にも感じたが、やはりルーカスは話しやすいタイプの人間のようだ。
身分のことは一切気にしないで、私に優しく接してくれる。
そういう人間にあまり出会ったことがなかったから、私はとにかく嬉しかった。
その後も少しルーカスと話をして、学園のことを色々私に教えてくれた。
***
翌日、私が登校して教室に入ろうとした所で、突然ローゼマリーに呼び止められた。
隣には彼女の婚約者であるギルベルトの姿もある。
「ミアさん、来て早々ごめんなさい。少しお話したいことがあるの。少しお時間を頂けませんか?」
「……はい」
ローゼマリーに突然声を掛けられてしまい、私は色々と動揺していた。
その一番の原因はローゼマリーではなく、威嚇するような鋭い視線を私に向けて来ているギルベルトのせいだ。
「マリー、やっぱり心配だ。僕も一緒に行こうか?」
「ギル、心配してくれているのね。ありがとう、だけど私は大丈夫よ。それに変にミアさんに警戒されたくないから」
心配そうな表情を見せるギルベルトに、ローゼマリーは安心させるような言葉を告げる。
警戒しているのは私ではなく、先ほどから威嚇するように睨んでくるギルベルトのほうなのに。
私は二人の会話を、困り果てたような顔で眺めていた。
「ミアさん、待たせてしまってごめんなさい。では行きましょうか」
「……はい」
私は渋々といった顔でローゼマリーに連れられて、空き教室へと入っていく。
ローゼマリーと話すのは少し怖かったけど、色々と知りたいこともあったので丁度良かったのかもしれない。
今はそう思うことにした。
***
「あの、お話とは何でしょうか?」
空き教室に入ると窓際で背を向けるローゼマリーに私は問いかけた。
私が声を掛けるとローゼマリーは振り返り、視線が合う。
「突然こんなこと言ったら驚かせてしまうかもしれないけど、実は私転生者なの」
「…………」
私はローゼマリーのその言葉に驚いてしまった。
(彼女も転生者?)
「ふふっ、驚いた顔しているわね。でもこれは本当のことよ。私はこの世界のことを良く知っているわ。これから起こる出来事も含めて、ね」
「どういうことですか?」
彼女はふんと鼻先で笑うと、自慢げに話し始めた。
「こんなことは言ったら貴女を驚かせてしまうかもしれないけど、ミアさんのためでもあるし言わせてもらうわね。ここは私が前世で見た物語の世界、そして私はヒロインでミアさん、貴女は私をいじめる悪役令嬢よ」
「悪役令嬢って、私がですか?」
(は? 何を言っているの? 私が悪役とか設定的にも無理があり過ぎじゃない?)
「ええ、そうよ。このまま進めば間違いなく貴女は破滅の道を進むことになる」
「……でも、私がローゼマリー様をいじめるなんて、あり得なくないですか?」
「え? どうしてそう思うの?」
「だって……、私は爵位も下ですし、王太子殿下と婚約をしているローゼマリー様をいじめることなんてどう考えてできないと思うんですが。そんなことをしたら、自分がどういう立場に追いやられるかくらい簡単に想像出来ます。馬鹿ではないので」
「……っ!」
涼しげだったローゼマリーの表情が曇り始め、明らかに動揺している様子に変わっていく。
「それに私がローゼマリー様をいじめる理由って何でしょうか? 会うのは今日で初めてですよね? 初対面なのに悪役令嬢って言われても困ります」
「それはっ、貴女はこれからギルのことが好きになるの! それで私が邪魔になって意地悪するのよっ」
ローゼマリーは私に指摘されると、先ほどまでの落ち着いた口調は崩れ、焦るように早口になっていた。
「いえ、それは絶対ないです。あんな失礼な人、……じゃなくて、王太子殿下は見るからにローゼマリー様にゾッコンじゃないですか。私は二人の仲を引き裂くようなことは絶対に致しません!」
「その言葉、信じてもいいの?」
私が言い切ると、ローゼマリーは不安そうに私の顔を覗いてくる。
「はい、もちろんです。あと昨日聞いたんですが、ローゼマリー様は聖女に選ばれたんですよね?」
「そ、そうよっ! 聖女に選ばれたのは貴女ではなく私よ。だって私がヒロインなんだからっ」
「……そうなんですね。ならば尚更いじめるなんて出来っこありません! するつもりもないですけど。なので安心してください」
「本当に信じるわよ?」
疑うような視線を向けるローゼマリーに、私は小さく頷いた。
「信じてくれて構いませんが、その前にいくつかお願いしたいことがあるのですが……」
「お願い? 何かしら?」
「昨日、ローゼマリー様の弟であるオリヴァー様から『ローゼマリー様をいじめたら許さない』と言われました。会ったこともないローゼマリー様をいじめるなんてどう考えても無理です。きっと何か誤解をしているんだと思います」
「え? オリヴァーがそんなことを。分かったわ! オリヴァーに誤解をしていることを伝えておくわ」
「ありがとうございます。それから……」
「まだあるの?」
ローゼマリーは困ったように溜息を漏らした。
私はそんな彼女を見ながら苦笑した。
(困ってるのは私のほうなのに……)
「ラファエル・ヘルムート様から『聖女を貶めたら断罪する』みたいなことを言われたんですが、それも誤解です。私はそんなことは一切考えていません」
「分かったわ、ラファエル様に誤解だと伝えればいいのね」
「はい。お願いします。それから……」
「…………」
私が続けようとすると、ローゼマリーは『まだあるの?』と言わんばかりの顔で面倒くさそうに私を見つめていた。
「ギルベルト王太子殿下に近づくことはしません。好きになることも絶対にないですし、ローゼマリー様をいじめるつもりもないと……」
「分かったわ! ギルにそう伝えればいいのね」
「はい」
「もうないの?」
「もうないです。大丈夫です」
「そう。この約束を破ったら、許さないわよ?」
「分かっています。破るつもりはないので安心してください」
「ミアさんの、その言葉……信じるわ。突然呼び出してしまってごめんなさいね。話は以上よ」
私はその言葉を聞くとローゼマリーに軽く頭を下げて、教室から出た。
(はぁ……、ローゼマリーも転生者か。だけど、これでなんとなく状況が見えてきた気がするわ)
私は肩を落として、疲れた顔を見せながら自分の教室へと戻って行った。
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