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2.3日で見つかる
私は勇者パーティーを抜けてから3日後、ルイス達が向かう予定の街とは反対側にある『トロスト街』に来ていた。
割と大きな街で賑わいを見せている。
一応、数日過ごせるお金は持ち合わせている。
この日の為にコツコツ使わずに貯めていた。
だけど直ぐになくなってしまうと思うので、ギルドに行って仕事を探すことにした。
大きい街だけあってギルドの建物もそれなりに立派で、中に入ると沢山の冒険者達の姿があった。
年齢や性別も様々で、私より全然小さい子達の姿も見える。
やっぱり都会は違うんだなと毎回感心してしまう。
私は掲示板の前に移動して、自分が探せる仕事を探すことにした。
Lv10だとそこまで沢山は無かったけど、私がソロで出来そうな仕事もあり、その中でも比較的簡単に出来るものを選んだ。
討伐系は少し怖いので、素材収集の方にしようと貼られていた紙に手を伸ばそうとした。
「ラナならそっちより、少し大変だけどこっちの討伐の方がいいんじゃないかな?」
「でも私…討伐はちょっと怖くて……ってなんでいるの!?」
聞いたような声だなと横を向くと、そこには何故か離れたはずのルイスの姿があった。
私は幽霊でも見るような顔で驚いていた。
「なんでって…ラナが勝手に居なくなるから探しに来たに決まってるだろ?」
私の言葉にルイスは呆れたような表情で溜息を洩らした。
「ちょっと待って…私、手紙置いといたと思うんだけど…まさか読んでないとか…?」
焦りながら私が言うとルイスは「ああ、あれか」と思い出す様に言い、どうやら知っている様子だった。
「僕はラナがパーティーから抜ける事は認めてないよ。ラナの両親からラナの事頼まれてるし、勝手に居なくなられると困るんだよ。だからもう僕から離れるなんて真似はしないで欲しいな」
まさか3日で見つかるなんて思いもしなかった。
敢えて違う方向にある街に来たのに、どうして…
もしかして、行き先が急に変わったとかなのかな。
「………他の人は…?」
私は辺りをきょろきょろと探す様に見渡すも、それらしき姿は無くほっとした。
きっとまた嫌味でも言われるんじゃないかと思っていたから。
「その事なら、安心していいよ。パーティーは解散したんだ」
ルイスは平然と言った。
その言葉を聞いた私は再び驚いた顔を見せた。
「は…?なんで?何か…あったの?」
「別に何もないよ?ラナが居なくなったから一緒に組む意味ないと思って解散しただけだし。だってあいつ等、ラナの事追い出そうとしてて最初から嫌いだったんだよね。解散しようって言ったら文句言われたから少し脅したら逃げ……分かってくれたみたい」
なんだろう。
ルイスってこんなキャラだった…?
顔はいつも通り優しそうな表情なのに、何か黒いものが見えるのは気のせい…だよね?
私は寒気の様なものを感じて鳥肌が立った。
「いや…そういう問題ではないかと!だってルイスは魔王討伐するんでしょ?勇者なんだし…。全く役に立たない私と二人とか普通にあり得ないと思う」
「僕は二人でも全然問題ないとは思うけど、ラナがどうしてもって言うなら他に誰か入れてもいいよ」
私が幾ら言ってもルイスは全く焦る事もせず、相変わらずのマイペースぶりだった。
ルイスは昔から余り周りの事を気にしない所がある。
焦った所なんて殆ど見たことがない。
とにかくのんびりしてる感じで、だけどしっかりしていて不思議な雰囲気を持っている。
「だから…私は私の道を進もうと思ってるの。だからルイスも勇者として頑張って…!私応援してるから…」
「まだLv10のラナが冒険者として一人でやっていけるの?」
ルイスは痛い所をついてきた。
「それは…これから色々頑張る予定で…」
「ラナは単純だから、変な奴にすぐ騙されそうで心配だよ。だからやっぱり僕と一緒にいるべきだと思う」
「酷い…!私そんなに馬鹿じゃないもんっ!」
「ラナが思ってるほど冒険者って甘くないよ。ラナみたいな世間知らずの子を騙そうとする奴等なんてこの世界には沢山いるんだよ」
まるで絶対に私は騙されるダメな奴みたいに聞こえて来てイラっとした。
「うるさいな…大丈夫だから私の事はほっといてよ。ルイスは勇者として頑張って…!それじゃあまたねっ!!」
「………。」
私がうざったそうにそう言うとルイスはそれ以上言って来なかった。
私は受けようと思っていた依頼の紙を取り一人で受付まで向かった。
割と大きな街で賑わいを見せている。
一応、数日過ごせるお金は持ち合わせている。
この日の為にコツコツ使わずに貯めていた。
だけど直ぐになくなってしまうと思うので、ギルドに行って仕事を探すことにした。
大きい街だけあってギルドの建物もそれなりに立派で、中に入ると沢山の冒険者達の姿があった。
年齢や性別も様々で、私より全然小さい子達の姿も見える。
やっぱり都会は違うんだなと毎回感心してしまう。
私は掲示板の前に移動して、自分が探せる仕事を探すことにした。
Lv10だとそこまで沢山は無かったけど、私がソロで出来そうな仕事もあり、その中でも比較的簡単に出来るものを選んだ。
討伐系は少し怖いので、素材収集の方にしようと貼られていた紙に手を伸ばそうとした。
「ラナならそっちより、少し大変だけどこっちの討伐の方がいいんじゃないかな?」
「でも私…討伐はちょっと怖くて……ってなんでいるの!?」
聞いたような声だなと横を向くと、そこには何故か離れたはずのルイスの姿があった。
私は幽霊でも見るような顔で驚いていた。
「なんでって…ラナが勝手に居なくなるから探しに来たに決まってるだろ?」
私の言葉にルイスは呆れたような表情で溜息を洩らした。
「ちょっと待って…私、手紙置いといたと思うんだけど…まさか読んでないとか…?」
焦りながら私が言うとルイスは「ああ、あれか」と思い出す様に言い、どうやら知っている様子だった。
「僕はラナがパーティーから抜ける事は認めてないよ。ラナの両親からラナの事頼まれてるし、勝手に居なくなられると困るんだよ。だからもう僕から離れるなんて真似はしないで欲しいな」
まさか3日で見つかるなんて思いもしなかった。
敢えて違う方向にある街に来たのに、どうして…
もしかして、行き先が急に変わったとかなのかな。
「………他の人は…?」
私は辺りをきょろきょろと探す様に見渡すも、それらしき姿は無くほっとした。
きっとまた嫌味でも言われるんじゃないかと思っていたから。
「その事なら、安心していいよ。パーティーは解散したんだ」
ルイスは平然と言った。
その言葉を聞いた私は再び驚いた顔を見せた。
「は…?なんで?何か…あったの?」
「別に何もないよ?ラナが居なくなったから一緒に組む意味ないと思って解散しただけだし。だってあいつ等、ラナの事追い出そうとしてて最初から嫌いだったんだよね。解散しようって言ったら文句言われたから少し脅したら逃げ……分かってくれたみたい」
なんだろう。
ルイスってこんなキャラだった…?
顔はいつも通り優しそうな表情なのに、何か黒いものが見えるのは気のせい…だよね?
私は寒気の様なものを感じて鳥肌が立った。
「いや…そういう問題ではないかと!だってルイスは魔王討伐するんでしょ?勇者なんだし…。全く役に立たない私と二人とか普通にあり得ないと思う」
「僕は二人でも全然問題ないとは思うけど、ラナがどうしてもって言うなら他に誰か入れてもいいよ」
私が幾ら言ってもルイスは全く焦る事もせず、相変わらずのマイペースぶりだった。
ルイスは昔から余り周りの事を気にしない所がある。
焦った所なんて殆ど見たことがない。
とにかくのんびりしてる感じで、だけどしっかりしていて不思議な雰囲気を持っている。
「だから…私は私の道を進もうと思ってるの。だからルイスも勇者として頑張って…!私応援してるから…」
「まだLv10のラナが冒険者として一人でやっていけるの?」
ルイスは痛い所をついてきた。
「それは…これから色々頑張る予定で…」
「ラナは単純だから、変な奴にすぐ騙されそうで心配だよ。だからやっぱり僕と一緒にいるべきだと思う」
「酷い…!私そんなに馬鹿じゃないもんっ!」
「ラナが思ってるほど冒険者って甘くないよ。ラナみたいな世間知らずの子を騙そうとする奴等なんてこの世界には沢山いるんだよ」
まるで絶対に私は騙されるダメな奴みたいに聞こえて来てイラっとした。
「うるさいな…大丈夫だから私の事はほっといてよ。ルイスは勇者として頑張って…!それじゃあまたねっ!!」
「………。」
私がうざったそうにそう言うとルイスはそれ以上言って来なかった。
私は受けようと思っていた依頼の紙を取り一人で受付まで向かった。
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