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4.目覚めると隣には…
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「……んー…」
「ラナ、大丈夫…?」
私は火照った様な体の熱さを感じて少しうなされていた。
「喉…渇いた…」
「今、水持ってくるからちょっと待ってて」
体が熱いせいか喉が渇いて仕方がなかった。
「ラナ持ってきたよ、飲める?」
「うん…」
「無理そうだね、なら僕が飲ませてあげるよ。口開けて?」
「……んっ…」
唇に温かいものが触れたと思うと、水が私の口の中に流れて込んで来た。
そのまま、ごくんと喉を鳴らして飲み込んだ。
喉の奥の渇きが潤っていくのを感じる。
「ラナ、まだ飲む?」
「うん…」
私が薄く口を開けて待ってると、また温かいものが重なりゆっくりと水が喉に流れてくる。
喉が潤ってくるとほっとして再び夢の中へと落ちて行った。
「ラナ…汗かいてるから、服脱がせてあげるね」
***
「頭痛い…」
目が覚めると頭痛を感じた。
額に手を当て昨日の事を思い出す。
私、昨日はたしかギルドに行って…
それからルイスと一緒にご飯食べて…
「おはよ、ラナ」
「あ、おはよう。ルイス」
すぐ隣から声がして視線を向けると横にルイスがいたので返事を返した。
「昨日ラナ、間違えてお酒飲んじゃって酔っぱらっちゃったの覚えてない?」
「え…?あー…そういえばそんな気がする!」
なんとなくだけど、記憶が薄っすらと浮かんできた。
なんだかスースーするような気がして下を向くと自分が服を着てない事に気付いた。
私は焦って布団の中を覗くと下着は付けている事にほっとした。
これは一体なんなの!?
「ああ、昨日ラナ…すごく汗かいてたから僕が服を脱がせておいてあげたよ」
「……っ!!」
その言葉を聞くと、瞬間的に私の顔は沸騰したみたいに真っ赤になった。
「安心して?まだ何もしてないから」
「私の服どこっ!?…って言うか…なんでルイスは私と一緒に寝てるの?!」
私は完全に混乱していた。
しかもルイスは上半身裸だった。
これって間違いなく同じベッドで寝てたって事…?
「ラナ、昨日部屋取ってないみたいだったから連れて来たんだよ。酔っぱらってたみたいでそれ所でもなさそうだったし」
「……なんか、ごめん。私帰る…服を…っ!」
ベッドから立ち上がろうとすると頭痛のせいかよろけて倒れそうになってしまう。
倒れる寸前でルイスに抱きしめる形で受け止められた。
「ラナ、危ないからそんな焦らないで?」
「焦ってなんかっ…」
肌と肌が直接触れてルイスの体温が伝わってくる。
それと同時に顔の熱も一段と上がっていくのを感じる。
「ラナ…顔赤いけど大丈夫?」
「…だっ、大丈夫…」
「少し焦り過ぎだよ、落ち着くまで少しゆっくりしてけば?」
「……う、うん」
何故かルイスは私の事を抱きしめたまま放してくれない。
心配してくれてるだけだとは思うけど、いつまでもこんな状態は私が困る…!
なんでこんなことになったの!?
「ラナ、大丈夫…?」
私は火照った様な体の熱さを感じて少しうなされていた。
「喉…渇いた…」
「今、水持ってくるからちょっと待ってて」
体が熱いせいか喉が渇いて仕方がなかった。
「ラナ持ってきたよ、飲める?」
「うん…」
「無理そうだね、なら僕が飲ませてあげるよ。口開けて?」
「……んっ…」
唇に温かいものが触れたと思うと、水が私の口の中に流れて込んで来た。
そのまま、ごくんと喉を鳴らして飲み込んだ。
喉の奥の渇きが潤っていくのを感じる。
「ラナ、まだ飲む?」
「うん…」
私が薄く口を開けて待ってると、また温かいものが重なりゆっくりと水が喉に流れてくる。
喉が潤ってくるとほっとして再び夢の中へと落ちて行った。
「ラナ…汗かいてるから、服脱がせてあげるね」
***
「頭痛い…」
目が覚めると頭痛を感じた。
額に手を当て昨日の事を思い出す。
私、昨日はたしかギルドに行って…
それからルイスと一緒にご飯食べて…
「おはよ、ラナ」
「あ、おはよう。ルイス」
すぐ隣から声がして視線を向けると横にルイスがいたので返事を返した。
「昨日ラナ、間違えてお酒飲んじゃって酔っぱらっちゃったの覚えてない?」
「え…?あー…そういえばそんな気がする!」
なんとなくだけど、記憶が薄っすらと浮かんできた。
なんだかスースーするような気がして下を向くと自分が服を着てない事に気付いた。
私は焦って布団の中を覗くと下着は付けている事にほっとした。
これは一体なんなの!?
「ああ、昨日ラナ…すごく汗かいてたから僕が服を脱がせておいてあげたよ」
「……っ!!」
その言葉を聞くと、瞬間的に私の顔は沸騰したみたいに真っ赤になった。
「安心して?まだ何もしてないから」
「私の服どこっ!?…って言うか…なんでルイスは私と一緒に寝てるの?!」
私は完全に混乱していた。
しかもルイスは上半身裸だった。
これって間違いなく同じベッドで寝てたって事…?
「ラナ、昨日部屋取ってないみたいだったから連れて来たんだよ。酔っぱらってたみたいでそれ所でもなさそうだったし」
「……なんか、ごめん。私帰る…服を…っ!」
ベッドから立ち上がろうとすると頭痛のせいかよろけて倒れそうになってしまう。
倒れる寸前でルイスに抱きしめる形で受け止められた。
「ラナ、危ないからそんな焦らないで?」
「焦ってなんかっ…」
肌と肌が直接触れてルイスの体温が伝わってくる。
それと同時に顔の熱も一段と上がっていくのを感じる。
「ラナ…顔赤いけど大丈夫?」
「…だっ、大丈夫…」
「少し焦り過ぎだよ、落ち着くまで少しゆっくりしてけば?」
「……う、うん」
何故かルイスは私の事を抱きしめたまま放してくれない。
心配してくれてるだけだとは思うけど、いつまでもこんな状態は私が困る…!
なんでこんなことになったの!?
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