恋を食べて無にするバク(一年間の共同生活譚)

人の愛や恋の話を聞くと、その想いを食べて無にしてしまう特性を持った人間を「バク」と呼ぶ。バクは愛や恋を吸い取った後、ひどく具合が悪くなる。具合の悪さを治すには、解毒として吐精することが必要だ。

バクの自慰を手伝うなどし、その吐精を促す役割の男は「ディンゴ」と呼ばれている。
「ヘラジカ」はバクを使って商売をし、バクの為にチーム(擬似家族)を作る。
そのチームを取り仕切る者が「サーバル」で、皆は何よりバクの幸せを願って共同生活をしている。

愛や恋を唾棄していたバクが、人を好きになった時、自分の特性と向き合ってどう暮らしていくのか。チームの皆に温かく見守られ日々を過ごす一年間の話。
全三十六話。
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