射精で壊れた物を直す。何でも修理屋の日常

昆布海胆

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第2話 火事後のフィルム

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「ありがとうございます!ありがとうございます!」

午後になり着物を受け取った客は感謝の言葉を繰り返し述べてそれを受け取り帰っていく。
俺にはあの着物が母の形見では無く倉に眠っていたお宝だと分かっていた。
だが別にそれに関しては俺にとってはどうでも良いことだ。
俺の仕事はお客さんが直してほしいと言って持ってきた物を1ヶ所1000円で直す事だから。
そして、この人はこの店を訪れる事が出来た。それだけで十分だ。

「虫食い穴が3ヶ所に色褪せ2ヶ所で5000円か…」

帳簿に記載をしてお金をレジに入れる。
このレジには様々な通貨が入っている。
それにはもちろん理由がある…
おっとそう言ってたら次のお客さんだ。

店に入ってきたのは金髪の外人の男性だった。
ジーンズに黄色いシャツを着ているその男性は無言で店内へ入ってきた。
珍しそうに店内を見回し殺風景な何もない店の中に違和感を感じながらも俺に話しかけてくる。

「ここに来れば何でも修理してもらえると聞いた」
「はい、お客さん。直して欲しい物は何ですか?」

俺の返答に男は驚きの表情を見せる。
それはそうだろう、きっと男にとっては俺の返事は聞いた事のない言語に聞こえているに違いない、にも関わらずその意味が理解できている筈だからだ。

「すっすまない、直して欲しいのはこれだ」

困惑しながらも返答が遅れた事を謝りながら男がカウンターの上に出したのはフィルムであった。
最近は見ることの無くなった使い捨てカメラによくあった黒色の筒のようなフィルム。
だがそれは焼けて焦げていた。

「これは…写真のフィルムですね?」
「あぁ、火事でな・・・焼け跡から出てきたんだ」
「拝見します」

一応お客さんから出された品物を触る時は手袋をするようにしている。
滑り止めが付いていないさらさらの手袋なので恵にも何かを触る時は気を付ける様に言って在るそれに手を通し手袋をしていない左手をフィルムに近づける。
念じるように力を入れながらそれを見つめていると微かに反応があるのに気付き元の場所へ戻す。

「多分何枚か現像は不可能かと思われますがそれでも宜しいですか?」

その言葉に男は驚く。
言い換えれば現像できるモノもあると言うことだ。
特に写真のネガは日の光を当てると直ぐに使い物にならなくなるのは誰もが知っている事だろう。

「たっ頼む!構わないから直してくれ!」
「分かりました。それではお預かりしますのでまた明日の朝またお越し下さい」

深々と頭を下げて男は帰っていく。
ため息が出るが仕事だから仕方ない。
消える前に済まさねば…

少しして恵が学校から帰ってきた音が聞こえた。
店の前でキキキーと自転車のブレーキ音が響きスタンドを立てる音が聞こえ嬉しそうに恵が入ってくる。

「ただいま、なおちゃん!お弁当食べれた?」

今朝は寝坊したからと店の台所で作ってくれた弁当の事を言ってるのだろう。
俺は親指を立ててサムズアップをして一言…

「美味かったよ」

それだけで嬉しそうに喜ぶ従姉妹の恵の顔が見られるのなら多くを語る必要は無いだろう。
砂糖と塩が間違ってたなんて些細な事さ。

「すまないが急ぎの作業が入ってな暗室に籠るから店番を頼めるか?」
「うん、今着替えてくるね」

そう言って更衣室にしている部屋へ向かう恵。
制服の上に店のエプロンをするだけなのに更衣室をいちいち使うのは何故なんだろう?

修理は女心を分かってなかった。
更衣室で鏡を見て髪型などをチェックしているなんて想像も付かないのだろう。

「お待たせ~」

店のエプロンを着けた恵と場所を代わり暗室にしている部屋へ向かう。
入る前に振り返り…

「ゲームクーブのお客さん、取りに来たら修理ヶ所は中のケーブルと差し込み口の2ヶ所だから」
「分かった~」

暗室に入ってる間は絶対に開けないように伝えてあるから何か在っても恵は決して入ってこない。
なので困らせないように先に伝えるべき事は伝えておく。
そうして、俺は暗室に入った。

そこは狭く人が3人寝転がるのが不可能なくらいの広さの部屋。
窓は無く薄暗いオレンジ色のライトが部屋を照らしている。
恵にはこの部屋は光を当てると壊れるものを直す時に使うと伝えて在るが本当は違うのだ。
壁に沿って置いてある机に預かったフィルムを置いて奥側に在る椅子に座る。
入り口を向く形で座り準備が整った所でフィルムに手を翳して力を込める。
手から青白いオーラが出てフィルムを包み込みそれは徐々に人型に変化していく・・・
だがその光は人型になりそうになったところで倒れる。

「おっと」

それを片手で支えて抱き寄せる修理。
やがて光は落ち着き苦しそうに呼吸をしている少女の姿になった。
苦しくて目が開けられないのか今どんな状況なのか判断出来ない程グッタリとしているその姿を見て安堵の息を吐く・・・

「よかった。間に合ったな」

修理は少女の頬を摘むように押し口を少し開けさせる。
そして、その上から舌を出して唾液を少女の口の中目掛けて垂らす。
透明の糸を引いたように粘着力のありそうな唾液は少女の口の中へ入り少女は咽る。
それはそうだろう、意識が朦朧としている状態で液体が口の中へ入ってきたら誰でも気管に入るだろうから・・・
だがその咽た事で唾液は気管の中に確かに入った。
すると少女の呼吸が少しずつ落ち着いてくる。
風邪で寝込んでいる少女が薬を飲んで落ち着いた様な感じである。

そんな安らかな表情の少女の頭が腕にもたれかかり少々罪悪感が襲ってくるが必要な事だと割り切って腕を伸ばす。
キャミソールの様な服しか着ていない少女は勿論下を履いていない。
そこへ手を伸ばし指でアソコをなぞる。

突然の刺激に小さな体がビクッと震える。
だが指を止める事はしない。
割れ目を何度もなぞり指先が少し濡れてくるのを感じた。
自然と少女が股に伸ばしている俺の腕にしがみ付いてくる。
二の腕に生暖かい呼吸が触れる。
きっと声が聞こえたら感じて荒くなった息遣いが聞こえるのだろうと思いながらも愛撫を続ける。

やがて少女は切なそうな顔をこちらに向けてくる。
いつの間にか目が覚めた・・・いや、愛撫を始めた時からだな・・・
それでやっと我慢の限界が来たのだろう。

「自分で入れれるか?」

コクンと恥ずかしそうに頷きながら腕にしがみ付いた手に力を入れて小さな体を持ち上げる。
俺のアソコは既に勃起しており少女はそこに座る様に体重をゆっくりと落とす。
一応言っておくとこの物から出した物に宿る神様は衣服を透けて俺に直接触る事が出来る・・・いや、肉体にしか触れない。
その為、俺は常にブカブカのズボンを履いている。
勃起してもズボンで圧迫されないようにしているのだ。

少女はゆっくりと体を沈め男性器をその小さな体の中へ入れていく。
痛みがあるのかもしれない、俺の腕に少女の爪が食い込む。
そして、驚く事に少女の中に男性器は全て包み込まれた。
と言っても椅子に座った上に座っている訳だから抱き合う形よりは浅い。
今までに感じた中でもトップクラスの締め付けに少し痛いが少女はもっと痛いだろうと考え我慢する。
やがてゆっくりと少女は腰を上下に動かし始める。
声が聞こえないので少女の様子は口から吐かれる息が俺の二の腕に当たる感じで判断するしかなく中々難しいが徐々に滑らかになっていく結合部の出入りに少女の息がどんどん熱くなる。
性的快感を感じ始めているのが直ぐに分かった。

「そろそろ、中に出してもイイかな?」

後ろからそう尋ねると腕を抱き締めている少女の力がキュッと入り了承を得たと感じ自分からも腰を突き上げるように動かす。
驚きに口を開けて上を向いた少女の頬は赤く染まり性行為に対して完全に快楽を得ているのが見て取れた。
その口に覆いかぶさるように口を付け上下が逆さまになったキスをしたまま少女の中へ精液を放つ。
締め付けが凄いせいだろうか、いつもより大量に出てる気がする・・・

暫く余韻に浸っていたら少女の体がゆっくりと浮かび上がり繋がっていた部分がゆっくりと抜ける。
まるで空に帰る様に浮かび上がった少女はこちらを横目で見て小さい口を動かして伝える・・・

『あ・り・が・と』

そして、少女の体は霧の様に暗室の闇の中へ消えていく。
翳していた手を離すとそこには綺麗に元通り修復されたフィルムが置かれていた。
本当は少女もまだ足りないのだろう、だがこれ以上は続けるわけにはいかなかった。
このフィルムを現像できる状態にするのが今回の仕事だからだ。
あのまま続けてもう一回性行為を行うとフィルムは完全に新品状態に戻り中は綺麗さっぱり無くなってしまうのである。

仕事が終わった事で椅子に体重を全部預け後ろの壁にもたれる。
少し締め付けられすぎて痛む男性器を少し弄ってチンポジを治し暗室を出る修理。
明日は昼から出張が必要だと考えた修理は溜め息を吐きながら恵が暗室の前に用意しておいてくれたコーヒーに口をつけて店の方へ直ったフィルムを持ったまま移動する。
いつの間にか日は沈み外が真っ暗になった中、恵は店の掃除をしてくれていた。
修理はいつものように声を掛ける。

「コーヒーありがと」

振り返る恵の嬉しそうな顔が先程の疲れを一気に癒してくれる。
もう少ししたら今日は店じまいにしようと残ったコーヒーを飲むのであった。
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