出来物尻博士とマナビちゃん

昆布海胆

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第4知 アルバイト

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「おや?」

田舎の中に一店だけある商店に尻博士は買い物に来ていました。
ここは食料から雑貨、玩具から工具まで扱うお店です。
尻博士はその店の入り口で見知った少女を見掛けました。

「やぁマナビちゃん、お買い物かい?」
「あっ!尻…はかせ」

他の人が居るからかマナビちゃんは尻を連呼せず博士と呼びます。
それに気を良くした尻博士はマナビちゃんの頭を撫でます。
事案です。

「どうかしたのかい?」
「尻博士これなに?」

マナビちゃんが指差した先には一枚のポスターが貼られています。

『アルバイト募集』

マナビちゃんはまだ小学校三年生、募集と言う字が読めないようでした。

「これはね、アルバイト募集って書いてあるんだよ」
「アルバイトってなに?」
「アルバイトと言うのは働く人の事だよ、このお店の人のお手伝いをしてほしい、お礼にお金を払います。そういう話だよ」
「へぇ~」

マナビちゃんが腕を組んで納得の顔を見せているので尻博士のいつものウンチクが始まります。

「マナビちゃん、アルバイトと言うのは一年間お仕事があるから『ある バイト』と言うのさ」
「一年間お仕事が無い事ってあるの?」
「農家さんとかは畑に雪が積もったらお仕事が無くなるでしょ?そういう所ではアルバイトじゃなくて『ナイバイト』って言うんだよ」
「へぇ~尻博士は何でも知ってるんだね~」
「はははっ、それじゃワシは買い物があるからまたね~」
「はーい、私も帰るの~」

尻博士に大きく手を振ってマナビちゃんは家に向かって走っていきました。

今日も一つ賢くなったマナビちゃんなのでした。


※アルバイトはドイツ語のArbeitに由来する外来語である。
期間の定めのある労働契約に基づき雇用される従業員を指す日本における俗称で「アルバイト」と「契約社員」は労働法的にはどちらも同じ労働者である。
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