【本編完結】逃げるが価値

maruko

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35 カザール辺境伯

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翌日、あれだけアルコールを飲みまくっていたのに誰一人として二日酔いになってない屈強の騎士たちは私に今回の作戦を発表してくださいました。

代表してお義父様が・・・

まさかの真っ向勝負の正面突破でした。

それって作戦って名付ける意味あります?

但し、と言って叔父様達が今から根回し合戦を行うそうです。

それ早く言ってください、びっくりしました。
策無しかと⋯⋯。

根回しするには私は役立たずですので、この機会に伯父様に会うことになりました。
サーラとミナさんが付いてきてくれます。

カザール辺境伯にはお義父様と一緒にご挨拶する事になりました。

なんだかんだと忙しくなります。
でも自由への道です!気合入れますよぉ
拳を握りしめ空手の型をとり「ハァー」と声を上げるとサーラが固まってしまいました。
ちょっと端なかったかな。

カザール辺境伯様は、流石王族です、あっ今は臣籍降下されてますので元王族です。

見目麗しいのは当然のごとく元バイオリー辺境伯とは違い、嘘偽りなく聡明で穏やかな御方だとお見受けいたしました。

が、しかーし私が挨拶をすると穏やかな辺境伯様のお顔がしたり顔で興味津々に変化されました。何故に?

「君が侯爵の娘だよね。わぁ初めて会うね、へぇ~」

はっきり言って物凄く失礼な輩でした。
聡明と思った私の心を返せ!!

「フフフごめんよ、多分嫌な気持ちになっちゃった?私と話すと大体の人はそうなるんだ、気にしないで」

話した人を不快にさせるって、大体って、第二も第三も王弟って碌なやついないんだけど。

「マイラ失礼なこと考えてる顔だぞ」

お義父様にバレましたが隠す必要あるんでしょうか?
それを証拠にカザール様はニヤニヤしています。
お義父様は不快にならないのかな?

あっまだお義父様には失礼な事言ってなかった。

「こんな距離がある所じゃなくてさ、お茶にしようよ。私に頼みごとしたいんでしょう、シルバー伯爵」

「⋯⋯ありがたくご一緒させて頂きます」

辺境伯邸で通されたのは謁見の間だったのですが、辺境伯様はご不満のようです。

でもこんな失礼な人とお茶などしたくはないのですが、お義父様が頼みたい事とは絶対に私の事なので、ここは心を無にして辺境伯に謙らなければならないと思います。

でも何なのこの御方。
上から目線とも違うし、何か楽しんでいる感じにも思えるんだけど。
よくわからない人だなぁ

なぜかその後、豪奢すぎる庭に案内されて、ガゼボも⋯すごいんですけどぉ

辺境伯と一緒にお茶する事に。

「で、私にどんな頼みごと?兄の事かな、それともアルシェ侯爵?」

「振っていただきましたけど、その話ではありません。公爵家を潰していただきたいのです。辺境伯ならできますよね、期待しているんですが」

「んー出来るけど、私にメリットあるの?その話を聞くまでは動かないよ」

「メリットはないですね。ただ心証の問題です」

「心証?」

「ご存知かと思いますが、私の妻はサラフィーナですよ」

「それか⋯それで心証ね、確かにそうだな」

「それに、このマイラは妻のお気に入りなんです」

「なんと!ご令嬢。君はとんでもないカードを手に入れていたんだね。参った、わかったよ。潰そう」

お二人のお話し合いに口は挟みませんでしたが、今この段階でどうやらフンバル公爵家はお取り潰しになるのが決まった模様です。

キーワードはいくつかあったけれど、確信がなくてつながりがわからない。

お義父様、出来たら⋯⋯説明プリーズ


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