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殿下の話しをマリエンヌはしょうもない話しと決めつけたが、ラウルとクリスティーヌは感慨深かったのか納得したのか「うんうん」と頷いている。
シャルロッテは流石姉妹だマリエンヌと同様しょうもない⋯⋯思えなかった。
(家にもいる~そんな感じの小悪魔)とちょっと絶望していた。
(そして確か親友じゃなかったかしら?)とまたもや絶望、そして姉を見る。
姉に気づけ気づけ気づけ気づけ気づいてよぉと念を送ると念が通じたのか気配でシャルロッテの方をマリエンヌが見る。
暫し見つめ合う⋯マリエンヌの顔に段々と解りやすい縦縞の線が入りシャルロッテの言わんとすることに⋯⋯気づいた!
そして二人でステファルノの様に空を見つめるのであった。
マリエンヌは回顧する。
そういえばあの時のお母様、シルヴィア様がラウル様の腕を取って歩いてる時の様とうり二つ⋯だったなぁ。
『シールド様ぁ⋯⋯⋯』
あの時の母を思い出してブルっと震えるマリエンヌ、そしてハムスターを見てもう一度震える、いやしかし思ったよりもシャルロッテはしっかりしていた、それはマリエンヌよりも上ではないか?ひょっとしてシャルロッテは母親の本性を知りそれはそれでと割り切って、彼女なりに折り合いをつけていたのでは⋯⋯。そこまで考えたマリエンヌは途端尊敬の眼で妹を見る。
姉の視線を感じたシャルロッテは彼女の思考の動きなど知る由もなく、常にない姉の目を見てなんだか絶対いつものように変な思考に陥ってると正解を導き出して、こちらもブルっと震えるのであった。
「で、結局の所それで何故ラウル様のファンクラブという話しになりますの?」
自分の中の思考は置いといて思い直したマリエンヌは、なんだか“しょうもない”男達の言い訳のようなステファルノの話しを早めに進めたくてせっついた。
「炙り出しと牽制だ」
「「「「?」」」」
その他4名はステファルノの言葉が理解できなかった。
「ラウルは、自力で小悪魔から逃れたが小悪魔とは突然出没する。彼女らが初心な男心を弄ぶのは簡単だ。だから誰が小悪魔予備軍なのかを探る必要とそうならない為の対策を練る為にラウルに生贄になってもらう事にした」
とうのラウルの前で堂々とステファルノは暴露した。いや申し訳ないという後ろめたさがあったから内緒にしていたのかもしれない。
「だから、何故それがファンクラブなんだ!」
「女性を一度に掌握できる」
「はぁ?」
この“はぁ”はラウルのみの声。
“なるほど”と納得したのはマリエンヌ、シャルロッテ、クリスティーヌの女性陣だ。
にぶちんラウルは察しが悪くまだ気づいてない。
「ラウルお前は、とにかくモテる男だ。家柄、容姿、人への対応、どれをとってもなかなか嫌われる要素がない。みんな最初はお前に惚れる。あわよくばを狙ってる令嬢はいくらでも居る」
そうそうと頷く3年女子二人。
マリエンヌはふーんって感じ、何故ならあの炎天下のお見合いと自宅への抗議でのラウルを見ているから。
「どの令嬢が小悪魔なのか、はたまた予備軍なのか突然変異だから解らない、ただ解るのはそういった令嬢が最初にターゲットにするのは私かラウルだ。私には物理的に近づかないようにシオンとクラークに頼んだ。問題はラウルだ。早速シルヴィアにも狙われた。だから、そうなるかもしれない令嬢を把握する必要があった、それがファンクラブだ」
無茶苦茶ドヤ顔でステファルノが言い放つのをマリエンヌは無表情で見つめる、殿下って⋯残念な人。
その顔を見たステファルノは動揺する。
「マリ!その顔は何故?」
「いえ残念だなぁと」
「何が?!」
「ご自分でお考えなさいませ」
ズンと落ち込むステファルノ。
もうこの先が話せないほど瀕死なので、あとをシオンが引き継いだ。
「だがマリエンヌ嬢、案外この方法は上手く行ったんだよ」
「そうなのですか?」
「あぁ、そこの二人は会員だから解ってると思うけど、規約で抜け駆け禁止としたんだ」
マリエンヌがシャルロッテを見ると、彼女は「うんうん」と頷いている。
それを確かめて再びシオンを見る。
「ねっそうすればラウルにおいそれとは近づかない、その規約を破ってまで近づくのが小悪魔だ。そういう令嬢を撃退していってたんだけど、まぁ我らには難しい部分もあった、男だからどこまで踏み込んでいいのか解らなかった」
「まぁ、小悪魔と宣ってる時点で腰抜け軍団ですものね」
マリエンヌの脳内悪魔のマリちゃんが止まらない、ステファルノに続きシオンも撃沈した。
次に名乗りを上げたのはクラークだ。
「だ、だから俺達は女性を仲間に引き入れたんだ、その方が今回のラウルの話しを噂にしたんだけど、それは⋯その、ラウルがマリエンヌ嬢とその見合いをしたからで」
「私?私関係ありますの?」
「まぁその人にとっては関係あったみたいで、俺達も聞いてから慌てたんだけど⋯⋯」
「いったい誰なのですか?そのもう一人の会長というのは!」
マリエンヌはクラークの話しを聞くまで、自分とは全く関係のない世界だわ~などと考え、このへタレな殿下&側近軍団を悪魔のマリちゃんで、改めさせようなんて思っていたのだが、ここに来て、己が関係していると聞き捨てならない言葉を聞いたのが心外で、クラークにズイズイと詰め寄った。
「私よ、マーリ。ふふふ」
生徒会室にフワッと何時ものいい匂いが漂って来たかと思ったら、その匂いの主でマリエンヌの親友サラフィーが、微笑んで佇んでいた。
シャルロッテは流石姉妹だマリエンヌと同様しょうもない⋯⋯思えなかった。
(家にもいる~そんな感じの小悪魔)とちょっと絶望していた。
(そして確か親友じゃなかったかしら?)とまたもや絶望、そして姉を見る。
姉に気づけ気づけ気づけ気づけ気づいてよぉと念を送ると念が通じたのか気配でシャルロッテの方をマリエンヌが見る。
暫し見つめ合う⋯マリエンヌの顔に段々と解りやすい縦縞の線が入りシャルロッテの言わんとすることに⋯⋯気づいた!
そして二人でステファルノの様に空を見つめるのであった。
マリエンヌは回顧する。
そういえばあの時のお母様、シルヴィア様がラウル様の腕を取って歩いてる時の様とうり二つ⋯だったなぁ。
『シールド様ぁ⋯⋯⋯』
あの時の母を思い出してブルっと震えるマリエンヌ、そしてハムスターを見てもう一度震える、いやしかし思ったよりもシャルロッテはしっかりしていた、それはマリエンヌよりも上ではないか?ひょっとしてシャルロッテは母親の本性を知りそれはそれでと割り切って、彼女なりに折り合いをつけていたのでは⋯⋯。そこまで考えたマリエンヌは途端尊敬の眼で妹を見る。
姉の視線を感じたシャルロッテは彼女の思考の動きなど知る由もなく、常にない姉の目を見てなんだか絶対いつものように変な思考に陥ってると正解を導き出して、こちらもブルっと震えるのであった。
「で、結局の所それで何故ラウル様のファンクラブという話しになりますの?」
自分の中の思考は置いといて思い直したマリエンヌは、なんだか“しょうもない”男達の言い訳のようなステファルノの話しを早めに進めたくてせっついた。
「炙り出しと牽制だ」
「「「「?」」」」
その他4名はステファルノの言葉が理解できなかった。
「ラウルは、自力で小悪魔から逃れたが小悪魔とは突然出没する。彼女らが初心な男心を弄ぶのは簡単だ。だから誰が小悪魔予備軍なのかを探る必要とそうならない為の対策を練る為にラウルに生贄になってもらう事にした」
とうのラウルの前で堂々とステファルノは暴露した。いや申し訳ないという後ろめたさがあったから内緒にしていたのかもしれない。
「だから、何故それがファンクラブなんだ!」
「女性を一度に掌握できる」
「はぁ?」
この“はぁ”はラウルのみの声。
“なるほど”と納得したのはマリエンヌ、シャルロッテ、クリスティーヌの女性陣だ。
にぶちんラウルは察しが悪くまだ気づいてない。
「ラウルお前は、とにかくモテる男だ。家柄、容姿、人への対応、どれをとってもなかなか嫌われる要素がない。みんな最初はお前に惚れる。あわよくばを狙ってる令嬢はいくらでも居る」
そうそうと頷く3年女子二人。
マリエンヌはふーんって感じ、何故ならあの炎天下のお見合いと自宅への抗議でのラウルを見ているから。
「どの令嬢が小悪魔なのか、はたまた予備軍なのか突然変異だから解らない、ただ解るのはそういった令嬢が最初にターゲットにするのは私かラウルだ。私には物理的に近づかないようにシオンとクラークに頼んだ。問題はラウルだ。早速シルヴィアにも狙われた。だから、そうなるかもしれない令嬢を把握する必要があった、それがファンクラブだ」
無茶苦茶ドヤ顔でステファルノが言い放つのをマリエンヌは無表情で見つめる、殿下って⋯残念な人。
その顔を見たステファルノは動揺する。
「マリ!その顔は何故?」
「いえ残念だなぁと」
「何が?!」
「ご自分でお考えなさいませ」
ズンと落ち込むステファルノ。
もうこの先が話せないほど瀕死なので、あとをシオンが引き継いだ。
「だがマリエンヌ嬢、案外この方法は上手く行ったんだよ」
「そうなのですか?」
「あぁ、そこの二人は会員だから解ってると思うけど、規約で抜け駆け禁止としたんだ」
マリエンヌがシャルロッテを見ると、彼女は「うんうん」と頷いている。
それを確かめて再びシオンを見る。
「ねっそうすればラウルにおいそれとは近づかない、その規約を破ってまで近づくのが小悪魔だ。そういう令嬢を撃退していってたんだけど、まぁ我らには難しい部分もあった、男だからどこまで踏み込んでいいのか解らなかった」
「まぁ、小悪魔と宣ってる時点で腰抜け軍団ですものね」
マリエンヌの脳内悪魔のマリちゃんが止まらない、ステファルノに続きシオンも撃沈した。
次に名乗りを上げたのはクラークだ。
「だ、だから俺達は女性を仲間に引き入れたんだ、その方が今回のラウルの話しを噂にしたんだけど、それは⋯その、ラウルがマリエンヌ嬢とその見合いをしたからで」
「私?私関係ありますの?」
「まぁその人にとっては関係あったみたいで、俺達も聞いてから慌てたんだけど⋯⋯」
「いったい誰なのですか?そのもう一人の会長というのは!」
マリエンヌはクラークの話しを聞くまで、自分とは全く関係のない世界だわ~などと考え、このへタレな殿下&側近軍団を悪魔のマリちゃんで、改めさせようなんて思っていたのだが、ここに来て、己が関係していると聞き捨てならない言葉を聞いたのが心外で、クラークにズイズイと詰め寄った。
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