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夜神は一瞬何かを感じてクシャミをしたが、それ以上何もなかったので、そのことにを考えるのはやめにした。
第四室からの呼び出しも無事に終了した。
庵との出かけたのを色々と問われたが別にやましい事はないので普通に答えておいた。
室長もそれ以上は聞いてこなかったので、この案件は終了して、夏の服についてニ・三程の質問と雑誌を渡されてた。
季節が変わるぐらいに呼び出しにあい、雑誌を渡される。服の制服化をしている親衛隊隊長は式部だか、総長は第四室長なのだ。
逆らったら色々と大変なことになるので、逆らわず大人しく聞いておく。実際は色々とコーディネートして用意してくれているのでとても助かっている。
いつものように「宿題」の雑誌を渡されて、気になる所に付箋をして、渡すだけなのだが、この作業が時間がかかるのだ。
興味のないことをしなければいけないので時間がかかる。剣術なら何時間でも楽しめるのだが仕方がない。
夜神は紙袋に入った三冊の雑誌を両手に持って第一室に帰ってくる。
そこでは、いつものよう式部中尉がパソコン作業をしている。長谷部室長の前で虎次郎と相澤少佐が色々と話しているが、どうやら演習の事らしい。
私も書類を渡して引き継ぎをしたときに、「例の案件」で色々と対策的な事を話したので、二人にも話しているのだろう。
特に虎次郎はシッカリと聞いてもらわなければいけない。全ての元凶は虎次郎なのだから。
「あら、夜神中佐おかえりなさい。第四室長の呼び出しだったの?その紙袋を見ると「宿題」を出されたのね。まー時期的にそろそろだものね。私達も招集かかるかもねー早く宿題しときなさいよ」
「お母さんみたいなこと言わないでよねーそれにしてもこの宿題は毎回ながら疲れる。いっその事この前の夏服で良いと思うのはいけない?」
「総長に半殺しにあいたければ、そのことを言いなさい。私は知らないから」
「・・・・・頑張ります」
第四室長の半殺しは本当に恐いのだ。嵐山大佐のしごきが可愛いぐらいに思える。
一度だけ前のシーズンの服でいいのでは?と提言したら、持っていたボールペンを笑顔で片手で「バッキ!」とへし折りそこから総合道場に連行されていったのだ。
吸血鬼相手にしている方がまだマシだ。「すみませんでした!」と謝るまで本当に凄かった。
そのことを思い出して、夜神はドンヨリとため息をして、自分の机に紙袋を置く。
「そう言えば庵学生は?トレーニング中」
「そう、今の時間はトレーニング中。帰ってきたら銃について色々とするところ。今日は比較的ゆっくりした内容かな?」
「そうね。ゆっくりしたのもいいかもしれないわね。何だって、軍の人間の大半は庵学生に敵意むき出しだから、ゆっくりさせてたほうがいいものね」
「何で?いけないことでもしたの?そんなことしたら軍法会議ものだよ。私の知らないところでそんな悪いことしたの?」
誰か、この何も分かってない憐れな人間に鉄槌を・・・・・と、思いたくなるぐらい何も分かってない。
夜神の発言を聞いた四人(長谷部・七海・相澤・式部)は心のなかで(庵学生よたくましく育ってくれ。そして、心からの憐れみを)と思ってしまった。
一人だけ、何も分かってない人間を放っといて、式部はパソコン作業を再開していく。長谷部・七海・相澤の三人は「今年も荒れるかもしれない」と同じ意見を言う。
夜神は何故か全員がいきなり、自分達の事をしだして「?」となってしまったが、とりあえず庵の帰りを待つ事にした。
本当に軍法会議ものなら、私にも責任がある。
でも、どうしてそんな敵意むき出しの状態になってしまったのだろう?やはり理由が分からないので、本人にそれとなく聞いていくしかない。
夜神は自分が軍の人間にどのように思われているのか全くわかってないのだ。
他の人より強いので、憧れやこの人みたいに強くなりたい!と思う感情があるのは知っているし、そこは自負している。だが、それ以外の感情があるのを知らない。知らないので、時々周りに被害が来る。
夜神は「軍法会議だけは・・・・」と思いながら庵が帰ってるのを今か今かと待つのであった。
第四室からの呼び出しも無事に終了した。
庵との出かけたのを色々と問われたが別にやましい事はないので普通に答えておいた。
室長もそれ以上は聞いてこなかったので、この案件は終了して、夏の服についてニ・三程の質問と雑誌を渡されてた。
季節が変わるぐらいに呼び出しにあい、雑誌を渡される。服の制服化をしている親衛隊隊長は式部だか、総長は第四室長なのだ。
逆らったら色々と大変なことになるので、逆らわず大人しく聞いておく。実際は色々とコーディネートして用意してくれているのでとても助かっている。
いつものように「宿題」の雑誌を渡されて、気になる所に付箋をして、渡すだけなのだが、この作業が時間がかかるのだ。
興味のないことをしなければいけないので時間がかかる。剣術なら何時間でも楽しめるのだが仕方がない。
夜神は紙袋に入った三冊の雑誌を両手に持って第一室に帰ってくる。
そこでは、いつものよう式部中尉がパソコン作業をしている。長谷部室長の前で虎次郎と相澤少佐が色々と話しているが、どうやら演習の事らしい。
私も書類を渡して引き継ぎをしたときに、「例の案件」で色々と対策的な事を話したので、二人にも話しているのだろう。
特に虎次郎はシッカリと聞いてもらわなければいけない。全ての元凶は虎次郎なのだから。
「あら、夜神中佐おかえりなさい。第四室長の呼び出しだったの?その紙袋を見ると「宿題」を出されたのね。まー時期的にそろそろだものね。私達も招集かかるかもねー早く宿題しときなさいよ」
「お母さんみたいなこと言わないでよねーそれにしてもこの宿題は毎回ながら疲れる。いっその事この前の夏服で良いと思うのはいけない?」
「総長に半殺しにあいたければ、そのことを言いなさい。私は知らないから」
「・・・・・頑張ります」
第四室長の半殺しは本当に恐いのだ。嵐山大佐のしごきが可愛いぐらいに思える。
一度だけ前のシーズンの服でいいのでは?と提言したら、持っていたボールペンを笑顔で片手で「バッキ!」とへし折りそこから総合道場に連行されていったのだ。
吸血鬼相手にしている方がまだマシだ。「すみませんでした!」と謝るまで本当に凄かった。
そのことを思い出して、夜神はドンヨリとため息をして、自分の机に紙袋を置く。
「そう言えば庵学生は?トレーニング中」
「そう、今の時間はトレーニング中。帰ってきたら銃について色々とするところ。今日は比較的ゆっくりした内容かな?」
「そうね。ゆっくりしたのもいいかもしれないわね。何だって、軍の人間の大半は庵学生に敵意むき出しだから、ゆっくりさせてたほうがいいものね」
「何で?いけないことでもしたの?そんなことしたら軍法会議ものだよ。私の知らないところでそんな悪いことしたの?」
誰か、この何も分かってない憐れな人間に鉄槌を・・・・・と、思いたくなるぐらい何も分かってない。
夜神の発言を聞いた四人(長谷部・七海・相澤・式部)は心のなかで(庵学生よたくましく育ってくれ。そして、心からの憐れみを)と思ってしまった。
一人だけ、何も分かってない人間を放っといて、式部はパソコン作業を再開していく。長谷部・七海・相澤の三人は「今年も荒れるかもしれない」と同じ意見を言う。
夜神は何故か全員がいきなり、自分達の事をしだして「?」となってしまったが、とりあえず庵の帰りを待つ事にした。
本当に軍法会議ものなら、私にも責任がある。
でも、どうしてそんな敵意むき出しの状態になってしまったのだろう?やはり理由が分からないので、本人にそれとなく聞いていくしかない。
夜神は自分が軍の人間にどのように思われているのか全くわかってないのだ。
他の人より強いので、憧れやこの人みたいに強くなりたい!と思う感情があるのは知っているし、そこは自負している。だが、それ以外の感情があるのを知らない。知らないので、時々周りに被害が来る。
夜神は「軍法会議だけは・・・・」と思いながら庵が帰ってるのを今か今かと待つのであった。
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