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イタリアとの共同演習も終わり、夏真っ盛りの時期、前期のテストに向けて夜神と庵はラストスパートにむけて勉強に稽古に励んでいた。その間にD・Cクラスの討伐をしたり、Bクラスの討伐もこなしていく。
Bクラスは人に紛れ込み生活をしている。軍のレーダーにも中々引っかからない為に地道に探していくしかない。
だが一度見つけると、どんなことをしてでも追いかけていく。そのため街の地図を頭に叩き込む必要がある。
「夜神中佐、大体の地図は覚えましたが、以前の演習でしたように裏路地とかに追い込んでいくのでしょうか?」
「そうだよ。人前ではしないよ。裏路地とかひと目のないビルの屋上とか、そんな所に追い詰めていくの。ちなみに今着ている軍服の上は脱いでジャケットを羽織るからね。武器もなるべく目だたないようにして持ち運ぶから。武器庫に色々な筒とか、楽器が入っていそうなカバンとかあったでしょう?あれに入れるの」
夜神中佐に言われて、庵は武器庫の一角にあるカバンの山を思い出した。その為のカバンの山だったのか。
「七海少佐とか大変でしょうね。槍とか持ち運びに大変そうですね」
自分達は刀や銃なので持ち運ぶ事は簡単だろうが、槍やライフルなどは大変だろうなぁ~と思う。いくら民間に知られていない組織とはいえ、秘密裏に動くのも色々と制約があり大変だ。
「しょうがないよ。あと、手帳も絶対忘れないでね。もし職質されても見せたら大丈夫だから。あーでも若いお巡りさんは分からないから気を付けてね。ある程度の年齢の人だと大丈夫なんだけど」
色々と注意することが多くて大変だが、これも仕方がないことなのかもしれない。
夜神からBクラス討伐について色々とレクチャーを受けて、次の日は一日、街を巡回して回る。軍服をジャケットに変えて、ポスターケースに刀を入れて、庵はショルダーホルスターに銃とマガジンを、夜神はヒップホルスターに銃とマガジンをそれぞれ装備する。もちろん軍用手帳も忘れない。
この手帳はいわば警察手帳のようなもので、民間人には威力はないが、警察と自衛隊には威力があるようだ。
そうして準備を終わらせると、夜神達は街を巡回する。だがすぐに見つかるものでもないのでこの日は巡回だけで終わった。
そうして勉強と稽古の合間に巡回も入る、夏真っ盛りの今日は一日、夜神中佐や相澤少佐に色々と勉強をお願いしていた。
相澤少佐は銃のプロフェッショナルなので、どうしても分解・組立が遅いので早くなるコツを教えてもらいつつ、相澤少佐がするところも見せてもらい、時間の短縮を自分なりにしていく。
夜神中佐とはいつもの座学をお願いしていたが、途中で討伐の任務が入った為、残りは七海少佐が引き継ぎをしてくれた。
そして意外にも分かりやすい解説で、見た目との差を見せつける。七海少佐は無精ひげを撫でながら「クックク・・」と苦笑いして庵の頭をポンポンと叩く。
何故なら夜神中佐の勉強を見ていたのは七海少佐だったことが判明し驚いてしまった。
演習が終わってから、テストに向けて教育係と学生は、部屋のみんなや教官達に色々と教えを請いテストに望む。
夜神中佐の目標・・・・・成績五位以内に入ること目標にしている。
庵は最初聞いたときは無理だと思っていたが、夜神中佐が全力で応援しているのが分かるし、部屋の人達も応援しているのが分かるので、少しでも期待に応えたいと頑張っていく。
そして、八月の前半にある筆記と実技の四日間あるテストに、全力で挑むのであった。
Bクラスは人に紛れ込み生活をしている。軍のレーダーにも中々引っかからない為に地道に探していくしかない。
だが一度見つけると、どんなことをしてでも追いかけていく。そのため街の地図を頭に叩き込む必要がある。
「夜神中佐、大体の地図は覚えましたが、以前の演習でしたように裏路地とかに追い込んでいくのでしょうか?」
「そうだよ。人前ではしないよ。裏路地とかひと目のないビルの屋上とか、そんな所に追い詰めていくの。ちなみに今着ている軍服の上は脱いでジャケットを羽織るからね。武器もなるべく目だたないようにして持ち運ぶから。武器庫に色々な筒とか、楽器が入っていそうなカバンとかあったでしょう?あれに入れるの」
夜神中佐に言われて、庵は武器庫の一角にあるカバンの山を思い出した。その為のカバンの山だったのか。
「七海少佐とか大変でしょうね。槍とか持ち運びに大変そうですね」
自分達は刀や銃なので持ち運ぶ事は簡単だろうが、槍やライフルなどは大変だろうなぁ~と思う。いくら民間に知られていない組織とはいえ、秘密裏に動くのも色々と制約があり大変だ。
「しょうがないよ。あと、手帳も絶対忘れないでね。もし職質されても見せたら大丈夫だから。あーでも若いお巡りさんは分からないから気を付けてね。ある程度の年齢の人だと大丈夫なんだけど」
色々と注意することが多くて大変だが、これも仕方がないことなのかもしれない。
夜神からBクラス討伐について色々とレクチャーを受けて、次の日は一日、街を巡回して回る。軍服をジャケットに変えて、ポスターケースに刀を入れて、庵はショルダーホルスターに銃とマガジンを、夜神はヒップホルスターに銃とマガジンをそれぞれ装備する。もちろん軍用手帳も忘れない。
この手帳はいわば警察手帳のようなもので、民間人には威力はないが、警察と自衛隊には威力があるようだ。
そうして準備を終わらせると、夜神達は街を巡回する。だがすぐに見つかるものでもないのでこの日は巡回だけで終わった。
そうして勉強と稽古の合間に巡回も入る、夏真っ盛りの今日は一日、夜神中佐や相澤少佐に色々と勉強をお願いしていた。
相澤少佐は銃のプロフェッショナルなので、どうしても分解・組立が遅いので早くなるコツを教えてもらいつつ、相澤少佐がするところも見せてもらい、時間の短縮を自分なりにしていく。
夜神中佐とはいつもの座学をお願いしていたが、途中で討伐の任務が入った為、残りは七海少佐が引き継ぎをしてくれた。
そして意外にも分かりやすい解説で、見た目との差を見せつける。七海少佐は無精ひげを撫でながら「クックク・・」と苦笑いして庵の頭をポンポンと叩く。
何故なら夜神中佐の勉強を見ていたのは七海少佐だったことが判明し驚いてしまった。
演習が終わってから、テストに向けて教育係と学生は、部屋のみんなや教官達に色々と教えを請いテストに望む。
夜神中佐の目標・・・・・成績五位以内に入ること目標にしている。
庵は最初聞いたときは無理だと思っていたが、夜神中佐が全力で応援しているのが分かるし、部屋の人達も応援しているのが分かるので、少しでも期待に応えたいと頑張っていく。
そして、八月の前半にある筆記と実技の四日間あるテストに、全力で挑むのであった。
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