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「・・・・・・・」
湯浴みを終わらせた夜神は、用意された下着や寝屋着を身に着けて大きな鏡の前に座っている。
ありがたいことに下着を用意されていたのは嬉しかったが、どう見ても両サイドを紐で結ぶ、所謂「紐パン」と呼ばれる下着で、普通のを侍女長にお願いしたがこの世界ではコレが一般的だと取り付く島もなく言われた。
ないよりはマシと、己に言い聞かせそれを着用する。
いったい誰の為にここまで整える必要があるのかと?と、言いたいほど丁寧に仕上げられる。
香油を肌に丹念に塗り込んだり、髪にも同じ様に馴染ませられて乾かされる。
その後の下着や寝屋着だったが、以前と比べたら大分マシな物を用意されていて安心してしまった。
下着で一悶着あったが、寝屋着は以前の肩にリボンだけの危うい物ではなく、襟ぐりは空いているが、肘丈のキャンディ・スリーブで袖があるだけでも安心してしまう。
白色の綿生地に、踝まである長さに全体的にテロンとしていて、動くたびに優しく広がる。
レースやフリルが多い気もするが、着られるだけでもありがたいと思う。
髪が乾く頃に皇帝が水差しとゴブレットを持ってやって来る。
「はい、喉乾いたでょう?大丈夫、何も入ってないよ?あぁ、ごめん。入っているのはペパーミントとレモンぐらいだよ」
そう言いながら水の入ったゴブレットを差し出す。
喉が乾いているのは本当で、ここで飲まないと何が起こるのか不安になる。
恐る恐る手を伸ばし、ゴブレットを受け取ると一口飲んで確かめる。
確かに、微かにペパーミントとレモンの味や匂いがするが、それ以外は何も感じない。
それをゆっくりと飲んでいく。何でもいい時間稼ぎがしたいのだ。
きっと、このまま、あの天蓋付きのベッドに連れ込まれる。そして、また、嬲られるのだ。なら、少しでも時間稼ぎしていたい。
「美味しそうに飲むね?ハイおしまい。じゃあ、そろそろ行こうか・・・・・」
飲んでいる途中なのに無理矢理奪われる。そして、ゴブレットを侍女に渡すと椅子に座っている夜神を、横抱きで抱き抱える。
「いやぁ!歩けるから!降ろして・・・・降ろして下さい」
暴れて開放されようとするが、子猫が暴れるのを気にすることもなく抱き続ける飼い主のように、ルードヴィッヒにとって夜神の動きは些細なものだった。
そのまま、暴れる夜神を抱きしめて自分の部屋に向かう。一つ、二つと扉をくぐっていく。
居室、自分の寝室。そして、二人が交わる部屋に。
寝室からもう一つの扉に向かう頃には、夜神は暴れる行為から大人しくなり、震え始める。
「やだ・・・・もう、やだ。降ろして、お願いします。あの部屋はやだ!無理なの」
縋るように懇願するが、それを冷笑で応える。すると、絶望的な表情でルードヴィッヒを見上げる。
その、表情が自分の背中をゾクゾクさせる。その絶望した表情が無理矢理変えられて、惚けた雌の顔になる瞬間がたまらない。
あれ程嫌がっているのに、体は正直に答えてくれる。
白いふわふわとした柔らかい山に、ツンと尖った桜色の粒。
少し撫でるだけでよがる感度の良い肢体。
白い和毛に隠された愛らしい粒に、こんこんと蜜を溢れさせる女の泉。
その泉の中は温かく、けど、貪欲で迎えるものは貪り尽くす勢いでうねり、締まる。
そこに、思いっきり吐精した時に感じるエクスタシーは何ものにも変えられない。
そして、その事により絶望する顔。
雌の恍惚した表情から一変、何かを恐れる顔に変化するその瞬間が己の最高潮に達する。
そして、何度も与え続けてしまう。その度に悲痛な声や、表情が堪らなく良い。
己の手で染め上げていると思うと・・・・・もっと、残酷なまでに染めてみたいと思う。
「つぅ・・・・・・」
夜神を辱めるだけのベッドに辿り着くと、物を投げるようにポイッと放り出す。
ベッドのスプリングのおかげで痛みはなかった。けど、夜神は皇帝から離れられた事に安堵して、けど、このままいる訳にはいかず、皇帝に背を向けて逃げ出そうとする。
けど、それよりも早くルードヴィッヒは夜神の背中から抱きしめる。
「離して・・・・」
「駄目だよ?・・・・・凪ちゃん、明日はね高位貴族達に凪ちゃんの事をお披露目するからね。だから、早く寝たほうがいいと思うんだけど、選ばせてあげるよ。このまま、私に組み敷かれて嬲られるか、それとも、私に抱かれて眠か・・・・どっちがいいかな?」
「・・・・・・・」
もし、今の話が本当なら、たとえ抱かれていようと眠る方が良いに決まっている。
あれだけ受け入れ続けたのだ。正直、体は辛い。可能なら休みたい。けど、本当に寝かしてくれるのか・・・・不安しかない。
「ね、寝かせて下さい・・・・・お願いします。寝かせて・・・・・」
いつの間に逃げ出そうとしていた動きはなくなり、不安な声で二者択一の問題を答える。
「そう・・・・なら、おやすみのキスをしなきゃだね?出来るかな?あぁ、子供ではないのだから頬や額は駄目だよ?ちゃんと唇にしてね。凪ちゃん?さぁ、どうぞ」
密着した背中から熱と重みがなくなる。意味もなく心臓がドキドキと動悸がする。
本当にキスだけで終わるのか?本当に?
不安しかないが、後ろを向いていてはキスは出来ない。
ゆっくりと皇帝の方に体ごと動いて向かい合わせになる。
軽薄そうな笑みを浮かべる皇帝の胸に手をつくと、自分の視界に写したくなくてギュッと目をつぶり軽く触れるキスをする。
そして、離そうと思った瞬間、頭がグイッと押されて再び皇帝の唇に自分の唇が重なる。
「?!、っ・・・?ん!ん、んん!」
無理矢理、皇帝の舌が軽く開いた唇の隙間に舌をねじ込んでいく。
奥に控えていた夜神の舌に巻き付いて、遊んでいく。
胸に置いていた手はいつの間にかガウンを握りしめていた。
「はぁ~、凪ちゃんは大人の女性なんだからもっと、大人なキスをしないと・・・・あぁ、それとも組み敷かれるのをご希望かな?もう一度、私がしたようにしてごらん?その時は目を瞑ったりしてはいけないよ?ちゃんと私を見るんだ」
チュ・・・・とリップ音をさせて離れていくと、冷笑を浮かべて夜神を見ながらもう一度するように諭す。
ルードヴィッヒにとっては目を瞑ろうが、開こうがどちらでも良かった。
震えながら、胸に手を置かれた時には体中に電気が走る。心地よい電気だ。
そして、涙目の瞳をギュッと閉じて、柔らかい唇を近づけてくる時に漂う匂いにクラクラしてしまう。
香油の匂いと夜神からの匂いが混ざり合い、己の何かに語りかける。そのせいで下半身に熱が籠もりそうになるが、己を律していく。
柔らかい唇が軽く触れる。そこからむず痒い甘い痺れが広がる。けど、それはすぐに離れようとする。
そんな事許されるはずはない。
急いで、手を伸ばして頭を抑え込んで動きを封じる。そして、唇を強く重ねて、舌でこじ開け、奥にひっそりと隠れている舌に絡みつき舐る。
鼻にかけた声が心地いい。置いていただけの手はいつの間にかガウンを強く握りしめている。
けど、もっと私を求めて欲しいから、さらなる要求をする。
それに、慄いているが覚悟を決めたのか、泣きそうになりながらも必死に目を開いてもう一度唇を重ねる。
ゆっくりと舌が口内に潜り込んでいく。肉厚の舌の上に己の舌を置くと、子猫のようにチロチロと舌を舐めたり、舌を転がしたりする。
眉を思いっきり寄せて、泣くのを必死に堪えれているが、既に落ちそうなほど涙は溜まっている。
それでも、言われたとおりに赤くなった瞳を閉じることなく、目の前の金色の瞳を見ている。
「ん、ん・・・・・」
鼻で息をしながら、自分で考えられる事をする。舌を回したり、硬口蓋を舐めたり、歯列をなぞったり。
溜まった唾液が口の端から伝う。けど、それを気にする余裕などない。
涙で視界が滲む。泣かないように必死に堪えているがそれも限界近い。
早く、早く終わらせたい・・・・・
そう、願っているとふいに視界が暗くなる。皇帝が手のひらで瞳を覆ったのだ。そして、皇帝が顔を引いていく。
長いキスが終わったのだ。その事に安堵して力が抜けそうになる。
「頑張ったね。約束通り「おやすみ」しようか。私の白い小鳥」
いつものお決まりの言葉を聞くと、突然クラクラしてくる。貧血で倒れるような感じになる。意識が薄れていき、ブツッと途切れてしまう。
唇が離れて安堵した体は、やがて力がなくなり腕の中で全てを預けてくれる。握りしめていた手がストンと落ちて、代わりに眠った顔が落ちてくる。
その、幼子のような顔を見て、和悦すると布団の中にそっと、寝かせていく。
そして、ルードヴィッヒも同じ様に横になり、穏やかな寝息をしている夜神を抱きしめる。
「おやすみ、凪ちゃん。いい夢をみるんだよ?明日は凪ちゃんの人生がガラリと全て変わる日だからね。うんと、綺麗に装って、みんなの前に登場しょうね」
腰から臀部にかけてのある部分を何度も撫でていく。
そこは、軍に忠誠を誓う証として、軍のタトゥーをしている部分だ。
「あぁ、楽しみだ・・・・」
その声色は、本当に楽しみにしているのが分かるぐらい、弾んだ声だった。
湯浴みを終わらせた夜神は、用意された下着や寝屋着を身に着けて大きな鏡の前に座っている。
ありがたいことに下着を用意されていたのは嬉しかったが、どう見ても両サイドを紐で結ぶ、所謂「紐パン」と呼ばれる下着で、普通のを侍女長にお願いしたがこの世界ではコレが一般的だと取り付く島もなく言われた。
ないよりはマシと、己に言い聞かせそれを着用する。
いったい誰の為にここまで整える必要があるのかと?と、言いたいほど丁寧に仕上げられる。
香油を肌に丹念に塗り込んだり、髪にも同じ様に馴染ませられて乾かされる。
その後の下着や寝屋着だったが、以前と比べたら大分マシな物を用意されていて安心してしまった。
下着で一悶着あったが、寝屋着は以前の肩にリボンだけの危うい物ではなく、襟ぐりは空いているが、肘丈のキャンディ・スリーブで袖があるだけでも安心してしまう。
白色の綿生地に、踝まである長さに全体的にテロンとしていて、動くたびに優しく広がる。
レースやフリルが多い気もするが、着られるだけでもありがたいと思う。
髪が乾く頃に皇帝が水差しとゴブレットを持ってやって来る。
「はい、喉乾いたでょう?大丈夫、何も入ってないよ?あぁ、ごめん。入っているのはペパーミントとレモンぐらいだよ」
そう言いながら水の入ったゴブレットを差し出す。
喉が乾いているのは本当で、ここで飲まないと何が起こるのか不安になる。
恐る恐る手を伸ばし、ゴブレットを受け取ると一口飲んで確かめる。
確かに、微かにペパーミントとレモンの味や匂いがするが、それ以外は何も感じない。
それをゆっくりと飲んでいく。何でもいい時間稼ぎがしたいのだ。
きっと、このまま、あの天蓋付きのベッドに連れ込まれる。そして、また、嬲られるのだ。なら、少しでも時間稼ぎしていたい。
「美味しそうに飲むね?ハイおしまい。じゃあ、そろそろ行こうか・・・・・」
飲んでいる途中なのに無理矢理奪われる。そして、ゴブレットを侍女に渡すと椅子に座っている夜神を、横抱きで抱き抱える。
「いやぁ!歩けるから!降ろして・・・・降ろして下さい」
暴れて開放されようとするが、子猫が暴れるのを気にすることもなく抱き続ける飼い主のように、ルードヴィッヒにとって夜神の動きは些細なものだった。
そのまま、暴れる夜神を抱きしめて自分の部屋に向かう。一つ、二つと扉をくぐっていく。
居室、自分の寝室。そして、二人が交わる部屋に。
寝室からもう一つの扉に向かう頃には、夜神は暴れる行為から大人しくなり、震え始める。
「やだ・・・・もう、やだ。降ろして、お願いします。あの部屋はやだ!無理なの」
縋るように懇願するが、それを冷笑で応える。すると、絶望的な表情でルードヴィッヒを見上げる。
その、表情が自分の背中をゾクゾクさせる。その絶望した表情が無理矢理変えられて、惚けた雌の顔になる瞬間がたまらない。
あれ程嫌がっているのに、体は正直に答えてくれる。
白いふわふわとした柔らかい山に、ツンと尖った桜色の粒。
少し撫でるだけでよがる感度の良い肢体。
白い和毛に隠された愛らしい粒に、こんこんと蜜を溢れさせる女の泉。
その泉の中は温かく、けど、貪欲で迎えるものは貪り尽くす勢いでうねり、締まる。
そこに、思いっきり吐精した時に感じるエクスタシーは何ものにも変えられない。
そして、その事により絶望する顔。
雌の恍惚した表情から一変、何かを恐れる顔に変化するその瞬間が己の最高潮に達する。
そして、何度も与え続けてしまう。その度に悲痛な声や、表情が堪らなく良い。
己の手で染め上げていると思うと・・・・・もっと、残酷なまでに染めてみたいと思う。
「つぅ・・・・・・」
夜神を辱めるだけのベッドに辿り着くと、物を投げるようにポイッと放り出す。
ベッドのスプリングのおかげで痛みはなかった。けど、夜神は皇帝から離れられた事に安堵して、けど、このままいる訳にはいかず、皇帝に背を向けて逃げ出そうとする。
けど、それよりも早くルードヴィッヒは夜神の背中から抱きしめる。
「離して・・・・」
「駄目だよ?・・・・・凪ちゃん、明日はね高位貴族達に凪ちゃんの事をお披露目するからね。だから、早く寝たほうがいいと思うんだけど、選ばせてあげるよ。このまま、私に組み敷かれて嬲られるか、それとも、私に抱かれて眠か・・・・どっちがいいかな?」
「・・・・・・・」
もし、今の話が本当なら、たとえ抱かれていようと眠る方が良いに決まっている。
あれだけ受け入れ続けたのだ。正直、体は辛い。可能なら休みたい。けど、本当に寝かしてくれるのか・・・・不安しかない。
「ね、寝かせて下さい・・・・・お願いします。寝かせて・・・・・」
いつの間に逃げ出そうとしていた動きはなくなり、不安な声で二者択一の問題を答える。
「そう・・・・なら、おやすみのキスをしなきゃだね?出来るかな?あぁ、子供ではないのだから頬や額は駄目だよ?ちゃんと唇にしてね。凪ちゃん?さぁ、どうぞ」
密着した背中から熱と重みがなくなる。意味もなく心臓がドキドキと動悸がする。
本当にキスだけで終わるのか?本当に?
不安しかないが、後ろを向いていてはキスは出来ない。
ゆっくりと皇帝の方に体ごと動いて向かい合わせになる。
軽薄そうな笑みを浮かべる皇帝の胸に手をつくと、自分の視界に写したくなくてギュッと目をつぶり軽く触れるキスをする。
そして、離そうと思った瞬間、頭がグイッと押されて再び皇帝の唇に自分の唇が重なる。
「?!、っ・・・?ん!ん、んん!」
無理矢理、皇帝の舌が軽く開いた唇の隙間に舌をねじ込んでいく。
奥に控えていた夜神の舌に巻き付いて、遊んでいく。
胸に置いていた手はいつの間にかガウンを握りしめていた。
「はぁ~、凪ちゃんは大人の女性なんだからもっと、大人なキスをしないと・・・・あぁ、それとも組み敷かれるのをご希望かな?もう一度、私がしたようにしてごらん?その時は目を瞑ったりしてはいけないよ?ちゃんと私を見るんだ」
チュ・・・・とリップ音をさせて離れていくと、冷笑を浮かべて夜神を見ながらもう一度するように諭す。
ルードヴィッヒにとっては目を瞑ろうが、開こうがどちらでも良かった。
震えながら、胸に手を置かれた時には体中に電気が走る。心地よい電気だ。
そして、涙目の瞳をギュッと閉じて、柔らかい唇を近づけてくる時に漂う匂いにクラクラしてしまう。
香油の匂いと夜神からの匂いが混ざり合い、己の何かに語りかける。そのせいで下半身に熱が籠もりそうになるが、己を律していく。
柔らかい唇が軽く触れる。そこからむず痒い甘い痺れが広がる。けど、それはすぐに離れようとする。
そんな事許されるはずはない。
急いで、手を伸ばして頭を抑え込んで動きを封じる。そして、唇を強く重ねて、舌でこじ開け、奥にひっそりと隠れている舌に絡みつき舐る。
鼻にかけた声が心地いい。置いていただけの手はいつの間にかガウンを強く握りしめている。
けど、もっと私を求めて欲しいから、さらなる要求をする。
それに、慄いているが覚悟を決めたのか、泣きそうになりながらも必死に目を開いてもう一度唇を重ねる。
ゆっくりと舌が口内に潜り込んでいく。肉厚の舌の上に己の舌を置くと、子猫のようにチロチロと舌を舐めたり、舌を転がしたりする。
眉を思いっきり寄せて、泣くのを必死に堪えれているが、既に落ちそうなほど涙は溜まっている。
それでも、言われたとおりに赤くなった瞳を閉じることなく、目の前の金色の瞳を見ている。
「ん、ん・・・・・」
鼻で息をしながら、自分で考えられる事をする。舌を回したり、硬口蓋を舐めたり、歯列をなぞったり。
溜まった唾液が口の端から伝う。けど、それを気にする余裕などない。
涙で視界が滲む。泣かないように必死に堪えているがそれも限界近い。
早く、早く終わらせたい・・・・・
そう、願っているとふいに視界が暗くなる。皇帝が手のひらで瞳を覆ったのだ。そして、皇帝が顔を引いていく。
長いキスが終わったのだ。その事に安堵して力が抜けそうになる。
「頑張ったね。約束通り「おやすみ」しようか。私の白い小鳥」
いつものお決まりの言葉を聞くと、突然クラクラしてくる。貧血で倒れるような感じになる。意識が薄れていき、ブツッと途切れてしまう。
唇が離れて安堵した体は、やがて力がなくなり腕の中で全てを預けてくれる。握りしめていた手がストンと落ちて、代わりに眠った顔が落ちてくる。
その、幼子のような顔を見て、和悦すると布団の中にそっと、寝かせていく。
そして、ルードヴィッヒも同じ様に横になり、穏やかな寝息をしている夜神を抱きしめる。
「おやすみ、凪ちゃん。いい夢をみるんだよ?明日は凪ちゃんの人生がガラリと全て変わる日だからね。うんと、綺麗に装って、みんなの前に登場しょうね」
腰から臀部にかけてのある部分を何度も撫でていく。
そこは、軍に忠誠を誓う証として、軍のタトゥーをしている部分だ。
「あぁ、楽しみだ・・・・」
その声色は、本当に楽しみにしているのが分かるぐらい、弾んだ声だった。
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