2 / 8
黒百合の夜 後編
しおりを挟む
その日の深夜、娼館の控え室に、いつになく沈んだ空気が漂っていた。
帳簿をめくる女主人マダム・ロゼの表情が、ふと止まる。
「黒百合。今宵、貴女への特別指名が入っているわ」
彼女は、琥珀色の瞳で帳簿を見つめながら、意味ありげに唇の端を吊り上げた。
「名は伏せられているけれど……使われた印章は、クラウス侯爵家のもの。――あの、セオドア=クラウスよ」
時間が止まったような静寂のなか、リリアナは静かに指先を膝に添えた。
揺れない。
仮面の奥、表情ひとつ変えずに、彼女はゆっくりと立ち上がった。
「そう……ようやく来たのね」
喉奥に沈んだ声は甘く、どこか嬉しそうですらあった。
――とうとう、運命が私の掌に転がり込んできた。
何年も、何百夜も待ち望んだその瞬間。
夢にまで見たあの男の名が、とうとう《黒百合》の指名客リストに刻まれたのだ。
(あの夜、私の父を死に追いやり、私を見捨てたあの人が、私を買う日が来るなんて)
リリアナは仮面の裏で笑った。
黒曜石のように艶やかな髪を梳き、レースのガウンに香をひと吹き。
ル・デザイールでもっとも濃密で、催淫効果のある黒薔薇の香り。
指先には愛撫用のオイルを仕込み、舌には蜜酒を含ませる。
――すべては、彼を堕とすために。
鏡の前に立つ彼女は、もはや伯爵令嬢リリアナではなかった。
そこにいるのは、男を溺れさせる快楽の魔女、黒百合。
「どんな顔で来るのかしら。私に気づかず、他の女と同じように、欲望をぶつけてくるの?」
爪先に視線を落としながら、リリアナはくすりと笑う。
やがて扉がノックされる。
「黒百合様。お客様、お部屋にお通ししました」
クラウディアの声。その先に待っているのは、かつての婚約者。裏切りの男。
彼女の心臓が、静かに、けれど確実に早鐘を打つ。
(大丈夫。私が彼を忘れるわけがない。……あの声も、あの手も、あの瞳も)
リリアナは踵を返し、扉の向こうへと向かう。
真紅の絨毯を踏むたびに、過去の痛みが蘇る。
それでも歩みは揺るがない。
すべてを捧げた男に、今度はすべてを返してもらうために。
部屋の前に立ち、リリアナは最後に仮面の紐を整えた。
装飾の隙間から覗く双眸には、冷たい決意と、ねじれた愛が宿っている。
「ご指名、ありがとうございます。……黒百合と申します」
静かに扉が開かれる。
その先にいる男の姿を、リリアナはまだ、見ていない。
だが、身体の奥に、熱い何かが灯っていた。
それは快楽ではない。愛でもない。
――憎しみが変質した、甘く、ねっとりとした復讐の熱。
(さあ、始めましょうか。貴方を、どこまでも堕としてあげる)
* * *
部屋に入った瞬間、リリアナの鼻腔を懐かしい香りがかすめた。
高級なシダーウッドに、かすかに混ざる獣のような体臭。
幼い頃、庭園で抱き締められたときに感じた、あの香り――変わらない。
そして、目の前の男は、まさしくその人だった。
長身に、淡い金の髪。琥珀の瞳に微かな疲労の影を宿し、だが気品を崩さぬ立ち姿。
彼女の記憶よりも、やや痩せた気がする。けれど、それでも間違いようがなかった。
――セオドア=クラウス。
リリアナは、心の奥でつぶやいた。
怒りも、哀しみも、愛も。すべてが混じり合って、かえって不思議な静けさが彼女を包んでいた。
仮面の奥から、艶のある声が落ちる。
「お待たせいたしました。今宵、貴方の心と身体を……すべて慰めて差し上げます」
セオドアの視線が、ゆっくりと彼女を這う。
露出度の高い黒のレース、艷やかな髪、香り立つ肌――だが、その瞳に困惑の色はない。
(気づかないのね。ふふ……)
仮面が、すべてを遮断してくれていた。
あの日、純白のドレスで微笑んでいた令嬢が、いま目の前の女と同一人物だなどと、想像するはずもない。
リリアナは、ゆっくりと彼に近づいた。
椅子に座る彼の膝に、片脚を滑り込ませるようにまたがる。
「少し……緊張してらっしゃる?」
囁くように唇を寄せると、セオドアの喉がかすかに上下した。
彼女はその様子を楽しみながら、指先で彼の胸元をなぞった。
上質なシャツの生地越しに感じる体温――それがたまらなく生々しく、そして、滑稽だった。
(私を捨てたあなたが、私の腕の中で昂ぶってる……それだけで、息が甘くなる)
指先がボタンを外し、喉元、胸元が露わになっていく。
彼の皮膚が、すっと粟立つのが分かる。
リリアナはその首筋に唇を寄せ、じっと息を吹きかけた。
「んっ……く……」
彼の吐息が耳元にかかる。
それを合図に、リリアナは舌先で彼の鎖骨をなぞった。
ちろちろと、炎が燃え広がるような動きで、左から右へ。
湿った音を立てて、唇が吸い付き、軽く歯を立てる。
「……敏感なのね。かわいい」
囁きながら、手は彼の下腹部へと向かっていた。
布越しに、既に主張し始めている彼の熱を掌で感じ取りながら、くすりと笑う。
そのまま指先で、先端を押しつぶすように軽く圧をかけると、セオドアの肩が震えた。
「……あ、あぁ……っ」
その声に、リリアナの目が細くなる。
(懐かしい声。だけど今は、私の下で喘ぐ声。なんて、甘美な音)
ゆっくりと、彼女はその膝の上から立ち、正面に膝をついた。
仮面をしたまま、男のベルトに指をかける。
「少し……見せて?」
セオドアが微かに頷く。
その沈黙に、命令を委ねた姿勢に、リリアナの心の奥がぞくりと震えた。
下着を降ろせば、張り詰めた熱が跳ねるように立ち上がる。
その形も、色も、脈動までも――リリアナは、よく知っていた。
そのことが、何より彼女の快楽を煽る。
唇を近づけ、わざと軽く触れずに息を吐きかける。
その一瞬だけでも、セオドアの腰が小さく揺れた。
そして――舌先がゆっくりと、先端を一周する。
塩気、熱、鼓動。すべてが懐かしく、憎らしく、そして愛しい。
舌が根元までなぞり、唇が包み込み、顎を開いて奥へと迎え入れると――
「あ、くっ……っ、あ……!」
彼の身体が跳ねた。
それを両手で固定し、ねっとりと、じっくりと。
愛するように、責めるように、彼の中心を味わっていく。
(これが私の罰……私が与える、地獄より甘い復讐)
仮面の奥で、リリアナは静かに笑っていた。
帳簿をめくる女主人マダム・ロゼの表情が、ふと止まる。
「黒百合。今宵、貴女への特別指名が入っているわ」
彼女は、琥珀色の瞳で帳簿を見つめながら、意味ありげに唇の端を吊り上げた。
「名は伏せられているけれど……使われた印章は、クラウス侯爵家のもの。――あの、セオドア=クラウスよ」
時間が止まったような静寂のなか、リリアナは静かに指先を膝に添えた。
揺れない。
仮面の奥、表情ひとつ変えずに、彼女はゆっくりと立ち上がった。
「そう……ようやく来たのね」
喉奥に沈んだ声は甘く、どこか嬉しそうですらあった。
――とうとう、運命が私の掌に転がり込んできた。
何年も、何百夜も待ち望んだその瞬間。
夢にまで見たあの男の名が、とうとう《黒百合》の指名客リストに刻まれたのだ。
(あの夜、私の父を死に追いやり、私を見捨てたあの人が、私を買う日が来るなんて)
リリアナは仮面の裏で笑った。
黒曜石のように艶やかな髪を梳き、レースのガウンに香をひと吹き。
ル・デザイールでもっとも濃密で、催淫効果のある黒薔薇の香り。
指先には愛撫用のオイルを仕込み、舌には蜜酒を含ませる。
――すべては、彼を堕とすために。
鏡の前に立つ彼女は、もはや伯爵令嬢リリアナではなかった。
そこにいるのは、男を溺れさせる快楽の魔女、黒百合。
「どんな顔で来るのかしら。私に気づかず、他の女と同じように、欲望をぶつけてくるの?」
爪先に視線を落としながら、リリアナはくすりと笑う。
やがて扉がノックされる。
「黒百合様。お客様、お部屋にお通ししました」
クラウディアの声。その先に待っているのは、かつての婚約者。裏切りの男。
彼女の心臓が、静かに、けれど確実に早鐘を打つ。
(大丈夫。私が彼を忘れるわけがない。……あの声も、あの手も、あの瞳も)
リリアナは踵を返し、扉の向こうへと向かう。
真紅の絨毯を踏むたびに、過去の痛みが蘇る。
それでも歩みは揺るがない。
すべてを捧げた男に、今度はすべてを返してもらうために。
部屋の前に立ち、リリアナは最後に仮面の紐を整えた。
装飾の隙間から覗く双眸には、冷たい決意と、ねじれた愛が宿っている。
「ご指名、ありがとうございます。……黒百合と申します」
静かに扉が開かれる。
その先にいる男の姿を、リリアナはまだ、見ていない。
だが、身体の奥に、熱い何かが灯っていた。
それは快楽ではない。愛でもない。
――憎しみが変質した、甘く、ねっとりとした復讐の熱。
(さあ、始めましょうか。貴方を、どこまでも堕としてあげる)
* * *
部屋に入った瞬間、リリアナの鼻腔を懐かしい香りがかすめた。
高級なシダーウッドに、かすかに混ざる獣のような体臭。
幼い頃、庭園で抱き締められたときに感じた、あの香り――変わらない。
そして、目の前の男は、まさしくその人だった。
長身に、淡い金の髪。琥珀の瞳に微かな疲労の影を宿し、だが気品を崩さぬ立ち姿。
彼女の記憶よりも、やや痩せた気がする。けれど、それでも間違いようがなかった。
――セオドア=クラウス。
リリアナは、心の奥でつぶやいた。
怒りも、哀しみも、愛も。すべてが混じり合って、かえって不思議な静けさが彼女を包んでいた。
仮面の奥から、艶のある声が落ちる。
「お待たせいたしました。今宵、貴方の心と身体を……すべて慰めて差し上げます」
セオドアの視線が、ゆっくりと彼女を這う。
露出度の高い黒のレース、艷やかな髪、香り立つ肌――だが、その瞳に困惑の色はない。
(気づかないのね。ふふ……)
仮面が、すべてを遮断してくれていた。
あの日、純白のドレスで微笑んでいた令嬢が、いま目の前の女と同一人物だなどと、想像するはずもない。
リリアナは、ゆっくりと彼に近づいた。
椅子に座る彼の膝に、片脚を滑り込ませるようにまたがる。
「少し……緊張してらっしゃる?」
囁くように唇を寄せると、セオドアの喉がかすかに上下した。
彼女はその様子を楽しみながら、指先で彼の胸元をなぞった。
上質なシャツの生地越しに感じる体温――それがたまらなく生々しく、そして、滑稽だった。
(私を捨てたあなたが、私の腕の中で昂ぶってる……それだけで、息が甘くなる)
指先がボタンを外し、喉元、胸元が露わになっていく。
彼の皮膚が、すっと粟立つのが分かる。
リリアナはその首筋に唇を寄せ、じっと息を吹きかけた。
「んっ……く……」
彼の吐息が耳元にかかる。
それを合図に、リリアナは舌先で彼の鎖骨をなぞった。
ちろちろと、炎が燃え広がるような動きで、左から右へ。
湿った音を立てて、唇が吸い付き、軽く歯を立てる。
「……敏感なのね。かわいい」
囁きながら、手は彼の下腹部へと向かっていた。
布越しに、既に主張し始めている彼の熱を掌で感じ取りながら、くすりと笑う。
そのまま指先で、先端を押しつぶすように軽く圧をかけると、セオドアの肩が震えた。
「……あ、あぁ……っ」
その声に、リリアナの目が細くなる。
(懐かしい声。だけど今は、私の下で喘ぐ声。なんて、甘美な音)
ゆっくりと、彼女はその膝の上から立ち、正面に膝をついた。
仮面をしたまま、男のベルトに指をかける。
「少し……見せて?」
セオドアが微かに頷く。
その沈黙に、命令を委ねた姿勢に、リリアナの心の奥がぞくりと震えた。
下着を降ろせば、張り詰めた熱が跳ねるように立ち上がる。
その形も、色も、脈動までも――リリアナは、よく知っていた。
そのことが、何より彼女の快楽を煽る。
唇を近づけ、わざと軽く触れずに息を吐きかける。
その一瞬だけでも、セオドアの腰が小さく揺れた。
そして――舌先がゆっくりと、先端を一周する。
塩気、熱、鼓動。すべてが懐かしく、憎らしく、そして愛しい。
舌が根元までなぞり、唇が包み込み、顎を開いて奥へと迎え入れると――
「あ、くっ……っ、あ……!」
彼の身体が跳ねた。
それを両手で固定し、ねっとりと、じっくりと。
愛するように、責めるように、彼の中心を味わっていく。
(これが私の罰……私が与える、地獄より甘い復讐)
仮面の奥で、リリアナは静かに笑っていた。
26
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません!
花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」
婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。
追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。
しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。
夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。
けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。
「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」
フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。
しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!?
「離縁する気か? 許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」
凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。
孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス!
※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。
【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】
冷酷騎士様の「愛さない」は一分も持たなかった件
水月
恋愛
「君を愛するつもりはない」
結婚初夜、帝国最強の冷酷騎士ヴォルフラム・ツヴァルト公爵はそう言い放った。
出来損ないと蔑まれ、姉の代わりの生贄として政略結婚に差し出されたリーリア・ミラベルにとって、それはむしろ救いだった。
愛を期待されないのなら、失望させることもない。
契約妻として静かに役目を果たそうとしたリーリアは、緩んだ軍服のボタンを自らの銀髪と微弱な強化魔法で直す。
ただ「役に立ちたい」という一心だった。
――その瞬間。
冷酷騎士の情緒が崩壊した。
「君は、自分の価値を分かっていない」
開始一分で愛さない宣言は撤回。
無自覚に自己評価が低い妻に、激重独占欲を発症した最強騎士が爆誕する。
以後、
寝室は強制統合
常時抱っこ移動
一秒ごとに更新される溺愛
妻を傷つける者には容赦なし宣言
甘さ過多、独占欲過剰、愛情暴走中。
さらにはリーリアを取り戻そうとする実家の横槍まで入り――?
自己評価ゼロの健気令嬢と愛が一分も我慢できなかった最強騎士。
溺愛が止まらない、契約結婚から始まる甘すぎる逆転ラブコメ
「地味ブス」と捨てられた私、文化祭の大型スクリーンで王子様の裏の顔を全校生に配信します
スカッと文庫
恋愛
「お前みたいな地味女、引き立て役にもならないんだよ」
眼鏡にボサボサ頭の特待生・澪(みお)は、全校生徒が見守る中、恋人だった学園の王子・ハルトから冷酷に捨てられた。
隣には、可憐な微笑みを浮かべる転校生・エマ。
エマの自作自演により「いじめの犯人」という濡れ衣まで着せられ、学園中から蔑まれる澪。
しかし、彼女を嘲笑う者たちはまだ知らない。
彼女が眼鏡の奥に、誰もが平伏す「真実の美貌」と、学園さえも支配できる「最強の背景」を隠していることを――。
「……ねぇ、文化祭、最高のステージにしてあげる」
裏切りへのカウントダウンが今、始まる。
スクリーンの裏側を暴き、傲慢な王子と偽りのヒロインを奈落へ突き落とす、痛快・学園下剋上ファンタジー!
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
地味な私では退屈だったのでしょう? 最強聖騎士団長の溺愛妃になったので、元婚約者はどうぞお好きに
有賀冬馬
恋愛
「君と一緒にいると退屈だ」――そう言って、婚約者の伯爵令息カイル様は、私を捨てた。
選んだのは、華やかで社交的な公爵令嬢。
地味で無口な私には、誰も見向きもしない……そう思っていたのに。
失意のまま辺境へ向かった私が出会ったのは、偶然にも国中の騎士の頂点に立つ、最強の聖騎士団長でした。
「君は、僕にとってかけがえのない存在だ」
彼の優しさに触れ、私の世界は色づき始める。
そして、私は彼の正妃として王都へ……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる