238 / 650
本編
539 ダンジョンリゾート・3 水着
俺は水着をエイミィから受け取った後、すぐに適当な装備にカナトコした。
ライデンのは、俺のを弱い装備にカナトコして貸し与えてある。
赤いふんどしだなんて、いったいどんな家柄なんだと思うんだけど……。
ライデンの家って、もともと別世界の剣聖的な人物が祖らしいからね。
さて、ライデンのふんどしについて語るのはまた今度にして。
その前に意外性の発表から行こうではないか!
水着を着たエイミィの胸のボリュームなんて、制服を着ている時とさほど変わらない。
しかし、しかしだな……なんともそれを超える奴がいたのだ。
「は、恥ずかしいです……」
学生たちが集まるオデッセイビーチにて、エイミィの後ろに隠れる委員長。
そう、きっちり着こなされた制服に隠れていて見えなかったのだが……。
ケインは今まで俺が知り合ってきた女性陣たちの誰よりもデカかったのだ。
何が?
決まってるだろ。
ケイン>エイミィ(ジュノー)>>イグニール>>>>>マイヤー。
こうね。
その自己主張っぷりに、あの子は誰だって声がヒソヒソと聞こえてくる。
海に行くんだから、とエイミィにメガネを奪われ髪も可愛くされてしまったケインを、この場にいる学生連中は、クラスのみんなは委員長だって気づかない。
「いいんちょー、勉強よりも大事なところであたしに圧勝じゃん」
「こっ、こんなもので勝っても嬉しくありませんがっ!」
二人でお揃いの水着をつけて、男子生徒の視線を我が物にする。
なんとも、はみ出し者グループが化けたもんだ。
よかったよかった、これでいっぱい友達を作るとよろし。
「……///」
「ん? どうしたライデン?」
「いやその」
俺の隣でライデンが少しうずくまってしまっている。
気分がすぐれない……とかじゃないよな?
わかってるとも、俺だって思春期だったらそうなっていた。
でも今は30歳なのでね。
周りに女の子とかいるし、つーか一緒に住んでるし。
耐性は多分ついてるんじゃないかと思う。
そりゃ、サルトに来た頃はマイヤーにワンチャンあるかもとか。
イグニールをパーティーに誘う以外にも、と思っていたこともある。
しかしながら、マイヤーは商売が大事。
イグニールは“パーティー”を組みたいんだぜ?
ワンチャンねえや。
そんな訳で、うら若き学生諸君の水着姿をここで監督しつつ眺めます。
「よし、じゃー俺はここで寝っ転がってるから好きに遊んでこい」
「えー、トウジっちはどーすんの? 一緒に遊ぼうよ?」
「いや金槌だからやめとくわー」
ぶっちゃけ金槌は嘘だ。
しかし、ここでポチと二人のんびりするのが良いのである。
俺の眼球は、すでに海辺でバシャバシャ遊んでいるイグニールたちを探すのだ。
……クイック。
ギョロギョロギョロギョロ。
「ト、トウジさん!? め、目が!?」
「ん? 気にすんな」
発見。
おほー。
やっぱ乳があってもなくても良いもんっすね。
近場だと視線が目立つから、この位置は最高だ。
すっかり中年オヤジの目線になっちまった。
しかし、中年オヤジなんだから許される。
30歳サイコー!
『とりゃー! うちのスーパーアタックやー!』
『いっけーマイヤー! 見せてやるし!』
『ゴレオ! ボールいったわよ! 拾って!』
『……ッ!』
ドボォーーーーン!!
『うわー! 高波だー!?』
『きゃあああああああ!?』
「……トウジさん、あれ」
「うん、見てた。すごいな」
ま、まあ、楽しんでいて何よりである。
水着を身につけたメイドゴレオから巻き起こされる波。
これも一種のアトラクションになるってもんだ。
そもそもゴレオって水が大丈夫なのか心配なんだけど。
足がつくところであればまったく問題ないようである。
「ォン」
「ん?」
ぼけーっとしていると、ポチが何かを告げていた。
通訳がいないので砂浜に文字を書いてもらう。
そう言えば、着いたらギルドに向かうのでは?
自分もすっかり忘れていたけど……。
「あっ」
そうだった!
とりあえずギルドに顔を出してくださいってエリナに言われていた。
「ライデン」
「はい」
「俺、ちょっとギルドに依頼の件で向かわなきゃいけないんだよね」
「わかりました、この場には僕がいますので、行って来てください」
「すまんね」
エイミィとケインの荷物番をライデンに任せ、俺はポチを連れてギルドに向かうことにした。
=====
水着の想像はお任せします。
ライデンのは、俺のを弱い装備にカナトコして貸し与えてある。
赤いふんどしだなんて、いったいどんな家柄なんだと思うんだけど……。
ライデンの家って、もともと別世界の剣聖的な人物が祖らしいからね。
さて、ライデンのふんどしについて語るのはまた今度にして。
その前に意外性の発表から行こうではないか!
水着を着たエイミィの胸のボリュームなんて、制服を着ている時とさほど変わらない。
しかし、しかしだな……なんともそれを超える奴がいたのだ。
「は、恥ずかしいです……」
学生たちが集まるオデッセイビーチにて、エイミィの後ろに隠れる委員長。
そう、きっちり着こなされた制服に隠れていて見えなかったのだが……。
ケインは今まで俺が知り合ってきた女性陣たちの誰よりもデカかったのだ。
何が?
決まってるだろ。
ケイン>エイミィ(ジュノー)>>イグニール>>>>>マイヤー。
こうね。
その自己主張っぷりに、あの子は誰だって声がヒソヒソと聞こえてくる。
海に行くんだから、とエイミィにメガネを奪われ髪も可愛くされてしまったケインを、この場にいる学生連中は、クラスのみんなは委員長だって気づかない。
「いいんちょー、勉強よりも大事なところであたしに圧勝じゃん」
「こっ、こんなもので勝っても嬉しくありませんがっ!」
二人でお揃いの水着をつけて、男子生徒の視線を我が物にする。
なんとも、はみ出し者グループが化けたもんだ。
よかったよかった、これでいっぱい友達を作るとよろし。
「……///」
「ん? どうしたライデン?」
「いやその」
俺の隣でライデンが少しうずくまってしまっている。
気分がすぐれない……とかじゃないよな?
わかってるとも、俺だって思春期だったらそうなっていた。
でも今は30歳なのでね。
周りに女の子とかいるし、つーか一緒に住んでるし。
耐性は多分ついてるんじゃないかと思う。
そりゃ、サルトに来た頃はマイヤーにワンチャンあるかもとか。
イグニールをパーティーに誘う以外にも、と思っていたこともある。
しかしながら、マイヤーは商売が大事。
イグニールは“パーティー”を組みたいんだぜ?
ワンチャンねえや。
そんな訳で、うら若き学生諸君の水着姿をここで監督しつつ眺めます。
「よし、じゃー俺はここで寝っ転がってるから好きに遊んでこい」
「えー、トウジっちはどーすんの? 一緒に遊ぼうよ?」
「いや金槌だからやめとくわー」
ぶっちゃけ金槌は嘘だ。
しかし、ここでポチと二人のんびりするのが良いのである。
俺の眼球は、すでに海辺でバシャバシャ遊んでいるイグニールたちを探すのだ。
……クイック。
ギョロギョロギョロギョロ。
「ト、トウジさん!? め、目が!?」
「ん? 気にすんな」
発見。
おほー。
やっぱ乳があってもなくても良いもんっすね。
近場だと視線が目立つから、この位置は最高だ。
すっかり中年オヤジの目線になっちまった。
しかし、中年オヤジなんだから許される。
30歳サイコー!
『とりゃー! うちのスーパーアタックやー!』
『いっけーマイヤー! 見せてやるし!』
『ゴレオ! ボールいったわよ! 拾って!』
『……ッ!』
ドボォーーーーン!!
『うわー! 高波だー!?』
『きゃあああああああ!?』
「……トウジさん、あれ」
「うん、見てた。すごいな」
ま、まあ、楽しんでいて何よりである。
水着を身につけたメイドゴレオから巻き起こされる波。
これも一種のアトラクションになるってもんだ。
そもそもゴレオって水が大丈夫なのか心配なんだけど。
足がつくところであればまったく問題ないようである。
「ォン」
「ん?」
ぼけーっとしていると、ポチが何かを告げていた。
通訳がいないので砂浜に文字を書いてもらう。
そう言えば、着いたらギルドに向かうのでは?
自分もすっかり忘れていたけど……。
「あっ」
そうだった!
とりあえずギルドに顔を出してくださいってエリナに言われていた。
「ライデン」
「はい」
「俺、ちょっとギルドに依頼の件で向かわなきゃいけないんだよね」
「わかりました、この場には僕がいますので、行って来てください」
「すまんね」
エイミィとケインの荷物番をライデンに任せ、俺はポチを連れてギルドに向かうことにした。
=====
水着の想像はお任せします。
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。
小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。
「マリアが熱を出したらしい」
駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。
「また裏切られた……」
いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。
「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」
離婚する気持ちが固まっていく。
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました