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本編
558 海 が ヤ バ イ !
──ドボオオオオオオオオオオオオオオン!
キングさんの豪快な一撃によってポセイドンがひっくり返る。
顔面を蹴散らされ、背中から大海原に倒れる。
それだけで、波がとんでもないったらありゃしない。
「ワルプ! 避難! 避難!」
「ォォォォ……」
海流を頑張って操作して、必死に波の被害を少なくするワルプ。
しかし、次の瞬間にはポセイドンが起き上がってキングさんをぶん殴っていた。
「プルゥ……ッ!!」
ズドン! ドボーン!
ぶん殴られて海中にズボボボボッと沈むキングさん。
それで再びでかい波が起こって、俺とワルプはてんやわんや。
ビリーも来てくれて、なんとか波の中を生き延びれた。
「ち、近場にいたら死ぬ……!」
「シーモンクさん、こっちです!」
波しぶきの中で溺れかけていたシーモンクをワルプの上に引き上げた。
「あ、ありがとう……!」
「いえ、命がいくつあっても足りない気持ちはわかりますから」
「ほんとだよ……君のスライムキング、ヤバイな……」
ここでそっちのポセイドンもヤバイですよ、だなんてことは言わない。
ポセイドンはヤバくて当たり前。
そんな奴に一撃クリーンヒットを与えられるキングさんがヤバイのだ。
『お、思ったよりやるではないか……ッ!』
口元から流れる赤い血をぬぐいながら、息を吐くポセイドン。
だが、そんな暇など与えないと言わんばかりに水柱が打ち上がった。
ズオオオオオオオ!
キングさんの水柱である。
『グ、グオオオオオオオオオ! ふんぬっ!!』
グググッとポセイドンの巨体が持ち上がりかけるが、なんとか堪えた。
お返しとばかりに、上から下に落ちる水流を生み出すポセイドン。
海に一つ、巨大な水柱がそびえ立っていた。
上から下に、下から上に。
なにこの状況と言わんばかりの、大技の応酬である。
「プルァアアア! プルァ! プルァ!」
『こなくそ! 器用なスライムキングめが!』
そして巨大な水柱の中で、スライムキングとポセイドンのしばき合いが始まった。
小さい体ではあるが、ぶん殴る時だけ体の一部を巨大化させ拳を作るキングさん。
また一つ、器用な技を編み出している気がする。
今までは小さい状態で、巨大な拳なんて作らなかったからね。
そもそも突進だけで山を崩すレベルだから、いらなかったんだけど。
「……槍を持ってないとは言え、ポセイドンが押されるなんて……」
「あ、まだそっちのポセイドンさんは本気じゃないんですか?」
呟くシーモンクに反応すると、彼は言う。
「槍なし状態だったら割と真面目に戦ってる方だと思う」
「そうなんすね」
「でも、このままだとガチになって、君のスライムキングはやられるぞ」
「心配ご無用です。うちのキングさんはまだ一つ変身を残しているんで」
「へ、変身?」
そう、グレイトキングさんのことだ。
さらに巨人の秘薬もあるし、小人の秘薬2回の禁じ手も残っている。
つまり、二人は天変地異クラスの騒動を大海原で起こしながらも。
まだまだ余力を残していると言うことだった。
「君のスライムキング、まだ強くなるのか……」
「そっちこそ、あれで本気じゃないなんて……」
……。
「「海がヤバイ!」」
見事なまでにセリフがハモった瞬間だった。
いや、冗談言ってる場合じゃないぞ。
ポセイドンは本気になれば津波をたやすく起こせる。
キングさんも本気を出せば天候を変えるレベル。
『うおおおおおおお! こんにゃろおおおおおお!』
「プルァアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
このまま戦いが白熱してしまえば、行くところまで行ってしまえば。
たとえ大海原であっても、周りに尋常じゃない被害が及ぶ可能性も。
「シーモンクさん、さすがにこれは止めるべきでは?」
「そ、そうだな……」
唖然としながら戦いを見るシーモンクは頷きながら言葉を続ける。
「ガス抜きには丁度いいかと思ってたけど……これはさすがに不味いかな……?」
「ですよね?」
ど、どうする、どうすりゃいいんだ!
あの二人を止める方法なんて、あるのだろうか?
『ぬはははは! これほどまでに強いスライム種は初めて見たわ!』
「プルァ!」
『なに? まだまだこれからだと? 面白い、本気を見せてみろ!』
「プルァアアアアアアア!」
『思い出すわい、太初の奴と海の覇権を争ったあの日々!』
「プルゥゥゥウアアアアアア!」
無理だ、止めれない。
降参です。
もう二人とも好きなようにやってください。
「シーモンクさん」
「え? なに?」
「逃げません? オデッセイ島で、美味しいものでも食べませんか?」
「あ、いいね。俺も行ってみたかったんだ」
「お、そうなんですか?」
「うん、それで向かってる最中に海賊に捕まったんだけどね」
俺は今のうちにシーモンクと一緒にこの場を離脱することに決めた。
こっそりとワルプを泳がせると。
ドバァン! ドバァン!
目の前に水弾が二つ飛んできた。
振り返ると、キングさんとポセイドンがこちらを見ている。
……見ている!
『ギャラリーがおらんとつまらんぞ。それに槍の解放は、シーモンク貴様の役目だろう』
「プルァ!」
『スライムキングも力の解放をしろと言っとるし、黙ってそこに直れ』
「「は、はい」」
天変地異の強制ウォッチタイム入りましたー。
ああー。
キングさんの豪快な一撃によってポセイドンがひっくり返る。
顔面を蹴散らされ、背中から大海原に倒れる。
それだけで、波がとんでもないったらありゃしない。
「ワルプ! 避難! 避難!」
「ォォォォ……」
海流を頑張って操作して、必死に波の被害を少なくするワルプ。
しかし、次の瞬間にはポセイドンが起き上がってキングさんをぶん殴っていた。
「プルゥ……ッ!!」
ズドン! ドボーン!
ぶん殴られて海中にズボボボボッと沈むキングさん。
それで再びでかい波が起こって、俺とワルプはてんやわんや。
ビリーも来てくれて、なんとか波の中を生き延びれた。
「ち、近場にいたら死ぬ……!」
「シーモンクさん、こっちです!」
波しぶきの中で溺れかけていたシーモンクをワルプの上に引き上げた。
「あ、ありがとう……!」
「いえ、命がいくつあっても足りない気持ちはわかりますから」
「ほんとだよ……君のスライムキング、ヤバイな……」
ここでそっちのポセイドンもヤバイですよ、だなんてことは言わない。
ポセイドンはヤバくて当たり前。
そんな奴に一撃クリーンヒットを与えられるキングさんがヤバイのだ。
『お、思ったよりやるではないか……ッ!』
口元から流れる赤い血をぬぐいながら、息を吐くポセイドン。
だが、そんな暇など与えないと言わんばかりに水柱が打ち上がった。
ズオオオオオオオ!
キングさんの水柱である。
『グ、グオオオオオオオオオ! ふんぬっ!!』
グググッとポセイドンの巨体が持ち上がりかけるが、なんとか堪えた。
お返しとばかりに、上から下に落ちる水流を生み出すポセイドン。
海に一つ、巨大な水柱がそびえ立っていた。
上から下に、下から上に。
なにこの状況と言わんばかりの、大技の応酬である。
「プルァアアア! プルァ! プルァ!」
『こなくそ! 器用なスライムキングめが!』
そして巨大な水柱の中で、スライムキングとポセイドンのしばき合いが始まった。
小さい体ではあるが、ぶん殴る時だけ体の一部を巨大化させ拳を作るキングさん。
また一つ、器用な技を編み出している気がする。
今までは小さい状態で、巨大な拳なんて作らなかったからね。
そもそも突進だけで山を崩すレベルだから、いらなかったんだけど。
「……槍を持ってないとは言え、ポセイドンが押されるなんて……」
「あ、まだそっちのポセイドンさんは本気じゃないんですか?」
呟くシーモンクに反応すると、彼は言う。
「槍なし状態だったら割と真面目に戦ってる方だと思う」
「そうなんすね」
「でも、このままだとガチになって、君のスライムキングはやられるぞ」
「心配ご無用です。うちのキングさんはまだ一つ変身を残しているんで」
「へ、変身?」
そう、グレイトキングさんのことだ。
さらに巨人の秘薬もあるし、小人の秘薬2回の禁じ手も残っている。
つまり、二人は天変地異クラスの騒動を大海原で起こしながらも。
まだまだ余力を残していると言うことだった。
「君のスライムキング、まだ強くなるのか……」
「そっちこそ、あれで本気じゃないなんて……」
……。
「「海がヤバイ!」」
見事なまでにセリフがハモった瞬間だった。
いや、冗談言ってる場合じゃないぞ。
ポセイドンは本気になれば津波をたやすく起こせる。
キングさんも本気を出せば天候を変えるレベル。
『うおおおおおおお! こんにゃろおおおおおお!』
「プルァアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
このまま戦いが白熱してしまえば、行くところまで行ってしまえば。
たとえ大海原であっても、周りに尋常じゃない被害が及ぶ可能性も。
「シーモンクさん、さすがにこれは止めるべきでは?」
「そ、そうだな……」
唖然としながら戦いを見るシーモンクは頷きながら言葉を続ける。
「ガス抜きには丁度いいかと思ってたけど……これはさすがに不味いかな……?」
「ですよね?」
ど、どうする、どうすりゃいいんだ!
あの二人を止める方法なんて、あるのだろうか?
『ぬはははは! これほどまでに強いスライム種は初めて見たわ!』
「プルァ!」
『なに? まだまだこれからだと? 面白い、本気を見せてみろ!』
「プルァアアアアアアア!」
『思い出すわい、太初の奴と海の覇権を争ったあの日々!』
「プルゥゥゥウアアアアアア!」
無理だ、止めれない。
降参です。
もう二人とも好きなようにやってください。
「シーモンクさん」
「え? なに?」
「逃げません? オデッセイ島で、美味しいものでも食べませんか?」
「あ、いいね。俺も行ってみたかったんだ」
「お、そうなんですか?」
「うん、それで向かってる最中に海賊に捕まったんだけどね」
俺は今のうちにシーモンクと一緒にこの場を離脱することに決めた。
こっそりとワルプを泳がせると。
ドバァン! ドバァン!
目の前に水弾が二つ飛んできた。
振り返ると、キングさんとポセイドンがこちらを見ている。
……見ている!
『ギャラリーがおらんとつまらんぞ。それに槍の解放は、シーモンク貴様の役目だろう』
「プルァ!」
『スライムキングも力の解放をしろと言っとるし、黙ってそこに直れ』
「「は、はい」」
天変地異の強制ウォッチタイム入りましたー。
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