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本編
645 ダンジョンコアのドロップアイテム
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さて無事に外に戻って来ましたので、休憩しつつドロップアイテム確認の時間ですよ。
ササッと回収しただけだったから、その内容は全く知らないのである。
とりあえず、レアドロップの類はめちゃくちゃ出ていたのは確かなことだった。
もちろんサモンカードっぽいものもある。
コレクトを常に出していると、なんだかんだドロップ運に恵まれるよな。
【ダンジョン・コア】
魔力を用いることで、ダンジョンを生成できる。
ダンジョン展開中は、ダンジョン・コアになる。
【ダンジョン・コアの欠片】
ダンジョンの力の源であるコアの欠片。
複数集めるとダンジョン・コアになる。
【サモンカード:ダンジョン・コア】
未登録
【超化のアイアンハート】成功確率:100%
精霊の半身にて作られた物。
使用した装備はスペリオル化する。
【迷宮セット装備引換券】
迷宮セット装備……頭、鎧上下、武器と交換できる。
とりあえず、目を引くものはこのあたりだった。
他は、レアスクロールや大量のケテルドロップである。
「ねえ、何がドロップしたし?」
「ああ、今確認するよ」
ジュノーが気になってるので、順を追って一緒に見て行く。
「まず……ダンジョン・コア手に入った」
「ダンジョンコア! あたしとかケープみたいな?」
「いや、違う」
使用したらダンジョンを生成できる、空っぽの器みたいな感じ。
水晶玉の様な形で、生命を思わせる輝きはまるでない。
「使ったら俺もダンジョン作れるっぽいよ」
「えっ! トウジもダンジョンコアになったってことだし!?」
「うん、そういうことになるね」
「……とんでもないわね、ダンジョンコアだなんて」
イグニールの呟きに頷いておく。
本当にとんでもないものを手に入れてしまったかもしれない。
使ったらダンジョンコアになっちまうのかと思ったのだけど。
展開中は、と書かれていることから、そうではないっぽいな。
「でもなあ、得たところでダンジョンはジュノーで事足りてるぞ」
「ほんと? あたしお役御免とかにはならないし?」
「うん。管理するの面倒だし、そこはジュノーに任せる」
「よかったぁ~」
安心するジュノーを見ていると、やはり必要ないものだと思った。
これはまあ、何かあった時の保険みたいなものとしておこう。
ダンジョンコアと再び戦うことがあったならば、その手段が増えるのだ。
もしアドラーが何かよくないことを考えていたならば、これを使う。
面と向かって俺のインベントリリソース大解放で陣取り制圧で叩き潰す。
「他には他には? 何があるし?」
「えっと、ダンジョンコアのサモンカードも手に入れた」
「つまり、ダンジョンコアも召喚できるってこと? もう持ってるのに?」
「……うん」
多分そうなる。
ドロップアイテムのダンジョン・コアが空っぽの入れ物だとしたら。
サモンカードのダンジョン・コアは中身入りのものである。
「なら名前つけるし!」
「そうだな」
カードの枠の色から、伝説級であることは間違いなし。
登録したらどんな特殊能力が解放されるのか気になる。
もっとも、これもジュノーがいるから必要ないんだよな……。
あれ、意外とドロップアイテムがいらないものばっかりだぞ?
「ダンジョンコアの命名権はダンジョンコアであるあたしが主張するし!」
そんなことを思っているとジュノーがハイハイと手を上げてそんなことを言う。
「……!」
「クエッ!」
「ガルルッ!」
それに対して、譲らないとゴレオ、コレクト、グリフィーが反応する。
「……トウジ」
「なに、イグニール」
「ダンジョンコアって見た目とか個性が千差万別あるように思えるけど、この場合どうなるのかしら?」
「あっ」
そうだ、確かにイグニールの疑問もよくわかる。
ダンジョンコアの本来の姿は丸い玉だが、見た目は千差万別。
召喚した際、どうなるのかってのが皆目見当もつかなかった。
「まあ……丸い玉じゃない? このダンジョンコアみたいに」
「やっぱりそうなるわよね?」
とにかく召喚してみないことにはわからないから、さっさと召喚しよう。
「よっしゃああああああああ! あたしの勝ちだし!」
名前じゃんけんもちょうど終わった頃合いっぽいしな。
今回の勝者はジュノーである、おめでとう。
「ジュノー、名前は何にするんだ?」
「んー、色々考えてたのもあるけど……ダンジョンコアだから別のにする」
「ふむ?」
「あたしとトウジの子供みたいな感じの名前にしたいから、トウジジュニア」
「アホか」
紛らわしいだろ、何考えてんだこのポンコツ。
ダンジョンコアってアホばっかりか。
「トウジジュニアはさすがに面倒だから、ジュニアで良い?」
「うん!」
折衷案に満面の笑みで頷くジュノー。
「いや、それよりトウジとジュノーの子供って発言に思うことないの?」
「え? 同じダンジョンコアだから色々思うところがあるんじゃない?」
「そうかしら……? いや、良いんだけど……」
ただのおママごとみたいなもんだろう。
そんなことより、さっさと特殊能力解禁といこうじゃないの。
サモンカードに名前をつけてサモニング図鑑に登録する。
【サモンカード:ダンジョン・コア】
等級:レジェンド
特殊能力:ダンジョン内で錬金術使用時、製作物の個数追加ボーナス
特殊能力:ダンジョン内で製作系使用時、等級上昇率10%ボーナス
はい神。
俺のジュニア確定。
これは俺の子供だ。
「俺とジュノーの愛の結晶な、このサモンモンスター」
「わーい!」
装備合成とか製作したら、等級上昇率10%ボーナスって。
ただでさえ潜在能力ついた装備の出現率は1%とかそんな類なのに、あって良いのかレベル。
さらに錬金術にて作った製作物の個数追加ボーナスって、プラス1個とかされるの?
もっと早く子供作ってればよかったと思いました、はい。
「召喚して! 召喚!」
「はいはい」
そんなわけで、ゴレオを戻してジュニアを召喚すると。
「えっ」
『はっ!?』
みんなが口を開けっぴろげて固まる。
なぜかと言うと。
──俺が出現した。
ササッと回収しただけだったから、その内容は全く知らないのである。
とりあえず、レアドロップの類はめちゃくちゃ出ていたのは確かなことだった。
もちろんサモンカードっぽいものもある。
コレクトを常に出していると、なんだかんだドロップ運に恵まれるよな。
【ダンジョン・コア】
魔力を用いることで、ダンジョンを生成できる。
ダンジョン展開中は、ダンジョン・コアになる。
【ダンジョン・コアの欠片】
ダンジョンの力の源であるコアの欠片。
複数集めるとダンジョン・コアになる。
【サモンカード:ダンジョン・コア】
未登録
【超化のアイアンハート】成功確率:100%
精霊の半身にて作られた物。
使用した装備はスペリオル化する。
【迷宮セット装備引換券】
迷宮セット装備……頭、鎧上下、武器と交換できる。
とりあえず、目を引くものはこのあたりだった。
他は、レアスクロールや大量のケテルドロップである。
「ねえ、何がドロップしたし?」
「ああ、今確認するよ」
ジュノーが気になってるので、順を追って一緒に見て行く。
「まず……ダンジョン・コア手に入った」
「ダンジョンコア! あたしとかケープみたいな?」
「いや、違う」
使用したらダンジョンを生成できる、空っぽの器みたいな感じ。
水晶玉の様な形で、生命を思わせる輝きはまるでない。
「使ったら俺もダンジョン作れるっぽいよ」
「えっ! トウジもダンジョンコアになったってことだし!?」
「うん、そういうことになるね」
「……とんでもないわね、ダンジョンコアだなんて」
イグニールの呟きに頷いておく。
本当にとんでもないものを手に入れてしまったかもしれない。
使ったらダンジョンコアになっちまうのかと思ったのだけど。
展開中は、と書かれていることから、そうではないっぽいな。
「でもなあ、得たところでダンジョンはジュノーで事足りてるぞ」
「ほんと? あたしお役御免とかにはならないし?」
「うん。管理するの面倒だし、そこはジュノーに任せる」
「よかったぁ~」
安心するジュノーを見ていると、やはり必要ないものだと思った。
これはまあ、何かあった時の保険みたいなものとしておこう。
ダンジョンコアと再び戦うことがあったならば、その手段が増えるのだ。
もしアドラーが何かよくないことを考えていたならば、これを使う。
面と向かって俺のインベントリリソース大解放で陣取り制圧で叩き潰す。
「他には他には? 何があるし?」
「えっと、ダンジョンコアのサモンカードも手に入れた」
「つまり、ダンジョンコアも召喚できるってこと? もう持ってるのに?」
「……うん」
多分そうなる。
ドロップアイテムのダンジョン・コアが空っぽの入れ物だとしたら。
サモンカードのダンジョン・コアは中身入りのものである。
「なら名前つけるし!」
「そうだな」
カードの枠の色から、伝説級であることは間違いなし。
登録したらどんな特殊能力が解放されるのか気になる。
もっとも、これもジュノーがいるから必要ないんだよな……。
あれ、意外とドロップアイテムがいらないものばっかりだぞ?
「ダンジョンコアの命名権はダンジョンコアであるあたしが主張するし!」
そんなことを思っているとジュノーがハイハイと手を上げてそんなことを言う。
「……!」
「クエッ!」
「ガルルッ!」
それに対して、譲らないとゴレオ、コレクト、グリフィーが反応する。
「……トウジ」
「なに、イグニール」
「ダンジョンコアって見た目とか個性が千差万別あるように思えるけど、この場合どうなるのかしら?」
「あっ」
そうだ、確かにイグニールの疑問もよくわかる。
ダンジョンコアの本来の姿は丸い玉だが、見た目は千差万別。
召喚した際、どうなるのかってのが皆目見当もつかなかった。
「まあ……丸い玉じゃない? このダンジョンコアみたいに」
「やっぱりそうなるわよね?」
とにかく召喚してみないことにはわからないから、さっさと召喚しよう。
「よっしゃああああああああ! あたしの勝ちだし!」
名前じゃんけんもちょうど終わった頃合いっぽいしな。
今回の勝者はジュノーである、おめでとう。
「ジュノー、名前は何にするんだ?」
「んー、色々考えてたのもあるけど……ダンジョンコアだから別のにする」
「ふむ?」
「あたしとトウジの子供みたいな感じの名前にしたいから、トウジジュニア」
「アホか」
紛らわしいだろ、何考えてんだこのポンコツ。
ダンジョンコアってアホばっかりか。
「トウジジュニアはさすがに面倒だから、ジュニアで良い?」
「うん!」
折衷案に満面の笑みで頷くジュノー。
「いや、それよりトウジとジュノーの子供って発言に思うことないの?」
「え? 同じダンジョンコアだから色々思うところがあるんじゃない?」
「そうかしら……? いや、良いんだけど……」
ただのおママごとみたいなもんだろう。
そんなことより、さっさと特殊能力解禁といこうじゃないの。
サモンカードに名前をつけてサモニング図鑑に登録する。
【サモンカード:ダンジョン・コア】
等級:レジェンド
特殊能力:ダンジョン内で錬金術使用時、製作物の個数追加ボーナス
特殊能力:ダンジョン内で製作系使用時、等級上昇率10%ボーナス
はい神。
俺のジュニア確定。
これは俺の子供だ。
「俺とジュノーの愛の結晶な、このサモンモンスター」
「わーい!」
装備合成とか製作したら、等級上昇率10%ボーナスって。
ただでさえ潜在能力ついた装備の出現率は1%とかそんな類なのに、あって良いのかレベル。
さらに錬金術にて作った製作物の個数追加ボーナスって、プラス1個とかされるの?
もっと早く子供作ってればよかったと思いました、はい。
「召喚して! 召喚!」
「はいはい」
そんなわけで、ゴレオを戻してジュニアを召喚すると。
「えっ」
『はっ!?』
みんなが口を開けっぴろげて固まる。
なぜかと言うと。
──俺が出現した。
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