装備製作系チートで異世界を自由に生きていきます

tera

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本編

725 落とし前・中


 ポチとともに〈百頭蛇〉のクランハウスにかちこんだ。

「な、なんだテメェ! 敵対クランか!?」

「なんだなんだ!?」

 すると、中からわらわらとクランメンバーが現れる。

「どーもー、個人的な依頼を終えに来ましたー」

「個人的な依頼? 今は依頼なんてしてねぇよ!」

「そうだぜ! いったい何なんだテメェ!」

 してるんだよなあ?
 信じてなくても、お前らの頭を出せば済む話である。

「ハウザーはどこだ、ハウザーを出せ」

「テメェの要求が通ると思うなよ? 俺らを倒し──ばぶっ」

「なら、倒して押し通るぞ」

 目の前に立ちふさがった雑魚を蹴飛ばして先に進む。
 もういろんなところから刃物とか鈍器で攻撃される……が、効かんな。
 VITどんだけ積んでると思ってるんだ。

 適当なレベルで、適当な装備で。
 俺に太刀打ちできると思うことなかれってやつだ。

「な、なんだこいつ!」

「何で避けねえんだよ!」

「いや、なんで効いてねえんだよ!」

 そりゃ、今回は紛れもなく本気モードに近いからだ。
 キングさんを外で待機させてるからね?
 ダメージ受けても無敵入るし、ちょっと削れても装備の効果で回復さ。

「とりあえずお前らは何も知らない雑魚っぽいから退け」

「な、なんだと! この野郎!」

「──獄卒」

「ゴアッ!」

 空きスロットにて獄卒を召喚し、ほかの奴らの相手をさせる。
 今回の布陣は、ポチ、キングさん、獄卒で行きましょうか。

「オ、オーガだ!? オーガ出しやがったこいつ!」

「くそっ! それくらいなんだ! やってやれ!」

 召喚された獄卒の凶悪な顔に慄くクランメンバーたち。
 だが、さすがは上位クラン。
 すぐに持ち直して再び攻撃を仕掛けてくる。

 しかし獄卒の特殊能力は反射。
 故に、攻撃は相手に返っていくのだ。

「たま潰してヤラァッ──ぎゃああああああ!?」

「あーあ……」

 下手に急所攻撃すると、逆に危ないんだよなあ。
 雑魚の一人がいつぞやのギフみたいな感じになっていた。

「お前らじゃ相手にならんから、さっさとハウザー呼んでこいよ」

「う、うるせー! 殺すぞこら!」

「テメェなんかがそう易々とマスターに会えると思うなよ!」

「ふーん、でもオーガどころかコボルトにも勝てない雑魚クランだよね?」

「……テメェ、あんまり舐めたこと言ってっとマジでよお」

 煽ってやると、プライドが刺激されたのか額に青筋を浮かばせる雑魚。
 だが、すぐに仲間の悲鳴に視線を向けて青い顔をする。

「何だこのコボルト!?」

「うわあああ!?」

「アォォン!」

 足元に食らいついたポチは、そのままブンブンと雑魚を振り回して攻撃していた。
 とてもコボルト一体の力とは思えないほどの大立ち回りに、奴らは恐れ慄く。

「いけポチ! 仕返ししたれ! 生き地獄だ!」

「グルルルッ!」

 なんなら股間食いちぎっても俺は許すぞ。
 こいつらは殺すよりも生き地獄の刑に処した方がいい。
 冒険者としての尊厳とか、男としての尊厳とか。
 今まで作り上げたものを全て、ここでお釈迦にする。

 そっちの方が、俺のカルマも揺らがない。
 でもまあ……。
 勢い余ってやっちゃったとかなら、俺は許すけどねポチ。

「よーし、俺も色々派手にやっちゃうぞー」

 そんなわけで、それなりに大きなクランハウス。
 その中にちらほら見える調度品を破壊だ。
 依頼者ように多少見栄えをよくしてるみたいだけど。

 賊専門クランだろ?
 そんなもんいらねえよ。
 没収だ没収。

「獄卒、ポチ、どんどんやっておしまい!」

「ォン!」

「ゴアッ!」

「……プルァ?」

 キングさんが「中はどうだ?」と言った風にドアを覗き込んでいた。

「あ、ここは俺らで十分なんで大丈夫です」

 もともと出張って来たハウザーを脅す要因でもあった。
 俺らの力をわからせるための、最終兵器キングさん。
 雑魚は我の獲物じゃないってスタンスだろうし待機していただく。

「プルァ……」

 それを告げると、キングさんはどことなく寂しそうにしながら引っ込んだ。
 参加したいのだろうけど、これに参加したら一瞬で終わる。
 そうすると、ポチの鬱憤とか俺の鬱憤が晴れないので……たまにはね?
 たまには俺たちにも雑魚相手に無双させてくれたっていいじゃないの?

「高価そうなものデストロイ! デストロイ!」

「アォン!」

「ゴアアアアアアア!」

 こんだけごちゃごちゃ騒がしくしてたら、さすがにハウザーも気付くだろう。
 そんな俺の思惑が功を奏したのか。
 奥の扉からパンツ一丁のハウザーが姿を現したのである。

「……ふあああ、なんだ騒がしいなテメェら……」

 あくびをしながら、スケスケのやばい格好の女性を両サイドに。
 何ともいいご身分だろうか。
 俺は初夜失敗したってのに、こいつ、マジで、やっつける。

「……ん? なんだこの有様……って、テメェは」

 目の前の有様、そして俺の顔を見たハウザーは殺気に満ちた表情となった。
 やはり思うところあり、と言ったところだろう。

「どうも。約束の泡沫の浄水を持って来ましたよ」






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関係のない怒りも
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