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本編
751 チョコミント
「あぁ~甘ぁ~」
「あぁ~甘ぁ~」
チョコバニラアイスを頬張り、至福の表情を作るガレーとノードである。
チョコバニラアイスとは、チョコとバニラを融合させた魅惑のスイーツ。
白と黒のセレブレーション、テンプテーション、フュージョン。
俺の語彙がクソだとか、そんな話は置いといて、やっぱり美味い。
最近あんまり甘いものを食べてなかったから、余計にそう感じた。
舌が求めてるんだ。
甘いものを。
ほろ苦いのだって良いけれど、やっぱり時代は甘々だろうが!
そう感じさせるほどの美味しさだった。
「……これはほっぺたが落ちてしまいそうな程の美味しさですね」
敏腕受付嬢レスリーも真剣な目でチョコバニラアイスを見つめ。
一口食べてはアヘ顔を作り、首を振って真顔に戻ってを繰り返していた。
「うえへへへ、これだしこれだしこれだし! これこれだし!」
ジュノーに至っては、乱舞の如く荒れ狂いながら食い散らかしている。
踊り食いならぬ、暴れぐい。
躍動感がすごい、顔も狂気に満ちててベルセル喰。
「ぷぴ……ぷっ!」
「こらっ、真似しないの」
ピーちゃんも何を思ったか、くるくると回って食べようとしていた。
しかしイグニールに静止されて、我に帰ったように大人しく食べる。
教育に悪いな……。
「ほう、甘いものは特別好きではないのは事実だが、これは確かに宝石と呼ばれるだけある」
この件の発端となったウィンストも、まさかの表情で舌鼓。
「甘いものと相性抜群だからな」
ストリア深淵樹海のダンジョンコアが持つカカオ。
タリアス天界神塔のダンジョンコアが持つバニラ。
ダンジョンコアめ、まさかこの世の美味いものをキープしてるな?
自分だけが密かに食べるため、独占しているのではないだろうか?
「味わうだけでなく、アロマオイルなんかにも使えますぞ~」
「おお」
珍しく骨がまともな良い意見を言っていた。
バニラのアロマオイルか~!
「リラックス作用、さらに女性効果的な月経促進、催淫作用も古くから信じられてますぞ」
「ボン、どうやって使うの?」
「アロマキャンドルを作れば手軽に楽しめるはずですぞ~、作り方は私が知ってますから」
「教えてもらおうかしら。寝る時は常に使用することを義務付けるからトウジ」
「……ええ」
最近、なんだか俺の性欲促進の方向性でイグニールが動き続けている気がする。
いや確かに由々しき自体だと思うのだけど。
そもそも根本的なものを奪われちゃってるから何をやっても無意味だと思った。
むしろ周りに間接的被害が行きかねないとさえ思うんだがなあ……。
「甘いのはジュノーの食べかすで十分だから、たまにで良いかな?」
「ま、おいおいってことね」
おいおいとは?
おいおいとはいったいなんなのでしょう?
もし取り戻した時。
性欲が爆発しないか心配です。
「そうだ、チョコとバニラでふと思い出したんだけど……ポチさ」
「ォン?」
キッチンで洗い物をしつつ時折振り返っては、美味しい美味しいという俺たちをほくそ笑んで眺めるポチに言う。
「このアイスにミントも入れようぜ」
「おおっ、チョコミントですな~!」
「そうそう」
現代を生きていた骨ならば、知っているようだ。
せっかくチョコが手に入ったというのに忘れていたのである。
そう、チョコミントだ。
このダンジョンの地下には、太陽の樹の元に色んな薬草がある。
ハーブ類の中には、もちろんミントも存在するのだ。
季節も巡り巡って夏が来ている。
清涼感というものを楽しむのならば、やはりミントなのだ。
「ミントってあのスースーするやつですよね?」
「そうだなノード。わりとどこにでもあり、解熱、発汗、健胃の効果を持つから覚えておくと有効だ」
「さすが物知りだな、ガレー」
「何だか緊張してお腹が痛くなった時も食べたら少し調子が良くなるらしいぞ」
「そうなんですか! 僕、緊張すると緩くなりがちなので、常備しておかないと!」
「まっ、俺はどんな状況でも平常心でいられるから関係のない話だがな!」
「心に剛毛生えてますもんね、ガレーさん」
「おう! って、喧嘩売ってんのかノード!」
「冗談ですよ! でも、スースーするやつと甘いチョコレートが相性いいんですか?」
チョコバニラアイスを食べながら、ノードは続ける。
「バニラがすっごく相性良いのは理解しましたけど……ミント……?」
「言いたいことはわかるが、ミントって基本的に何でも合うもんだぞ」
ただし、人によるって場合も多く存在する。
歯磨き粉味だ、とかバカにする人だって多々いるんだよなあ……。
それを言うなら、イチゴだって歯磨き粉じゃないか。
イチゴ味のやつだって存在するんだからな。
「よし、ちょっとチョコに合いそうなミントを取ってくる」
「ぴっ!」
浄水の池に向かおうとするとぴーちゃんもついてくるようだ。
なんだかんだ言ってピーちゃんも久しぶりだからな。
とりあえずこないだ汲んで来た泡沫の浄水を少し放置してみよう。
ハイオークが管理すりゃ、水質が保たれるっぽいからね。
「話は聞かせてもらった──!」
「お?」
いきなりパインのおっさんが現れた。
「チョコミント? またお前らはとんでもないものを生み出しやがって!」
「お久しぶりです。どうしたんですか急に」
「あ、うん久しぶり……え? いや、みんなの飯作りに来たらみんながいたもんだからつい……?」
勢いを殺されたパインのおっさんは、首をブンブンと振ってテンションを戻す。
「って、そんなのはどうだって良い! ミント……近場にあるぜ、あるんだぜ!」
「地下にありますね」
「そうじゃねえ!」
おっさんは腕組みして、くつくつと笑いながら言う。
ポチのほくそ笑む表情、誰に似たのかと思えば。
やっぱりパインのおっさんだったんだな、と今理解した。
「ただのミントとは違う、絶対的な清涼感を引き起こす……とんでもねえミントがな……!」
「と、とんでもないミントだって~!?」
って一応話の流れに乗ってみるけども。
流石に取りに行くのは面倒くさいんだけど……?
「あぁ~甘ぁ~」
チョコバニラアイスを頬張り、至福の表情を作るガレーとノードである。
チョコバニラアイスとは、チョコとバニラを融合させた魅惑のスイーツ。
白と黒のセレブレーション、テンプテーション、フュージョン。
俺の語彙がクソだとか、そんな話は置いといて、やっぱり美味い。
最近あんまり甘いものを食べてなかったから、余計にそう感じた。
舌が求めてるんだ。
甘いものを。
ほろ苦いのだって良いけれど、やっぱり時代は甘々だろうが!
そう感じさせるほどの美味しさだった。
「……これはほっぺたが落ちてしまいそうな程の美味しさですね」
敏腕受付嬢レスリーも真剣な目でチョコバニラアイスを見つめ。
一口食べてはアヘ顔を作り、首を振って真顔に戻ってを繰り返していた。
「うえへへへ、これだしこれだしこれだし! これこれだし!」
ジュノーに至っては、乱舞の如く荒れ狂いながら食い散らかしている。
踊り食いならぬ、暴れぐい。
躍動感がすごい、顔も狂気に満ちててベルセル喰。
「ぷぴ……ぷっ!」
「こらっ、真似しないの」
ピーちゃんも何を思ったか、くるくると回って食べようとしていた。
しかしイグニールに静止されて、我に帰ったように大人しく食べる。
教育に悪いな……。
「ほう、甘いものは特別好きではないのは事実だが、これは確かに宝石と呼ばれるだけある」
この件の発端となったウィンストも、まさかの表情で舌鼓。
「甘いものと相性抜群だからな」
ストリア深淵樹海のダンジョンコアが持つカカオ。
タリアス天界神塔のダンジョンコアが持つバニラ。
ダンジョンコアめ、まさかこの世の美味いものをキープしてるな?
自分だけが密かに食べるため、独占しているのではないだろうか?
「味わうだけでなく、アロマオイルなんかにも使えますぞ~」
「おお」
珍しく骨がまともな良い意見を言っていた。
バニラのアロマオイルか~!
「リラックス作用、さらに女性効果的な月経促進、催淫作用も古くから信じられてますぞ」
「ボン、どうやって使うの?」
「アロマキャンドルを作れば手軽に楽しめるはずですぞ~、作り方は私が知ってますから」
「教えてもらおうかしら。寝る時は常に使用することを義務付けるからトウジ」
「……ええ」
最近、なんだか俺の性欲促進の方向性でイグニールが動き続けている気がする。
いや確かに由々しき自体だと思うのだけど。
そもそも根本的なものを奪われちゃってるから何をやっても無意味だと思った。
むしろ周りに間接的被害が行きかねないとさえ思うんだがなあ……。
「甘いのはジュノーの食べかすで十分だから、たまにで良いかな?」
「ま、おいおいってことね」
おいおいとは?
おいおいとはいったいなんなのでしょう?
もし取り戻した時。
性欲が爆発しないか心配です。
「そうだ、チョコとバニラでふと思い出したんだけど……ポチさ」
「ォン?」
キッチンで洗い物をしつつ時折振り返っては、美味しい美味しいという俺たちをほくそ笑んで眺めるポチに言う。
「このアイスにミントも入れようぜ」
「おおっ、チョコミントですな~!」
「そうそう」
現代を生きていた骨ならば、知っているようだ。
せっかくチョコが手に入ったというのに忘れていたのである。
そう、チョコミントだ。
このダンジョンの地下には、太陽の樹の元に色んな薬草がある。
ハーブ類の中には、もちろんミントも存在するのだ。
季節も巡り巡って夏が来ている。
清涼感というものを楽しむのならば、やはりミントなのだ。
「ミントってあのスースーするやつですよね?」
「そうだなノード。わりとどこにでもあり、解熱、発汗、健胃の効果を持つから覚えておくと有効だ」
「さすが物知りだな、ガレー」
「何だか緊張してお腹が痛くなった時も食べたら少し調子が良くなるらしいぞ」
「そうなんですか! 僕、緊張すると緩くなりがちなので、常備しておかないと!」
「まっ、俺はどんな状況でも平常心でいられるから関係のない話だがな!」
「心に剛毛生えてますもんね、ガレーさん」
「おう! って、喧嘩売ってんのかノード!」
「冗談ですよ! でも、スースーするやつと甘いチョコレートが相性いいんですか?」
チョコバニラアイスを食べながら、ノードは続ける。
「バニラがすっごく相性良いのは理解しましたけど……ミント……?」
「言いたいことはわかるが、ミントって基本的に何でも合うもんだぞ」
ただし、人によるって場合も多く存在する。
歯磨き粉味だ、とかバカにする人だって多々いるんだよなあ……。
それを言うなら、イチゴだって歯磨き粉じゃないか。
イチゴ味のやつだって存在するんだからな。
「よし、ちょっとチョコに合いそうなミントを取ってくる」
「ぴっ!」
浄水の池に向かおうとするとぴーちゃんもついてくるようだ。
なんだかんだ言ってピーちゃんも久しぶりだからな。
とりあえずこないだ汲んで来た泡沫の浄水を少し放置してみよう。
ハイオークが管理すりゃ、水質が保たれるっぽいからね。
「話は聞かせてもらった──!」
「お?」
いきなりパインのおっさんが現れた。
「チョコミント? またお前らはとんでもないものを生み出しやがって!」
「お久しぶりです。どうしたんですか急に」
「あ、うん久しぶり……え? いや、みんなの飯作りに来たらみんながいたもんだからつい……?」
勢いを殺されたパインのおっさんは、首をブンブンと振ってテンションを戻す。
「って、そんなのはどうだって良い! ミント……近場にあるぜ、あるんだぜ!」
「地下にありますね」
「そうじゃねえ!」
おっさんは腕組みして、くつくつと笑いながら言う。
ポチのほくそ笑む表情、誰に似たのかと思えば。
やっぱりパインのおっさんだったんだな、と今理解した。
「ただのミントとは違う、絶対的な清涼感を引き起こす……とんでもねえミントがな……!」
「と、とんでもないミントだって~!?」
って一応話の流れに乗ってみるけども。
流石に取りに行くのは面倒くさいんだけど……?
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