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二章 鬼の王に会いて
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俺が不在の間に勝手に進められていた婿入り話は長兄が仕組んだものだった。母上はあまり乗り気ではないようだが、兄上に説得されて仕方なく俺に文を寄越したらしい。
母上からは俺の好きにすればいいとの言葉を頂戴した。あとは話を進めている兄上をどうにかするだけだ。金花を連れて来いと言う兄上からの呼び出しを受け、今日こそはと拳を握る。ところが予想どおり兄上との話は一向に進まない。
「だから兄上、何度も言うようですが俺にはすでに妻がいるのです」
「まだ一人ではないか。関白家の男なら、あと二人や三人はいてもおかしくないぞ」
そういうのが嫌だから兄上たちには近寄らないようにしてきたのだ。握る拳に力が入る。
(そもそも子という意味でも十分安泰だろうに)
兄上たちには何人もの奥方がいて子も大勢いる。めでたくも姫が親王に嫁ぐことも決まり、下の兄上の長男には帝の腹違いの妹君が降嫁されることも決まったと聞いた。帝とそれだけ親密な間柄になったのだからもはや俺の使い道などないだろうに、なぜ無理を押しとおそうとするのかがわからない。
「とにかく婿入りの話はお断りします。それに俺は都を出て、その後はあちこちを旅して回るのだと文でも伝えたはずです」
屋敷に戻ってすぐ、婿入りの断りと都を出ることを文にして兄上に送っている。それでも先方が宴の用意をしているのだと言って無理に話をとおそうとしてきた。どこまで俺を無視するのかと腹が立って仕方がなかった。
「別におまえ自身がいなくとも婿入りさえ成立すればかまわないのだよ」
「……おっしゃっている意味がわかりませんが」
「わたしはね、六条殿と縁続きになりたいとずっと願っていたのだ。何度も話をし、ようやく六条殿も受け入れてくださった。それを今さらこちらから断ることはできないだろう?」
いいや、当人である俺が断っているのだから断るべきだ。それに理由ならちゃんとある。そもそも俺に断りもなく勝手に進めた兄上が悪いのではないか!
「俺は絶対に婿入りなどしません」
俺の言葉に兄上が「はぁ」とわざとらしく大きなため息をついた。
「六条殿と言っているのに、おまえはまだ何も気づかないのか。本当に武士の真似事ばかりで、我が弟ながら情けない」
俺への評価は言われ慣れているから今さらだ。しかしやけに六条殿を強調している言葉に首を傾げる。六条殿との面識はなく、いくら思い返しててさっぱりわからない。
俺が知る六条殿という方は親王を父に持ちながらも有力な後ろ盾がなく、甘んじて大納言の地位に就いているということくらいだ。関白家である我が家が俺を婿にしてまで繋がりを得たい家柄とは到底思えない。それに俺を婿に迎えるという末の姫はまだ十二になったばかりで、とてもじゃないが奥方の役目は果たせないだろう。
(そもそも俺には女童を愛でる趣味はない!)
勝手にあれこれするだけでなく俺の話を聞こうとしない兄上に、さらに苛々が募った。
「やれやれ、本当にこれが我が弟かと情けなくなる。そなたも、このような弟のそばにいてはつまらないだろう? それに得にもならない」
兄上の視線がつぃと金花のほうへ向いた。眼差しに熱がこもっているように見えるのは気のせいだろうか。
「得かどうかなど考えたこともありません。わたしは妹に乞われ、妹の願いを叶えるために唐多千の君様のおそばにいるだけです」
「それでもせっかく都に滞在しているのだ。雅なことの一つも楽しめないのはつまらなくはないか? あぁそうだ、まだ華裳川の手前あたりには紅葉も残っているだろう。そうだ、今度そこへ連れて行ってやろう。この屋敷の庭は冬景色も素晴らしいからまた見に来るといい。ふむ、となれば正月の着物も用意するのがいいか。その白い肌には……そうだな、葡萄染も似合うだろうし紅花で染めた今様色も似合いそうだ。あぁ、唐風の紫がかった色もよいだろう」
(葡萄染に今様色だと? どこの姫君に贈るつもりだ! それに唐風など、すべて高貴な女人に贈る小袿ではないか! 兄上はいったい何を考えているんだ!)
苛立つまま兄上を見れば、ねっとりとした嫌な眼差しで値踏みするように金花を見ている。そんな兄上の様子に頭の中の何かがぶちりと千切れ飛んだ。
「とにかく婿入りは断固お断りします。それに金花は俺のそばにとついてきたのです。兄上の我が儘につき合わせるつもりはありません!」
「ほう、妹と同じ名なのか」
しまった、名のことまでは考えていなかった。うっかり「金花」と呼んでしまったがどうしたものか。焦りながら視線をさまよわせていると、「紛らわしくて申し訳ありません」と金花が答えた。
「母がわたしを身籠ったとき、ありがたくも斎宮様より金の花という名を頂戴しました。母はそれを大層ありがたいと思い、妹にも同じ名を付けてしまったのです。斎宮様への思いが深くこうして紛らわしい名となってしまいましたが、わたしも妹も大変ありがたいことだと思っています」
「いや、さすがは斎宮様だ。これほど美しく育つとわかっていらっしゃっての名だったのだろう。妹君もさぞや美しい姫に違いないと想像はしていたが、こうして見るとそなたも大層美しい。それに御所へ上がっても問題ない気品も兼ね備えている」
「もったいないお言葉です」
「やはり弟のそばに置いておくにはもったいな……」
「兄上! このあと母上に菓子を届ける約束をしていますので! これにて失礼します!」
兄上の言葉を遮ったのはこれで二度目だ。前回は“ようま”の力で兄上まで惑わされてはたまらないと思い慌てて帰ったが、今回はどうにも腹の奥がムカムカして仕方がない。そのせいで、つい乱暴に言葉を遮ってしまった。
また嫌味を言われるのだろうなと思いながらも勢いよく立ち上がり、金花の手を引いて部屋を後にした。背後からは「関白家の子息がなんと乱暴な」といった言葉が聞こえてきたが、そんなこと俺の知ったことかとズンズン廊下を歩く。
「まさか兄上が男にまで興味を持つとは思わなかった。何人もの奥方を囲っているというのに、いったいどこまで欲深いんだ!」
声を荒げながら牛車に近づくと、待っていた二十人ばかりの従者たちが驚いたような顔で俺を見た。ハッとし、慌ててごほんと咳払いをしてから静かに乗り込む。続けて金花も乗り込み、行きよりもずっと静かに牛車が動き出した。おそらく俺の機嫌を損ねまいと気を遣っているのだろう。
「皆、あなたが怒っていると怯えていますよ?」
「わかっている。みっともない姿を見せたとは思うが、どうにも苛々が収まらなかったんだ」
「わたしを思ってのことでしょう? ふふ、嬉しいこと」
「……本当は誰にもおまえを見せたくないと思っているんだ。だからといっておまえを信じていないわけじゃないぞ? ただ、いやらしい目つきで見られるのがどうにも苛立つんだ」
「嫉妬するカラギもかわいいですよ?」
「金花っ」
「だって、嫉妬するほどわたしを好いてくれているということでしょう? それに、はっきりと婿入りを断る姿は本当に嬉しかったのです」
ふわりと笑う顔を見ていられなくて視線を前簾へと向ける。金花は俺が気恥ずかしく思っていることに気づいているのだろう。「ふふっ」と笑い、「やっぱりかわいい方」と口にした。
「ですが、心配しているのはカラギだけじゃありませんよ? わたしだって、あなたが誰かに奪われやしないかと不安なのです」
「俺はそんな浮気性じゃない。それに、俺には金花しかいないと思っている。だから鬼になることも決意した」
「えぇ、わかっていますとも。けれど鬼王に会って以来あなたの男振りはますます上がりました。今回の話も兄上様の謀だけとは思えなくて心配になってしまいます」
「男振りが上がった……?」
そんなことを面と向かって言われたのは初めてだ。褒められたということなのだろうが戸惑うほうが強くどう返してよいのかわからない。
昔から俺はがさつだの乱暴だのと言われ、公達らしくない髪や着物もよく注意された。当然、朝廷や御所で見目を褒められたことはなく、姫君の目に留まり文が届くなんてことも一度もない。顔立ちはいいのにもったいないとは屋敷の女房たちの言葉だが、太刀の腕前にしか興味がなかった俺にとってはどうでもいいことだった。そんな俺の男振りが上がったなどと、金花の欲目のせいじゃないだろうか。
「その顔は信じていませんね?」
少し笑んだ目で俺を見る金花に「当然だろう」と答える。
「それに今回の件は、そういうことで持ち上がった話じゃない。そもそも俺が不在のときから進んでいた話だ。兄上が何を狙っているのかはわからないが、六条殿のほうは関白家に近づける絶好の機会だと思っているのかもしれない。だからこうも早く婿入りの話が進んでいるのだろう」
そうだ、俺の見た目が云々というのは関係ないはずだ。そう思いうんうんと頷いていると、「六条殿……六条……?」と金花がつぶやいた。
「なんだ? 六条殿を知っているのか?」
「いえ、ただ、どこかで聞いたような……。あぁ、たしかあのとき見たのも六条辺りだったような」
「あのとき?」
「えぇ。鬼王に呼び出されて都に閉じ込められていたとき、何度か覗き見た舞の舞台が、たしか六条あたりだったかと」
「舞……、舞か」
そういえば、六条殿は舞楽を好んでいると聞いたことがある。幼い頃から学んだ舞は一者と呼ばれるほどの腕前だと兄上からも聞いたことがあった。
「そういえば秘曲を継承したと聞いたような気がするな」
「秘曲……。そういえば、覗き見たときもそんなことを口にしていましたね」
「……そうか、秘曲か」
ようやく兄上が俺の婿入りを強硬に進める理由がわかった。
舞楽には秘曲と呼ばれる珍しい曲がある。本来、秘曲は舞楽の師を担う一つの家に一種類のみ受け継がれる。ところが後壱帝が急な病で崩御した際、朝廷やその周りでいくつか揉め事が起きたせいで秘曲を受け継ぐべき舞楽の家が一つ失われてしまった。その家に伝えられていた秘曲はその後、たしか六条殿が受け継いだのではなかっただろうか。
「六条殿は別の舞楽の家に子息を婿入りさせていたはず。後継ぎである子息が秘曲を継いでいれば、六条殿は二つの秘曲を手に入れたも同然だ」
秘曲は帝の御前で演じられる曲で、それを演じる者は帝に舞曲を指南することができる。つまり、帝の舞の師匠というわけだ。
舞は貴族だけでなく帝にとっても重要なもので、神事や宮中行事、それに高貴な血筋のたしなみとしても長年大事にされてきた。そんな舞を教える師匠となれば帝に直接意見することもできる数少ない立場で、太政大臣や関白のように表舞台ではなく私生活での発言権が大きい立場とも言える。
「……なるほどな」
関白に返り咲いた兄上は、今後を見据えて舞楽の面でも帝の懐深くに入り込もうと考えているのだろう。その手段として舞楽、それも秘曲を手に入れようと考えたに違いない。しかも二つ同時に手にするために、それを持つ六条殿に目をつけたのだ。まずは俺を使って親族となり、後々生まれる子なりを六条殿の跡取りにして秘曲を伝えさせる。その子を関白家の娘婿として迎え入れればいい。
「そういう政争の類は俺に関係ないところでやればいい。俺はそんなことに関わるつもりはまったくない」
「兄上様はいろんな意味で精の強い人なのですねぇ。さすがカラギの兄上様と言うべきか、カラギ以上と言うべきか」
「俺は兄上とは違うぞ! いや、それより精が強いとか俺以上だとか、もしや……」
「ふふっ、カラギ以外に興味はないと言ったではありませんか。いくらカラギと同じ血が流れていても、兄上様とカラギはまったく違いますよ?」
「それならいいんだが……」
駄目だ、金花が少しでも興味を惹かれるのではと思うだけで苛々してしまう。金花は俺のものだと大声で叫びたくなる。
「カラギのことは精以外のところも好いているのです。鬼を前にしても立ち向かおうとする胆力も、逞しい体も、涼やかな目元の顔立ちも、すべてがカラギだから惹かれた。この大きな胸の肉など、いくら揉んでも飽き足りないほどです。……ふふっ、着物の上からも忙しなくなる鼓動を感じることができる」
急に胸を揉みしだかれ鼓動が跳ねた。それに気づいているのに金花は揉むのをやめようとしない。それどころか熱が集まり始めた股座にまで手を伸ばそうとした。
「これだけで逞しくなるところも好いていますよ……本当にかわいい方」
「待てっ! こういうことは牛車ではするなと何度言えば……っ」
慌てて淫らな手を止めようと腕を掴むが、今度は胸を揉んでいた手が妖しく動き出す。
「大丈夫、先ほどの怒るあなたを見て皆近寄らないように牛車を動かしています。声をひそめていれば気づかれることはありません」
耳元で囁かれ、俺は一瞬にして金花の手に落ちた。
くちゅくちゅと濡れた音はどちらの逸物から漏れているものだろうか。いや、これは金花の尻の奥から聞こえる音かもしれない。もしくは二人一緒に擦っているからか。
中途半端に袴をはだける俺に跨るように身を寄せた金花は、両手で俺と自分の逸物を握り熱心に擦り続けた。壁にもたれながら座っている俺は腰を動かすこともままならないが、膝立ちの金花は少しずつ位置を変え、動く速さを変え、俺の逸物に自分のものを擦りつけるようにする。そのうえで両手でぬちゅぬちゅといじった。
その音に目眩を感じながらも両手で金花の尻を掴んだ俺は、左手で尻たぶを割り開き、右手を尻の奥へと忍ばせた。そうして濡れそぼる縁を撫でたり少し指を入れて擦ったりと、できうる限りのことで悦ばせようと試みる。
「あぁ、あなたの逞しいものが、わたしのに触れて、ん……、こんなにぐっしょりに……、ぁん」
「こっちも、とろとろと、蜜を引いているぞ?」
「それは、ん、昨日、あなたがたっぷりと出した、ぁっ、子種が、下りて、あぁ」
「子種だけじゃ、ないだろう……?」
「ん……っ、そんな、意地悪を、……ぁんっ」
声を押し殺しながらの行為だからか妙に興奮して体が熱い。擦れ合う逸物はこれでもかと天を向きビクビクと震えた。顎を引いて股を見れば、あまりにも淫らな様子に頭にカッと血が上る。
俺の逸物は赤黒く、さらにはあちこちに筋が浮き出ている。それに比べて金花のものは淡い色合いで、紅色の先端の穴がくぱりと柔らかく開く様子は同じ逸物とは思えないほど初心だった。俺の逸物はすっかり滑っていて、それを拭い取るように金花の逸物がスリスリと動く。とくにカリが擦れ合うときなど、下腹にぐぅと力を込めなければすぐさま子種を吹き出してしまいそうなほどの心地よさだ。
俺は負けじと尻に二本の指を差し込んだ。すると金花の背がぐいっと反り、余計に逸物同士が強く擦れ合う。おまけに指をきゅうきゅうと締めつけてくるものだから、思わず逸物で中を擦っているかのような錯覚さえ覚えた。そう想像しながら腰を揺すると、ますます金花の逸物と擦れ合ってたまらなく気持ちがいい。
「あぁ、悦ぃ」
尻に入れた指先にコリコリとしたものが触れた。これは金花がたまらなく鳴いてしまうところだ。そんなところを牛車の中でいじっては外に金花のかわいい声が聞こえてしまう。そう思っているのに指はコリコリとした部分を捉え、くぃと押し上げるように撫でていた。
「ひっ」
思ったとおり、金花の体がびくんと跳ねた。それに気をよくしてコリコリした部分を指で挟むように摘む。
「ひ、っ、そこ、はっ。だめ、悦すぎる、から、だめ……っ」
「知って、いる。あぁ、指でも、気持ちが、いいものだな、」
「ぁ……っ! だめ、おねがぃ、だから、そこは、……ぁ、ぁ……!」
いつの間にか金花の左手は逸物から離れ俺の肩をがしりと掴んでいた。ぎしぎしと骨が軋むくらいの力を感じるのは、それだけ悦くて力が加減できないのだろう。せっかくならこのまま逐情させたい――俺は思うままに指を動かした。
コリコリとした熱い肉をきゅっきゅっと指で挟み、今度は膨らんだそこを撫でるように指の腹で擦る。ますますふっくらしたそこをとんとんと叩くようにし、また指で挟んでくぃくぃと動かす。次第に金花の体がブルブルと震え出し、尻を後ろに突き出すようにもたれかかってきた。もうそろそろだ、そう睨み、頬を擦り寄せるようにしている金花の耳をかぷりと噛む。
「ぁ――……!」
小さく声を上げ、一際大きくぶるりと体を震わせた金花が逐情した。その瞬間、金花の右手がきゅうと両方の逸物を握り締める。おかげでトクトクと子種を吐き出す金花の逸物の様子が俺の逸物にまで伝わりなんとも淫らな気持ちになった。
尻に差し込んだ指はぎゅうぅと締め上げられ、少し緩んだところで引き抜けば、ちゅぽんといやらしい音がする。
「屋敷に戻ったら、今度は俺のものを食わせてやろう」
そう言ってまだひくつく縁を撫でれば、俺の逸物を食らう瞬間を思い出したのか、余計に縁がくぱくぱと動き出した。
「……あなたは、たまに、とても意地悪、ですよ」
「そういう俺は嫌か?」
背中を撫でながら問いかけると、ふふっと笑う吐息が耳にかかった。
「どんなあなたも、好いていますとも」
あぁ、たまらないなと心底思った。美しく淫らで、どこまでも俺を好いてくれる金花。それに負けないほど俺も金花を思っている。
「俺はまだ子種を出していないんだ。ここにたっぷりと出したい」
そう言って縁を撫で尻たぶを撫でれば、金花が小さく「ぁん」と鳴いた。
母上からは俺の好きにすればいいとの言葉を頂戴した。あとは話を進めている兄上をどうにかするだけだ。金花を連れて来いと言う兄上からの呼び出しを受け、今日こそはと拳を握る。ところが予想どおり兄上との話は一向に進まない。
「だから兄上、何度も言うようですが俺にはすでに妻がいるのです」
「まだ一人ではないか。関白家の男なら、あと二人や三人はいてもおかしくないぞ」
そういうのが嫌だから兄上たちには近寄らないようにしてきたのだ。握る拳に力が入る。
(そもそも子という意味でも十分安泰だろうに)
兄上たちには何人もの奥方がいて子も大勢いる。めでたくも姫が親王に嫁ぐことも決まり、下の兄上の長男には帝の腹違いの妹君が降嫁されることも決まったと聞いた。帝とそれだけ親密な間柄になったのだからもはや俺の使い道などないだろうに、なぜ無理を押しとおそうとするのかがわからない。
「とにかく婿入りの話はお断りします。それに俺は都を出て、その後はあちこちを旅して回るのだと文でも伝えたはずです」
屋敷に戻ってすぐ、婿入りの断りと都を出ることを文にして兄上に送っている。それでも先方が宴の用意をしているのだと言って無理に話をとおそうとしてきた。どこまで俺を無視するのかと腹が立って仕方がなかった。
「別におまえ自身がいなくとも婿入りさえ成立すればかまわないのだよ」
「……おっしゃっている意味がわかりませんが」
「わたしはね、六条殿と縁続きになりたいとずっと願っていたのだ。何度も話をし、ようやく六条殿も受け入れてくださった。それを今さらこちらから断ることはできないだろう?」
いいや、当人である俺が断っているのだから断るべきだ。それに理由ならちゃんとある。そもそも俺に断りもなく勝手に進めた兄上が悪いのではないか!
「俺は絶対に婿入りなどしません」
俺の言葉に兄上が「はぁ」とわざとらしく大きなため息をついた。
「六条殿と言っているのに、おまえはまだ何も気づかないのか。本当に武士の真似事ばかりで、我が弟ながら情けない」
俺への評価は言われ慣れているから今さらだ。しかしやけに六条殿を強調している言葉に首を傾げる。六条殿との面識はなく、いくら思い返しててさっぱりわからない。
俺が知る六条殿という方は親王を父に持ちながらも有力な後ろ盾がなく、甘んじて大納言の地位に就いているということくらいだ。関白家である我が家が俺を婿にしてまで繋がりを得たい家柄とは到底思えない。それに俺を婿に迎えるという末の姫はまだ十二になったばかりで、とてもじゃないが奥方の役目は果たせないだろう。
(そもそも俺には女童を愛でる趣味はない!)
勝手にあれこれするだけでなく俺の話を聞こうとしない兄上に、さらに苛々が募った。
「やれやれ、本当にこれが我が弟かと情けなくなる。そなたも、このような弟のそばにいてはつまらないだろう? それに得にもならない」
兄上の視線がつぃと金花のほうへ向いた。眼差しに熱がこもっているように見えるのは気のせいだろうか。
「得かどうかなど考えたこともありません。わたしは妹に乞われ、妹の願いを叶えるために唐多千の君様のおそばにいるだけです」
「それでもせっかく都に滞在しているのだ。雅なことの一つも楽しめないのはつまらなくはないか? あぁそうだ、まだ華裳川の手前あたりには紅葉も残っているだろう。そうだ、今度そこへ連れて行ってやろう。この屋敷の庭は冬景色も素晴らしいからまた見に来るといい。ふむ、となれば正月の着物も用意するのがいいか。その白い肌には……そうだな、葡萄染も似合うだろうし紅花で染めた今様色も似合いそうだ。あぁ、唐風の紫がかった色もよいだろう」
(葡萄染に今様色だと? どこの姫君に贈るつもりだ! それに唐風など、すべて高貴な女人に贈る小袿ではないか! 兄上はいったい何を考えているんだ!)
苛立つまま兄上を見れば、ねっとりとした嫌な眼差しで値踏みするように金花を見ている。そんな兄上の様子に頭の中の何かがぶちりと千切れ飛んだ。
「とにかく婿入りは断固お断りします。それに金花は俺のそばにとついてきたのです。兄上の我が儘につき合わせるつもりはありません!」
「ほう、妹と同じ名なのか」
しまった、名のことまでは考えていなかった。うっかり「金花」と呼んでしまったがどうしたものか。焦りながら視線をさまよわせていると、「紛らわしくて申し訳ありません」と金花が答えた。
「母がわたしを身籠ったとき、ありがたくも斎宮様より金の花という名を頂戴しました。母はそれを大層ありがたいと思い、妹にも同じ名を付けてしまったのです。斎宮様への思いが深くこうして紛らわしい名となってしまいましたが、わたしも妹も大変ありがたいことだと思っています」
「いや、さすがは斎宮様だ。これほど美しく育つとわかっていらっしゃっての名だったのだろう。妹君もさぞや美しい姫に違いないと想像はしていたが、こうして見るとそなたも大層美しい。それに御所へ上がっても問題ない気品も兼ね備えている」
「もったいないお言葉です」
「やはり弟のそばに置いておくにはもったいな……」
「兄上! このあと母上に菓子を届ける約束をしていますので! これにて失礼します!」
兄上の言葉を遮ったのはこれで二度目だ。前回は“ようま”の力で兄上まで惑わされてはたまらないと思い慌てて帰ったが、今回はどうにも腹の奥がムカムカして仕方がない。そのせいで、つい乱暴に言葉を遮ってしまった。
また嫌味を言われるのだろうなと思いながらも勢いよく立ち上がり、金花の手を引いて部屋を後にした。背後からは「関白家の子息がなんと乱暴な」といった言葉が聞こえてきたが、そんなこと俺の知ったことかとズンズン廊下を歩く。
「まさか兄上が男にまで興味を持つとは思わなかった。何人もの奥方を囲っているというのに、いったいどこまで欲深いんだ!」
声を荒げながら牛車に近づくと、待っていた二十人ばかりの従者たちが驚いたような顔で俺を見た。ハッとし、慌ててごほんと咳払いをしてから静かに乗り込む。続けて金花も乗り込み、行きよりもずっと静かに牛車が動き出した。おそらく俺の機嫌を損ねまいと気を遣っているのだろう。
「皆、あなたが怒っていると怯えていますよ?」
「わかっている。みっともない姿を見せたとは思うが、どうにも苛々が収まらなかったんだ」
「わたしを思ってのことでしょう? ふふ、嬉しいこと」
「……本当は誰にもおまえを見せたくないと思っているんだ。だからといっておまえを信じていないわけじゃないぞ? ただ、いやらしい目つきで見られるのがどうにも苛立つんだ」
「嫉妬するカラギもかわいいですよ?」
「金花っ」
「だって、嫉妬するほどわたしを好いてくれているということでしょう? それに、はっきりと婿入りを断る姿は本当に嬉しかったのです」
ふわりと笑う顔を見ていられなくて視線を前簾へと向ける。金花は俺が気恥ずかしく思っていることに気づいているのだろう。「ふふっ」と笑い、「やっぱりかわいい方」と口にした。
「ですが、心配しているのはカラギだけじゃありませんよ? わたしだって、あなたが誰かに奪われやしないかと不安なのです」
「俺はそんな浮気性じゃない。それに、俺には金花しかいないと思っている。だから鬼になることも決意した」
「えぇ、わかっていますとも。けれど鬼王に会って以来あなたの男振りはますます上がりました。今回の話も兄上様の謀だけとは思えなくて心配になってしまいます」
「男振りが上がった……?」
そんなことを面と向かって言われたのは初めてだ。褒められたということなのだろうが戸惑うほうが強くどう返してよいのかわからない。
昔から俺はがさつだの乱暴だのと言われ、公達らしくない髪や着物もよく注意された。当然、朝廷や御所で見目を褒められたことはなく、姫君の目に留まり文が届くなんてことも一度もない。顔立ちはいいのにもったいないとは屋敷の女房たちの言葉だが、太刀の腕前にしか興味がなかった俺にとってはどうでもいいことだった。そんな俺の男振りが上がったなどと、金花の欲目のせいじゃないだろうか。
「その顔は信じていませんね?」
少し笑んだ目で俺を見る金花に「当然だろう」と答える。
「それに今回の件は、そういうことで持ち上がった話じゃない。そもそも俺が不在のときから進んでいた話だ。兄上が何を狙っているのかはわからないが、六条殿のほうは関白家に近づける絶好の機会だと思っているのかもしれない。だからこうも早く婿入りの話が進んでいるのだろう」
そうだ、俺の見た目が云々というのは関係ないはずだ。そう思いうんうんと頷いていると、「六条殿……六条……?」と金花がつぶやいた。
「なんだ? 六条殿を知っているのか?」
「いえ、ただ、どこかで聞いたような……。あぁ、たしかあのとき見たのも六条辺りだったような」
「あのとき?」
「えぇ。鬼王に呼び出されて都に閉じ込められていたとき、何度か覗き見た舞の舞台が、たしか六条あたりだったかと」
「舞……、舞か」
そういえば、六条殿は舞楽を好んでいると聞いたことがある。幼い頃から学んだ舞は一者と呼ばれるほどの腕前だと兄上からも聞いたことがあった。
「そういえば秘曲を継承したと聞いたような気がするな」
「秘曲……。そういえば、覗き見たときもそんなことを口にしていましたね」
「……そうか、秘曲か」
ようやく兄上が俺の婿入りを強硬に進める理由がわかった。
舞楽には秘曲と呼ばれる珍しい曲がある。本来、秘曲は舞楽の師を担う一つの家に一種類のみ受け継がれる。ところが後壱帝が急な病で崩御した際、朝廷やその周りでいくつか揉め事が起きたせいで秘曲を受け継ぐべき舞楽の家が一つ失われてしまった。その家に伝えられていた秘曲はその後、たしか六条殿が受け継いだのではなかっただろうか。
「六条殿は別の舞楽の家に子息を婿入りさせていたはず。後継ぎである子息が秘曲を継いでいれば、六条殿は二つの秘曲を手に入れたも同然だ」
秘曲は帝の御前で演じられる曲で、それを演じる者は帝に舞曲を指南することができる。つまり、帝の舞の師匠というわけだ。
舞は貴族だけでなく帝にとっても重要なもので、神事や宮中行事、それに高貴な血筋のたしなみとしても長年大事にされてきた。そんな舞を教える師匠となれば帝に直接意見することもできる数少ない立場で、太政大臣や関白のように表舞台ではなく私生活での発言権が大きい立場とも言える。
「……なるほどな」
関白に返り咲いた兄上は、今後を見据えて舞楽の面でも帝の懐深くに入り込もうと考えているのだろう。その手段として舞楽、それも秘曲を手に入れようと考えたに違いない。しかも二つ同時に手にするために、それを持つ六条殿に目をつけたのだ。まずは俺を使って親族となり、後々生まれる子なりを六条殿の跡取りにして秘曲を伝えさせる。その子を関白家の娘婿として迎え入れればいい。
「そういう政争の類は俺に関係ないところでやればいい。俺はそんなことに関わるつもりはまったくない」
「兄上様はいろんな意味で精の強い人なのですねぇ。さすがカラギの兄上様と言うべきか、カラギ以上と言うべきか」
「俺は兄上とは違うぞ! いや、それより精が強いとか俺以上だとか、もしや……」
「ふふっ、カラギ以外に興味はないと言ったではありませんか。いくらカラギと同じ血が流れていても、兄上様とカラギはまったく違いますよ?」
「それならいいんだが……」
駄目だ、金花が少しでも興味を惹かれるのではと思うだけで苛々してしまう。金花は俺のものだと大声で叫びたくなる。
「カラギのことは精以外のところも好いているのです。鬼を前にしても立ち向かおうとする胆力も、逞しい体も、涼やかな目元の顔立ちも、すべてがカラギだから惹かれた。この大きな胸の肉など、いくら揉んでも飽き足りないほどです。……ふふっ、着物の上からも忙しなくなる鼓動を感じることができる」
急に胸を揉みしだかれ鼓動が跳ねた。それに気づいているのに金花は揉むのをやめようとしない。それどころか熱が集まり始めた股座にまで手を伸ばそうとした。
「これだけで逞しくなるところも好いていますよ……本当にかわいい方」
「待てっ! こういうことは牛車ではするなと何度言えば……っ」
慌てて淫らな手を止めようと腕を掴むが、今度は胸を揉んでいた手が妖しく動き出す。
「大丈夫、先ほどの怒るあなたを見て皆近寄らないように牛車を動かしています。声をひそめていれば気づかれることはありません」
耳元で囁かれ、俺は一瞬にして金花の手に落ちた。
くちゅくちゅと濡れた音はどちらの逸物から漏れているものだろうか。いや、これは金花の尻の奥から聞こえる音かもしれない。もしくは二人一緒に擦っているからか。
中途半端に袴をはだける俺に跨るように身を寄せた金花は、両手で俺と自分の逸物を握り熱心に擦り続けた。壁にもたれながら座っている俺は腰を動かすこともままならないが、膝立ちの金花は少しずつ位置を変え、動く速さを変え、俺の逸物に自分のものを擦りつけるようにする。そのうえで両手でぬちゅぬちゅといじった。
その音に目眩を感じながらも両手で金花の尻を掴んだ俺は、左手で尻たぶを割り開き、右手を尻の奥へと忍ばせた。そうして濡れそぼる縁を撫でたり少し指を入れて擦ったりと、できうる限りのことで悦ばせようと試みる。
「あぁ、あなたの逞しいものが、わたしのに触れて、ん……、こんなにぐっしょりに……、ぁん」
「こっちも、とろとろと、蜜を引いているぞ?」
「それは、ん、昨日、あなたがたっぷりと出した、ぁっ、子種が、下りて、あぁ」
「子種だけじゃ、ないだろう……?」
「ん……っ、そんな、意地悪を、……ぁんっ」
声を押し殺しながらの行為だからか妙に興奮して体が熱い。擦れ合う逸物はこれでもかと天を向きビクビクと震えた。顎を引いて股を見れば、あまりにも淫らな様子に頭にカッと血が上る。
俺の逸物は赤黒く、さらにはあちこちに筋が浮き出ている。それに比べて金花のものは淡い色合いで、紅色の先端の穴がくぱりと柔らかく開く様子は同じ逸物とは思えないほど初心だった。俺の逸物はすっかり滑っていて、それを拭い取るように金花の逸物がスリスリと動く。とくにカリが擦れ合うときなど、下腹にぐぅと力を込めなければすぐさま子種を吹き出してしまいそうなほどの心地よさだ。
俺は負けじと尻に二本の指を差し込んだ。すると金花の背がぐいっと反り、余計に逸物同士が強く擦れ合う。おまけに指をきゅうきゅうと締めつけてくるものだから、思わず逸物で中を擦っているかのような錯覚さえ覚えた。そう想像しながら腰を揺すると、ますます金花の逸物と擦れ合ってたまらなく気持ちがいい。
「あぁ、悦ぃ」
尻に入れた指先にコリコリとしたものが触れた。これは金花がたまらなく鳴いてしまうところだ。そんなところを牛車の中でいじっては外に金花のかわいい声が聞こえてしまう。そう思っているのに指はコリコリとした部分を捉え、くぃと押し上げるように撫でていた。
「ひっ」
思ったとおり、金花の体がびくんと跳ねた。それに気をよくしてコリコリした部分を指で挟むように摘む。
「ひ、っ、そこ、はっ。だめ、悦すぎる、から、だめ……っ」
「知って、いる。あぁ、指でも、気持ちが、いいものだな、」
「ぁ……っ! だめ、おねがぃ、だから、そこは、……ぁ、ぁ……!」
いつの間にか金花の左手は逸物から離れ俺の肩をがしりと掴んでいた。ぎしぎしと骨が軋むくらいの力を感じるのは、それだけ悦くて力が加減できないのだろう。せっかくならこのまま逐情させたい――俺は思うままに指を動かした。
コリコリとした熱い肉をきゅっきゅっと指で挟み、今度は膨らんだそこを撫でるように指の腹で擦る。ますますふっくらしたそこをとんとんと叩くようにし、また指で挟んでくぃくぃと動かす。次第に金花の体がブルブルと震え出し、尻を後ろに突き出すようにもたれかかってきた。もうそろそろだ、そう睨み、頬を擦り寄せるようにしている金花の耳をかぷりと噛む。
「ぁ――……!」
小さく声を上げ、一際大きくぶるりと体を震わせた金花が逐情した。その瞬間、金花の右手がきゅうと両方の逸物を握り締める。おかげでトクトクと子種を吐き出す金花の逸物の様子が俺の逸物にまで伝わりなんとも淫らな気持ちになった。
尻に差し込んだ指はぎゅうぅと締め上げられ、少し緩んだところで引き抜けば、ちゅぽんといやらしい音がする。
「屋敷に戻ったら、今度は俺のものを食わせてやろう」
そう言ってまだひくつく縁を撫でれば、俺の逸物を食らう瞬間を思い出したのか、余計に縁がくぱくぱと動き出した。
「……あなたは、たまに、とても意地悪、ですよ」
「そういう俺は嫌か?」
背中を撫でながら問いかけると、ふふっと笑う吐息が耳にかかった。
「どんなあなたも、好いていますとも」
あぁ、たまらないなと心底思った。美しく淫らで、どこまでも俺を好いてくれる金花。それに負けないほど俺も金花を思っている。
「俺はまだ子種を出していないんだ。ここにたっぷりと出したい」
そう言って縁を撫で尻たぶを撫でれば、金花が小さく「ぁん」と鳴いた。
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