ちょっとエッチな心霊探偵 あやね

zonbitan

文字の大きさ
169 / 179
木漏れ日の願い

木漏れ日の願い・・・その9

しおりを挟む
とりあえず平静を保ちながらの倉根ではあるが内心は驚かされる事ばかりなのである。
紗耶香が私たちと言った意味は分からないが少なくとも自分が真犯人だと言ってるのだから。
その上、自分が何も言わなければ今の容疑者がそのまま殺人犯となって全て丸く収まるって、
これって、あやねさんが言っていたのと同じ結末ではないのだろうか?

「すごい自信ですね!そこまではっきり言われるとは思っていなかったので正直驚きました!」

「ふふっ・・・。証拠は見つかりそうですか?」

「証拠も何も初めから殺人なんておこなわれていないのですから証拠も初めから存在していないと思いますよ」

ああ===っ!言ってしまった!言ってしまった!言ってしもうたぞな!
あやねさんには彼女との会話はおろか彼女との接点も持ってはいなけないって言われてたのに。

「そんな事を言っちゃってもいいんですか?怒られちゃうんじゃないですか?その、誰かさんに・・・」

「いや・・・まあ・・・ははは」

しかし、ちょっとというか、いや、少しというか、いやいや、思いっきりかもしれないけど、
真面目の本当に参ったな!という言葉しか思い浮かばないんですけど・・・あやねさん?

いや、ちょっと待って?今、怒られちゃうんじゃないですか?って聞こえたんだけど・・・
それに、そんな事を言っちゃってもいいんですか?って、それってどういう意味なんだろう?

だって、その前に僕が言ったんだよ?初めから殺人なんておこなわれていないって・・・
それなのに、まったく驚いていないみたいだし・・・。

「でも、やっぱり事件は起きていなかったんですね?」

「さあ、どうでしょう?でも、その誰かさんって全部お見通しみたいで少し驚きました」

「えっ?僕の推理って線は・・・」

「ふふっ、初めから無いです」

「いや~・・・そんなはっきり言われちゃうと・・・ははは」

「でも、刑事さんはこんな所で張り込んでいるよりも、もし何かしらの証拠でも見つけたいって思わなかったんですか?」

「と、言いますと?」

「ええ、私たちを監視するよりも住宅の方を再調査とかってするんじゃないのかな?って思いましたもので」

しました!しました!再調査!しかも、2回もしちゃいました!とは、言えないけど・・・。
と、ここで・・・というより、ここまで紗耶香に知られてしまっているのであれば、
それならば、もう少し踏み込んでもいいのでは?と勝手に解釈する事にして、ちょっと試してみた。

「きっと、被害者の住宅をこれ以上調べても何も出て来ないと思います。もし、出てくるとすれば捜査中に誰かが隠れていた形跡くらいですかね?例えば天井裏とか・・・」

倉根の最後の言葉に紗耶香の表情が変わった・・・
ほんの些細な変化だったのだが、倉根はその瞬間を見逃さなかった。
だが、それはほんの一瞬であり、すぐに元の表情に戻った紗耶香は何もなかったかのように言葉を繰り返してくる。

「天井裏・・・ですか?」

「やっぱり、そうだったんですね・・・」

「さあ・・・どうかしら・・・」

おおお===っ!当たってた!当たってましたよ!
やっぱり、あやねさんの言ってた通りだったんだ!
などと、思考回路の世界で天井裏まで見抜いていたあやねの洞察力に改めて驚いている倉根である。

「でも、調べたりはしませんよ、天井裏は。いや~まあ、なんと言いますか、僕としては、もう少し長生きをしたいもので・・・ははは」

「長生き?」

「いや、まあ、実はですね、本当の事を言いますと、もう再調査をしているんです。しかも、2回も・・・」

「あの家を・・・ですか?」

「ははっ。なんか、紗耶香さんには全部見透かされてみるみたいなので今更隠してもと思いまして言っちゃいますけど、正直、死ぬかと思いましたよ!」

いいよね?いいよね?いいですよね、あやねさん?
だって、もう、なんか全部知られちゃってるみたいなんですよ?
それに、いくら何でも、ここまでの展開になるとは、さすがのあやねさんでも予想はしていなかったですよね?

いや、ちょっと待てよ?
確か、あやねさんは、彼女と接触してはいけないって言っていたけど、
それっていうのは、もしかして、僕からって意味だったのかな?
もし、そうなのなら、あやねさんは彼女の方から僕に接触して来るって知っていたのだろうか?
だから、僕に旦那を見失わないようにと言っていたんだろうか?
いやいや、考え過ぎ?いくら何でも、そこまでは・・・でも、あの、あやねさんだし・・・。
ありえないとは言い切れないような・・・と、珍しく回転している倉根の思考回路であった。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

処理中です...