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木漏れ日の願い
木漏れ日の願い・・・その11
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あの男が生きているだけで許せない・・・?
「あの、それってどういう意味なのですか?」
「どうって?言葉通りの意味ですけど・・・」
言葉通りと言われても・・・う~ん、なんだかこんがらかってきているような気が。
冤罪だったらどう責任を取るつもりなのか?と攻め立てるような言い方をしたかと思えば、
かと思えば、今、捕まってる男が犯人という事で冤罪も無い事になれば全て丸く収まるとか、
自分は何も言わないから大丈夫ですよ!みたいな感じで言ってくるし・・・。
まあ、殺人の嫌疑が晴れれば、あとは大麻と恐喝での罪が残る事になると思うのだが・・・
でも、この恐喝についてはせいぜいメールなり電話での会話の録音なりしか証拠がないわけで、
その上、当の被害者である女性がすでに亡くなってるわけなのだから、恐喝での立件というのは少し難しいような気がするんだよな。
まあ、それでも恐喝という罪状で立件する気になれば出来ない事もないのかもしれないが、
おそらく今回の場合、恐喝ではなく大麻所持での立件で落ち着くのではないだろうか?
そうなれば、初犯という事で執行猶予が付く感じになると思うんだけど・・・。
「どうしたんですか?何か考え込んでいるみたいですけど?」
「いや~まあ・・・何と言うか、ちょっとこんがらかってきているというか・・・ははは」
「こんがらかってきている?」
「ええ、捕まっている容疑者は犯人ではないって言われたかと思えば、紗耶香さんが何も言わなければ容疑者が犯人になって全て丸く収まるとか言われるし、その上、どんなに捜査しても真犯人に繋がる証拠は見つからないとも言われてしまうしで、そしたら、今、捕まってる容疑者はこの先いったいどうなってしまうんだろう?って考えるとで、まあ」
「でも、ご心配は不要かと思われますよ」
「と、言いますのは?」
「おそらくですけど、容疑者の男が殺人を犯したという決定的な証拠が見つからなければ殺人罪では裁けないのでは?と、思いますよ」
この紗耶香という女性は容疑者が犯人であるという証拠が無いという事を知っている?
ちょっと待てよ・・・と言うことは、始めから冤罪になるという事を知っていたのだろうか?
いや、知っていたのではなく、初めから冤罪で逮捕させようとしていたが正解なのではないだろうか?
それじゃ、なぜ?
なぜ?冤罪と知っていながら容疑者として男を逮捕させるような事を仕組んだのだろうか?
う~ん・・・あやねさんなら簡単に解いてしまうんだろうけど・・・僕にはちょっと無理みたい。
「あの・・・ちょっと変な事をお聞きしますけど・・」
「はい?」
「いえ、あのですね。初めから冤罪になると知っていたのに、どうして殺人の容疑者として逮捕されるように容疑者の男を被害者の家に呼んだりしたんでしょうか?」
「さあ、どうでしょうか・・・」
「いや、、まあ、僕としてはその辺のところを教えて頂けると助かるんですけど・・・」
「ふふっ、それほど深い意味はないと思いますよ」
「それは、あなたを守るため?」
倉根は唐突に核心を突く言葉を口にしてみた。
それは、その核心を突かれた紗耶香の反応を見たかったからではなく知りたかったのである。
今、自分の目の前にいる紗耶香という一人の女性が抱く被害者の女性に対しての想いを確かめたかったのである。
もし、あやねさんの言う通りであれば、今回の事件は被害者の女性と紗耶香との間に絶対の信頼がなければ出来なかったはず。
とはいえ、その推測はあくまでもあやねさんの言葉が間違っていないという前提になるのだが。
「私は守って欲しくなんてなかった・・・」
「えっ?」
「あっ、変な事を言ってしまいましたね。ふふっ、気にしないで下さい」
「いえ、こちらこそ、変に立ち入った事を聞いてしまいましてすみません」
予想はおろか、ほんの少しも考えてもみなかった言葉が帰って来てしまった倉根は、
少し気まずい気持ちになってしまって思わず謝ってしまうのである。
「ふふっ。でも、あれにはもうひとつの意味があるんですよ」
「もうひとつの意味・・・?」
「はい。それはあの男のため、そして、あの男の家族のため、でもあるんですよ。奥様はお優しい人でしたから」
はい?・・・あの・・・それって・・・
紗耶香の意外な言葉に倉根の頭の中はますます訳が分からなくなってしまったみたいである。
「あの、それってどういう意味なのですか?」
「どうって?言葉通りの意味ですけど・・・」
言葉通りと言われても・・・う~ん、なんだかこんがらかってきているような気が。
冤罪だったらどう責任を取るつもりなのか?と攻め立てるような言い方をしたかと思えば、
かと思えば、今、捕まってる男が犯人という事で冤罪も無い事になれば全て丸く収まるとか、
自分は何も言わないから大丈夫ですよ!みたいな感じで言ってくるし・・・。
まあ、殺人の嫌疑が晴れれば、あとは大麻と恐喝での罪が残る事になると思うのだが・・・
でも、この恐喝についてはせいぜいメールなり電話での会話の録音なりしか証拠がないわけで、
その上、当の被害者である女性がすでに亡くなってるわけなのだから、恐喝での立件というのは少し難しいような気がするんだよな。
まあ、それでも恐喝という罪状で立件する気になれば出来ない事もないのかもしれないが、
おそらく今回の場合、恐喝ではなく大麻所持での立件で落ち着くのではないだろうか?
そうなれば、初犯という事で執行猶予が付く感じになると思うんだけど・・・。
「どうしたんですか?何か考え込んでいるみたいですけど?」
「いや~まあ・・・何と言うか、ちょっとこんがらかってきているというか・・・ははは」
「こんがらかってきている?」
「ええ、捕まっている容疑者は犯人ではないって言われたかと思えば、紗耶香さんが何も言わなければ容疑者が犯人になって全て丸く収まるとか言われるし、その上、どんなに捜査しても真犯人に繋がる証拠は見つからないとも言われてしまうしで、そしたら、今、捕まってる容疑者はこの先いったいどうなってしまうんだろう?って考えるとで、まあ」
「でも、ご心配は不要かと思われますよ」
「と、言いますのは?」
「おそらくですけど、容疑者の男が殺人を犯したという決定的な証拠が見つからなければ殺人罪では裁けないのでは?と、思いますよ」
この紗耶香という女性は容疑者が犯人であるという証拠が無いという事を知っている?
ちょっと待てよ・・・と言うことは、始めから冤罪になるという事を知っていたのだろうか?
いや、知っていたのではなく、初めから冤罪で逮捕させようとしていたが正解なのではないだろうか?
それじゃ、なぜ?
なぜ?冤罪と知っていながら容疑者として男を逮捕させるような事を仕組んだのだろうか?
う~ん・・・あやねさんなら簡単に解いてしまうんだろうけど・・・僕にはちょっと無理みたい。
「あの・・・ちょっと変な事をお聞きしますけど・・」
「はい?」
「いえ、あのですね。初めから冤罪になると知っていたのに、どうして殺人の容疑者として逮捕されるように容疑者の男を被害者の家に呼んだりしたんでしょうか?」
「さあ、どうでしょうか・・・」
「いや、、まあ、僕としてはその辺のところを教えて頂けると助かるんですけど・・・」
「ふふっ、それほど深い意味はないと思いますよ」
「それは、あなたを守るため?」
倉根は唐突に核心を突く言葉を口にしてみた。
それは、その核心を突かれた紗耶香の反応を見たかったからではなく知りたかったのである。
今、自分の目の前にいる紗耶香という一人の女性が抱く被害者の女性に対しての想いを確かめたかったのである。
もし、あやねさんの言う通りであれば、今回の事件は被害者の女性と紗耶香との間に絶対の信頼がなければ出来なかったはず。
とはいえ、その推測はあくまでもあやねさんの言葉が間違っていないという前提になるのだが。
「私は守って欲しくなんてなかった・・・」
「えっ?」
「あっ、変な事を言ってしまいましたね。ふふっ、気にしないで下さい」
「いえ、こちらこそ、変に立ち入った事を聞いてしまいましてすみません」
予想はおろか、ほんの少しも考えてもみなかった言葉が帰って来てしまった倉根は、
少し気まずい気持ちになってしまって思わず謝ってしまうのである。
「ふふっ。でも、あれにはもうひとつの意味があるんですよ」
「もうひとつの意味・・・?」
「はい。それはあの男のため、そして、あの男の家族のため、でもあるんですよ。奥様はお優しい人でしたから」
はい?・・・あの・・・それって・・・
紗耶香の意外な言葉に倉根の頭の中はますます訳が分からなくなってしまったみたいである。
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