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本章
42話
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-紬side-
暫くして蓮さんが部屋に入ってきた。
「蓮さ、ん…」
蓮さんが部屋に入ってきた瞬間、ビリビリと体に電気が走るような感覚に襲われる。
頭が溶けそう。
蓮さんのフェロモンの匂いが部屋に充満する。
蓮さんも同じく感じ取ったのか、はぁはぁ と肩を揺らしている。
「紬…」
目が合った瞬間に何かがブワッと弾ける。
蓮さんの目はいつもの優しい面影はなく、ただ以前と同じ獲物を狙うような鋭く冷たい目だった。
気づいた時にはその目線は首筋に向いていて、強い力で抱き寄せられる。
そしてガジガジと首輪を噛みながら器用に外していく。
"嫌だ…怖い…やめて…"口は開くのに声が出ない。
首筋をツーッと舐められるとゾクゾクっと身を攀じる。
噛まれたくないと思っている反面、蓮さんになら噛まれてもいいと思っている自分がいる。
蓮さんへの罪悪感で胸が押しつぶされそうだ。
"噛まれる"
ぎゅっと目を瞑ると涙が頬を伝って流れ落ちた。
暫くして蓮さんが部屋に入ってきた。
「蓮さ、ん…」
蓮さんが部屋に入ってきた瞬間、ビリビリと体に電気が走るような感覚に襲われる。
頭が溶けそう。
蓮さんのフェロモンの匂いが部屋に充満する。
蓮さんも同じく感じ取ったのか、はぁはぁ と肩を揺らしている。
「紬…」
目が合った瞬間に何かがブワッと弾ける。
蓮さんの目はいつもの優しい面影はなく、ただ以前と同じ獲物を狙うような鋭く冷たい目だった。
気づいた時にはその目線は首筋に向いていて、強い力で抱き寄せられる。
そしてガジガジと首輪を噛みながら器用に外していく。
"嫌だ…怖い…やめて…"口は開くのに声が出ない。
首筋をツーッと舐められるとゾクゾクっと身を攀じる。
噛まれたくないと思っている反面、蓮さんになら噛まれてもいいと思っている自分がいる。
蓮さんへの罪悪感で胸が押しつぶされそうだ。
"噛まれる"
ぎゅっと目を瞑ると涙が頬を伝って流れ落ちた。
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