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裏切りと恋と2
正常位
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まるで初めて挿入したのような圧、つい、掠れた声が漏れる。
もう殆ど覚えてはないけれど、元カレはけして小さかったわけではないのに、神城社長の方が強張ってるし、キツイ感じがする。
しかし十分に潤ってるからゴムの感触も痛くない。
「……この前、ちょっと出血してたよね……」
ゆっくりと往復運動をしながら、社長は私の表情をうかがっている。ド近眼だから目を細めてそれが不機嫌にも見えた。
「シーツ、汚しましたか……?」
あの日、濡れていたのは確認した。痛みもあった。二年ぶりとはいえ、そこまで迷惑かけたのか。
「汚れてない。でも、やっぱり濡れ方が今より少なかったから」
ピストンしながら普通の会話。恥ずかしい水音が、余計に私を濡れさせた。
「今日はいろいろ試していい?」
「……え……は、い……」
エアコンは十分に効いてるはずなのに、神城社長の額には汗が滲んでいる。会社ではいつでも清涼感振りまいてるのに、このギャップにもキュンとくる。
「今夜は鈴木さんもイカせたい」
短くなっていく呼吸の間でそう言われ、前回、社長はちゃんとイッたんだと思ったらホッとした。
反面、今まで付き合ってきた女性たちはイカせられたんだ、とまた微妙な気持ちが湧いて、あの佐藤さんのイッた姿を想像してしまう。
「一番好きな、ていうか感じやすい体位ってある?」
正常位のまま尋ねられ、特にないな、と思った。
元彼とも付き合いたての頃はそんなお試しもしたけれど、段々と時間も愛撫も減ってきて、そういえば別れる前とかは後背位ばっかりだった。
「し、そっちがやりやすいので……」
″社長″と言えばまた拗ねられそうで、ついそんな言い方をすれば、神城社長は案の定、つまらなそうな顔をした。
「″そっち″……」
「あ、神城く……んの好きなので」
言い直しても、への字に曲がった口は戻らず、まるで制裁のように膝を高く持ち上げられ無言で強く突かれる。
これがもしかしてGスポットってやつなのか。
恥骨の内側を刺激され、「あっ…、」「……っ、」私は思いの外大きく喘いだ。
「その声……いいね……じゃあ正常位で一回出す」
その宣言後、神城社長は汗を落としながら、陰部を最大に密着させたまま、私の中で性を吐き出した。
その時の顔が綺麗なのに、エロくて、見てるだけで満たされる。
これ以上望まないのに。
神城社長は数十分後、第二ラウンドに入ってしまう。
もう、行為そのものに遠慮はなかった。
もう殆ど覚えてはないけれど、元カレはけして小さかったわけではないのに、神城社長の方が強張ってるし、キツイ感じがする。
しかし十分に潤ってるからゴムの感触も痛くない。
「……この前、ちょっと出血してたよね……」
ゆっくりと往復運動をしながら、社長は私の表情をうかがっている。ド近眼だから目を細めてそれが不機嫌にも見えた。
「シーツ、汚しましたか……?」
あの日、濡れていたのは確認した。痛みもあった。二年ぶりとはいえ、そこまで迷惑かけたのか。
「汚れてない。でも、やっぱり濡れ方が今より少なかったから」
ピストンしながら普通の会話。恥ずかしい水音が、余計に私を濡れさせた。
「今日はいろいろ試していい?」
「……え……は、い……」
エアコンは十分に効いてるはずなのに、神城社長の額には汗が滲んでいる。会社ではいつでも清涼感振りまいてるのに、このギャップにもキュンとくる。
「今夜は鈴木さんもイカせたい」
短くなっていく呼吸の間でそう言われ、前回、社長はちゃんとイッたんだと思ったらホッとした。
反面、今まで付き合ってきた女性たちはイカせられたんだ、とまた微妙な気持ちが湧いて、あの佐藤さんのイッた姿を想像してしまう。
「一番好きな、ていうか感じやすい体位ってある?」
正常位のまま尋ねられ、特にないな、と思った。
元彼とも付き合いたての頃はそんなお試しもしたけれど、段々と時間も愛撫も減ってきて、そういえば別れる前とかは後背位ばっかりだった。
「し、そっちがやりやすいので……」
″社長″と言えばまた拗ねられそうで、ついそんな言い方をすれば、神城社長は案の定、つまらなそうな顔をした。
「″そっち″……」
「あ、神城く……んの好きなので」
言い直しても、への字に曲がった口は戻らず、まるで制裁のように膝を高く持ち上げられ無言で強く突かれる。
これがもしかしてGスポットってやつなのか。
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「その声……いいね……じゃあ正常位で一回出す」
その宣言後、神城社長は汗を落としながら、陰部を最大に密着させたまま、私の中で性を吐き出した。
その時の顔が綺麗なのに、エロくて、見てるだけで満たされる。
これ以上望まないのに。
神城社長は数十分後、第二ラウンドに入ってしまう。
もう、行為そのものに遠慮はなかった。
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