58 / 595
2.変化
58.初めて
しおりを挟む
私達は2人で食器を片付けて、部屋に戻る。
さっきはどうすればいいかわからなくて、ついベッドに座ってもらっちゃったけど…(それであんなことになったし)、今回は2人で床に座る。
教材をローテーブルに広げて、私は前日の授業の復習をする。
「永那ちゃんはなにするの?」
「んー、英語かな?単語覚えきれてないから」
そう言って単語帳を出す。
時計は2時半をさしていた。
「そういえば永那ちゃん、何時に帰る?」
「4時半くらいかなあ?」
そう言って一緒に時計を見た。
彼女が「ハァ」と大きくため息を吐く。
「もうこんな時間?あっという間過ぎない?おかしくない?時計の進み方。壊れてない?あれ」
矢継ぎ早に言うから、頬が緩む。
「このままずっと一緒にいたい…」
机に頬をつけて不貞腐れている。
頭を撫でてあげると、彼女は嬉しそうに目を閉じた。
「勉強しよ?ね?…また来週から一緒に過ごせるかもしれないんだし」
「“かも”でしょ?まだ確約できてないもん」
「それはそうだけど…」
彼女の上目遣いにドキドキする。
…可愛い。
「ハァ」と、またため息をついて、彼女は起き上がる。
「しょうがないからやるかー」
そう言って、単語帳に視線を落とす。
私は念のためスマホのアラームをつけて、勉強を始める。
音楽が鳴る。
アラームを止めて永那ちゃんを見ると、涎を垂らして寝ていた。
視界の端にチラチラ船を漕いでいる姿が映っていたけれど、知らないフリをした。
いつもの彼女であれば、きっとこの時間は寝てる時間だ。
本当ならきっと、今勉強する必要もないんだと思う。
だから、寝かせてあげられるなら、寝かせてあげたかった。
「永那ちゃん」
肩を揺する。
「永那ちゃーん」
ふと、掃除のときに殺気を向けられていたことを思い出す。
彼女は窓を全開にした日も、私が耳元で囁いた日も起きていたと言っていた。
…それなら。
私は彼女の背後に回る。
そっと抱きしめて、唇を耳に触れさせる。
「永那ちゃん、起きて」
そう囁いて、彼女の背中に顔を寄せた。
「永那ちゃん、起きないといたずらしちゃいますよ」
彼女の背中に口をつける。
あぐらをかいている彼女の太ももに触れる。
膝の辺りから付け根までをゆっくり撫でる。
「永那ちゃん」
左手をTシャツの中の彼女の胸に添えて、右手を彼女の内股に忍ばせる。
「やわらかい」
ブラトップ越しでもわかる胸のやわらかさとあたたかさ。
自分の含め、今まで全く興味がなかったけど、さっき永那ちゃんに触らせてもらって、もっと触りたいと思うようになった。
彼女の、手におさまるほどの胸が、私にとっては心地良い。
「永那ちゃん、起きないの?」
テーパードパンツのボタンを開ける。チャックをおろして、手を中に入れる。
ショーツ越しに永那ちゃんの大事なところに触れた。
彼女の体がピクッと反応する。
そっと優しく撫でる。何度も、何度も、ゆっくりと。
「永那ちゃん、起きて」
しばらくそうしていると、彼女が「ハァ」と息を吐いた。
彼女が起き上がって、顔だけこちらに向ける。
少し頬がピンク色に染まっている。
「そんな、ずっと優しくされてたら、襲いたくなっちゃうんだけど?」
「だめ」
彼女が見下ろすように目を細めて、私を見る。
「これは私のいたずらだから」
彼女は眉をピクピクと動かして、唇を噛む。
「起きたなら、おしまい」
私がパンツのボタンとチャックを戻して離れようとすると、手を掴まれた。
「これでおしまいはなしでしょ」
永那ちゃんの体が私に向き合って、私を押す。
「永那ちゃん、帰る時間だよ?」
「帰りたくない」
「だーめ」
彼女の眉間にシワが寄る。
「でも、テスト期間中もしちゃだめなんでしょ?…我慢できないよ」
下腹部がキュゥッと締まる。
私だって…。
でも。
「テスト終わってからの、楽しみにしよ?」
彼女の目が大きくなる。
私はそっと彼女の手を取って離す。
彼女の口端に涎がついている。
私はフフッと笑って、それを舐めた。
彼女の耳元に口を近づける。
「楽しみにしてるね」
そう言って距離を取ると、彼女が硬直していた。
髪を耳にかけて笑いかけると、ゆっくり視線をこちらに向ける。
「穂、そんなにエロいなんて反則じゃない?」
真顔で言うから、笑みを漏らす。
「誰かさんが真面目な副生徒会長を煽るからでしょ?…真面目は、なんでも真面目にこなすんだよ」
そう言うと、永那ちゃんの顔も綻ぶ。
「穂は委員長じゃなくて副生徒会長がいいんだね」
「べつに、どっちでもいいけど」
さっきはどうすればいいかわからなくて、ついベッドに座ってもらっちゃったけど…(それであんなことになったし)、今回は2人で床に座る。
教材をローテーブルに広げて、私は前日の授業の復習をする。
「永那ちゃんはなにするの?」
「んー、英語かな?単語覚えきれてないから」
そう言って単語帳を出す。
時計は2時半をさしていた。
「そういえば永那ちゃん、何時に帰る?」
「4時半くらいかなあ?」
そう言って一緒に時計を見た。
彼女が「ハァ」と大きくため息を吐く。
「もうこんな時間?あっという間過ぎない?おかしくない?時計の進み方。壊れてない?あれ」
矢継ぎ早に言うから、頬が緩む。
「このままずっと一緒にいたい…」
机に頬をつけて不貞腐れている。
頭を撫でてあげると、彼女は嬉しそうに目を閉じた。
「勉強しよ?ね?…また来週から一緒に過ごせるかもしれないんだし」
「“かも”でしょ?まだ確約できてないもん」
「それはそうだけど…」
彼女の上目遣いにドキドキする。
…可愛い。
「ハァ」と、またため息をついて、彼女は起き上がる。
「しょうがないからやるかー」
そう言って、単語帳に視線を落とす。
私は念のためスマホのアラームをつけて、勉強を始める。
音楽が鳴る。
アラームを止めて永那ちゃんを見ると、涎を垂らして寝ていた。
視界の端にチラチラ船を漕いでいる姿が映っていたけれど、知らないフリをした。
いつもの彼女であれば、きっとこの時間は寝てる時間だ。
本当ならきっと、今勉強する必要もないんだと思う。
だから、寝かせてあげられるなら、寝かせてあげたかった。
「永那ちゃん」
肩を揺する。
「永那ちゃーん」
ふと、掃除のときに殺気を向けられていたことを思い出す。
彼女は窓を全開にした日も、私が耳元で囁いた日も起きていたと言っていた。
…それなら。
私は彼女の背後に回る。
そっと抱きしめて、唇を耳に触れさせる。
「永那ちゃん、起きて」
そう囁いて、彼女の背中に顔を寄せた。
「永那ちゃん、起きないといたずらしちゃいますよ」
彼女の背中に口をつける。
あぐらをかいている彼女の太ももに触れる。
膝の辺りから付け根までをゆっくり撫でる。
「永那ちゃん」
左手をTシャツの中の彼女の胸に添えて、右手を彼女の内股に忍ばせる。
「やわらかい」
ブラトップ越しでもわかる胸のやわらかさとあたたかさ。
自分の含め、今まで全く興味がなかったけど、さっき永那ちゃんに触らせてもらって、もっと触りたいと思うようになった。
彼女の、手におさまるほどの胸が、私にとっては心地良い。
「永那ちゃん、起きないの?」
テーパードパンツのボタンを開ける。チャックをおろして、手を中に入れる。
ショーツ越しに永那ちゃんの大事なところに触れた。
彼女の体がピクッと反応する。
そっと優しく撫でる。何度も、何度も、ゆっくりと。
「永那ちゃん、起きて」
しばらくそうしていると、彼女が「ハァ」と息を吐いた。
彼女が起き上がって、顔だけこちらに向ける。
少し頬がピンク色に染まっている。
「そんな、ずっと優しくされてたら、襲いたくなっちゃうんだけど?」
「だめ」
彼女が見下ろすように目を細めて、私を見る。
「これは私のいたずらだから」
彼女は眉をピクピクと動かして、唇を噛む。
「起きたなら、おしまい」
私がパンツのボタンとチャックを戻して離れようとすると、手を掴まれた。
「これでおしまいはなしでしょ」
永那ちゃんの体が私に向き合って、私を押す。
「永那ちゃん、帰る時間だよ?」
「帰りたくない」
「だーめ」
彼女の眉間にシワが寄る。
「でも、テスト期間中もしちゃだめなんでしょ?…我慢できないよ」
下腹部がキュゥッと締まる。
私だって…。
でも。
「テスト終わってからの、楽しみにしよ?」
彼女の目が大きくなる。
私はそっと彼女の手を取って離す。
彼女の口端に涎がついている。
私はフフッと笑って、それを舐めた。
彼女の耳元に口を近づける。
「楽しみにしてるね」
そう言って距離を取ると、彼女が硬直していた。
髪を耳にかけて笑いかけると、ゆっくり視線をこちらに向ける。
「穂、そんなにエロいなんて反則じゃない?」
真顔で言うから、笑みを漏らす。
「誰かさんが真面目な副生徒会長を煽るからでしょ?…真面目は、なんでも真面目にこなすんだよ」
そう言うと、永那ちゃんの顔も綻ぶ。
「穂は委員長じゃなくて副生徒会長がいいんだね」
「べつに、どっちでもいいけど」
46
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる