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253.爆弾発言(237.先輩と同時進行)
「ホントだね。優里を除け者にしようとしてるんだから」
「え!?マジの話!?…傷つくんだけど」
優里が項垂れる。
「…なんの話?」
穂は全くわからないようで、ジッとあたしを見ている。
「えー?穂ちゃんと永那が何か考えてるって…」
「何も…考えてないよ?…あ、記念日に2人で水族館に行こうとは話してるけど」
「それ?」
「違う」
あたしは勝手に冷蔵庫を開けて、お茶をコップに注ぐ。
「あ、私も~」
お茶を一気に飲み干して、唇を舐める。
目を細めて穂を見ても、彼女はなんのことかわからないみたいだった。
優里がのんびりやってるから、あたしは大股で穂のそばに寄る。
彼女の耳元に口を近づけて「3人で、シたいんでしょ?」と言うと、彼女の顔が一気に紅潮する。
穂は両手で顔を覆う。
「え!?なに!?なに!?」
「あ、あれは…永那ちゃんが言ったことで…私は…」
優里が走ってくる。
「私も聞きたい!」
「そんな…無理、だよ…」
「え!?」
「みんな、頭おかしいの」
あたしが笑うと、優里がキョトンとする。
穂は逃げるようにお風呂に入った。
「ねー、ホント、なんなの…聞きたくなくなってきたけど…」
「聞かないほうがいいんじゃない?」
優里は髪をぐしゃぐしゃにして「あー!」と叫ぶ。
「ちょっとだけ…ヒント…」
彼女がペロリと舌を出して、ウインクする。
「えっちなこと」
笑みを作ると「きゃー!」と顔を真っ赤にした。
「永那ー!!一体、何をしでかしたのー!?」
今回は、永那じゃなくて穂だけど。
「私は、不参加で!」
「はい」
優里は自分のほっぺを抓って「忘れる忘れる」と呟く。
「ただいまー」
穂のお母さんが帰ってきて、誉と3人で出迎えた。
「はい、みんなにお土産~」
「わー!ありがとうございます!」
お団子を食べていたら、穂がお風呂から上がった。
「あ、お母さん。おかえり」
「ただいまっ」
お母さんは誉の作ったご飯を食べながらスマホを見ていた。
穂と目が合って、そらされる。
…さっきあたしが言うまで忘れてたくせに。
それぞれドライヤーをかけて、歯磨きをした。
もう布団を敷いたから、お喋りしたりするのかと思ったけど、穂が勉強を始める。
「穂ちゃん…まだやるの…」
「あれ?」
穂が考える。
「…うん。優里ちゃんは休んでていいよ」
仕方ないからあたしは穂の隣に座って、教科書を開く。
普段、あたしはこんなにしないから、ちょっとびっくりする。
穂の趣味って勉強なの?
「千陽もするの…」
優里が布団に倒れる。
「私は…無理…」
「じゃあゲームする?」
誉が聞く。
「する…」
11時半きっかりに、穂が教科書を閉じた。
穂のベッドで寝たかったけど、それはあまりに不自然だから、仕方なく優里の隣で布団に潜る。
優里が大きくあくびをして、もう瞼が落ちかかっている。
お母さんはお風呂から出て、部屋に入った。
リビングの電気を消しても、ドアのすき間から光が漏れているから、まだ仕事をしているのかもしれない。
優里の寝息が聞こえてきても、お母さんの部屋の電気が消えても、全然、眠れなかった。
3人でするなら、どこでするんだろう?とか。
いやいや、いきなり3人とか絶対無理だし。とか。
永那に触れられるってどんななんだろう?とか。
いやいや、今更そんな目で見られても困るし。とか。
もしかして、穂にもさわってもらえるのかな?とか。
いやいや、絶対恥ずかしくて無理。とか。
いろいろ考えてしまって、眠れない。
…興味は、ないことはない。
でも、そんな簡単に受け入れられない。
そもそも、こんなことに、ほんの少しでも期待している自分が気持ち悪い。
普通じゃない。
全然普通じゃないし…もし…もしも…永那に乱暴にされたら、少し、怖い。
穂は絶対乱暴にしないって安心感があるけど、永那はわからない。
けっこう感情的になるし…怒ったら怖いし…。
そんなことを考えて、胸焼けにも似た感覚に襲われて、少し吐き気がする。
立ち上がって、廊下の洗面台でうがいをする。
鏡に映る自分を睨む。
「あたし、なにやってんの」
2人は、あたしの恋人じゃない。
じゃあ、なに?誰?
あたしを、大事にしてくれる人達。
大事にされたいと、あたしが願った。
愛されたいと、あたしが願った。
幸せになりたいと、あたしが願った。
それを、何故か彼女達は叶えようとしてくれる。
なんで?
まるで生き地獄。
そんなことない?…むしろラッキー?
永那に振られて、距離を置かれて、穂からも好かれていなかったら、今頃あたし、どうなってたんだろう。
自暴自棄になって、いろんな人とヤってたりして。
気持ち悪くて出来なかったかな。
どっちにしても地獄。
馬鹿馬鹿しくなって、笑みが溢れる。
開けっ放しの穂の部屋に入って、ドアを閉める。
彼女の布団のなかに強引に入った。
「千陽」
「起きてたの?」
「な、なんか、眠れなくて…」
「どうして?なに、考えてたの?」
返事はない。
「3人で、すること?」
「ち、ちが…う…」
「へえ。じゃあ、なに?」
「なんで、千陽…さっき、優里ちゃんに言ったの?」
「意地悪したかったから」
「優里ちゃんに?」
「そんなわけないでしょ」
彼女の背中に顔をつける。
「な、んで?」
「穂、あたしじゃなくて、誰でもいいのかなって思って。それなら、優里もいていいんじゃない?って」
「え!?ゆ、優里ちゃんは…友達だよ?」
「じゃあ、あたしはなに?」
「え!?マジの話!?…傷つくんだけど」
優里が項垂れる。
「…なんの話?」
穂は全くわからないようで、ジッとあたしを見ている。
「えー?穂ちゃんと永那が何か考えてるって…」
「何も…考えてないよ?…あ、記念日に2人で水族館に行こうとは話してるけど」
「それ?」
「違う」
あたしは勝手に冷蔵庫を開けて、お茶をコップに注ぐ。
「あ、私も~」
お茶を一気に飲み干して、唇を舐める。
目を細めて穂を見ても、彼女はなんのことかわからないみたいだった。
優里がのんびりやってるから、あたしは大股で穂のそばに寄る。
彼女の耳元に口を近づけて「3人で、シたいんでしょ?」と言うと、彼女の顔が一気に紅潮する。
穂は両手で顔を覆う。
「え!?なに!?なに!?」
「あ、あれは…永那ちゃんが言ったことで…私は…」
優里が走ってくる。
「私も聞きたい!」
「そんな…無理、だよ…」
「え!?」
「みんな、頭おかしいの」
あたしが笑うと、優里がキョトンとする。
穂は逃げるようにお風呂に入った。
「ねー、ホント、なんなの…聞きたくなくなってきたけど…」
「聞かないほうがいいんじゃない?」
優里は髪をぐしゃぐしゃにして「あー!」と叫ぶ。
「ちょっとだけ…ヒント…」
彼女がペロリと舌を出して、ウインクする。
「えっちなこと」
笑みを作ると「きゃー!」と顔を真っ赤にした。
「永那ー!!一体、何をしでかしたのー!?」
今回は、永那じゃなくて穂だけど。
「私は、不参加で!」
「はい」
優里は自分のほっぺを抓って「忘れる忘れる」と呟く。
「ただいまー」
穂のお母さんが帰ってきて、誉と3人で出迎えた。
「はい、みんなにお土産~」
「わー!ありがとうございます!」
お団子を食べていたら、穂がお風呂から上がった。
「あ、お母さん。おかえり」
「ただいまっ」
お母さんは誉の作ったご飯を食べながらスマホを見ていた。
穂と目が合って、そらされる。
…さっきあたしが言うまで忘れてたくせに。
それぞれドライヤーをかけて、歯磨きをした。
もう布団を敷いたから、お喋りしたりするのかと思ったけど、穂が勉強を始める。
「穂ちゃん…まだやるの…」
「あれ?」
穂が考える。
「…うん。優里ちゃんは休んでていいよ」
仕方ないからあたしは穂の隣に座って、教科書を開く。
普段、あたしはこんなにしないから、ちょっとびっくりする。
穂の趣味って勉強なの?
「千陽もするの…」
優里が布団に倒れる。
「私は…無理…」
「じゃあゲームする?」
誉が聞く。
「する…」
11時半きっかりに、穂が教科書を閉じた。
穂のベッドで寝たかったけど、それはあまりに不自然だから、仕方なく優里の隣で布団に潜る。
優里が大きくあくびをして、もう瞼が落ちかかっている。
お母さんはお風呂から出て、部屋に入った。
リビングの電気を消しても、ドアのすき間から光が漏れているから、まだ仕事をしているのかもしれない。
優里の寝息が聞こえてきても、お母さんの部屋の電気が消えても、全然、眠れなかった。
3人でするなら、どこでするんだろう?とか。
いやいや、いきなり3人とか絶対無理だし。とか。
永那に触れられるってどんななんだろう?とか。
いやいや、今更そんな目で見られても困るし。とか。
もしかして、穂にもさわってもらえるのかな?とか。
いやいや、絶対恥ずかしくて無理。とか。
いろいろ考えてしまって、眠れない。
…興味は、ないことはない。
でも、そんな簡単に受け入れられない。
そもそも、こんなことに、ほんの少しでも期待している自分が気持ち悪い。
普通じゃない。
全然普通じゃないし…もし…もしも…永那に乱暴にされたら、少し、怖い。
穂は絶対乱暴にしないって安心感があるけど、永那はわからない。
けっこう感情的になるし…怒ったら怖いし…。
そんなことを考えて、胸焼けにも似た感覚に襲われて、少し吐き気がする。
立ち上がって、廊下の洗面台でうがいをする。
鏡に映る自分を睨む。
「あたし、なにやってんの」
2人は、あたしの恋人じゃない。
じゃあ、なに?誰?
あたしを、大事にしてくれる人達。
大事にされたいと、あたしが願った。
愛されたいと、あたしが願った。
幸せになりたいと、あたしが願った。
それを、何故か彼女達は叶えようとしてくれる。
なんで?
まるで生き地獄。
そんなことない?…むしろラッキー?
永那に振られて、距離を置かれて、穂からも好かれていなかったら、今頃あたし、どうなってたんだろう。
自暴自棄になって、いろんな人とヤってたりして。
気持ち悪くて出来なかったかな。
どっちにしても地獄。
馬鹿馬鹿しくなって、笑みが溢れる。
開けっ放しの穂の部屋に入って、ドアを閉める。
彼女の布団のなかに強引に入った。
「千陽」
「起きてたの?」
「な、なんか、眠れなくて…」
「どうして?なに、考えてたの?」
返事はない。
「3人で、すること?」
「ち、ちが…う…」
「へえ。じゃあ、なに?」
「なんで、千陽…さっき、優里ちゃんに言ったの?」
「意地悪したかったから」
「優里ちゃんに?」
「そんなわけないでしょ」
彼女の背中に顔をつける。
「な、んで?」
「穂、あたしじゃなくて、誰でもいいのかなって思って。それなら、優里もいていいんじゃない?って」
「え!?ゆ、優里ちゃんは…友達だよ?」
「じゃあ、あたしはなに?」
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