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8.閑話
62.永那 中3 夏《如月梓編》
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ポンと頭を撫でられて、顔を上げる。
「またね、梓」
綺麗…。
彼女の笑顔が、出会った時と変わらず、綺麗だった。
「仲良くするんだよ?2人とも」
「あたしも、家戻ります!」
「じゃあ一緒に下りよっか」
「はい!」
紬が永那の腕に腕を絡める。
2人が部屋を出て行く。
廊下を真っ直ぐ進み、階段を下りていく。
視界がボヤけていく。
家のドアが閉まったのと同時に、声を出して泣いた。
泣いて、泣いて、泣き腫らして、布団を被った。
お母さんが帰ってきても、“おかえり”も言わなかった。
ご飯の匂いが漂ってきて、お腹がすいた頃、スマホが震えた。
『梓、今日可愛かった。また会いたい。嫌?』
「うぅ…ぅぅぅぁぁぁ…」
こんなの…!こんなの…もう…。
『私も会いたい!!』
『ホント!?めっちゃ嬉しい。夏休み、楽しみだね』
『うん』
当然のように、沼に落ちた。
永那が私の家に来たいって言うから、お母さんがパートでいない日に、塾をサボった。
部屋のカーテンはちゃんと閉めて…全部閉めると不自然だから、レースのカーテンだけを閉めて、永那とキスをした。
胸に触れられて緊張すると、すぐに彼女は気づいて「怖い?やめとく?」と聞く。
そう、聞かれたら、不思議と大丈夫な気がしてきて…自然と「大丈夫」と答えていた。
初めて他人に触れられた。
ドキドキして、どうなっちゃうんだろう?って、ちょっと不安で。
服に手を入れられた後は、何も考えられなくなった。
ただされるがままに、目だけはギュッと瞑っていた。
「梓。…ねえ、梓」
呼ばれて、恐る恐る目を開ける。
「やっと見た」
ニシシと彼女が笑う。
あぁ…ダメ…。キュンキュンし過ぎて、頭おかしくなりそう…。
手で顔を覆う。
「あっ、見えなくなっちゃった」
指と指の間にすき間を作ると、彼女が嬉しそうに笑う。
「可愛い」
すき間を閉じる。
「ブラ、取るね」
顔が熱い…!
ベッドと背中の間に手が捩じ込まれ、あっという間に胸元の締め付けが解放された。
直に触れられ、奥歯を強く噛む。
優しく揉まれ、少しずつ緊張が解れていく。
「んッ」
突起を抓まれる。
「感じる?」
頷くと「そっか」と嬉しそうな声が返ってくる。
下腹部がキュゥッと締まる。
初めてお兄ちゃんのエロゲで自慰行為をした時と同じような感覚。
その時より…やばい、かも…。
人にさわられるって、こんな感じなんだ…。
服を捲られ、冷房の風が涼しく感じた。
うわああ…見られてるんだ…。
今、見られちゃってるんだ、私。
修学旅行でみんなとお風呂に入ったし、家族旅行でもホテルの大浴場には入ったけど、まじまじと誰かの裸を見たことなんてなかったし、見られてる意識もなかった。
「あぁ…っ」
指のすき間をあけると、永那が舌を出していた。
舌先が乳首に触れるのが、スローモーションみたいに見える。
一瞬目が合って、胸の内側から何かが込み上げてくる。
緊張とかドキドキとか、ぬくもりとかキュンキュンとか…わけわかんないぐちゃぐちゃが。
目を閉じる瞬間、彼女が胸をしゃぶるのが見えた。
暗闇の中で、一気に快感が押し寄せてきた。
「フんんぅっ」
波が胸元から下腹部に向けて寄せていく。
引いては寄せて、引いては寄せてを繰り返す。
何度も繰り返す内に、その感覚は短くなっていった。
そして最後、私は息をするのも忘れて、全身に力が入って、果てた。
「梓、胸でイけるんだ」
手をどかされ、目を開けると、永那が嬉しそうに笑っていた。
「お、おかしい…?」
「おかしくない。めっちゃ良い」
彼女の白い歯が見える。
「もう1回シたい」
そう言われ、そっと目を閉じる。
「んっ」
またジワッと内側に熱を持った光が生まれる。
目を閉じているから、どうされているのかわからない。
わからないけど、自分でさわるのとでは全然違う。
っていうか、永那と会話したせいか、さっきよりも敏感になってる気が…。
「梓、可愛い」
すぐこういうこと言う…!
「んんぅッ」
「ハハッ、ホント、可愛い」
ギュッとベッドのシーツを握り、また果てる。
「ひゃっ!」
恥部に触れられ、ゾワリと鳥肌が立った。
「濡れてる。梓、挿れたことある?」
首を横に振る。
「じゃあ、とりあえず1本ね」
「んっ」
ああぁぁぁ…な、なんか、入ってくる…!
「痛くない?」
「痛くない…」
「動かすよ」
内側からお腹が押される、初めての感覚。
「んッ、んッ」
押される度に声が出て恥ずかしい。
「気持ちいい?」
「…たぶんッ」
「へえ…なかに挿れたことないのに気持ちいいんだ。感じやすいんだね」
「んッ」
この状況が…状況だけで、興奮してる。
自分が感じやすいのかどうかなんてわからない。
永那がそう言うなら、そうなのかもしれない。
けど、永那にさわってもらえてる、また永那と会えてるって思うだけで、興奮する。
だから…たぶん、余計に…。
「ぁっ」
敏感になっていた、いつも自分でさわる粒に触れられて、頭が真っ白になった。
「またね、梓」
綺麗…。
彼女の笑顔が、出会った時と変わらず、綺麗だった。
「仲良くするんだよ?2人とも」
「あたしも、家戻ります!」
「じゃあ一緒に下りよっか」
「はい!」
紬が永那の腕に腕を絡める。
2人が部屋を出て行く。
廊下を真っ直ぐ進み、階段を下りていく。
視界がボヤけていく。
家のドアが閉まったのと同時に、声を出して泣いた。
泣いて、泣いて、泣き腫らして、布団を被った。
お母さんが帰ってきても、“おかえり”も言わなかった。
ご飯の匂いが漂ってきて、お腹がすいた頃、スマホが震えた。
『梓、今日可愛かった。また会いたい。嫌?』
「うぅ…ぅぅぅぁぁぁ…」
こんなの…!こんなの…もう…。
『私も会いたい!!』
『ホント!?めっちゃ嬉しい。夏休み、楽しみだね』
『うん』
当然のように、沼に落ちた。
永那が私の家に来たいって言うから、お母さんがパートでいない日に、塾をサボった。
部屋のカーテンはちゃんと閉めて…全部閉めると不自然だから、レースのカーテンだけを閉めて、永那とキスをした。
胸に触れられて緊張すると、すぐに彼女は気づいて「怖い?やめとく?」と聞く。
そう、聞かれたら、不思議と大丈夫な気がしてきて…自然と「大丈夫」と答えていた。
初めて他人に触れられた。
ドキドキして、どうなっちゃうんだろう?って、ちょっと不安で。
服に手を入れられた後は、何も考えられなくなった。
ただされるがままに、目だけはギュッと瞑っていた。
「梓。…ねえ、梓」
呼ばれて、恐る恐る目を開ける。
「やっと見た」
ニシシと彼女が笑う。
あぁ…ダメ…。キュンキュンし過ぎて、頭おかしくなりそう…。
手で顔を覆う。
「あっ、見えなくなっちゃった」
指と指の間にすき間を作ると、彼女が嬉しそうに笑う。
「可愛い」
すき間を閉じる。
「ブラ、取るね」
顔が熱い…!
ベッドと背中の間に手が捩じ込まれ、あっという間に胸元の締め付けが解放された。
直に触れられ、奥歯を強く噛む。
優しく揉まれ、少しずつ緊張が解れていく。
「んッ」
突起を抓まれる。
「感じる?」
頷くと「そっか」と嬉しそうな声が返ってくる。
下腹部がキュゥッと締まる。
初めてお兄ちゃんのエロゲで自慰行為をした時と同じような感覚。
その時より…やばい、かも…。
人にさわられるって、こんな感じなんだ…。
服を捲られ、冷房の風が涼しく感じた。
うわああ…見られてるんだ…。
今、見られちゃってるんだ、私。
修学旅行でみんなとお風呂に入ったし、家族旅行でもホテルの大浴場には入ったけど、まじまじと誰かの裸を見たことなんてなかったし、見られてる意識もなかった。
「あぁ…っ」
指のすき間をあけると、永那が舌を出していた。
舌先が乳首に触れるのが、スローモーションみたいに見える。
一瞬目が合って、胸の内側から何かが込み上げてくる。
緊張とかドキドキとか、ぬくもりとかキュンキュンとか…わけわかんないぐちゃぐちゃが。
目を閉じる瞬間、彼女が胸をしゃぶるのが見えた。
暗闇の中で、一気に快感が押し寄せてきた。
「フんんぅっ」
波が胸元から下腹部に向けて寄せていく。
引いては寄せて、引いては寄せてを繰り返す。
何度も繰り返す内に、その感覚は短くなっていった。
そして最後、私は息をするのも忘れて、全身に力が入って、果てた。
「梓、胸でイけるんだ」
手をどかされ、目を開けると、永那が嬉しそうに笑っていた。
「お、おかしい…?」
「おかしくない。めっちゃ良い」
彼女の白い歯が見える。
「もう1回シたい」
そう言われ、そっと目を閉じる。
「んっ」
またジワッと内側に熱を持った光が生まれる。
目を閉じているから、どうされているのかわからない。
わからないけど、自分でさわるのとでは全然違う。
っていうか、永那と会話したせいか、さっきよりも敏感になってる気が…。
「梓、可愛い」
すぐこういうこと言う…!
「んんぅッ」
「ハハッ、ホント、可愛い」
ギュッとベッドのシーツを握り、また果てる。
「ひゃっ!」
恥部に触れられ、ゾワリと鳥肌が立った。
「濡れてる。梓、挿れたことある?」
首を横に振る。
「じゃあ、とりあえず1本ね」
「んっ」
ああぁぁぁ…な、なんか、入ってくる…!
「痛くない?」
「痛くない…」
「動かすよ」
内側からお腹が押される、初めての感覚。
「んッ、んッ」
押される度に声が出て恥ずかしい。
「気持ちいい?」
「…たぶんッ」
「へえ…なかに挿れたことないのに気持ちいいんだ。感じやすいんだね」
「んッ」
この状況が…状況だけで、興奮してる。
自分が感じやすいのかどうかなんてわからない。
永那がそう言うなら、そうなのかもしれない。
けど、永那にさわってもらえてる、また永那と会えてるって思うだけで、興奮する。
だから…たぶん、余計に…。
「ぁっ」
敏感になっていた、いつも自分でさわる粒に触れられて、頭が真っ白になった。
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