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乱入者? その正体は?
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「えっと……君は?」
「ダメですよ、翔先輩!」
「え? 何が?」
「子供に話しかける時は、目と目を合わせるように小さくかがんであげるものです!」
「へぇ~ 詳しいだな」
「はい、そりゃもう(くっくっく……男性にとって子供好きの女性は好感触を持ちやすいと言われています。ここで更なる高評価をGETだぜ!)」
「お、おねぇちゃん、なんだか怖いです」
「しまった! 内面が表情に出てしまいましたかっ! あ~ 泣かないで、ほらお菓子あげましょう……ほら、チョコレートですよ」
「……いらない」
「おや? チョコはお嫌いですか?」
「すぐチョコを渡してくるの、なんだか内のおばあちゃん見たい」
「おばっ!? そ、そんなに歳はいっていませんよ、ほらピチピチの女子高生ですよ」
(そう言えば、何千年も生きているだったよな、あかりって……)
「ん? 翔先輩、失礼な事を考えませんでした?」
「馬鹿なっ! なぜ、後ろにいる俺の考えを読み取れるんだッ!」
「むっ! そこは、考えてないって否定する所です」
「あっ! 考えてないよ」
「遅すぎます。指摘されてから、言い直さないでください!」
「まぁまぁ……ほら、その子が怯えているよ」
「くっ! 翔先輩、この件は後で話し合いですよ」
「はいはい、それじゃ君、名前はなんて言うの?」
「わたし? わたしの名前……けあき」
「ん?」 「え?」
「ちょっと、待ててね。けあきちゃん、今、このおねぇちゃん……あかりお姉さんとお話があるので」
「そうです。少しだけお待ちくださいね」
「……おい」
「……はい」
「ここは、時空を越えて別次元って言ってたよな? もしかして、彼女は……」
「あり得ない話ではないですね。天王けあきの幼少期にタイムスリップした可能性も」
「ん~ だとしたら、妙だな。ここは妖怪が作った村なんだろ?」
「妖怪だからこそじゃないですか? 子供を人里から攫って育てる民俗学的な逸話なんて」
「なるほど、神隠しにあった子供が戻ってきたら特別な力を有している系か?」
「あれ? でも、ここが現代よりも10年前くらい昔なら、もっとハイテクな機械があっても良いはずですよ」
「そうだな。2010年代だと平成何年だったけ? ……いや、妖怪の村だからじゃないのか?」
「いやいや、私だってスマホを持ってますよ、ほら!」
「……そうか(確かに、あかりは少し前にNFTとかブロックチェーンとか冗談に使っていたからな)」
「そうなると、逆に制限があるのかもしれませんね」
「制限? あぁ、けあきたちが悪霊とかと戦う時に使う『概念』みたいなものか?」
「そうですね。『制限』があるから強い。ハンター×ハンターの念能力みたいものですね」
(こいつ、版権ネタをわざわざ入れてきやがる!)
「なるほど、整理しよう」
1つ この村では、満月の夜に神隠しが起きる
2つ この村の住民は妖怪だ。しかし、人間も混ざっている。
3つ 俺たちは神隠しの真相を解決しなければならない
4つ この事件を解決させたら妖怪の力を使って、元の世界に戻れる
「これで良いか?」
「ん~ 見落としはないかと思います」
「すっかり、忘れていたが満月の夜って次はいつだ?」
その時、翔とあかりの会話に入るように少女は、けあきはこう言った。
「今日だよ」と指さすのは空。
「そんな……いつの間に!?」
「いいえ、これが妖怪の仕業ならあり得ない事ではありません」
「あり得ないのか? さっきまで、雲一つなかった青空が……満月の夜になっているなんて!」
「――――っ! 翔先輩。けあき幼女を守ってください。どうやら近くにいるみたいですよ神隠しの妖怪」
「――――っ!? どこに? ヤバイ……街灯も、家から漏れる光もなければ……どこまでも暗く、視界を殺すのか!」
「大丈夫、狐火を使います!」
「あかりの灯りが! 助かる。これで敵が見えるぞ」
(――――いる。低い体勢で、こちらを窺っている様子。まるで四足獣だが……)
「来ます。早っ! なんですか? この不規則な動き。地面スレスレの低空飛行で飛んできて風……かまいたちによる斬撃!?」
「うわっ!? かまいたちの斬撃に狐火をぶつけた!? 衝撃波が……けあきちゃん大丈夫?」
「うん」と彼女は頷く。 普通の子供なら恐怖で泣きわめく所だが、彼女の眼に恐怖の色はない。
「翔先輩、コイツの動き速すぎです。攻撃を打ち漏らす可能性があるので遮蔽物がある場所で身を隠してください!」
「わかった。行こう、けあきちゃん」
「……はい」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・
少しだけ離れた場所。 建物の影に移動した翔。
ここがギリギリ、あかりと乱入者の戦いを見える位置になる。
「なんなんだ、あの敵は? あかりが後手に回るほど、攻撃が速い。それに仮面をしていて、正体が……」
「ちがうよ」
「え、けあきちゃん? 違うって何が?」
「あれは仮面でお顔を隠してるんじゃないよ」
「?」
「あの人……アレが素顔だよ」
「いや、素顔って……」と翔は乱入者の顔を確認する。
(……どう見ても仮面だ。 天狗の仮面をかぶって――――え? もしかして)
「もしかして、けあきちゃん。あの人……仮面じゃなくて本物?」
「うん、天狗さんだよ?」
「ダメですよ、翔先輩!」
「え? 何が?」
「子供に話しかける時は、目と目を合わせるように小さくかがんであげるものです!」
「へぇ~ 詳しいだな」
「はい、そりゃもう(くっくっく……男性にとって子供好きの女性は好感触を持ちやすいと言われています。ここで更なる高評価をGETだぜ!)」
「お、おねぇちゃん、なんだか怖いです」
「しまった! 内面が表情に出てしまいましたかっ! あ~ 泣かないで、ほらお菓子あげましょう……ほら、チョコレートですよ」
「……いらない」
「おや? チョコはお嫌いですか?」
「すぐチョコを渡してくるの、なんだか内のおばあちゃん見たい」
「おばっ!? そ、そんなに歳はいっていませんよ、ほらピチピチの女子高生ですよ」
(そう言えば、何千年も生きているだったよな、あかりって……)
「ん? 翔先輩、失礼な事を考えませんでした?」
「馬鹿なっ! なぜ、後ろにいる俺の考えを読み取れるんだッ!」
「むっ! そこは、考えてないって否定する所です」
「あっ! 考えてないよ」
「遅すぎます。指摘されてから、言い直さないでください!」
「まぁまぁ……ほら、その子が怯えているよ」
「くっ! 翔先輩、この件は後で話し合いですよ」
「はいはい、それじゃ君、名前はなんて言うの?」
「わたし? わたしの名前……けあき」
「ん?」 「え?」
「ちょっと、待ててね。けあきちゃん、今、このおねぇちゃん……あかりお姉さんとお話があるので」
「そうです。少しだけお待ちくださいね」
「……おい」
「……はい」
「ここは、時空を越えて別次元って言ってたよな? もしかして、彼女は……」
「あり得ない話ではないですね。天王けあきの幼少期にタイムスリップした可能性も」
「ん~ だとしたら、妙だな。ここは妖怪が作った村なんだろ?」
「妖怪だからこそじゃないですか? 子供を人里から攫って育てる民俗学的な逸話なんて」
「なるほど、神隠しにあった子供が戻ってきたら特別な力を有している系か?」
「あれ? でも、ここが現代よりも10年前くらい昔なら、もっとハイテクな機械があっても良いはずですよ」
「そうだな。2010年代だと平成何年だったけ? ……いや、妖怪の村だからじゃないのか?」
「いやいや、私だってスマホを持ってますよ、ほら!」
「……そうか(確かに、あかりは少し前にNFTとかブロックチェーンとか冗談に使っていたからな)」
「そうなると、逆に制限があるのかもしれませんね」
「制限? あぁ、けあきたちが悪霊とかと戦う時に使う『概念』みたいなものか?」
「そうですね。『制限』があるから強い。ハンター×ハンターの念能力みたいものですね」
(こいつ、版権ネタをわざわざ入れてきやがる!)
「なるほど、整理しよう」
1つ この村では、満月の夜に神隠しが起きる
2つ この村の住民は妖怪だ。しかし、人間も混ざっている。
3つ 俺たちは神隠しの真相を解決しなければならない
4つ この事件を解決させたら妖怪の力を使って、元の世界に戻れる
「これで良いか?」
「ん~ 見落としはないかと思います」
「すっかり、忘れていたが満月の夜って次はいつだ?」
その時、翔とあかりの会話に入るように少女は、けあきはこう言った。
「今日だよ」と指さすのは空。
「そんな……いつの間に!?」
「いいえ、これが妖怪の仕業ならあり得ない事ではありません」
「あり得ないのか? さっきまで、雲一つなかった青空が……満月の夜になっているなんて!」
「――――っ! 翔先輩。けあき幼女を守ってください。どうやら近くにいるみたいですよ神隠しの妖怪」
「――――っ!? どこに? ヤバイ……街灯も、家から漏れる光もなければ……どこまでも暗く、視界を殺すのか!」
「大丈夫、狐火を使います!」
「あかりの灯りが! 助かる。これで敵が見えるぞ」
(――――いる。低い体勢で、こちらを窺っている様子。まるで四足獣だが……)
「来ます。早っ! なんですか? この不規則な動き。地面スレスレの低空飛行で飛んできて風……かまいたちによる斬撃!?」
「うわっ!? かまいたちの斬撃に狐火をぶつけた!? 衝撃波が……けあきちゃん大丈夫?」
「うん」と彼女は頷く。 普通の子供なら恐怖で泣きわめく所だが、彼女の眼に恐怖の色はない。
「翔先輩、コイツの動き速すぎです。攻撃を打ち漏らす可能性があるので遮蔽物がある場所で身を隠してください!」
「わかった。行こう、けあきちゃん」
「……はい」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・
少しだけ離れた場所。 建物の影に移動した翔。
ここがギリギリ、あかりと乱入者の戦いを見える位置になる。
「なんなんだ、あの敵は? あかりが後手に回るほど、攻撃が速い。それに仮面をしていて、正体が……」
「ちがうよ」
「え、けあきちゃん? 違うって何が?」
「あれは仮面でお顔を隠してるんじゃないよ」
「?」
「あの人……アレが素顔だよ」
「いや、素顔って……」と翔は乱入者の顔を確認する。
(……どう見ても仮面だ。 天狗の仮面をかぶって――――え? もしかして)
「もしかして、けあきちゃん。あの人……仮面じゃなくて本物?」
「うん、天狗さんだよ?」
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