蒼炎の魔法使い

山野

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第十一話 貴方と私の騎士叙任式

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 ショウとルーメリアがすれ違ってから一ヶ月の時流れた。 

 同じ城には住んでいるのだが、相当広い上にお互いの部屋も遠く、生活区域が違うため意識しなければお互いが会う事はない。

 2人は一ヶ月の間一度も会う事なく騎士叙任式の日を迎えた。

 城近くの広場に騎士叙任式が始まるのを多くの国民が今か今かと待ちわびている。

 広がり切ってしまった噂を抑える事は出来ず、それならいっそショウのお披露目と一緒に騎士叙任式を行う様にしてしまった方が良いという事になり、この様な事態になっていた。

 国中に広がったルーメリア結婚の噂。 国民に絶大な人気を誇るルーメリアだ。

 その相手がルーメリアだけの騎士になる男の騎士叙任式となれば国中から人が集まる。

 あまりの人の多さに熱気で当てられ倒れる者までいる、警備に当たる兵士たちも大忙しだった。

 ◇  ◇  ◇  ◇


 ルーメリア、ルーメリアの父、兵士長が城から立派な馬車に乗り広場へ向かう道中、車内の空気は重苦しいものだった。

「してルーメリアよ、確認だが、それで本当に良いのか?」

 ルーメリアの父でありリールモルトの国王が重々しく娘に問う。

「……はい。」

「どういう風の吹き回しだ? あの男を騎士にしないなど、お前の最初の希望と逆ではないのか?」

「彼はこの一ヶ月、戦い方を学びました。 兵士長、彼はこの国を出ててもやっていけますか?」

 ルーメリアが護衛の為に同乗していた兵士長に向かって問う。

「本来ショウは魔術師なので、剣の腕や武器の扱いはまだまだですが。 一般兵の腕利きくらいにはなりました。またショウには彼特有の強力な魔術があるますので問題なくやっていけるでしょう。 魔術込みなら一般兵は束になっても敵いません」

「……そう。 彼の目的はここで戦い方を学び、自分の記憶を取り戻す事。彼の願いは叶ってる。 ここに縛り付けておく必要はない。」

「……ルーお前…… わかった。」

 昔の様に無表情で抑揚なく淡々と語る娘に国王の心中は複雑だった。

 ルーメリアはショウを騎士にしない方が良いと考えていた。 彼の本来の目的は異世界に帰ること、それに自分が居ては邪魔だと……

 でもそれは自分に対する言い訳。傷ついて壊れない為に自分を守る嘘。

 彼女は彼が逢いに来るのを待っていた、一ヶ月間待ち続けた。 しかし彼は来なかった。

 それを彼女は拒絶だと捉えた。

 もう自分の事なんてとうに興味を失い、異世界に戻る為の道を歩みを始めている。 今ならまだ少し辛いだけで元の生活に戻るだけ、はっきり拒絶される前に自分から離れれば…… 大丈夫…… 今までも一人でやってきたのだから。 そう自分に言い聞かせたのだ。

 何百年も心を通わせれる相手がおらず、心を閉ざし臆病になりきったルーメリアは以前の殻に閉じこもる様な考え方に戻っていた。

 王が最後に口を開いて以降誰も口を開く事なく会場に到着し、宰相と軽く打ち合わせる。

「それでは殿下、簡単な流れですが、騎士になる者の名前をまず問い、その騎士に誓いの言葉求め、騎士が誓いを立てる…… そしてルーメリア様が断って終わりにございます…… 決まりはありませんので殿下の言葉でお願いしたします。」 

「わかりました。 それでは行きます。」

 ルーメリアは感情が全く読み取れない昔の表情でショウの待つ会場へ向かった。

「難儀なものですなぁ……」

 真相を知っている宰相は、長く白い髭を撫でながらルーメリアの背中を見送りながら呟いた。

 ◇  ◇  ◇ ◇

 時は戻りショウがルーメリアとギクシャクしてから数日後。

 些細な事から気まずくなってしまいショウは途方に暮れていた。

 次会ったらちゃんと事情を説明しよう。そう思い一日また一日と過ぎていた。

 この日も兵士長に罵られながら一日中走り込みさせられていたが今日は様子が違う。

 ルーメリアの事で不安定な状態だったので兵士長に永遠と罵らて、完全に心が折れてしまう寸前だったのだ

 あの日以来、水に墨を落とし、それがゆっくりと水に混ざり合い透明感を喰らい尽くすが如く、ショウの心も負の感情でじわりじわりと濁っていった。

 指一つ動きそうもない疲労感と共に訓練場の天井を見ていると声が聞こえきた。

「全く、こんな情けない顔した男が妹の騎士候補など笑わせてくれるわ」

「お兄さん……」

「貴様の兄になった覚えはない。ラウデリックという名前がある。ストレス解消に兵士長と一戦交えようと来て見たらこんなゴミの様な奴がいるとはな。」

 ゴミか…… その通りだな……

「ははは、ゴミとか辛辣ですね…… まぁ俺なんてこんなもんですよ、そもそも自分よりも圧倒的に強い王女の騎士って無理ありすぎたんですよ……」

「……下らんな」

「そりゃラウデリック様から見たら俺なんて平民ので何の価値もない人間かもしれませんけど……」

「詰まる所貴様は自信がないだけだろう。 相手の気持ちにも、自分の気持ちにもな…… 頭はキレる癖に小心者だ」

「そりゃ傷つくのは怖いですからね。俺がキレてるのはテンプレ展開を裏切られる事だけですよ」

「テンプレ? なんだそれは? なんだっていいが、傷つくのは誰だって嫌だろう、だが傷つかない人付き合いなどはない。 人といる楽しさや心地よさを知らないならいざ知らず、知ってしまってなお一人でいれるのか? 一番欲しい物が手を伸ばせば届くかもしれない距離にあるのに、その可能性をも確かめもしないのか? 相手の気持ちに自信がないならまず自分の気持ちをはっきりさせろ、相手が自分の事をどう思うや、相手の立場はうんぬんは全部取っ払ってな」

「……自分の気持ち…… ですか?」

 俺がしたいこと…… 相手がとか関係なくただ純粋な俺の願望…… ルーと…… 一緒に日本に行って俺の故郷を案内したい

 叶わないかもしれない無理かもしれない、でも何もしないうちから諦めてたらそれこそ無理だ……

 それに可能性はルーが示してくれてたじゃないか! すでに故郷へ連れて行くって約束した! なら俺の願望を叶えるには先ず…… 

「……答えは出たようだな? 物事は複雑に見えて本質はシンプルだ」

「勝手に複雑に考えすぎていました…… 今の状況じゃ俺の我を通すのは難しい…… だから俺一ヵ月しっかり鍛えてルーの隣に立てるように、ルーを守れるように! 自分のワガママを押し通せるように頑張ります! 会うと気が緩みそうなので騎士叙任式迄は控える事にします! お兄さんありがとうございました!」

「貴様の兄ではない! ふん、貴様などいなくなっても一向に構わんがな! 何を勝手に熱くなっておるんだ全く。 だが妹の笑顔が見れなくなるのも惜しいいのでな、精々頑張ることだ」

 ツンデレ?!この人当たりきつそうに見えて実はめっちゃいいひとだ! ルーの兄弟だから当たり前か!

「そうと決まればやることがあるので俺は行きます! 失礼します!」

「やれやれ、大丈夫なのか全く……あいつ騎士叙任式迄会わないと言っていたな……」

 ショウの言葉を思い出し、ラウデリックは頼まれた事の一つを失敗したのを悟り体中から汗を掻く



 ◇  ◇  ◇  ◇



 時はラウデリックが訓練場に居るショウと会う少し前の事。

「旧おにーさま! 最近おねーさまの様子が変なのです、新おにーさまと何かあったのは間違いないです!」

 いつものように子供っぽく喋るシルメが宰相とラウデリックが仕事をしている執務室に来ていた。

「シルメ、その旧おにーさまっていうのはやめてくれないか?」

「ヤッ!」

 シルメはプイッっと顔を背ける

「はぁ、それでシルメ、ルーの様子がおかしいってどこがだい? 至って普通に見えたと思うんだが?」

「だから旧おにーさまは所詮旧おにーさまなのです! この前まであんなに優しく笑っていたおねーさまが、普通に戻ってしまっています!」

 心底がっかりしたようにラウデリックにいい放つ

「シルメは一体僕にどんな恨みがあるんだい? いつも通りだと思ったが…… 食事の時も普通に振舞っていたし……」

「違うのです! 違うのです旧おにーさま! シルメにはわかるのです! おねーさまは何かあった時は無理して普通を演じているのですー!」

 じたばたじたばたと、何でこんなことも分からないのだといわんばかりに言う

「それに新おにーさまも元気がないです! 新おにーさまとお話ししたくてお食事中にお邪魔したのです! 食後に新おにーさまの膝の上にのせて貰ってお話ししたんですけど、話半分だったのです!」

「シ、シルメ? 膝の上って!」
 俺の膝の上なんてのってくれた事ないのに…… とハイライトが消えた瞳でブツブツ呟く

「ブツブツうるさいですー! 新おにーさまにも絶対何かあったのです。 だから旧おにーさまにはなんとかしてほしいです!」

 ドーンと執務室の椅子に座るラウデリックを指さす

「何で僕が?!」

 心底驚いたようにシルメに問いかける

「旧おにーさまの可愛い妹がそのまた可愛い妹の為を思ってシスコンのおにーさまに願いしているのです!」

「シスコンって…… で何をすればいいんだ?」

「シルメの予想では痴情の縺れです!」

「何処でそんな言葉覚えてきた?!」

「シルメのお母さまが持っていた、公爵家の第一夫人が夫と家の使用人の男との間に子供を設けて、夫には貴方の子と言いながら使用人との関係は続いていて、その儲けた子供の姉が弟に恋狂いして最後に殺してしまう本で覚えました!」

「ルビデお母さま! なんちゅーもん見せてくれてんだ!!」

「察するに、二人とも距離感がつかめなくなってる思って間違いない。 それに新お兄様はお姉さまと自分との差を感じ、知らず知らずの内に自信を喪失しかけているんじゃないかしら? なので旧お兄様にお願いしたい事は、早急にお姉さまに会いに行くよう促す事と発破をかけることの二つです。」

「あなた誰ですか?!本当にシルメ?」

 突然大人のような話し方になったシルメに驚きのあまり声を荒げる!

「それにそれ俺がやる事か?」

「おにーさま…… ダメですか?」

 胸の前で手を組み、うるうるキラキラさせた瞳で上目遣いに見る

「はぁわかったよ、やるから旧おにーさまってのはやめて今みたいに普通に呼んでくれないか?」

「おにーさまのいい所はチョロイところですよ!」

 シルメが満足げに微笑む 

「妹君が可愛いのは仕方がないと思いますが、そろそろラウデリック殿下も身を固められてはいかがかな?」

 ここまで黙ってやり取りをみていた宰相がやれやれといった感じで割って入る。

「俺は妹二人が嫁に行くまで結婚はせんぞ、まぁ嫁には出さんがな!」

「まぁルーメリア様の嫁ぎ先は問題なさそうですがね」

 宰相がラウデリックに聞こえるか聞こえないか位の声で独り言を言う

「そろそろ訓練終わってへばってる頃だろうし行ってくるよ」

「はい頑張って下さいおにーさま!」

 可愛い妹の天使の笑みで元気チャージして訓練場に向かうのだった



 ◇  ◇  ◇  ◇

 黒髪黒目の男が大歓声と共に騎士の装いで広場のホールまでゆっくり歩き真ん中で主人を静かに待っている。

 少しすると白いドレスに髪を優美にまとめ、煌びやかなティアラを頭に乗せたルーメリアが姿を現す。

 すると広場を包む大歓声があまりの美しさに静まり返った。 一呼吸おいて再度大歓声が木霊する。

 跪く男の前に立つと辺りが一語一句聞き逃すまいと静まり返る。

 儀式用の剣を男の首に当て短く告げた

「……名を。」

 少し間を置いて男が真っすぐ赤い瞳を見つめながら答える。

「僕は笹山翔、森で迷子になって、もうすぐ貴方の騎士になれそうな所です。」

 それは二人が出会ってすぐ交わした言葉に似ていた

「……そう……じゃあショウ……あなたは私の騎士?」

 一瞬驚いたが、出会った時の事を思い出しながらその時のように、抑揚なく男に問いかける。

「ええ、私はあなたの騎士にだってなれる男ですよ」

 真っすぐ強い意志を持ち、見つめる男の言葉にルーメリアの瞳に涙が溜まる。

「……その割には特別男らしいわけじゃないし、人の気持ちも分からないようだけど……」

 周りが二人しかわからないやり取りにざわつくがそのまま続行する

「これは一過性のものです!一年もしたら立派な男になりますし、貴方の立派な騎士の誕生ですよ!」

 出会った頃の情けない姿の男を思い出してつい笑ってしまう

「……そんな待たせる騎士はいらない…… それに一年も待たせたら私の気が変わるかも知れない」

 すこし意地悪をするように男に言う

「すみませんでした、なんでもするので助けて下さい。」

 以前は頼りなく聞こえた言葉が今は違って聞こえる

「……今なんでもするって……言った?」

 少し見ない間にどこかたくましくなった男を見つめる目に熱が入る

「はい! 言いました!間違いなく言いました! 握り拳がまるまる入るこの口で言いました」

 出会った時と同じ流れに抑えていた感情が高ぶり涙が一筋零れ落ちる

「なら騎士の誓い立てなさい」

「我が身を剣に、時には盾にし貴方を守ります…… 時には無理やり貴方を攫うかもしれません。 常に側にいる事をお許しください。 永遠に変わらぬ愛と忠誠を貴方に……」

「……私も……変わら……ぬ……愛を……ショウ……貴方に!」

 泣きながらでうまく言えず途切れ途切れになりながら、自分の気持ちを伝え終わると同時に儀式用の剣を落とし、一ヵ月溜めに溜めた気持ちを爆発させ、泣き笑いながら力いっぱいショウに抱き着いた!

「今度はちゃんと側にいて私のナイト様」

「今度は側を決して離れません私のお姫様」

 きつく抱きしめ合い、耳元でお互いにしか聞こえない言葉を囁いた。

 辺り先程のよりも何倍も大きい大歓声が巻き起こり二人を祝福している。

 この後も長きに渡りこの騎士叙任式は語られる事となった。
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