蒼炎の魔法使い

山野

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第二十三話 西城門前の防衛戦2

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俺達は今茶色、青、白の巨体が絡み合う事で出来ているその奇妙な大蛇と対峙していた。 トライデントスネークだ。 こいつはかなりでかい。 全長は何メールか正直わからないが、頭はかなり高い位置にある。ドラゴンもこのぐらいあるのだろうか?



「なぁフララ、一応聞くけど、首切っても再生とかしないよな?」

首が沢山ある蛇の類は復活すると相場が決まってるからな!



「ええ大丈夫よ。ただ柔らかそうに見えて相当固いらしいから切り落とすのは難しいと思うけど」

首切っても再生するヒュドラタイプではないらしい。



「…来る。」

ルーが緊張した面持ちで構えた。



「【水蛇・湿】」「【土蛇・砂】」「【毒蛇・染】」

三つの首がそれぞれ言うと口から水と砂が勢いよく噴射され西城門の辺り一面が泥沼地帯になる、そして毒の様なものが沼に溶け込み普通の人間なら入っただけでひとたまりもないであろうフィールドが展開された。



「気を付けなさい、こいつは力押しで来るタイプじゃない、じわじわと削ってくるタイプよ。」



自分の得意なフィールドに引きずり込んで戦うタイプか相当厄介だな…突っ込んできてくれる方がまだ対処しやすい



「泥沼はあいつにとって有利、毒もジワジワ回る、私に毒は効かないから自分達の事だけ心配すればいい。消耗戦は不利、出来るだけ早く片付けなさい。」



俺は魔力で覆っているし、毒状態になっても再生魔法で何とかなるがルーはちょっと辛いだろうな。 早く片付けないと本当に厄介だぞこれは



「「「【眷属召喚】」」」

三つの重なった声が毒沼化した場所に響いた。 その瞬間一帯が輝き、その光からトライデントスネークよりも一回りほど小さい白い大蛇、赤い大蛇、茶色い大蛇、様々な大蛇100程が出て来る。



「そんなのありかよ!」

思わず叫んだ。俺もルチルとベリル呼ぶか?



トライデントスネーク程じゃないが明らかにさっき殲滅した魔物達とは比べ物にならない力を感じる。並みの戦士じゃ何人集まった所でこの大蛇一匹にも勝てないだろう。



「落ち着きなさい、貴方の大きいペット達を呼んでやり合ったら街が壊れるわ。」

俺もそう思う。



フララが俺の心を読んだように、落ち着き払った声で俺に言う。

ルーも至って冷静だ。



「私に任せなさい【眷属召喚】」

我が愛しき人は頼もしいのだ。



フララがそういうと突如目の前に、フララの城の、王座のある部屋の前にあった、様々な骸骨で作られた大きな両開きの扉らしきものが現れた。



それがゆっくり開くと、扉の向こうの紫色の亜空間らしき場所から、城で見たアンデッド達がぞろぞろと現れる。

何そのエフェクトカッコいい!



「ショウ君ちわっす!元気にやってるっすか?」



「おいジョレーナ、我々の主でもあるのだぞ!態度を改めろ!」



そういつもの調子で出てきたのは俺の師匠事ジョレーナさんとその旦那だ。

これほど頼もしい援軍はないだろう。軽い感じに不安は覚えるが…



「師匠!来てくれたんですね!」



「イレスティちゃんと、じゃれてたらお嬢からお呼びがかかったんで、きちゃった!」

おわかりいただけただろうか? 手を胸の前で組み、頭蓋骨を少し傾ける骸骨のきちゃったは、ただの恐怖映像である。



「私も我が主の為ジョレーナと共に助太刀いたしますぞ!」

実に頼りになる旦那だ、何故師匠の旦那なのか謎だ



「貴方達じゃれてないで聞きなさい。今回は殺さないようにやりなさい。あの蛇の目が覚めて眷属の死体だらけだったら何されるか分かったもんじゃないわ」

仲悪いのか?



「向こうに神聖属性持ちはいないから、存分に死になさい、死なないから。そして戦って私を楽にしなさい。以上よ。さぁ働きなさい我が眷属達」



肘で腕を組み高らかに命令するその様は、ブラック上司の神である。 



嫁にしたら死ぬまで働いて来なさい、死んでもアンデッドとして蘇らせてあげるわ。とかいう鬼嫁ならぬアンデッド嫁になるのだろうか?



「貴方とルーメリアは真っすぐあの蛇の下へ向かいなさい。道は私達が作るわ」

かっけぇ、惚れる。いや惚れてるけど



「大丈夫、死んでも蘇らせて側にいてあげる」

狂気!むしろ望んでいるような顔に恐怖!



「り、了解、ルー行くよ!」



「キャッ」

可愛い悲鳴が漏れた。

俺がお姫様抱っこをいきなりしたからだ



「俺の全力の方が早いから!」



ちょっと頬を赤く染めて小さくうなずいた。今すぐベットに連れ込んでry

全力で走りだした。テントを張るのはまた今度だ



少し走ると俺達の前に赤と黒の大蛇が立ちふさがった。



【弔いの棺】

フララの声が後ろから聞こえる。



すると大きな棺が蓋の開いた状態で突如現れた。 中には鋭利な骨がいくつも仕込んであり、今にも貫かんと赤黒く光っている。 所謂アイアンメイデンの様な物だ。

瞬間バタン!大蛇の頭を残し蓋が締まり棺の中は血で満たされた。



うんこの子敵に回しちゃだめ!アンデッドにされても文句言わずに働く!



「うわぁリアル黒ひげ危機一髪じゃん」



「それなに?」

ルーが俺に抱き着きながら首を傾げる。 正直戦闘中じゃなけりゃ可愛すぎて唇をいただくところだ。



「樽に男を入れて樽の外側から剣を刺すゲームだよ」



「…なんて恐ろしいゲーム」

よくよく考えるとそうだな



「フララありがとう!」

振り返ってお礼をした。



「いってらっしゃい」

旦那を見送る新妻のような素敵な見送りに癒され進む。



更に進んだ所で三匹の大蛇が足止めの為こちらに来ようとする。 が、骨が所々むき出しになった三つ首大きな犬が噛みつき、全身包帯でぐるぐる巻きにして、執事服を着こんだミイラ男が華麗に回し蹴りを、そしてフララの虎型の乗り物事ニコレーナが鋭い爪で腹を引き裂いて、こちらに来る前に抑えつけて道を開けてくれる



あいつらめっちゃ強かったんだな…



執事の人?は体術教えてもらってるから強いのは知ってたけど…

ケルベロス風の犬とかじゃれてお腹見せてくるし結構可愛いとかおもっちゃってたわ… 腹の中まで丸見えなんですけどね…

ニコレーナとかただの一人乗り用タクシーにしか思ってませんでしたごめんなさい!



「後少し!」

前にトライデントスネークが見えてきていた



「ショウ気を付けて!前に今までのと別格のが二匹いる!」



前に現れたのはトライデントスネークの様に二匹の大蛇が絡まり合って出来た一匹の大蛇。

俺達を今にも食い殺さんと舌をチロチロ出し、もう片方は牙を見せ、牙から毒のような物が滴っていた。



そして足場の悪い泥沼の深みに嵌りバランスを崩す。

その瞬間を逃すまいと左右から二体の計四つの首が口を開け毒を滴らせながら凄い勢いで迫ってきた。



「ヤバイ!」

思ず声が漏れ、ルーを抱く腕にも力が入る。 ルーも少し首を抱く腕に力が入っていた。



刹那



鼓膜を刺す様な金属のぶつかる音が、二回鼓膜を揺らした。



「おれっちが来たっすよ!早く前に進むといいです!」



「我が主よ、ここは私達が足止めしましょう!先を急いでください!

骸骨剣士とその旦那の魔術師が剣とロッドで迫りくる牙を防ぎ押し返していた。



バトル漫画の最終回かよ!かっこよすぎんだろ!俺達の戦いは今からだ!



「ありがとう!頼んだ!」



激しい牙と剣がぶつかる音、何かの魔術が炸裂した音を背にしながら、ようやく目的の大将の下へ辿り着いた。



ルーをそっと降ろすとすぐに臨戦態勢に入る。



「何故襲う?!」

一応大声で目の前のチロチロと舌を出し動かない大蛇に問いかける



「何故だろう?」

「何故かな?」

「何故だと思う?」



三つの頭は混乱しているようだった。 こいつらやっぱりわかってない。



「ならもうやめないか?」



「それはダメだ。壊さなければいけない」

「壊さないといけないよ」

「壊さないといけないんだね」



戦うしかないのか…



「邪魔するなら殺す」

「殺すよ」

「殺すよね」

「【水蛇・斬】」

青色の大蛇がそういうと、細い水がルーに向かって飛んでいる

あれはまずい!



「ルー避けろ!」

ルーは慌てて避けるが肩に被弾。 いつものワンピースごとスパっと切れていた



あれは間違いなくウォーターカッターのようなものだ。



「大丈夫?!ルーあれは俺が使う【ウォーターカッター】のような物だ絶対に当たるな!」



「わかった」

ルーの左肩から血がぽたぽたと滴っている



「ルー一気に行くぞ!」



「了解」



「風二刀嘯風弄月流【梅風】」 「【死神の一振り】」

二つの強力な斬撃が特に動きのない大蛇に飛翔し相手に着弾するだろう。



瞬間



【水蛇・流】【土蛇・守】【結蛇・奪】

薄いオレンジ色の結界の様な物を俺たちと大蛇を包む。

すると体の力が抜けるような感覚を覚えた。



同じ様に斬撃の威力も殺されているようだった、そこに滝のような水の障壁と岩の障壁が現れ斬撃を完全に無効化される。



「ルー何か違和感はないか?」



「体に力が入りにくい、後毒が少し回ってきてるみたい」

少し息を切らしていた



こいつマジでやりにくいぞ。

【アナライズ】

※身体能力30%低下



※魔素流失



※軽度の毒状態



ボスキャラがデバフとか卑怯すぎんだろ! こっちはバフってちょうどいい塩梅になってんだよ!

あの結界確実に力を奪う系だな。 毒を【リカバリー】で取り除く



ルーの元に行き【アナライズ】をかける

※身体能力30%低下



※魔素流出



※重度の毒状態



※毒により俊敏性20%低下



やっぱり魔力をまだ完璧に扱いきれてないルーの方が症状が重い



「私うまく言えないんだけど…」

わかるよ、毒状態だからね、言いたい事も言えないこんな世の中じゃ仕方ないね



「【リカバリー】」



「ありがとう、体が楽になった。でも長期戦はかなりまずい」



沼地のせいで足を殺され、速さメインの剣技は使えない。

遠距離での攻撃はガードされ持久戦に持ち込まれる。魔法攻撃もさっきの様に威力を殺されるだろう。



待っていても相手が死ぬんだ、あちらから何からしてくるのは牽制程度だろう。



接近戦しかないか…



「ルー、サポートするから直接攻撃してくれ」



「わかった」



そう軽く打ち合わせて左右に分かれて走りだした。



ルーと時計回りに遠距離の攻撃を仕掛け、俺は【蒼炎弾】を打ちまくりこちらにヘイトを溜める



相当威力があるはずなのだが、結界で威力を削がれ、先程の様に障壁で威力を殺され無効化される。 結界は常時広範囲展開か、どんだけ厄介なんだよ!



一周した所で準備は出来た。

【魔糸】【ライトニング】



馬鹿め!不可視の【魔糸】を括り付けたのを感じる事すらできなかっただろう!



激しい電撃が大蛇の全身に流れスタンした。



「ルー行け!」



「【紅焔】」

ルーが高くジャンプし、ルーの蒼と赤の炎を纏った大鎌の目にも止まらぬ斬撃。20回以上は切り刻んでいた。ジョレーナさんと考えた技らしい。雪月風花流の技術を応用している。



ルーの連撃が終わり、トライデントスネークがよろめく。



が体勢を立て直した首の一つが毒の牙をむき出しルーに襲う、切った所は火傷が少しだけで無傷に近かった。



まずい! 空中じゃ避けれない。俺は思考加速している脳で必死に考えた、地上がダメなら…空を走ればいい!



【電光石火】【ステップ】空間魔法で足場を作る魔法、持続時間は五秒もないが走るには十分だ。



連続で足場を作り、爆発的に上がったスピードでルーをお姫様抱っこにキャッチし難を逃れるが、トライデントスネークも勢いそのままに毒の滴る牙で噛みつこうと、首をこちらに伸ばしていた。



「磁二刀嘯風弄月流【宵闇】」



牙と刀がぶつかり火花を散らすと、その後直ぐに巨大な物が地に落ちる爆音が轟く。



重力刀で受け流した際に、頭の重さが短時間だが増大し、重さに耐えきれず頭を地にめり込ませたのだ



好機! 外は固い、ならば内!

「氷二刀嘯風弄月流【寒椿】」

雪が刀落ち冷気が迸る。捉えられない速さで地に伏して、隙だらけの首を突く!

?!刺さらず軌道を変えられた?!



そうかわかったぞ!! 固いんじゃなくて接触した所にほぼ摩擦が起きず流されるのか!こいつに斬撃は無意味だ

俺とルーだと相性が悪すぎるが



…となれば。



「【魔法拳・短勁 】」

内部を破壊する体術に、無属性魔法の衝撃波を飛ばすだけの魔法【インパクト】を、拳にのせて内部に伝え内側からの破壊に特化した技



実は城に居るミイラ執事は体術が得意で、割合としては低いが、いつ武器がなくってもいい様に保険として剣術と共に教えてもらっていたのでステータスの魔法拳のレベルも上がっていた。



首元にゼロ距離で拳を力一杯当てる。 すると地に付していたトライデントスネークの体が首元を中心として激しく波打ち、吐血して白目をむき気絶した。



「ルー!内部破壊は効く!あの技で行ってくれ!俺が時間を作る!」

そういうとルーはしっかりと頷いてくれた、倒れたのは青い蛇なのでまだデバフ結界は有効だ



【ステップ】で足場を作りながら敵の正面に移動する。

デバフで動きが鈍い



【土蛇・貫】【結蛇・刺】

移動している俺の方に岩の弾丸と結界で作った鋭利な弓のような物を大量に飛ばす



「それは洒落にならんすわ!」

飛んでくる魔術の弾幕をクールタイムの終わった【電光石火】を使いステップを使って避けながら近づく



が、能力低下の弊害により体の動きが制限され避けきれずに、被弾!パリンパリン!【魔法障壁】の割れる音が幾度も聞こえ、ついには10枚全部割られてしまう。 そしてついに残りの岩の弾丸が腹を貫通。 結界の弓が体中に突き刺さり大量に血が流れる。



俺は耐えきれず空中でバランスを崩し頭を下にしながら落下していた。



「俺達の勝ちだ!」

空中で敵の攻撃を受け、頭から地面に向かって落ちる最中、俺は勝利を宣言した。

距離は十分に詰めた、この距離なら…



「封印魔法【四神の杭】」

直接的な攻撃能力はない。五か所に打ち付けられる杭によって相手の身動きを止める事が出来る魔法。 封印対象に刺さる中心の杭はダメージを与える為ではなく力を奪うためだけの物で外傷はない。 魔力はかなり食うのでタイミングは選ぶ必要がある。



上空から青龍、白虎、朱雀、玄武を模った巨大な杭がトライデントスネークを中心に東西南北に打ち付けられ、最後に麒麟を模した杭がトライデントスネークに刺さる。魔力で出来た鎖がそれらを繋ぎ、杭が深く地面へとめり込んで行き大蛇を強制的に押さえつけた。大量に魔力を使う【ステップ】を乱用した後の今の魔力じゃちょっとしか拘束出来ないが問題ない。 決めるのは月の女神の様に美しい彼女だ。



「ルー!!」



ルーが空高くジャンプ



「【ステップ】」



そこに更に足場を作りトライデントスネークの真上に飛び位置取った



「いけーーーー」

ルーが真下に居るトライデントスネークに向かっていく



「【風車】」

両手を使い、風を呼ぶほどの速さで大鎌を高速に回転させ、石突きで二体の巨体を強突。



辺りを揺らす様な激しい衝撃音が辺りに木霊した!



ルーの攻撃による激しい衝撃で円を描くように地面が陥没しており、トライデントスネークの体は石突きと接触した所は内部から破裂しており胴体が引きちぎれ、二体の頭が地に伏し白目をむき、力なく口から大量に血を垂れ流していた。



いや、やりすぎでしょ?!威力半端ない!殺しちゃだめって言ったよね?言ったよね?!



俺は毒沼の中でボロボロになりながら距離が遠いにも関わらずここまで聞こえてくる大歓声に頬を緩めていた。



「ショウ大丈夫?」

ルーが全速力で駆け寄ってくる。



「何とかね、それよりも毒の回りが早いルーに先に【リカバリー】かけるよ!」



「…ごめん。ありがとう」

少し申し訳なさそうだ



「じゃあ後で後でご褒美でももらおうかな?」

【リカバリー】を掛けながらダメ元で言ってみる



ルーがにっこり笑った

「じゃあこれは前払い。」

そう言って優しく頬を包みキスしてくれた、鼻孔をくすぐる戦闘後の汗の匂いと、ルー本人が持つ甘い香りが混じり合い妙な気分になりそうな匂いになっていた。



こ、これが事後の匂いってやつなのだろうか?!



「最近ルーのキスってちょっとエッチになったね」



「…そう。」

恥ずかしかったのか顔を背けてしまった。耳が赤いぞーバレてるぞー?



「あっちも終わったみたいだね」

特に勝負がついたというわけでもなく大将が倒れたから戦闘終了といったところだろう、フララも遠くの頬でだるそうに戻って来たニコレーナの上に座って足を組み頬杖を付きながら小さく手を振っている。



「疲れたなぁ…ジー」



「…何?」



「とっても疲れたなぁ…ジー」



「はいはいわかりましたよー、どうぞ」

そう言って諦めたように座って膝をトントンをする、ふと出る違う雰囲気っていいよね



「ちょっと寝るわ…」

限界だった



「うん、おやすみなさい」

優しく俺の頬を撫で頭に感じる柔らかい感触と共に、暖かい優しさで包み込んでもらったので即落ちる…



胴体が引きちぎられ、内臓がぶちまけられた大蛇が倒れる泥沼で、寄り添う二人はとても絵になっていた。
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