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第二十四話 宣戦布告る。
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「おきた?」
馨しい香りと共に俺の耳に優しい声が届いた。
「んうぅ~ん…おはよう、どれぐらい眠ってた?」
耳で彼女を感じ心地よく目が覚める。
「一時間位」
よくこの質問で3日とか一週間とかって物語で聞くけど、色々どうすんだろっていつも疑問なんだよなぁ。
アレの時とか、アレの時とか…起きてたら、ごほう…いや男が世話する可能性を考慮していなかった… その場合は… もう辞めよう…
「おはよう。お寝坊さん、今回も良く頑張ったわね。特にルーメリアが」
フララが俺のお胸の辺りを枕に両腕を下敷きにして顔を乗せ伏せながら俺の顔を優しく見つめていた。む、胸が…あた…
俺はこの女子の伏せている姿勢が大好きである、学校なんかで仲のいいカップルが隣に座って、机に伏せながらお互いを見つめ合ってるのを見て嫉妬の余り発狂しながら、何度も2人の机の間を往復したのは学生時代の綺麗な想い出。
「今回はサポートメインに頑張らせて頂きましたよ、にしても相当やりにくい相手だったなぁ」
「でもその後美女の膝枕と美女の胸の柔らかさを感じながらおねんねって言うのも悪くないでしょ、坊や?」
げ!当たってる胸と後頭部に全意識を集中してるのを感じてやがる!
してやったり顔が可愛い。
「英雄様は注目されなきゃ意味ないものね?」
フララに言われるまで気づかなかったが、事後処理にかかっていた周りの兵士達が瞳に嫉妬や怒りの感情を宿らせこちら見ていた。
「…私は気にしない。」
俺が気にするんだっつーの!!国王に殺されるっつーの!!
「そ、そういえばトライデントスネークは?」
起き上がりながら誤魔化すように話題をかえる
あら?もうおしまい? なんて名残惜しそうな声も聞こえるが無視だ! 俺が一番辛いんだからね?!
「今白魔術士達に回復させてる、体を引きちぎったから再生には時間がかかると思うけど問題ない。」
引きちぎって問題ないってどこの世界だよ。 …異世界でした!
「あ、傷治ってる」
「アメリアが治してくれた。残念だったね、大きな胸が見れなくて」
ええ全くです。 違うし!棘のある言い方にビクつく
「ソンナワケナイジャナイデスカ」
「私達はそんなに大きい方じゃないものね?貴方のもそんなに立派なのかしら?」
ある一部に目を向けられ思わず内股になる。ヒャッ!
ごめんなさい。 冬の寒い日のノーマル時なんて小指の先くらいしかありません… みんなそうだよね? え?
俺はビフォーアフターの感動を与える為にあえてだな…
「…ショウ。トライデントスネーク起こして」
はい、強がりでした、仕事に取り掛かります。
俺達は項垂れて気絶しているトライデントスネークの前まで来て、【リカバリー】を周りにバレないように軽くかける、すると白い蛇の目に生気が戻ってきた。
「すまなかった、少年と少女よ。わしも眷属達も殺さずにいてくれたのだろう?」
フララが一歩前に出る
「そうよ、感謝しなさい。あなたなんて殺されても仕方なかったけれど、間抜けにも操られてるって言うじゃない?だから助けてあげたの。お分かりかしら?」
絶対フララはガチャガチャ死体蹴りするタイプだわ!! 格ゲーではマナー違反らしいですよ!!
「何やら小娘が騒がしいな、おぬしになど話しておらんわ」
「あら?本当に殺してしまおうかしら?」
フララから周りまで重くするような重圧が放たれる、兵士たちがガタガタ震えだした
「ほう、100年前のわしと思わん事だ、小娘1人殺す方法などいくらでもあるぞ?」
こちらもやる気だ、あんた流石に他の二体起こさにゃ無理でしょ!
「はいストーップ」
繁華街で両手を広げて女性を客引きする昔のホストのようになってしまった。
「…ショウ、なんかイラつく」「不思議とカンに触る言い方ね?」「わしも何故か殺意を感じたぞ」
どんだけ一回でヘイトたまんだよ! 実はああいった事言うホストは周りからヘイトを集めるタンク役なのではないだろか?
「そりゃどうも、折角助けたんだから争うのやめろよ」
「すまんかった、わしと、そこの小娘とは昔からそりが合わなくてな」
「あら奇遇ね私もそう思うわ、でもそういった意味では気が合うわね?」
「ふん生意気な。まぁよいそれで何でお前がここにいるんだ?ずっと北の森で引きこもっていただろう?」
「この子は私の主なのよ、東も南もね。」
「なんと!!」
白い大蛇が頭を地に伏せたままチロチロと出していた
「通りで操られて思考があまりできなかったとは言え負けてしまうわけか。次戦えば少年一人にでも負けてしまいそうだな」
「俺としては二度とやり合いたくないね、お前みたいなトリッキーなやつは戦いにくい。」
「少年もそのたぐいだろうに?」
白い蛇はやや笑ったように感じた
「今回の借りは大きい、返せるわけではないが、わしの力も使うといい眷属達も無事の様だ、契約をわしのほうからお願いしたい。」
「いいのか?俺としてはありがたい限りだけど」
「構わんよ、破壊に脅し、戦争や殺戮。どんな時にでも呼ぶがよい」
俺のペット達はどうしてこんなに物騒なんだ?!
「名前はあるのか?」
「ない。少年よ名付けてくれ」
「三体みんなに?」
「いや三位一体だから一つでいい。」
「ん…じゃあイオレース、略してイオで!」
「いいだろう、それじゃあ魔素を流してくれ」
お互いの魔素を流し、契約を終了する。
常闇の森を独占した笹山カンパニーやでー!独占した特権で収益アップないんけ?!
「それで聞かせて欲しいんだがお前を操ってたやつってどんなやつなんだ?」
「ふむ。わしを操っていたやつは直接見ておらん。我が眷属の死体に憑依し、長い時間をかけてわしを操る術を掛けていたみたいだからな」
「死霊魔術とかそういうのかな?」
「死霊魔術に死体を操る術もあるけど、それではその死体を使って自分の術を掛ける事は不可能よ、憑依出来たりする固有魔術じゃないかしら? 今もどこでかで何かに憑依してみているかもしれないわね?」
フララが考えこむように顎と人差し指で顎をつまんだ。
「…気持ち悪い」
ルーが心底嫌そうな顔をしていた
「それじゃあ私がいるかどうか確かめてあげるわ、【生死感知】」
それは生きている者と死んでいる物を分けてどこにいるのか特定する魔術
「いたわね、あそこの蛇、死んでるのに動いてるわ。」
フララが少し離れた場所でこっちの様子を伺う様な視線をちらちら向けてくる一匹の蛇を、相手にばれないように教えてくれた
「それじゃあご挨拶と行きますか」
「【電光石火】、【グラビティ】【魔糸】】」
瞬間移動の様な速さで距離を詰めグラビティーで這いつくばらせる。 仕上げに魔糸を巻き付け捕縛完了
「よう、失敗して今どんな気持ち?ねぇどんな気持ち?」
NDK?!NDK?!
「騎士気取りのガキが正義の味方ごっこですか、楽しそうですねふぇふぇふぇ」
「あら、ずいぶん下品な笑い方ね?」
「…想像通り気持ち悪るい人。」
ルーとフララも後を追ってきた
「こんな事では捕まえられませんよ? 私は少し離れた場所で憑依して操作していますのでね、この媒体が死んだところで何の影響もありません」
男は余裕といった感だった
「お前バカなの? 戦闘中に自分の能力の解説しちゃう敵役位バカなの? 普通は自分の能力を隠すもんだと思うけどな」
「さぁそれはどうでしょう? 私が真実を言っているかどうかなんて貴方達にはわからないでしょう? ふぇふぇふぇ」
心底楽しそうに大蛇は笑う
「それでアラトラスのブライケルさん?」
「…」
男は黙っていたが明らかに動揺していた
「お前達はまだちょっかい出してくるのかな?このままいくと森の主全員で潰しにいかにゃならんが?」
「そこまで知られているとは驚きでしたね、貴方達あの男に何をしたんですか?話せないはずですが」
「…知りたいのか?」
「…いいえやめておきましょう。それと私達に対して宣戦布告という事でいいのでしょうか?」
「あぁ、ちょっかい出してくるなら潰す。」
ルーを出汁にあの貴族をそそのかして王族を殺す計画を立てたのはこいつらだろう
「全く正義の味方君にも困ったものですね、私達を潰せたとしてもやがて第二第三の」
「どこの魔王だお前らは!」
「それに完全に個人的感情だ。 正義なんてどうでもいい。」
正義なんて知らない。 別に犯罪組織がいくつあろうと興味はない。 日本にだって沢山あっただろう。 だがルーの家族ももう他人じゃない。シルメに国王、お兄さんや王妃様達、宰相さんだって俺に良くしてくれた人達。 そんな人達を殺そうとしたんだ、必ず捕まえて罰を受けてもらう。
「意外でしたね、てっきり正義の味方をやって気持ちよくなってるんだと思ってましたよ、ふぇふぇふぇ。 まぁもはやその国に旨味はないので手を引きますよ、ですが私達を見つけれるでしょうか?」
「見つけてやるさ。 方法はいくらでもある。 【チェイサー】【マッピング】」
【チェイサー】魔力の波動を特定してどこにいるか特定する魔法だ。昔朝学校に行くと、上履きが何故かどこかへfly away している事が多かったので、すぐに見つけれるように魔力の残痕を残して開発した魔法だ。 イジメ?そんなの受けたことないですよ。 今回は魔素に変えて発動 特定厨が泣いて欲しがる魔法だね
【マッピング】は名前の通り脳内マッピングする魔法、複雑なダンジョンなのにマップ機能がないレトロゲーをやった時に考えた魔法だ。 レトロゲーは今のゆとりゲーマーには辛いのです。
二つ合わせると、マップ上にどこにいるかが表示される。 もしルーとフララに逃げられたとしても………逃がさな… おっと危ない思考に落ちる所だった
「お前今ブレシーナにいるだろ?」
「?!」
明らかに動揺を隠せないでいた。
「お前の魔素の反応覚えたらからな、そのうち挨拶にいくから、お茶菓子でも用意してろ!」
ブラフだよーん、魔素隠蔽されたり、魔素遮断されれば追う方法はない。 ちなみに茶請けは羊羹が好みである
「…少々見くびっていましたようですね。こちらも油断しないようにしましょう」
あ、失敗した感じ?かっこつけてたら逆に警戒されちゃったよ! まぁ無駄に襲ってこないように牽制出来たとでも思うか
「アラトラスと敵対した事を後悔するといいでしょう。 それではまた。 ふぇふぇふぇ」
そういい終わると大蛇はバタンと倒れて動かなくなった。
「何かごめん勝手に相手に宣戦布告しちゃって…」
ルーとフララになんの相談もなしに勝手に宣戦布告した事を今更申し訳ないと思っていた
「気にしてない。それにショウが怒ってるのは私が絡んでるからってわかってる。怒る理由がない」
むしろ嬉しそうでもある
「いいんじゃないかしら?私は元々そのつもりだったわよ?」
頼もしい限りである。
「とりあえず一段落って所だね、ちょっとはゆっくりしたいよ」
「ここ最近貴方は忙しかったものね?準備があるから私は一度城に戻るわ。またね二人とも、それとこれは今回のご褒美よ」
そう言って彼女は俺の唇を奪うだけではなく舌もねじ込み濃厚にお互いの愛を確かめ合う。恍惚とした表情で吐息を漏らしながら…愛おしい。言葉ではもう表せない程彼女を想っている自分を再確認させられる。
濃厚なキスが終わると彼女はうふふと笑って、優美な所作で踵を返した。ところで準備って何?
「それじゃあ俺達も国王様が戻ってくるの待とうか。」
ルーの方を向き言った
「うん。それでご褒美って何が欲しいの?」
「あーえーっと…」
え?何?! 何これ?! こんなに緊張するもんなの?! キスもしこたましてるし、なんなら一緒に一人の男を身も心もボロボロになる位追い詰めたりしたのに何んでこんなにサラッと言えないの?!
突然ルーが後ろから抱き着いてくる。
「…大丈夫…私は受け入れる…ショウの全部を…でも…優しくしてね…」
違う! 違う! そうじゃ、そうじゃない! 君が思ってるのとは多分違う!
「いや…あの…デートして欲しいな…なんて…」
めちゃくちゃ恥ずかし!! マジで無理ゲー! 世の中のリア充実男子は女子を誘うという高等テクニックを何故あんなにサラッと出来る?! この緊張感…後一歩でRTAの記録を塗り替えれるって時と同じだぞ?! 勿論失敗したけどね、テヘ
「………意気地なし…」
女性経験皆無の保守性舐めんな。 こちとら宅配便のお兄さんと話すのもドキドキなんだぞ! でもこれ実際言われてみたかった言葉ではあるんだよなぁ
「じゃあ騎士らしくエスコートして」
「任せてください、騎士としての初仕事完璧にこなしますよ」
「騎士になってどれだけ経ってからの初仕事?」
クスっとルーが笑う、この笑顔…守りたい…プライスry
「姫よ、時間などは何かを推し量る目安になどなりえません、大事なのは時間ではなく実績、そう私が言いたいのは」
「……何いってるの…全然わからない。ショウは職務怠慢。」
「それなりには頑張ってると思うんですが…」
「私はそうは思えない。だから仕事を与える。姫の命令は騎士に取って絶対。」
「え?」
「命令は絶対」
「はいはいわかりましたよ姫様、何をしたらよろしいのでしょうか?」
跪いて騎士の様に命令を待つ
「…抱っこして…」
「ん?」
「さっき見たいに抱っこして…」
「お姫様抱っこして欲しいの?」
「…うん…」
顔を真っ赤にさせてのオネダリ。めちゃ可愛い。ハムハムしたい
「ご命令とあらば」
少しおどけてみる
「…はい」
そう言って手を広げて両手を前に突き出して来るしぐさが幼くて、可愛くて、狂おしい程愛おしかった。
「よいしょ、ルーは軽いね」
首にルーの腕が巻き付き顔の距離は近い。
「胸がないって言いたいの?」
笑いながら冗談を言う。つつましいだけでないとは言ってませんよ?!
「そ、そんな事ないよ! なくても俺は構わない! それに貧乳はステータスなんていう人もいるぐらい希少価値は高いんだよ?」
「…貧乳はステータス異常だと思う…」
やめろ、俺の世界とこの世界の貧乳に謝れ!
「それは言い過ぎだと思うよ」
二人で目を見つめ合い笑い合う。
「それでお姫様どこまで運びましょうか?」
「城の私の自室までお願い」
「喜んで」
そう言って街の方に歩きだした。あ、イオそのままにしてきちゃったけど、ちぎれた胴体治ったかな? そう思いながらその場を後にした
が、どえらい注目を浴びてしまう、当たり前だよな?!姫様だもんな?
綺麗な白いワンピースの美人をお姫様抱っこで城に向かうとか、次の日絶対に『昨夜はお楽しみでしたね?』 って言われるやつやんけ!
ガチのお姫様をお姫様抱っこしながら城に向かう途中で、「あれがこの国を救った英雄か!」「あれが蒼炎の魔法使い様よ!」「ルーメリア様の顔を見てみろ完全に恋してる顔だぞ!」「ちきしょー俺は決してファンクラブを止めないぞ!」「私もあんな風に素敵な騎士様と…顔はタイプじゃないけど…」等々色々な声が聞こえて来たが気にしない事にしよう。 わかってるさ、自称フツメンのちょいブサフェイスなんだよ俺は。 フツメンっていう奴の大体はフツメンじゃない説を地で行く男だ!
町中の人が何故事の顛末を知っているかというのは、ショウが寝ている間に、兵士達が勝利宣言をしたので、事の詳細はもう街に広がっていたからだ。
ルーを見るととても嬉しそうな顔… なのだが何かたくらんでいるような… そんな黒さを感じる顔ではあった…
街が無事だった喜びと、この国で大人気なルー、それに街を救った英雄とされる俺が二人仲睦まじくお姫様抱っこをして歩く姿で町中の歓喜の声は鳴りやまなかった。
その日一日中宴がそこらかしこで開かれていたという。
馨しい香りと共に俺の耳に優しい声が届いた。
「んうぅ~ん…おはよう、どれぐらい眠ってた?」
耳で彼女を感じ心地よく目が覚める。
「一時間位」
よくこの質問で3日とか一週間とかって物語で聞くけど、色々どうすんだろっていつも疑問なんだよなぁ。
アレの時とか、アレの時とか…起きてたら、ごほう…いや男が世話する可能性を考慮していなかった… その場合は… もう辞めよう…
「おはよう。お寝坊さん、今回も良く頑張ったわね。特にルーメリアが」
フララが俺のお胸の辺りを枕に両腕を下敷きにして顔を乗せ伏せながら俺の顔を優しく見つめていた。む、胸が…あた…
俺はこの女子の伏せている姿勢が大好きである、学校なんかで仲のいいカップルが隣に座って、机に伏せながらお互いを見つめ合ってるのを見て嫉妬の余り発狂しながら、何度も2人の机の間を往復したのは学生時代の綺麗な想い出。
「今回はサポートメインに頑張らせて頂きましたよ、にしても相当やりにくい相手だったなぁ」
「でもその後美女の膝枕と美女の胸の柔らかさを感じながらおねんねって言うのも悪くないでしょ、坊や?」
げ!当たってる胸と後頭部に全意識を集中してるのを感じてやがる!
してやったり顔が可愛い。
「英雄様は注目されなきゃ意味ないものね?」
フララに言われるまで気づかなかったが、事後処理にかかっていた周りの兵士達が瞳に嫉妬や怒りの感情を宿らせこちら見ていた。
「…私は気にしない。」
俺が気にするんだっつーの!!国王に殺されるっつーの!!
「そ、そういえばトライデントスネークは?」
起き上がりながら誤魔化すように話題をかえる
あら?もうおしまい? なんて名残惜しそうな声も聞こえるが無視だ! 俺が一番辛いんだからね?!
「今白魔術士達に回復させてる、体を引きちぎったから再生には時間がかかると思うけど問題ない。」
引きちぎって問題ないってどこの世界だよ。 …異世界でした!
「あ、傷治ってる」
「アメリアが治してくれた。残念だったね、大きな胸が見れなくて」
ええ全くです。 違うし!棘のある言い方にビクつく
「ソンナワケナイジャナイデスカ」
「私達はそんなに大きい方じゃないものね?貴方のもそんなに立派なのかしら?」
ある一部に目を向けられ思わず内股になる。ヒャッ!
ごめんなさい。 冬の寒い日のノーマル時なんて小指の先くらいしかありません… みんなそうだよね? え?
俺はビフォーアフターの感動を与える為にあえてだな…
「…ショウ。トライデントスネーク起こして」
はい、強がりでした、仕事に取り掛かります。
俺達は項垂れて気絶しているトライデントスネークの前まで来て、【リカバリー】を周りにバレないように軽くかける、すると白い蛇の目に生気が戻ってきた。
「すまなかった、少年と少女よ。わしも眷属達も殺さずにいてくれたのだろう?」
フララが一歩前に出る
「そうよ、感謝しなさい。あなたなんて殺されても仕方なかったけれど、間抜けにも操られてるって言うじゃない?だから助けてあげたの。お分かりかしら?」
絶対フララはガチャガチャ死体蹴りするタイプだわ!! 格ゲーではマナー違反らしいですよ!!
「何やら小娘が騒がしいな、おぬしになど話しておらんわ」
「あら?本当に殺してしまおうかしら?」
フララから周りまで重くするような重圧が放たれる、兵士たちがガタガタ震えだした
「ほう、100年前のわしと思わん事だ、小娘1人殺す方法などいくらでもあるぞ?」
こちらもやる気だ、あんた流石に他の二体起こさにゃ無理でしょ!
「はいストーップ」
繁華街で両手を広げて女性を客引きする昔のホストのようになってしまった。
「…ショウ、なんかイラつく」「不思議とカンに触る言い方ね?」「わしも何故か殺意を感じたぞ」
どんだけ一回でヘイトたまんだよ! 実はああいった事言うホストは周りからヘイトを集めるタンク役なのではないだろか?
「そりゃどうも、折角助けたんだから争うのやめろよ」
「すまんかった、わしと、そこの小娘とは昔からそりが合わなくてな」
「あら奇遇ね私もそう思うわ、でもそういった意味では気が合うわね?」
「ふん生意気な。まぁよいそれで何でお前がここにいるんだ?ずっと北の森で引きこもっていただろう?」
「この子は私の主なのよ、東も南もね。」
「なんと!!」
白い大蛇が頭を地に伏せたままチロチロと出していた
「通りで操られて思考があまりできなかったとは言え負けてしまうわけか。次戦えば少年一人にでも負けてしまいそうだな」
「俺としては二度とやり合いたくないね、お前みたいなトリッキーなやつは戦いにくい。」
「少年もそのたぐいだろうに?」
白い蛇はやや笑ったように感じた
「今回の借りは大きい、返せるわけではないが、わしの力も使うといい眷属達も無事の様だ、契約をわしのほうからお願いしたい。」
「いいのか?俺としてはありがたい限りだけど」
「構わんよ、破壊に脅し、戦争や殺戮。どんな時にでも呼ぶがよい」
俺のペット達はどうしてこんなに物騒なんだ?!
「名前はあるのか?」
「ない。少年よ名付けてくれ」
「三体みんなに?」
「いや三位一体だから一つでいい。」
「ん…じゃあイオレース、略してイオで!」
「いいだろう、それじゃあ魔素を流してくれ」
お互いの魔素を流し、契約を終了する。
常闇の森を独占した笹山カンパニーやでー!独占した特権で収益アップないんけ?!
「それで聞かせて欲しいんだがお前を操ってたやつってどんなやつなんだ?」
「ふむ。わしを操っていたやつは直接見ておらん。我が眷属の死体に憑依し、長い時間をかけてわしを操る術を掛けていたみたいだからな」
「死霊魔術とかそういうのかな?」
「死霊魔術に死体を操る術もあるけど、それではその死体を使って自分の術を掛ける事は不可能よ、憑依出来たりする固有魔術じゃないかしら? 今もどこでかで何かに憑依してみているかもしれないわね?」
フララが考えこむように顎と人差し指で顎をつまんだ。
「…気持ち悪い」
ルーが心底嫌そうな顔をしていた
「それじゃあ私がいるかどうか確かめてあげるわ、【生死感知】」
それは生きている者と死んでいる物を分けてどこにいるのか特定する魔術
「いたわね、あそこの蛇、死んでるのに動いてるわ。」
フララが少し離れた場所でこっちの様子を伺う様な視線をちらちら向けてくる一匹の蛇を、相手にばれないように教えてくれた
「それじゃあご挨拶と行きますか」
「【電光石火】、【グラビティ】【魔糸】】」
瞬間移動の様な速さで距離を詰めグラビティーで這いつくばらせる。 仕上げに魔糸を巻き付け捕縛完了
「よう、失敗して今どんな気持ち?ねぇどんな気持ち?」
NDK?!NDK?!
「騎士気取りのガキが正義の味方ごっこですか、楽しそうですねふぇふぇふぇ」
「あら、ずいぶん下品な笑い方ね?」
「…想像通り気持ち悪るい人。」
ルーとフララも後を追ってきた
「こんな事では捕まえられませんよ? 私は少し離れた場所で憑依して操作していますのでね、この媒体が死んだところで何の影響もありません」
男は余裕といった感だった
「お前バカなの? 戦闘中に自分の能力の解説しちゃう敵役位バカなの? 普通は自分の能力を隠すもんだと思うけどな」
「さぁそれはどうでしょう? 私が真実を言っているかどうかなんて貴方達にはわからないでしょう? ふぇふぇふぇ」
心底楽しそうに大蛇は笑う
「それでアラトラスのブライケルさん?」
「…」
男は黙っていたが明らかに動揺していた
「お前達はまだちょっかい出してくるのかな?このままいくと森の主全員で潰しにいかにゃならんが?」
「そこまで知られているとは驚きでしたね、貴方達あの男に何をしたんですか?話せないはずですが」
「…知りたいのか?」
「…いいえやめておきましょう。それと私達に対して宣戦布告という事でいいのでしょうか?」
「あぁ、ちょっかい出してくるなら潰す。」
ルーを出汁にあの貴族をそそのかして王族を殺す計画を立てたのはこいつらだろう
「全く正義の味方君にも困ったものですね、私達を潰せたとしてもやがて第二第三の」
「どこの魔王だお前らは!」
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「意外でしたね、てっきり正義の味方をやって気持ちよくなってるんだと思ってましたよ、ふぇふぇふぇ。 まぁもはやその国に旨味はないので手を引きますよ、ですが私達を見つけれるでしょうか?」
「見つけてやるさ。 方法はいくらでもある。 【チェイサー】【マッピング】」
【チェイサー】魔力の波動を特定してどこにいるか特定する魔法だ。昔朝学校に行くと、上履きが何故かどこかへfly away している事が多かったので、すぐに見つけれるように魔力の残痕を残して開発した魔法だ。 イジメ?そんなの受けたことないですよ。 今回は魔素に変えて発動 特定厨が泣いて欲しがる魔法だね
【マッピング】は名前の通り脳内マッピングする魔法、複雑なダンジョンなのにマップ機能がないレトロゲーをやった時に考えた魔法だ。 レトロゲーは今のゆとりゲーマーには辛いのです。
二つ合わせると、マップ上にどこにいるかが表示される。 もしルーとフララに逃げられたとしても………逃がさな… おっと危ない思考に落ちる所だった
「お前今ブレシーナにいるだろ?」
「?!」
明らかに動揺を隠せないでいた。
「お前の魔素の反応覚えたらからな、そのうち挨拶にいくから、お茶菓子でも用意してろ!」
ブラフだよーん、魔素隠蔽されたり、魔素遮断されれば追う方法はない。 ちなみに茶請けは羊羹が好みである
「…少々見くびっていましたようですね。こちらも油断しないようにしましょう」
あ、失敗した感じ?かっこつけてたら逆に警戒されちゃったよ! まぁ無駄に襲ってこないように牽制出来たとでも思うか
「アラトラスと敵対した事を後悔するといいでしょう。 それではまた。 ふぇふぇふぇ」
そういい終わると大蛇はバタンと倒れて動かなくなった。
「何かごめん勝手に相手に宣戦布告しちゃって…」
ルーとフララになんの相談もなしに勝手に宣戦布告した事を今更申し訳ないと思っていた
「気にしてない。それにショウが怒ってるのは私が絡んでるからってわかってる。怒る理由がない」
むしろ嬉しそうでもある
「いいんじゃないかしら?私は元々そのつもりだったわよ?」
頼もしい限りである。
「とりあえず一段落って所だね、ちょっとはゆっくりしたいよ」
「ここ最近貴方は忙しかったものね?準備があるから私は一度城に戻るわ。またね二人とも、それとこれは今回のご褒美よ」
そう言って彼女は俺の唇を奪うだけではなく舌もねじ込み濃厚にお互いの愛を確かめ合う。恍惚とした表情で吐息を漏らしながら…愛おしい。言葉ではもう表せない程彼女を想っている自分を再確認させられる。
濃厚なキスが終わると彼女はうふふと笑って、優美な所作で踵を返した。ところで準備って何?
「それじゃあ俺達も国王様が戻ってくるの待とうか。」
ルーの方を向き言った
「うん。それでご褒美って何が欲しいの?」
「あーえーっと…」
え?何?! 何これ?! こんなに緊張するもんなの?! キスもしこたましてるし、なんなら一緒に一人の男を身も心もボロボロになる位追い詰めたりしたのに何んでこんなにサラッと言えないの?!
突然ルーが後ろから抱き着いてくる。
「…大丈夫…私は受け入れる…ショウの全部を…でも…優しくしてね…」
違う! 違う! そうじゃ、そうじゃない! 君が思ってるのとは多分違う!
「いや…あの…デートして欲しいな…なんて…」
めちゃくちゃ恥ずかし!! マジで無理ゲー! 世の中のリア充実男子は女子を誘うという高等テクニックを何故あんなにサラッと出来る?! この緊張感…後一歩でRTAの記録を塗り替えれるって時と同じだぞ?! 勿論失敗したけどね、テヘ
「………意気地なし…」
女性経験皆無の保守性舐めんな。 こちとら宅配便のお兄さんと話すのもドキドキなんだぞ! でもこれ実際言われてみたかった言葉ではあるんだよなぁ
「じゃあ騎士らしくエスコートして」
「任せてください、騎士としての初仕事完璧にこなしますよ」
「騎士になってどれだけ経ってからの初仕事?」
クスっとルーが笑う、この笑顔…守りたい…プライスry
「姫よ、時間などは何かを推し量る目安になどなりえません、大事なのは時間ではなく実績、そう私が言いたいのは」
「……何いってるの…全然わからない。ショウは職務怠慢。」
「それなりには頑張ってると思うんですが…」
「私はそうは思えない。だから仕事を与える。姫の命令は騎士に取って絶対。」
「え?」
「命令は絶対」
「はいはいわかりましたよ姫様、何をしたらよろしいのでしょうか?」
跪いて騎士の様に命令を待つ
「…抱っこして…」
「ん?」
「さっき見たいに抱っこして…」
「お姫様抱っこして欲しいの?」
「…うん…」
顔を真っ赤にさせてのオネダリ。めちゃ可愛い。ハムハムしたい
「ご命令とあらば」
少しおどけてみる
「…はい」
そう言って手を広げて両手を前に突き出して来るしぐさが幼くて、可愛くて、狂おしい程愛おしかった。
「よいしょ、ルーは軽いね」
首にルーの腕が巻き付き顔の距離は近い。
「胸がないって言いたいの?」
笑いながら冗談を言う。つつましいだけでないとは言ってませんよ?!
「そ、そんな事ないよ! なくても俺は構わない! それに貧乳はステータスなんていう人もいるぐらい希少価値は高いんだよ?」
「…貧乳はステータス異常だと思う…」
やめろ、俺の世界とこの世界の貧乳に謝れ!
「それは言い過ぎだと思うよ」
二人で目を見つめ合い笑い合う。
「それでお姫様どこまで運びましょうか?」
「城の私の自室までお願い」
「喜んで」
そう言って街の方に歩きだした。あ、イオそのままにしてきちゃったけど、ちぎれた胴体治ったかな? そう思いながらその場を後にした
が、どえらい注目を浴びてしまう、当たり前だよな?!姫様だもんな?
綺麗な白いワンピースの美人をお姫様抱っこで城に向かうとか、次の日絶対に『昨夜はお楽しみでしたね?』 って言われるやつやんけ!
ガチのお姫様をお姫様抱っこしながら城に向かう途中で、「あれがこの国を救った英雄か!」「あれが蒼炎の魔法使い様よ!」「ルーメリア様の顔を見てみろ完全に恋してる顔だぞ!」「ちきしょー俺は決してファンクラブを止めないぞ!」「私もあんな風に素敵な騎士様と…顔はタイプじゃないけど…」等々色々な声が聞こえて来たが気にしない事にしよう。 わかってるさ、自称フツメンのちょいブサフェイスなんだよ俺は。 フツメンっていう奴の大体はフツメンじゃない説を地で行く男だ!
町中の人が何故事の顛末を知っているかというのは、ショウが寝ている間に、兵士達が勝利宣言をしたので、事の詳細はもう街に広がっていたからだ。
ルーを見るととても嬉しそうな顔… なのだが何かたくらんでいるような… そんな黒さを感じる顔ではあった…
街が無事だった喜びと、この国で大人気なルー、それに街を救った英雄とされる俺が二人仲睦まじくお姫様抱っこをして歩く姿で町中の歓喜の声は鳴りやまなかった。
その日一日中宴がそこらかしこで開かれていたという。
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◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
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