30 / 138
第三十話 やっと始まる俺tueeeeee
しおりを挟む
冒険者ギルドの訓練場にショウ達登録してくれた受付嬢の声が大声で響き渡っていた。
「ギルドマスターともあろうお方がどうして今日登録したばかりの新米冒険者のランク試験で相手するんですか?! 書類仕事はどうしたんですか? そういうのちゃんとやってくれないと結局私に回ってくるんですよ?! 残業代出るんですか? 出ないですよね? 何考えてるんですか?!」
鬼の形相でギルドマスターに詰め寄っていた これは怖い…
ギルマスが俺達を訓練場に連れて行くときキョロキョロしてたのは、この人に捕まりたくなかったんだろうな…
「だがしかしだなぁ、実際こいつらのレベルだと他の冒険者ぶつけるっていうのも…」
この女性に対してはどうやら弱腰になるみたいだ
「違いますよね? 本当は最近書類仕事ばかりでたまったストレスを新人冒険者を使って発散させたいんですよね? なんですか?! 職権乱用ですか?! いきなりSSランクにでも認定するんですか?! 規定では最高でCランク止まりですよね? じゃあCランクの冒険者をあてがえばいいんじゃないですか?!」
よく噛まないな さてはギルマス常習犯だな?
「いやぁ…その…全くその通りなんだが…」
「…実際ショウとギルドマスターが本気でやるとしたら多分ここの施設壊れると思う。」
「それは困ります、明日からどこに出勤したらいいんですか? 休んでる間も給料は出るんですか? 出ませんよね? それじゃあ却下です。 やめてください。 下がって下さい仕事してくださーーーーい!!」
心からの叫びだ。 苦労してるんだな…
「わ、わかったよ…じゃあ誰か適当に連れてきてくれないか? 少なくてもC級以上の奴らな。」
肩をがっくりと落としながら受付嬢に言った
「わかりました、だから早く仕事に戻って下さい。 今日までにやらないといけない事沢山あるんですよ? 今日は皆早く上がる日なんで私だけなんです、ギルドマスターと二人っきりで書類仕事とか反吐が出ます、地獄です、キモイです、セクハラです!」
「なぁ…俺って一体なんなんだ…」
「圧倒的に知能が低い脳みそまで筋肉の下等生物です。」
辛辣!! 俺達のギルマスへの評価もがた落ちだよ!
「もう俺戻るよ…お前達すまんな後はその子の指示に従ってくれ…」
ふらふらとした足取りで自分の部屋に戻っていく男の背中は哀愁が漂っていた… 頑張れよギルマス
「それじゃあここでお待ちください、試験の相手を連れてきますので」
さっきの勢いはどこへやら、お淑やかな雰囲気でそう告げてその場を後にした
「なんか凄い人だったね…」
「…個性的だった。」
「貴方ああいうのはダメなの?」
「お兄ちゃんお腹すいたよー」
「私はいきなりCランクは無理でしょう、せめて足手まといにならないように頑張ります。」
「イレスティは無理しないでね、本業は侍女だし」
「は、はい…ありがとうございます」
何か様子がおかしいな? 目を合わせてくれない… 朝のが効いてるのか?
というかルーとかエメとか実際ランクに当てはめるとどれくらいなんだろう? フララはSS級の魔物だから相当強いのはわかるけど、精霊とかまさにSSSなんじゃないか?
「エメってやっぱり強いの?」
「んーどうだろう? でも戦うのあんまり好きじゃないから基本はお兄ちゃんの中でサポートするようにしようかな。」
「わかったよ、戦う時は俺の中に入ってサポートしてね」
「うん!」
そんな談笑をしていたら受付嬢が見覚えのある冒険者を四人連れて来た。
「き、君たちは!」
森を出てすぐに出会ったレオナルドと、一緒に護衛をしていた冒険者だった
「ど、どうも…」
相変わらずのイケメンなので思わず負けを認めてしまいそうになる…
「ランク認定の試験っていうから誰かと思った、君たちだったのか。 あの時は助かったよ」
嘘つけ一人でも問題なかったくせに
「レオナルド面倒だからさっさとやっちまおうぜ」
仲間らしき男から声がかかる
「そうだね、それじゃあ、ハーレム君が代表だよね? 名前は? あの時聞き忘れてたよね」
「…ショウです、よろしくお願いします」
「じゃあ改めて俺はAランク冒険者のレオナルド、こっちの斧のやつがフリッツ、槍のやつがチュアート、で、そこの女剣士がジュリシアでCランクだ」
「よろしく」「さっさとやろうぜ」「お手柔らかにお願いします」
三人がそれぞれ挨拶する
「じゃあ相手を選んでくれる? でも僕は女性は傷つけたくないからショウ君でお願いね」
はいはいイケメンはそうですよね、Aランクって事は結構強いだろうなぁ… 大丈夫かな?
ルーが槍のチュアート、エメがフリッツ、イレスティはジュリシアという事になった
先ずは俺が最初、訓練場の真ん中にレオナルドと向き合う
「レオナルド、そんなハーレム野郎やっちまえ!」
「黒髪の兄ちゃん、五分は持たせろよー」
「レオナルド様の構え素敵です…」
「ははは、そういう訳だから五分は耐えてくれよ? 二刀流とは珍しいね」
腹立つがAランクともなれば自信があるのだろう。 お互いに訓練用の刃を潰した剣を構えた。
「…ショウ、少し手を抜いて」
え? Aランクに手を抜くなんて流石にまずいんじゃないの?
「始め!」
そう思っていると受付嬢の声が響いた
「行くよショウ君! それ!」
ショウに向かって高速で間合いを詰め 鋭い袈裟切り!! 真剣で並みの魔物なら一撃だろう
キンッと小さく音を鳴らし、ショウは楽々と受け流した。 その技術の高さゆえに衝突の際音が鳴らないのだ。
マジ?めちゃくちゃ鈍いんですけど!! バフかけてない俺なんて一般兵の上位のステータス位しかないのに…
師匠の剣が鋭すぎてスロー再生しているかの様な遅さだった
「へぇ、やるじゃないか。 まぁ今のは挨拶だからな」
「は、はぁ…」
「僕は炎火流、水明流、疾風流、すべてを極めた男だ! ここからが本番行くぞ! 炎火流…【弄火】」
本当にこの三つを極める事が出来たらそれはもう大剣豪だ。 師匠でも勝てないだろう。
炎火流は正面から攻撃を受け技術よりも力押し、守りよりも攻めの剣技だ。 師匠も得意ではないとは言えこの技を受けたことがある。 一発受けただけで十数メートルはぶっ飛ばされたもんだ… でも
「何?!」
レオナルドが驚いていた
「あいつ正面から受けやがったぞ!」
受け流すのが俺の流儀ではあるが今回はあえて正面から受けてみた
「レオナルドの【弄火】はどんな技量の奴だって受けたら必ず相手ぶっ飛ぶ技! それを正面から!」
「レオナルド様! 手加減無用ですわよ!」
外野も驚いているようだがルー達は、当然でしょ?っと言った顔をしていた
「何か仕掛けがあるな?」
レオナルドが俺の剣の分析をしていた
いや何もないんだが… ビビる位キレがないだけなんだよなぁ…
カウンター系の水明流も使えるっていうからこっちからも攻撃してみるか
「じゃあこっちからも行きますね」
地面を軽く蹴り間合いを詰めて右薙ぎ。
「は、早い! 水明流…【水鏡】 うわぁっ!」
…全く受け流せないで攻撃を受けバランスを崩した… 受け流す技なのに流せないってどういう事よ…
「はぁ…はぁ…クソ! 何をした?」
「ただの右薙ぎですが…」
「嘘つけ!あんな鋭い右薙ぎなんてあるか!」
マジなんだよなぁ… こんなので文句いってたらあのキチガイ骸骨剣士のなんて食らったらお前発狂するぞ
ショウはヒャッハーと笑いながら背中やら腹を切り裂いてくる骸骨を思い出しながら少しブルっと震えた
「なんだ本当はビビってるんじゃないか!」
お前にじゃないけどな
「次でけりをつける! 疾風流…【暁風】」
レオナルドが居合で目にも止まらぬ速さで詰めてくる…のだが
あ、それは俺も使えるぞ。
レオナルドが繰り出したよりも後で同じ技を放つ
二つの居合がぶつかり交差する。
カキンっ!カランカラン…
剣が吹っ飛びレオナルドの後ろに転がり、レオナルドの首に剣が添えられていた
「まだやりますか?」
「ま、参りました…」
レオナルドが力なく負けを宣言した。
「おいマジかよ、レオナルドが【暁風】出したってのに…」
「しかもあいつ、レオナルドの【暁風】より遅く【暁風】出したのにレオナルドより早かった…」
「……ショウ様…」
他の三人も相当驚いたようだ、 ジュリシア だけなんか違うが…
俺もしかして今俺tueeeeeeしてない?!主人公してない? つかAランク弱すぎじゃね?!
「勝者ショウ。 ランクは最高のCからですね」
「ありがとうございます」
頭を下げてるとレオナルドが話しかけて来た
「何故君がハーレムを作れるのかがわかった気がするよ」
いやお前は多分わかってない…
「君ならアラトラスを…」
ん? アラトラス?
「レオナルドさん、アラトラスを知ってるんですか?」
「?!ショウ君何か知っているのかい?」
「まぁ少しは」
「そうか… その強さ… すまないがこれが終わったら少し付き合ってくれないか?」
「いいですよ、ギルドの酒場でいいですか?」
「ああ、それじゃあまた後で。 君たちの仲間も勝てるといいね」
「ええ、全く心配してません。」
「そうか」
そういって去っていくレオナルドさんのアラトラスという言葉を聞いた時の顔はどこか怒りを感じさせた。
「ショウお疲れ様、手加減して丁度いいくらいだったでしょ?」
次の試合の為に訓練場の真ん中に来た、ルーが労ってくれた。
「まさか自分がこんなに強くなっているとは思わなかったよ、あそこの森じゃ全然だったし… じゃあ次頑張ってね!」
「行ってくる。」
「二試合目、ルーメリア対チュアート。 始め!」
受付嬢の声が響き渡った
「お嬢ちゃん構えないのかい?」
「…構えるのが必要だと思う程、あなたに脅威を感じない。」
結構傷つくと思うよーそれ…
「それ悪かったね、まぁ俺も仕事なんでな悪く思わないでくれよ。 その綺麗な顔に傷はつかないようにするからよ!」
男が一気に詰め寄り刃を潰した槍でルーの腹部を狙う。
がルーが目の前から消え後ろに回り石突きで強打。
ドスン、バタン
「気絶により戦闘不能、勝者ルーメリア」
鈍い音と共に一瞬で決着がついた。 もしかして俺達のパーティーめっちゃ強い?
「おいおい、今日登録したって話じゃなかったのかよ?! 尋常じゃねぇぞ!」
「わたくし辞退させてもらいたくなってきましたよ…」
一瞬で勝負がつきその実力差に目を見開いて開いた口がふさがらないようだったが、レオナルドだけは先程アラトラスというのを聞いてから何か物思いにふけっているようだった
「ルーお疲れ様余裕だったね」
「楽勝。」
「流石私の妹ね」
「次はエメだねー」
「はぁ私は緊張してますよ…うまくできるでしょうか?」
みんな余裕な中イレスティは緊張しているようだ、そりゃそうだよな戦いのない生活だっただろうし
「第三試合エメ対フリッツ、始め」
「お嬢ちゃん魔術師タイプだろ?」
「ん?そんなの知らないよ」
「え? うぉお! 何だこりゃ! 動けないぞ! わっその物騒なのをしまえ! 参った参ったよ!」
樹で体を縛り、鋭利な植物が首物を今にも貫かんとしていた
「やったーエメの勝ちー!」
こちらの嬉しそうにVサインを送っている。はぁ庇護欲が掻き立てられる… 今すぐ抱きしめたい…
「そ、それじゃあ、わ、私も行きますね!」
ガチガチに固まったイレスティだ
「イレスティそんなに緊張しないでいいよ。 イレスティはメイドなんだから気楽にね。 宿に一人置いてくのが嫌だから登録してもらうだけだし、旅のサポートメインだからね」
「私はそれ以外はお役に立てないのでしょうか…」
「じゃあ…」
耳元に顔をぐっと寄せる
「その内この前の手伝いさせてくれない?」
途端イレスティの顔が真っ赤になりおどおどしだした
「な、何を言ってるんですかこんな時に!」
「でも緊張は解けたみたいだよ」
「…ありがとうございます。 と言っていいのかわかりませんが… じゃあ行ってきます!」
「行ってらっしゃい!」
はぁ緊張した! あんな事スマートに言える男になりたい! 実はめっちゃ声震えてた…
「貴方にしては良い心遣いだったんじゃないかしら? 内容はひどいものだけどね?」
それは俺も思いました…
「フララ先生の教育の賜物ですよ」
「女誑しにした覚えはないわよ?」
フララがジトっとした目でこちらを見る。
「言ったからにはきちんと責任取ってあげなさいよ?」
「え? あれはただ緊張をほぐす為に…」
「さぁ彼女はどう思っているかしらね?」
フララはいたずらに笑う
イレスティは俺の事どう思ってるんだろう?
そんな事を思いながら構える彼女を見ていた
「第四試合イレスティ対ジュリシア、始め!」
開始と共にイレスティがメイド服のスカートから大量のナイフを出し投擲した
え?! いつの間にそんな事出来るようになったの?! 確かにメイドのスカートの中は宇宙だと昔力説したけど!
だが速度もまだまだで狙いも完璧ではなく難なくジュリシアに避けられ落とされる。
「どんな凄腕が出てくるか心配したけど、あなたはさっきの三人達とは違って大した事ないようね」
「…ええ」
「それじゃあ私からも行くわよ!」
シュリシアの剣がイレスティーを襲う
カキン!キン!激しい金属の衝突音が何度も辺りに鳴り響く。
イレスティも激しい攻撃をダガーで何とか凌ぐがやはりまだ未熟、徐々に押されて行く。
だがシュリシアに少しスキが出来そこをイレスティは見逃さずダガーを突き立てる
「ぐはっ…」
攻撃を食らったのはイレスティの方だった、腹にもろにくらいうずくまっている
「あんな簡単なフェイントに引っかかるなんてまだ素人ね、頑張ってDランクと言ったところかしら? Eが妥当ね」
「まだ…まだです…」
必死にイレスティは立った
「頑張るわね、でも勝ち目はないわよ?」
「それは理解しています… ですが今後の為に胸を借ります…」
イレスティは最初から勝つもりではなかったようだ
「良い心がけね、じゃあ遠慮なくいくわよ」
何度も訓練場床に這いつくばらされては立ち、メイド服もボロボロで傷だらけだった
「ちょっとあんたゾンビ?」
「やめてください。 実際ゾンビに出来る人方がいるので洒落になりません。」
フララが口元を隠して笑う
「じゃあこれで最後よ」
シュリシアがフルスイングでイレスティを吹っ飛ばした
「勝者ジュリシア。 イレスティさんはランクEからですね」
イレスティがもう起き上がるのも無理なようで倒れながら聞いていた
「…ショウ行ってあげて」
「なんて顔してるの?貴 方以外誰が行くのよ」
「お兄ちゃん早く!」
「お、おう」
何て声かけりゃいいんだよ! お疲れ様?よく頑張ったね?昨日はお楽しみでしたね? どれが正解だ?!
どうやって声をかけていいのか考えているとあお向けになって倒れてるイレスティの前まで来てしまった
「あーイレスティ?」
「私はメイドです」
何か言う前に遮られた
「う、うん」
「ですが… メイドとして以外でも今後お役に立ちたいのです。」
「もう十分たってるよ」
「そうでしょうか? 戦いの役にもたちませんし。 時折ポンコツです」
自覚あったのね
「イレスティの言葉に救われた事もあったよ」
「…私は…」
「細かい事はいいんだよ、俺達が一緒に居たい。 それだけでいいじゃん。 ほら行くよ」
「きゃっ」
お姫様だっこで抱きかかえた
「ショウ様はたまに男らしいですね」
「たまにね。 惚れた?」
毎度これを言う時の顔は想像したくない。
「落ちかけているというのは事実ですね。」
「そ、そうなの?!」
「ふふ、嘘ですよ」
舌をチョロンと出してウインクをパチンとするイレスティ… うん好き! やっぱりタイプ! 天然小悪魔め!
「びっくりさせないでよ」
「フララ様の言う通りからかいがいがありますね」
イレスティは楽しそうに笑っていた
「…ショウ様… 今度時間があるときにでもお話し聞いてください。」
「あぁもちろん。 それじゃあみんなの所へ帰ろう」
「はい!」
イレスティを抱きかかえて戻ってくる姿をみんなは微笑ましそうに見ていた。
皆は自分で自分で守る力がある。 でもイレスティはきっと無理だろう。 この子は俺が守っていく。 イレスティももう失いたくない大事な一人だから。
「ギルドマスターともあろうお方がどうして今日登録したばかりの新米冒険者のランク試験で相手するんですか?! 書類仕事はどうしたんですか? そういうのちゃんとやってくれないと結局私に回ってくるんですよ?! 残業代出るんですか? 出ないですよね? 何考えてるんですか?!」
鬼の形相でギルドマスターに詰め寄っていた これは怖い…
ギルマスが俺達を訓練場に連れて行くときキョロキョロしてたのは、この人に捕まりたくなかったんだろうな…
「だがしかしだなぁ、実際こいつらのレベルだと他の冒険者ぶつけるっていうのも…」
この女性に対してはどうやら弱腰になるみたいだ
「違いますよね? 本当は最近書類仕事ばかりでたまったストレスを新人冒険者を使って発散させたいんですよね? なんですか?! 職権乱用ですか?! いきなりSSランクにでも認定するんですか?! 規定では最高でCランク止まりですよね? じゃあCランクの冒険者をあてがえばいいんじゃないですか?!」
よく噛まないな さてはギルマス常習犯だな?
「いやぁ…その…全くその通りなんだが…」
「…実際ショウとギルドマスターが本気でやるとしたら多分ここの施設壊れると思う。」
「それは困ります、明日からどこに出勤したらいいんですか? 休んでる間も給料は出るんですか? 出ませんよね? それじゃあ却下です。 やめてください。 下がって下さい仕事してくださーーーーい!!」
心からの叫びだ。 苦労してるんだな…
「わ、わかったよ…じゃあ誰か適当に連れてきてくれないか? 少なくてもC級以上の奴らな。」
肩をがっくりと落としながら受付嬢に言った
「わかりました、だから早く仕事に戻って下さい。 今日までにやらないといけない事沢山あるんですよ? 今日は皆早く上がる日なんで私だけなんです、ギルドマスターと二人っきりで書類仕事とか反吐が出ます、地獄です、キモイです、セクハラです!」
「なぁ…俺って一体なんなんだ…」
「圧倒的に知能が低い脳みそまで筋肉の下等生物です。」
辛辣!! 俺達のギルマスへの評価もがた落ちだよ!
「もう俺戻るよ…お前達すまんな後はその子の指示に従ってくれ…」
ふらふらとした足取りで自分の部屋に戻っていく男の背中は哀愁が漂っていた… 頑張れよギルマス
「それじゃあここでお待ちください、試験の相手を連れてきますので」
さっきの勢いはどこへやら、お淑やかな雰囲気でそう告げてその場を後にした
「なんか凄い人だったね…」
「…個性的だった。」
「貴方ああいうのはダメなの?」
「お兄ちゃんお腹すいたよー」
「私はいきなりCランクは無理でしょう、せめて足手まといにならないように頑張ります。」
「イレスティは無理しないでね、本業は侍女だし」
「は、はい…ありがとうございます」
何か様子がおかしいな? 目を合わせてくれない… 朝のが効いてるのか?
というかルーとかエメとか実際ランクに当てはめるとどれくらいなんだろう? フララはSS級の魔物だから相当強いのはわかるけど、精霊とかまさにSSSなんじゃないか?
「エメってやっぱり強いの?」
「んーどうだろう? でも戦うのあんまり好きじゃないから基本はお兄ちゃんの中でサポートするようにしようかな。」
「わかったよ、戦う時は俺の中に入ってサポートしてね」
「うん!」
そんな談笑をしていたら受付嬢が見覚えのある冒険者を四人連れて来た。
「き、君たちは!」
森を出てすぐに出会ったレオナルドと、一緒に護衛をしていた冒険者だった
「ど、どうも…」
相変わらずのイケメンなので思わず負けを認めてしまいそうになる…
「ランク認定の試験っていうから誰かと思った、君たちだったのか。 あの時は助かったよ」
嘘つけ一人でも問題なかったくせに
「レオナルド面倒だからさっさとやっちまおうぜ」
仲間らしき男から声がかかる
「そうだね、それじゃあ、ハーレム君が代表だよね? 名前は? あの時聞き忘れてたよね」
「…ショウです、よろしくお願いします」
「じゃあ改めて俺はAランク冒険者のレオナルド、こっちの斧のやつがフリッツ、槍のやつがチュアート、で、そこの女剣士がジュリシアでCランクだ」
「よろしく」「さっさとやろうぜ」「お手柔らかにお願いします」
三人がそれぞれ挨拶する
「じゃあ相手を選んでくれる? でも僕は女性は傷つけたくないからショウ君でお願いね」
はいはいイケメンはそうですよね、Aランクって事は結構強いだろうなぁ… 大丈夫かな?
ルーが槍のチュアート、エメがフリッツ、イレスティはジュリシアという事になった
先ずは俺が最初、訓練場の真ん中にレオナルドと向き合う
「レオナルド、そんなハーレム野郎やっちまえ!」
「黒髪の兄ちゃん、五分は持たせろよー」
「レオナルド様の構え素敵です…」
「ははは、そういう訳だから五分は耐えてくれよ? 二刀流とは珍しいね」
腹立つがAランクともなれば自信があるのだろう。 お互いに訓練用の刃を潰した剣を構えた。
「…ショウ、少し手を抜いて」
え? Aランクに手を抜くなんて流石にまずいんじゃないの?
「始め!」
そう思っていると受付嬢の声が響いた
「行くよショウ君! それ!」
ショウに向かって高速で間合いを詰め 鋭い袈裟切り!! 真剣で並みの魔物なら一撃だろう
キンッと小さく音を鳴らし、ショウは楽々と受け流した。 その技術の高さゆえに衝突の際音が鳴らないのだ。
マジ?めちゃくちゃ鈍いんですけど!! バフかけてない俺なんて一般兵の上位のステータス位しかないのに…
師匠の剣が鋭すぎてスロー再生しているかの様な遅さだった
「へぇ、やるじゃないか。 まぁ今のは挨拶だからな」
「は、はぁ…」
「僕は炎火流、水明流、疾風流、すべてを極めた男だ! ここからが本番行くぞ! 炎火流…【弄火】」
本当にこの三つを極める事が出来たらそれはもう大剣豪だ。 師匠でも勝てないだろう。
炎火流は正面から攻撃を受け技術よりも力押し、守りよりも攻めの剣技だ。 師匠も得意ではないとは言えこの技を受けたことがある。 一発受けただけで十数メートルはぶっ飛ばされたもんだ… でも
「何?!」
レオナルドが驚いていた
「あいつ正面から受けやがったぞ!」
受け流すのが俺の流儀ではあるが今回はあえて正面から受けてみた
「レオナルドの【弄火】はどんな技量の奴だって受けたら必ず相手ぶっ飛ぶ技! それを正面から!」
「レオナルド様! 手加減無用ですわよ!」
外野も驚いているようだがルー達は、当然でしょ?っと言った顔をしていた
「何か仕掛けがあるな?」
レオナルドが俺の剣の分析をしていた
いや何もないんだが… ビビる位キレがないだけなんだよなぁ…
カウンター系の水明流も使えるっていうからこっちからも攻撃してみるか
「じゃあこっちからも行きますね」
地面を軽く蹴り間合いを詰めて右薙ぎ。
「は、早い! 水明流…【水鏡】 うわぁっ!」
…全く受け流せないで攻撃を受けバランスを崩した… 受け流す技なのに流せないってどういう事よ…
「はぁ…はぁ…クソ! 何をした?」
「ただの右薙ぎですが…」
「嘘つけ!あんな鋭い右薙ぎなんてあるか!」
マジなんだよなぁ… こんなので文句いってたらあのキチガイ骸骨剣士のなんて食らったらお前発狂するぞ
ショウはヒャッハーと笑いながら背中やら腹を切り裂いてくる骸骨を思い出しながら少しブルっと震えた
「なんだ本当はビビってるんじゃないか!」
お前にじゃないけどな
「次でけりをつける! 疾風流…【暁風】」
レオナルドが居合で目にも止まらぬ速さで詰めてくる…のだが
あ、それは俺も使えるぞ。
レオナルドが繰り出したよりも後で同じ技を放つ
二つの居合がぶつかり交差する。
カキンっ!カランカラン…
剣が吹っ飛びレオナルドの後ろに転がり、レオナルドの首に剣が添えられていた
「まだやりますか?」
「ま、参りました…」
レオナルドが力なく負けを宣言した。
「おいマジかよ、レオナルドが【暁風】出したってのに…」
「しかもあいつ、レオナルドの【暁風】より遅く【暁風】出したのにレオナルドより早かった…」
「……ショウ様…」
他の三人も相当驚いたようだ、 ジュリシア だけなんか違うが…
俺もしかして今俺tueeeeeeしてない?!主人公してない? つかAランク弱すぎじゃね?!
「勝者ショウ。 ランクは最高のCからですね」
「ありがとうございます」
頭を下げてるとレオナルドが話しかけて来た
「何故君がハーレムを作れるのかがわかった気がするよ」
いやお前は多分わかってない…
「君ならアラトラスを…」
ん? アラトラス?
「レオナルドさん、アラトラスを知ってるんですか?」
「?!ショウ君何か知っているのかい?」
「まぁ少しは」
「そうか… その強さ… すまないがこれが終わったら少し付き合ってくれないか?」
「いいですよ、ギルドの酒場でいいですか?」
「ああ、それじゃあまた後で。 君たちの仲間も勝てるといいね」
「ええ、全く心配してません。」
「そうか」
そういって去っていくレオナルドさんのアラトラスという言葉を聞いた時の顔はどこか怒りを感じさせた。
「ショウお疲れ様、手加減して丁度いいくらいだったでしょ?」
次の試合の為に訓練場の真ん中に来た、ルーが労ってくれた。
「まさか自分がこんなに強くなっているとは思わなかったよ、あそこの森じゃ全然だったし… じゃあ次頑張ってね!」
「行ってくる。」
「二試合目、ルーメリア対チュアート。 始め!」
受付嬢の声が響き渡った
「お嬢ちゃん構えないのかい?」
「…構えるのが必要だと思う程、あなたに脅威を感じない。」
結構傷つくと思うよーそれ…
「それ悪かったね、まぁ俺も仕事なんでな悪く思わないでくれよ。 その綺麗な顔に傷はつかないようにするからよ!」
男が一気に詰め寄り刃を潰した槍でルーの腹部を狙う。
がルーが目の前から消え後ろに回り石突きで強打。
ドスン、バタン
「気絶により戦闘不能、勝者ルーメリア」
鈍い音と共に一瞬で決着がついた。 もしかして俺達のパーティーめっちゃ強い?
「おいおい、今日登録したって話じゃなかったのかよ?! 尋常じゃねぇぞ!」
「わたくし辞退させてもらいたくなってきましたよ…」
一瞬で勝負がつきその実力差に目を見開いて開いた口がふさがらないようだったが、レオナルドだけは先程アラトラスというのを聞いてから何か物思いにふけっているようだった
「ルーお疲れ様余裕だったね」
「楽勝。」
「流石私の妹ね」
「次はエメだねー」
「はぁ私は緊張してますよ…うまくできるでしょうか?」
みんな余裕な中イレスティは緊張しているようだ、そりゃそうだよな戦いのない生活だっただろうし
「第三試合エメ対フリッツ、始め」
「お嬢ちゃん魔術師タイプだろ?」
「ん?そんなの知らないよ」
「え? うぉお! 何だこりゃ! 動けないぞ! わっその物騒なのをしまえ! 参った参ったよ!」
樹で体を縛り、鋭利な植物が首物を今にも貫かんとしていた
「やったーエメの勝ちー!」
こちらの嬉しそうにVサインを送っている。はぁ庇護欲が掻き立てられる… 今すぐ抱きしめたい…
「そ、それじゃあ、わ、私も行きますね!」
ガチガチに固まったイレスティだ
「イレスティそんなに緊張しないでいいよ。 イレスティはメイドなんだから気楽にね。 宿に一人置いてくのが嫌だから登録してもらうだけだし、旅のサポートメインだからね」
「私はそれ以外はお役に立てないのでしょうか…」
「じゃあ…」
耳元に顔をぐっと寄せる
「その内この前の手伝いさせてくれない?」
途端イレスティの顔が真っ赤になりおどおどしだした
「な、何を言ってるんですかこんな時に!」
「でも緊張は解けたみたいだよ」
「…ありがとうございます。 と言っていいのかわかりませんが… じゃあ行ってきます!」
「行ってらっしゃい!」
はぁ緊張した! あんな事スマートに言える男になりたい! 実はめっちゃ声震えてた…
「貴方にしては良い心遣いだったんじゃないかしら? 内容はひどいものだけどね?」
それは俺も思いました…
「フララ先生の教育の賜物ですよ」
「女誑しにした覚えはないわよ?」
フララがジトっとした目でこちらを見る。
「言ったからにはきちんと責任取ってあげなさいよ?」
「え? あれはただ緊張をほぐす為に…」
「さぁ彼女はどう思っているかしらね?」
フララはいたずらに笑う
イレスティは俺の事どう思ってるんだろう?
そんな事を思いながら構える彼女を見ていた
「第四試合イレスティ対ジュリシア、始め!」
開始と共にイレスティがメイド服のスカートから大量のナイフを出し投擲した
え?! いつの間にそんな事出来るようになったの?! 確かにメイドのスカートの中は宇宙だと昔力説したけど!
だが速度もまだまだで狙いも完璧ではなく難なくジュリシアに避けられ落とされる。
「どんな凄腕が出てくるか心配したけど、あなたはさっきの三人達とは違って大した事ないようね」
「…ええ」
「それじゃあ私からも行くわよ!」
シュリシアの剣がイレスティーを襲う
カキン!キン!激しい金属の衝突音が何度も辺りに鳴り響く。
イレスティも激しい攻撃をダガーで何とか凌ぐがやはりまだ未熟、徐々に押されて行く。
だがシュリシアに少しスキが出来そこをイレスティは見逃さずダガーを突き立てる
「ぐはっ…」
攻撃を食らったのはイレスティの方だった、腹にもろにくらいうずくまっている
「あんな簡単なフェイントに引っかかるなんてまだ素人ね、頑張ってDランクと言ったところかしら? Eが妥当ね」
「まだ…まだです…」
必死にイレスティは立った
「頑張るわね、でも勝ち目はないわよ?」
「それは理解しています… ですが今後の為に胸を借ります…」
イレスティは最初から勝つもりではなかったようだ
「良い心がけね、じゃあ遠慮なくいくわよ」
何度も訓練場床に這いつくばらされては立ち、メイド服もボロボロで傷だらけだった
「ちょっとあんたゾンビ?」
「やめてください。 実際ゾンビに出来る人方がいるので洒落になりません。」
フララが口元を隠して笑う
「じゃあこれで最後よ」
シュリシアがフルスイングでイレスティを吹っ飛ばした
「勝者ジュリシア。 イレスティさんはランクEからですね」
イレスティがもう起き上がるのも無理なようで倒れながら聞いていた
「…ショウ行ってあげて」
「なんて顔してるの?貴 方以外誰が行くのよ」
「お兄ちゃん早く!」
「お、おう」
何て声かけりゃいいんだよ! お疲れ様?よく頑張ったね?昨日はお楽しみでしたね? どれが正解だ?!
どうやって声をかけていいのか考えているとあお向けになって倒れてるイレスティの前まで来てしまった
「あーイレスティ?」
「私はメイドです」
何か言う前に遮られた
「う、うん」
「ですが… メイドとして以外でも今後お役に立ちたいのです。」
「もう十分たってるよ」
「そうでしょうか? 戦いの役にもたちませんし。 時折ポンコツです」
自覚あったのね
「イレスティの言葉に救われた事もあったよ」
「…私は…」
「細かい事はいいんだよ、俺達が一緒に居たい。 それだけでいいじゃん。 ほら行くよ」
「きゃっ」
お姫様だっこで抱きかかえた
「ショウ様はたまに男らしいですね」
「たまにね。 惚れた?」
毎度これを言う時の顔は想像したくない。
「落ちかけているというのは事実ですね。」
「そ、そうなの?!」
「ふふ、嘘ですよ」
舌をチョロンと出してウインクをパチンとするイレスティ… うん好き! やっぱりタイプ! 天然小悪魔め!
「びっくりさせないでよ」
「フララ様の言う通りからかいがいがありますね」
イレスティは楽しそうに笑っていた
「…ショウ様… 今度時間があるときにでもお話し聞いてください。」
「あぁもちろん。 それじゃあみんなの所へ帰ろう」
「はい!」
イレスティを抱きかかえて戻ってくる姿をみんなは微笑ましそうに見ていた。
皆は自分で自分で守る力がある。 でもイレスティはきっと無理だろう。 この子は俺が守っていく。 イレスティももう失いたくない大事な一人だから。
0
あなたにおすすめの小説
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
唯一無二のマスタースキルで攻略する異世界譚~17歳に若返った俺が辿るもう一つの人生~
専攻有理
ファンタジー
31歳の事務員、椿井翼はある日信号無視の車に轢かれ、目が覚めると17歳の頃の肉体に戻った状態で異世界にいた。
ただ、導いてくれる女神などは現れず、なぜ自分が異世界にいるのかその理由もわからぬまま椿井はツヴァイという名前で異世界で出会った少女達と共にモンスター退治を始めることになった。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる