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第三十一話 契約するタイプの友達
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ランク認定試験が終わった。
俺とルーとエメはCランクから。
イレスティはEランクだがゆっくり上がっていけば良い。 それに冒険者の頂点を目指すわけでもないし緩めに行こうと思う。
ステータスカードの更新を終えて、レオナルドの待つ酒場へと向かった。
テーブルは木で出来ており、イスは樽。 そこらかしこでいかにも冒険者らしい人々が大声で話ながら酒を飲んでいるので店内は非常に賑やかだ。
「お疲れ様、こことってあるからここに座って。 何か飲むかい?」
相変わらずのイケメンである。 ただ俺は無視して女性陣にだけ話してるのはちょっとイラッとするがな!
俺は少しイラッとした口調で口を開く
「で、話ってなんですか?」
「まぁそう焦るなよ。 ショウ君は何を飲むのお酒かな?」
「じゃあ軽く。」
「…ショウ私も飲みたい」
「私も少しだけ貰おうかしら」
「エメもエメも!」
「私は水にしておきます。」
「フララとイレスティは良いけど二人はなしな。 ここで前回みたいになられても困るから」
「…残念。 じゃあ果実水でいい」
「ブーブーあの時はたまたまだもん! ブーブー! じゃあエメも果実水でいい!」
二人とも若干おこだ。 だがしかし飲ませるわけにはいかん! あんなエロ可愛い姿を他の男になど見せたくはないという俺の独占欲だがな!
「それじゃあみんなの冒険者デビューを祝してかんぱーい」
「「「「「………」」」」」
こんなに盛り上がらない乾杯があるだろうか?
「ひ、ひどいな…」
レオナルドが落ち込んだように肩を落とした
「それでアラトラスの何を知ってるんですか?」
俺達はこれを聞きにきたのであってこいつと親睦を深める為に来たわけじゃない。
「…わかったよ。」
さっきまでの雰囲気はどこへやら、突然真面目な顔になって話始める
「僕はアラトラスの情報を持っているんだ。 ショウ君達は探してるんだろ?」
「まぁそうですね、と行っても旅の最優先事項ではないですが。」
「そうか、それは急ぐ旅なのかい?」
「いえ特に急いでるわけではないです。 適当に観光もしたいですしね」
「そうか…なら頼みがある。 僕と一緒に薬の素材を集めてくれないか?」
レオナルドの目はとても真剣だった
「薬ですか… まずは理由を聞かせてもらえませんか?
「勿論だ。 僕の妹が三年前から病気になっていてね、それを治すのに特殊な薬がいるんだが、素材がはっきりいって入手しずらい。 市場には出回ってないから自分で取りにいかないといけないんだ」
「何が必要なんですか?」
「すまないがそれは言えない。 秘伝の薬でね、情報を完全に公開するわけにはいかないんだ。 それで俺の妹をその薬以外で治療不可能のしたのがアラトラスの連中って訳だ。」
「そういう繋がりだったんですね、でも集めるとなると秘伝の内容が俺に知られると思いますけど…」
といってもまだ完全に信用したわけではない
「大丈夫だよ、7割は集まってて残りの3割の手伝いをお願いしたいだけだから。 それと君たちはアラトラスを探ってどうするつもりなんだい?」
レオナルドの目が鋭くなり、真剣な眼差しで俺を射るように見つめて来た。
「見つけ次第潰しますよ。 俺達もちょっと因縁がありまして。」
レオナルドは下を向いて少し目を閉じ口を開いた。
「そうか、俺の要望は薬の素材集めの協力。 集まった後にアラトラスの情報を渡すというのでどうだ?」
「それはどの程度の情報なんですか? それに本当に教えてもらえるかどうか信憑性に欠けますね」
「もしかすればそれをヒントに尻尾を掴めるかもしれない情報かな。 実際誰も尻尾を掴めてすらない組織だからね、結構有益だと思うけど? 後仕事が完了したら絶対に教える。 勿論魔術契約をしてもいい。」
「ルー魔術契約って?」
「簡単に言うと約束を魔術を使ってするという事。 商人達も良く使う。」
「例えば約束を破れば死ぬなんて契約をすれば、破ったらその瞬間に死ぬわ」
フララが補足を入れる
絶対にリスクが執行される契約書って事か
「それでどんなリスクで契約するつもりですか?」
「僕の命を代償にして構わないよ。 その変わり絶対にアラトラスを潰してくれ。 俺も行きたいけど治したらしばらくは側にいてあげたいからね。」
とても真剣な眼差しでレオナルドが嘘をついているようには思えなかった。 ここで俺のアイスの当たりが三回に一回は当たる直感がそう告げる。
「じゃあ魔術契約をするのなら協力しましょう」
「すまない助かるよ、道中狩った魔物とかは全部持って行っていいから。 俺が欲しいのは薬の素材だけだからね。」
「で、その魔術契約っていうのはどうやってやればいいんですか?」
「僕が魔術契約書を持ってるから、書いてある事を確認してサインしてくれればいいよ、最悪素材集めが失敗しても 君達には何もペナルティはないから 安心して。」
カバンから一枚の羊皮紙が出て来た。 この世界は普通に紙もあるのだが重要な事などを記載する場合は羊皮紙を用いる事が多いらしい
「ルー確認してもらっていい?」
俺は全く読めないのだ… 恥ずかしい… そのうち勉強しようかな?
「…うん、彼の言ってる通りの内容が書かれてる。 サインして私達が途中で投げ出しても特に何もない」
「そういうのは辞めて欲しいんだけどね」
レオナルドが苦笑いしていた
「じゃあ俺の名前でサインしといて」
「わかった。」
ルーがサインし終わるとふわっと宙に浮き契約書が消えた。 おぉ!それっぽい!
「これで契約完了だな、親友よこれからよろしく!」
は?
「あの友達の契約をした覚えはないですけど?」
友達って契約制でしたっけ? 俺もいないんでわかりませんけどね!
「俺の手伝いをしてくれるんだ、それはもう親友といっていいでしょ?」
その理論が全くわからん… 友情の押し売りとかマジうぜぇー イケメンの友達とか俺が劣等感を強く感じるだけなんですが?!
「大体全部集めるのに一ヵ月位はかかると思うから、準備しといてね。 この町にはしばらく帰れないと思うから」
マジ?まだ着いたばっかりなんだが…
「一週間後位に出発でいいかな?」
ルー達の顔を見る。
「私はショウに着いていくだけ。 何でもいい。」
「貴方がリーダーなんだから好きに決めなさい。」
「旅立ち♪ 楽しみ♪」
「色々買い込まないといけませんねぇ… 野営のセットに…フライパンなんかも…」
俺が自由に決めて良い様だ。 文句ない位いい嫁(仮)×2+ガチ嫁+メイドだわ。
「じゃあ一週間後にしましょう」
「了解、じゃあ馬車なんかは用意しておくよ」
走った方が早いんだが… まぁ旅っぽくていいか折角だし
「お願いします、それじゃあ行きますね。また」
俺達が席を立つとフララが一人口を開いた
「警戒するのはわかるけど、あなたの事を言った所で私の婚約者は気にしないと思うわ。」
フララがそういうとレオナルドは驚いた顔で黙ってしまった。
「私の様なアンデッドを婚約者にする男よ?」
フララは横にいる俺を愛しそうに見て笑った
「ア、アンデッド?!貴方のような綺麗な人が?!」
先程のよりも驚き大声を出していたが店の騒音がその言葉をかき消した
「この人は変わってるのよ、それじゃあ私達は行くわ。 では一週間後に。」
「フララなんの話だ?」
「さぁ、わかる時が来るかもしれないし、こないかもしれないわね?」
全然わからん… フララの意味深な言葉が気なるが、俺達一行は店をでた。
そして俺はある約束を果たさねばと思っていた。
「ルー前に約束したデートの事なんだけど… 一週間あるしどっかでしない?」
「…うん。」
言葉は短いが表情やしぐさから察するにとても嬉しい様だ。
「あらそれじゃあみんなしてもらわないといけないわね? 婚約者様?」
フララがすかさず割って入ってくる
「エメもお兄ちゃんの妻だからデートする!」
いつも通り元気いっぱいに挙手した。 挙手制じゃないんだけどな…
「それでは私は色々と準備がありますので、みなさま一日ずつ楽しんできてはいかがですか?」
イレスティはデートしてくれないみたいだ… ちょっと寂しい。
フララが俺の耳に顔を近づけて来た
「貴方何してるの? あの子も誘いなさい」
ヒソヒソ声で俺を嗾ける
「いやでも興味なさそうだし…」
「あんたばかぁ?」
エメそれは色んな意味で違うぞ、俺の記憶から変なもん引っ張ってくんな
「…ショウはこういう時に決める男にならないといけない。」
敷居高いっすよルーさん… 俺が決めれるのは女子にスルーされるハットトリックだけっすよ… 日直の件で話しかけたんだけどなぁ…
こういう時にさらっと誘えるのってスクールカースト中流以上か、可愛い幼馴染と毎日イチャコラ登校しながら他の女の子にもモテるやつか、サッカー部員か、ブラコン拗らせた妹を持つ難聴鈍感ラノベ主人公みたいなやつしか無理だろ… 俺の場合サッカー部に入って女子に声かけたとしても、うまい事転がされるだけだけどな!! どっちがサッカー部かわかりゃしねぇ!!
「精霊王なのに情けないないよお兄ちゃん!」
お兄ちゃんは(仮)だから! まだ覚醒してないから!
「こういう時は興味ない振りするものなのよ、本当は興味深々なのに、誘って欲しいのに。 それぐらい察しなさい」
あーあれか、週末みんなでどこ遊びに行く?みたいな楽しそうに話をしている時、すぐ近くで滅茶苦茶興味あるのに興味ない振りしてジュースの成分とかカロリーとか説明無駄に読み入るあの現象か… おかげで俺大体のジュースの成分とカロリー知ってるんだよなぁ… 彼、彼女たちの言うみんなに俺が含まれているんじゃないか、そんな淡い期待を抱いきながら待ってるんだけどちょうどチャイム鳴るんだよなぁ…
「わ、わかったよ…」
小さく返事をしてイレスティの所へ向かった
「ね、ねぇイレスティ?」
「はい何でしょうかショウ様?」
イレスティが頬に人差し指を立てて首を軽く傾げる。 こういう何気ないのがぐっとくるんだよなぁ…
「あ、あのさ、色々準備が終わってからでもいいからデートしてくれない?」
よし言えた!
「…嫌です」
ぐはぁ! 明確な拒否にボディーブローを食らったようだ…
「そ、そっか…」
わかっちゃいたがちょっとショックだ…
「デ、デートじゃなくて…買い出しという事でしたら…お願いします。」
お? おお? 逆転来た?!
「何でデートはダメなの?」
イレスティは顔を赤くして下を向き、前に組んだ手で俺が考案したメイド服のスカートをきゅっと握った。
「メイドですから…」
そういう使い方じゃねーーーーーーーーーーーーーー!!
でも事実上はデートだよね?
「わかったよ、じゃあよろしくね。」
「まとまったようね、それじゃあ順番はルーメリア、私、エメ、イレスティの順番でいいかしら?」
「…依存なし」
「おけおけー!エメもおめかしするよ!」
「お手柔らかにお願いします。」
そんなこんなでレオナルドとの約束の時までは家族サービスみたいな事をして過ごす事になったのだが…
◇ ◇ ◇ ◇
って不安だよ!! 寝れねぇよ!! イレスティ以外の三人娘にたんまりキスをねだられた後寝ようとしたのだがデートの事を考えるとドキドキして寝れなかった…
「ちょっと体動かそうかな…」
四人を起こさないようにそっとベッドを出る。
すやすやと寝る彼女達を見ているだけで幸せが込み上げて来た。
「何時間でも見れらるなぁ…」
「んーお兄ちゃんどっかいくの?」
エメが眠そうに目をこすって起きて来た、寝間着のキャミソールの紐が片方落ちている
「ごめん起こした? ちょっと寝れないから体動かそうかなって思って」
「それならエメも行く。」
「わかった、じゃあ先取りデートと行こうか」
「うん!」
エメには不思議とあまり緊張しない。 大人バージョンではそうはいかないだろうが… そして俺はある一つの事を思いついてしまっていた…
「なぁ、なぁエメ…お兄ちゃんの記憶あるんだよね?」
「あるよー」
「じゃあ制服着てくれない?」
「制服? あのお兄ちゃんが話しかけても頭下げてすぐどっか行っちゃう子達の服?」
やめろよ! えぐらないでよ!
「うん」
「わかった!」
そう元気よく手を上げると高校の時のブレザー姿になった
「はぁやっぱり予想通りだな… エメみたいな可愛い子に制服はベストマッチだね」
「お兄ちゃん顔がまずい事になってるよ? 公然わいせつフェイスだね」
無駄に現代的なのが困る
「じゃあ行こうか!」
自然と手をつなぐ
「お兄ちゃんのやってみたい妄想の中にこの服着た女の子とデートしたいっていうのあったよね? 手頃な女の子で叶えようとするそのゲスさ、嫌いじゃないよチュッ」
最後のチュッっで全て帳消しになると思うなよ?! 俺は今猛烈に…あっ二回目は… うんもういいよ…
「叶えてくれてありがとう、門締まってるから空から出よう!」
そういって窓から【フライ】を使い手をつなぎながら夜空のデートをすることにした。 エメも精霊なので普通に飛べる
「どこ行くの?」
「折角エメがいるし、俺の中に居る時に何が出来るか知っておきたいな」
「じゃあ街の外のあのあたりならいいんじゃない?」
指さしたのは広い草原だった
「じゃあそこにしよう!」
そうして二人で草原に舞い降りた。
「じゃあエメ中に入って」
うん!と元気よく返事をすると俺の中に吸い込まれるように入っていった、これ見慣れないなぁ…
『エメってどんなことが出来るの?』
『樹に関することなら色々出来るけど、お兄ちゃんの魔力と混ざると何がどうなるのかわからないかな』
じゃあ試しに…魔力とエメの力を混ぜてエメが使っていたように樹で縛る魔法と、鋭利な樹で刺す魔法を生み出した
『これはエメも使ってたね』
『うん!もっと大規模にも出来ると思うよ』
大規模にか…こんな感じかな? 魔力と精霊の力を大量に混ぜて大量の樹をイメージしたすると
ゴゴゴゴ、ドドドド爆音とともに辺り一帯に一瞬で森が生まれた
………マジ? 流石にこれは… しかも俺がイメージしたのが常闇の森だから物凄い樹だな…
『エメどうしよう…』
『ん? 消そうと思ったらすぐ消えるよ?』
何そのご都合魔法最高じゃん!
ん?魔物が二体入って来た。 この森の中にいるすべての存在を自然と感知できる。 自分の領域って感じだな。
森で戦ってきたから正直これはありがたい、俺が最も得意とするフィールドが森なのだ。
消えるように念じると広大だった森が消えた。 精霊の力まじ半端ない。
『他にも植物の種とかだったら一瞬で成長させれると思うよ、後お兄ちゃんにわかりやすく言うと状態異常系が得意かな?毒の植物から毒を散布させたり、幻惑を見せたり。』
結構とんでもないな樹魔法、他の魔法との複合魔法も作れそうだし今後の課題だな。
『よしありがとうエメ、出て来ていいよ』
「ただいま!」
そういって抱き着いてくる。 庇護欲が非常に掻き立てられる。
「おかえり」
あまりの可愛さに愛でたくなってしまい頭を撫でていると思わず力を流してしまう
「あ」
「だんなさまぁ~」
光りに包まれて出て来たのは立派なお山を二つもつ25歳辺りの妖艶な美女だった。 しかも制服のまま… マニア向けだなこれは… うん実にいい…
「わ、どうしたの?」
「旦那様がいけないのです、エメを子供扱いして… 旦那様…あぁ旦那様の匂い…ふがふが」
今俺は抱き着かれた勢いで押し倒されている。 あー体に当たる柔らかいメロンの感触…【感覚強化】
俺は存分に堪能するために感覚を高めた………ふぅ…
「エメは旦那様を愛しています… 旦那様は違うのですか? わたくしを妹の様にしか思えませんか?」
いやこんなエロイ体の妹なんていねぇよ! 目に涙が溜まり今にも泣きそうだ…
「俺も…その…好きだよ…」
そりゃこんなに純粋に好意を向けられたら俺も…ね?
「はぁ旦那様エメは嬉しいです…今は…今だけはエメだけの旦那様でいてください…」
エメが覆いかぶさったまま激しいキス、それは大人のキスだった…
今日は月明かりもほとんどなく表情は見えないが、唇から伝わる感情には光は必要ない。
一度唇を離し俺に馬乗りになり、人差し指で俺の胸をなぞっていた。
「エメは三番目なので今は我慢します。でも…少しだけエメを感じて下さい…」
愛おしさが爆発し、力いっぱい抱きしめて唇で愛を伝える。
「エメ、お前は俺の最初の奥さんだからね。今日の事はみんなには内緒だよ?」
「はい!旦那様!」
そう言って街の外の草原で男と女は何度も唇を重ねる。
秘密の共有で二人の背徳感に拍車がかかり、罪悪感を拭うように唇を絡める行為は更に激しさを増していった。
俺とルーとエメはCランクから。
イレスティはEランクだがゆっくり上がっていけば良い。 それに冒険者の頂点を目指すわけでもないし緩めに行こうと思う。
ステータスカードの更新を終えて、レオナルドの待つ酒場へと向かった。
テーブルは木で出来ており、イスは樽。 そこらかしこでいかにも冒険者らしい人々が大声で話ながら酒を飲んでいるので店内は非常に賑やかだ。
「お疲れ様、こことってあるからここに座って。 何か飲むかい?」
相変わらずのイケメンである。 ただ俺は無視して女性陣にだけ話してるのはちょっとイラッとするがな!
俺は少しイラッとした口調で口を開く
「で、話ってなんですか?」
「まぁそう焦るなよ。 ショウ君は何を飲むのお酒かな?」
「じゃあ軽く。」
「…ショウ私も飲みたい」
「私も少しだけ貰おうかしら」
「エメもエメも!」
「私は水にしておきます。」
「フララとイレスティは良いけど二人はなしな。 ここで前回みたいになられても困るから」
「…残念。 じゃあ果実水でいい」
「ブーブーあの時はたまたまだもん! ブーブー! じゃあエメも果実水でいい!」
二人とも若干おこだ。 だがしかし飲ませるわけにはいかん! あんなエロ可愛い姿を他の男になど見せたくはないという俺の独占欲だがな!
「それじゃあみんなの冒険者デビューを祝してかんぱーい」
「「「「「………」」」」」
こんなに盛り上がらない乾杯があるだろうか?
「ひ、ひどいな…」
レオナルドが落ち込んだように肩を落とした
「それでアラトラスの何を知ってるんですか?」
俺達はこれを聞きにきたのであってこいつと親睦を深める為に来たわけじゃない。
「…わかったよ。」
さっきまでの雰囲気はどこへやら、突然真面目な顔になって話始める
「僕はアラトラスの情報を持っているんだ。 ショウ君達は探してるんだろ?」
「まぁそうですね、と行っても旅の最優先事項ではないですが。」
「そうか、それは急ぐ旅なのかい?」
「いえ特に急いでるわけではないです。 適当に観光もしたいですしね」
「そうか…なら頼みがある。 僕と一緒に薬の素材を集めてくれないか?」
レオナルドの目はとても真剣だった
「薬ですか… まずは理由を聞かせてもらえませんか?
「勿論だ。 僕の妹が三年前から病気になっていてね、それを治すのに特殊な薬がいるんだが、素材がはっきりいって入手しずらい。 市場には出回ってないから自分で取りにいかないといけないんだ」
「何が必要なんですか?」
「すまないがそれは言えない。 秘伝の薬でね、情報を完全に公開するわけにはいかないんだ。 それで俺の妹をその薬以外で治療不可能のしたのがアラトラスの連中って訳だ。」
「そういう繋がりだったんですね、でも集めるとなると秘伝の内容が俺に知られると思いますけど…」
といってもまだ完全に信用したわけではない
「大丈夫だよ、7割は集まってて残りの3割の手伝いをお願いしたいだけだから。 それと君たちはアラトラスを探ってどうするつもりなんだい?」
レオナルドの目が鋭くなり、真剣な眼差しで俺を射るように見つめて来た。
「見つけ次第潰しますよ。 俺達もちょっと因縁がありまして。」
レオナルドは下を向いて少し目を閉じ口を開いた。
「そうか、俺の要望は薬の素材集めの協力。 集まった後にアラトラスの情報を渡すというのでどうだ?」
「それはどの程度の情報なんですか? それに本当に教えてもらえるかどうか信憑性に欠けますね」
「もしかすればそれをヒントに尻尾を掴めるかもしれない情報かな。 実際誰も尻尾を掴めてすらない組織だからね、結構有益だと思うけど? 後仕事が完了したら絶対に教える。 勿論魔術契約をしてもいい。」
「ルー魔術契約って?」
「簡単に言うと約束を魔術を使ってするという事。 商人達も良く使う。」
「例えば約束を破れば死ぬなんて契約をすれば、破ったらその瞬間に死ぬわ」
フララが補足を入れる
絶対にリスクが執行される契約書って事か
「それでどんなリスクで契約するつもりですか?」
「僕の命を代償にして構わないよ。 その変わり絶対にアラトラスを潰してくれ。 俺も行きたいけど治したらしばらくは側にいてあげたいからね。」
とても真剣な眼差しでレオナルドが嘘をついているようには思えなかった。 ここで俺のアイスの当たりが三回に一回は当たる直感がそう告げる。
「じゃあ魔術契約をするのなら協力しましょう」
「すまない助かるよ、道中狩った魔物とかは全部持って行っていいから。 俺が欲しいのは薬の素材だけだからね。」
「で、その魔術契約っていうのはどうやってやればいいんですか?」
「僕が魔術契約書を持ってるから、書いてある事を確認してサインしてくれればいいよ、最悪素材集めが失敗しても 君達には何もペナルティはないから 安心して。」
カバンから一枚の羊皮紙が出て来た。 この世界は普通に紙もあるのだが重要な事などを記載する場合は羊皮紙を用いる事が多いらしい
「ルー確認してもらっていい?」
俺は全く読めないのだ… 恥ずかしい… そのうち勉強しようかな?
「…うん、彼の言ってる通りの内容が書かれてる。 サインして私達が途中で投げ出しても特に何もない」
「そういうのは辞めて欲しいんだけどね」
レオナルドが苦笑いしていた
「じゃあ俺の名前でサインしといて」
「わかった。」
ルーがサインし終わるとふわっと宙に浮き契約書が消えた。 おぉ!それっぽい!
「これで契約完了だな、親友よこれからよろしく!」
は?
「あの友達の契約をした覚えはないですけど?」
友達って契約制でしたっけ? 俺もいないんでわかりませんけどね!
「俺の手伝いをしてくれるんだ、それはもう親友といっていいでしょ?」
その理論が全くわからん… 友情の押し売りとかマジうぜぇー イケメンの友達とか俺が劣等感を強く感じるだけなんですが?!
「大体全部集めるのに一ヵ月位はかかると思うから、準備しといてね。 この町にはしばらく帰れないと思うから」
マジ?まだ着いたばっかりなんだが…
「一週間後位に出発でいいかな?」
ルー達の顔を見る。
「私はショウに着いていくだけ。 何でもいい。」
「貴方がリーダーなんだから好きに決めなさい。」
「旅立ち♪ 楽しみ♪」
「色々買い込まないといけませんねぇ… 野営のセットに…フライパンなんかも…」
俺が自由に決めて良い様だ。 文句ない位いい嫁(仮)×2+ガチ嫁+メイドだわ。
「じゃあ一週間後にしましょう」
「了解、じゃあ馬車なんかは用意しておくよ」
走った方が早いんだが… まぁ旅っぽくていいか折角だし
「お願いします、それじゃあ行きますね。また」
俺達が席を立つとフララが一人口を開いた
「警戒するのはわかるけど、あなたの事を言った所で私の婚約者は気にしないと思うわ。」
フララがそういうとレオナルドは驚いた顔で黙ってしまった。
「私の様なアンデッドを婚約者にする男よ?」
フララは横にいる俺を愛しそうに見て笑った
「ア、アンデッド?!貴方のような綺麗な人が?!」
先程のよりも驚き大声を出していたが店の騒音がその言葉をかき消した
「この人は変わってるのよ、それじゃあ私達は行くわ。 では一週間後に。」
「フララなんの話だ?」
「さぁ、わかる時が来るかもしれないし、こないかもしれないわね?」
全然わからん… フララの意味深な言葉が気なるが、俺達一行は店をでた。
そして俺はある約束を果たさねばと思っていた。
「ルー前に約束したデートの事なんだけど… 一週間あるしどっかでしない?」
「…うん。」
言葉は短いが表情やしぐさから察するにとても嬉しい様だ。
「あらそれじゃあみんなしてもらわないといけないわね? 婚約者様?」
フララがすかさず割って入ってくる
「エメもお兄ちゃんの妻だからデートする!」
いつも通り元気いっぱいに挙手した。 挙手制じゃないんだけどな…
「それでは私は色々と準備がありますので、みなさま一日ずつ楽しんできてはいかがですか?」
イレスティはデートしてくれないみたいだ… ちょっと寂しい。
フララが俺の耳に顔を近づけて来た
「貴方何してるの? あの子も誘いなさい」
ヒソヒソ声で俺を嗾ける
「いやでも興味なさそうだし…」
「あんたばかぁ?」
エメそれは色んな意味で違うぞ、俺の記憶から変なもん引っ張ってくんな
「…ショウはこういう時に決める男にならないといけない。」
敷居高いっすよルーさん… 俺が決めれるのは女子にスルーされるハットトリックだけっすよ… 日直の件で話しかけたんだけどなぁ…
こういう時にさらっと誘えるのってスクールカースト中流以上か、可愛い幼馴染と毎日イチャコラ登校しながら他の女の子にもモテるやつか、サッカー部員か、ブラコン拗らせた妹を持つ難聴鈍感ラノベ主人公みたいなやつしか無理だろ… 俺の場合サッカー部に入って女子に声かけたとしても、うまい事転がされるだけだけどな!! どっちがサッカー部かわかりゃしねぇ!!
「精霊王なのに情けないないよお兄ちゃん!」
お兄ちゃんは(仮)だから! まだ覚醒してないから!
「こういう時は興味ない振りするものなのよ、本当は興味深々なのに、誘って欲しいのに。 それぐらい察しなさい」
あーあれか、週末みんなでどこ遊びに行く?みたいな楽しそうに話をしている時、すぐ近くで滅茶苦茶興味あるのに興味ない振りしてジュースの成分とかカロリーとか説明無駄に読み入るあの現象か… おかげで俺大体のジュースの成分とカロリー知ってるんだよなぁ… 彼、彼女たちの言うみんなに俺が含まれているんじゃないか、そんな淡い期待を抱いきながら待ってるんだけどちょうどチャイム鳴るんだよなぁ…
「わ、わかったよ…」
小さく返事をしてイレスティの所へ向かった
「ね、ねぇイレスティ?」
「はい何でしょうかショウ様?」
イレスティが頬に人差し指を立てて首を軽く傾げる。 こういう何気ないのがぐっとくるんだよなぁ…
「あ、あのさ、色々準備が終わってからでもいいからデートしてくれない?」
よし言えた!
「…嫌です」
ぐはぁ! 明確な拒否にボディーブローを食らったようだ…
「そ、そっか…」
わかっちゃいたがちょっとショックだ…
「デ、デートじゃなくて…買い出しという事でしたら…お願いします。」
お? おお? 逆転来た?!
「何でデートはダメなの?」
イレスティは顔を赤くして下を向き、前に組んだ手で俺が考案したメイド服のスカートをきゅっと握った。
「メイドですから…」
そういう使い方じゃねーーーーーーーーーーーーーー!!
でも事実上はデートだよね?
「わかったよ、じゃあよろしくね。」
「まとまったようね、それじゃあ順番はルーメリア、私、エメ、イレスティの順番でいいかしら?」
「…依存なし」
「おけおけー!エメもおめかしするよ!」
「お手柔らかにお願いします。」
そんなこんなでレオナルドとの約束の時までは家族サービスみたいな事をして過ごす事になったのだが…
◇ ◇ ◇ ◇
って不安だよ!! 寝れねぇよ!! イレスティ以外の三人娘にたんまりキスをねだられた後寝ようとしたのだがデートの事を考えるとドキドキして寝れなかった…
「ちょっと体動かそうかな…」
四人を起こさないようにそっとベッドを出る。
すやすやと寝る彼女達を見ているだけで幸せが込み上げて来た。
「何時間でも見れらるなぁ…」
「んーお兄ちゃんどっかいくの?」
エメが眠そうに目をこすって起きて来た、寝間着のキャミソールの紐が片方落ちている
「ごめん起こした? ちょっと寝れないから体動かそうかなって思って」
「それならエメも行く。」
「わかった、じゃあ先取りデートと行こうか」
「うん!」
エメには不思議とあまり緊張しない。 大人バージョンではそうはいかないだろうが… そして俺はある一つの事を思いついてしまっていた…
「なぁ、なぁエメ…お兄ちゃんの記憶あるんだよね?」
「あるよー」
「じゃあ制服着てくれない?」
「制服? あのお兄ちゃんが話しかけても頭下げてすぐどっか行っちゃう子達の服?」
やめろよ! えぐらないでよ!
「うん」
「わかった!」
そう元気よく手を上げると高校の時のブレザー姿になった
「はぁやっぱり予想通りだな… エメみたいな可愛い子に制服はベストマッチだね」
「お兄ちゃん顔がまずい事になってるよ? 公然わいせつフェイスだね」
無駄に現代的なのが困る
「じゃあ行こうか!」
自然と手をつなぐ
「お兄ちゃんのやってみたい妄想の中にこの服着た女の子とデートしたいっていうのあったよね? 手頃な女の子で叶えようとするそのゲスさ、嫌いじゃないよチュッ」
最後のチュッっで全て帳消しになると思うなよ?! 俺は今猛烈に…あっ二回目は… うんもういいよ…
「叶えてくれてありがとう、門締まってるから空から出よう!」
そういって窓から【フライ】を使い手をつなぎながら夜空のデートをすることにした。 エメも精霊なので普通に飛べる
「どこ行くの?」
「折角エメがいるし、俺の中に居る時に何が出来るか知っておきたいな」
「じゃあ街の外のあのあたりならいいんじゃない?」
指さしたのは広い草原だった
「じゃあそこにしよう!」
そうして二人で草原に舞い降りた。
「じゃあエメ中に入って」
うん!と元気よく返事をすると俺の中に吸い込まれるように入っていった、これ見慣れないなぁ…
『エメってどんなことが出来るの?』
『樹に関することなら色々出来るけど、お兄ちゃんの魔力と混ざると何がどうなるのかわからないかな』
じゃあ試しに…魔力とエメの力を混ぜてエメが使っていたように樹で縛る魔法と、鋭利な樹で刺す魔法を生み出した
『これはエメも使ってたね』
『うん!もっと大規模にも出来ると思うよ』
大規模にか…こんな感じかな? 魔力と精霊の力を大量に混ぜて大量の樹をイメージしたすると
ゴゴゴゴ、ドドドド爆音とともに辺り一帯に一瞬で森が生まれた
………マジ? 流石にこれは… しかも俺がイメージしたのが常闇の森だから物凄い樹だな…
『エメどうしよう…』
『ん? 消そうと思ったらすぐ消えるよ?』
何そのご都合魔法最高じゃん!
ん?魔物が二体入って来た。 この森の中にいるすべての存在を自然と感知できる。 自分の領域って感じだな。
森で戦ってきたから正直これはありがたい、俺が最も得意とするフィールドが森なのだ。
消えるように念じると広大だった森が消えた。 精霊の力まじ半端ない。
『他にも植物の種とかだったら一瞬で成長させれると思うよ、後お兄ちゃんにわかりやすく言うと状態異常系が得意かな?毒の植物から毒を散布させたり、幻惑を見せたり。』
結構とんでもないな樹魔法、他の魔法との複合魔法も作れそうだし今後の課題だな。
『よしありがとうエメ、出て来ていいよ』
「ただいま!」
そういって抱き着いてくる。 庇護欲が非常に掻き立てられる。
「おかえり」
あまりの可愛さに愛でたくなってしまい頭を撫でていると思わず力を流してしまう
「あ」
「だんなさまぁ~」
光りに包まれて出て来たのは立派なお山を二つもつ25歳辺りの妖艶な美女だった。 しかも制服のまま… マニア向けだなこれは… うん実にいい…
「わ、どうしたの?」
「旦那様がいけないのです、エメを子供扱いして… 旦那様…あぁ旦那様の匂い…ふがふが」
今俺は抱き着かれた勢いで押し倒されている。 あー体に当たる柔らかいメロンの感触…【感覚強化】
俺は存分に堪能するために感覚を高めた………ふぅ…
「エメは旦那様を愛しています… 旦那様は違うのですか? わたくしを妹の様にしか思えませんか?」
いやこんなエロイ体の妹なんていねぇよ! 目に涙が溜まり今にも泣きそうだ…
「俺も…その…好きだよ…」
そりゃこんなに純粋に好意を向けられたら俺も…ね?
「はぁ旦那様エメは嬉しいです…今は…今だけはエメだけの旦那様でいてください…」
エメが覆いかぶさったまま激しいキス、それは大人のキスだった…
今日は月明かりもほとんどなく表情は見えないが、唇から伝わる感情には光は必要ない。
一度唇を離し俺に馬乗りになり、人差し指で俺の胸をなぞっていた。
「エメは三番目なので今は我慢します。でも…少しだけエメを感じて下さい…」
愛おしさが爆発し、力いっぱい抱きしめて唇で愛を伝える。
「エメ、お前は俺の最初の奥さんだからね。今日の事はみんなには内緒だよ?」
「はい!旦那様!」
そう言って街の外の草原で男と女は何度も唇を重ねる。
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本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
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