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第三十三話 初めての眷属召喚
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「レオナルドそっち行ったぞ!」
「了解! ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ダイヤモンドブレッド!」
ダイヤモンドの弾がジャイアント蝙蝠を打ち抜き、息絶えた。
相変わらず魔術言語は理解できん。
「ダイヤモンドの弾とは凄いな! なんでレオナルド位の強さでAランクの冒険者なのか疑問だったけど、あの時は術使わなかったもんな」
「ひどいなぁ… これは結晶魔術っていうんだよ。 魔素を結晶化させる魔術なんだけど、これは僕達の種族が使う固有の魔術だから人前で使う事ができないんだ」
やたら弱かったのはそういう理由だったんだな… 冒険者のレベルの低さにがっかりしたけど早とちりだったらしい。 ダイアモンドの防具とか武器作られて戦われたら結構しんどそうだ
「使ったらすぐにばれるもんな。」
「そうなんだよね、結構便利な魔術で屈折率を変化させて姿を隠したり、剣を作れたりもするよ。 今僕の種族の集落はその結晶魔術と結界魔術の複合魔術で集落全体を隠して暮らしてるんだ」
「肩身が狭いんだな。」
「仕方ないよ、欲に目がくらんだ奴らに殺されるからね」
レオナルドの瞳はどこか怒りを感じさせた。
「今度ショウ君達を僕達の集落へ招待するね!」
満面のイケメンスマイルである
「いやそれはありがたいけど、いくら何でもお前信用しすぎじゃないか?」
「だってショウ君は僕の親友でしょ?」
「はぁ…お前はあれか? ちょっと優しくされたら自分の事好きだと思って告白しちゃうタイプか?」
「そんなん事するわけないじゃないか! 逆に優しくしたらやたらと後を付いてくるようになったりした事ならあったけどね」
何故だろう。中学二年生の時に封印された左腕がうずく。
「人ってのは裏切るもんだ、だからあんまり信用するなよ」
「それは君の事を慕ってる彼女達もそうなのかい?」
「…それは…」
「ほら、信用できる人もいるじゃないか」
してやったり顔に腹が立つ
やり取りを見たいた女性陣がヒソヒソ話してるのが聞こえる
「…どうやらショウに男の友達が出来たらしい。」
「てっきり女性以外とは話すのすら嫌だと思ってる女好きだと思ってたけど、案外まともなのかしら?」
「お兄ちゃん!やったね!ボッチ卒業だね!」
「まるで初めて友達が出来た子供の母親になった気分です。 大事にするんですよ」
「君たち俺を一体なんだと思ってるのかな?」
「…人間恐怖症。」「女好きの癖に、興味ない振りして守りに入ってるヘタレ」「孤高気取りのボッチ」「誘ってほしいのに言い出せなくて周りをうろうろする迷惑な人」
もう殺せよぉ! それ以上俺をいたぶって何がしたいの?! 全部適格だよ、正解だよ、まさに俺の事だよ!
「き、君たち俺の事好きなんだよね?!」
「…愛してる。」
「愛してるわ」
「愛してるよー」
「愛しかけてます」
「嘘つけ!」
「ははは今日も愉快だね! 素材も三つ揃ったし戻ろうか! 一人じゃきつかったから助かったよ」
レオナルドが俺達のやり取りを見て楽しそうに笑っていた。
今日で素材集めを始めて七日目になり三つの素材がすべて集まっていた
「でも後の残りが問題なんだよ。 ハッキリ言ってショウ君達でも手に入れれるかわからない。 もし無理だと思ったらすぐに逃げるよ」
「そんなにやばいやつなの?」
「相当ヤバイよ。 この近辺だと知らない人はいないと思う。」
「それで残りは何が必要なの?」
「常闇の森のグールエンペラーの血液、トライデントスネークの毒、フレイムグリフォンの羽、雷狼の爪、月夜見の樹の樹液だよ」
「「「「「………」」」」」
「どれもSS級の魔物でその素材もSS級だよ。 常闇の森自体が魔境みたいな所だからね。 アンデットの街カルターノを通ってリールモルトへ入る入国ルート以外はかなり危険な場所だよ。」
下を向いて絶望的に語るレオナルドの前に立つ俺を、ルー達がどかどか肘で小突いてくる。
わかってる! わかってるから!!
「な、なぁレオナルド…」
「どうしたんだい?」
「それ全部なんとかなるかもしれない。」
「な、なんだって?!」
「どうやって?! 何か特殊な入手ルートがあるのかい?! 金ならどうにかして払うから教えてくれ、頼む!」
「特殊と言えばかなり特殊なんだが…」
百聞は一見に如かずか。
「ちょっと待っててね」
「なぁフララ召喚する時ってどうしたらいいんだ?」
フララに耳打ちする
「呼び出したい者の事を考えて【眷属召喚】と唱えればいいわ」
「あいつら今忙しくないかな?」
「貴方が主なんだから自由に呼べばいいじゃない。 気になるなら念話で聞いてみたら?」
「え? 念話?」
『これよ、称号の説明に連携がとりやすくなる。 そんなような事書いてなったかしら?』
『おぉ! エメが中に居る時みたいな感じだな! 書いてあったけどこういう事だったのか!』
『これでいつでも私とおしゃべり出来るわね』
フララがこちらに向かってからかうように笑う。 可愛いがいつもやられっぱなしだと思うなよ?
『そうだね。 フララ愛してるよ、今すぐ抱きしめたい』
フララの顔が一気に赤くなる。 不意打ちにはどうやら弱いらしい
『な、なによ急に。 ふざけてないで早くしてあげなさい。』
と言いつつ日傘をクルクルするのを止めれない所をみると嬉しいようだ。 そういう所好きよ
『ルチル、聞こえる?』
『ん? 主様かえ? どうしたのじゃ?』
『今暇?』
『なんじゃデートのお誘いかの?』
『確かにルチルのモフモフは恋しいけど、それはまた今度。』
『では戦かえ?』
『そうでもないんだよね、後少ししたら召喚していい?』
『主様の好きな時に呼んでたも』
『了解。 じゃまた後で』
ルチルから次はベリルへ念話を送る
『ベリル聞こえる?』
『おぉ! 主か、どうした?』
『ちょっと呼び出したいんだけどいい?』
『好きな時に遠慮なく呼ぶといい。』
『ありがとう、じゃあまた後で』
最後はイオレースだ
『イオ、聞こえてる?』
『主殿か、どうかしたのか?』
『したのかい』
『したのかな?』
『ちょっと呼び出してお願いがあるんだけど、いいかな?』
『何なりと呼んで下され。』
『下さい』
『くれよ』
『よし、じゃあまた後でね』
全員大丈夫みたいだ、うちのペット達は暇なのかな?
「レオナルド準備が整ったからちょっと広い所いくよ」
俺達一行は開けた場所へと移動した。
「それでショウ君、何をする気なの?
眉間に皺を寄せ、不審な目で俺の事を見ている
「怪しい事じゃないぞ、でも驚くなよ?」
「まぁ冒険者だし大概の事では驚かないよ」
「おっけー、じゃあ行くよ【眷属召喚】」
風が吹く広い草原に、バチバチバチっと大きな放電現象が起こると、その光が集まりやがて一つの大きな灰色の狼の形になった。
次に空中に、辺りの温度を上げてしまう様な大きな炎が出現し、その炎が赤い艶やかな毛並みを持つグリフォンへと形を変えた。
最後は大きな沼が草原に広がり、そこからゆっくりと青、茶色、白の頭を持つ三匹の大蛇が絡み合って出来た巨大な蛇が出て来た。
何この登場のエフェクト! ボスキャラっぽくて結構中二心をくすぐられるんだが!
「ひっ!! ら、雷狼に、フレイムグリフォン、ト、トライデントスネーク?!」
レオナルドがすっかり腰を抜かしてしまっていた。 結構みんな可愛いんだぞ?
三匹揃うと壮観だなぁ! ちょっと感動!
「参ったぞ主様よ」
「来たぞ主」
「主殿のイオレース。ここに参上致しました。」
「参上したよ」
「参上したからね」
「みんなありがとう。 本題に入る前に… るちる~」
「な、なんじゃ?!」
むぎゅ、モフモフ モフモフ
「はぁ…はぁ… やめてたも… 主様そこは…わらわだめなのじゃ… はふっ」
モフモフ モフモフ
「…ショウはモフモフ大好き。」
「人型じゃなくても行けるとは私の予想を超えていたわ」
「エメもモフモフしたい!」
「良い毛布になりそうですね…」
こっちはただ久々なだけなので大して驚きはないみたいだ
「ショ、ショウ君?! これはどういう事なんだい?」
レオナルドが開いた口が塞がらなかった状態を、どうにか塞げる状況にして慌てて問いかけて来た
「なんていうか色々あって、みんな俺の召喚獣なんだよ! だからさっき言ってたの簡単に集まると思う!」
「そ、そんなことが可能なのかい?! 一匹討伐するにしても国規模で対応しないといけないレベルなんだよ?!」
興奮のあまり俺の胸倉をつかみ名一杯揺すられた
「小僧! わらわの主様に何をする? 噛み殺すぞ!」
全身の毛が逆立つ。 めっちゃ怒ってるじゃん!
「いいや、炎で燃やし尽くそう!」
翼をはためかせ、体が炎化しかけていた。 お前もどうしてそんなに荒っぽい!
「沼に沈めてジワジワなぶり殺していきましょう!」
「いこう!」
「いくしかない!」
青と茶色の二体が今にも泥沼を作り出そうと構えている。 お前に関しては殺し方がえぐいよ!
「ひっ! す、すみませんでした!」
レオナルドが慌てて手を放し、平謝りする
「みんなそんなに怒らないでよ、大した事じゃない。 それに今日はみんなにお願いがあるだけだから!」
「主様がいいなら、わらわはいい。」
「ふん。 つまらんな。」
「承知した。」
「しました」
「したよ」
みんなどうにか落ち着いてくれたみたいだ。
一つ溜息をついてからペット達に向きなおる
「お願いっていうのはお前たちの体が欲しいんだ」
「わ、わらわは人ではないぞ! どうやっていたすのかえ? まぁでも主様がどうしてもというなら…」
良いのかよ! 良くねぇよ! せめてご都合主義に人化とかしろよ!
「主よ、一体何を考えておる。 そこのアンデッドを婚約者というのでも理解の範疇を超えておるというのに…」
「あら? すぐに骨にされたいらしいわね? いい出汁が取れそうだわ」
「それは良かったな、引きこもりアンデッド」
「なにかご不満かしら?」
フララとベリルから力が漏れ始める
「はいはい止めろ、止めろ! 話が進まない!」
話が進まないので二人にチョップしてとめる
「むぅ。すまぬ」
意外と素直でいいやつなんだよな実は
「うぅ、ごめんなさい」
頭を押さえて蹲るの可愛すぎて好き、大好きペロペロ
『貴方それ全部筒抜けよ?』
俺氏、終了のお知らせ
「それで主殿、何が欲しい? 牙とかそういう事なのでは?」
「そういう事なの?」
「そういう事でしょう?」
流石脳筋じゃないイオは察しがいいね
「イオの言う通りで、ルチルには爪、ベリルには羽、イオには毒をお願いしたいけどいいかな?」
「「「承知」」」
謎の連携やめーや
そうしてみんなから素材を貰った
「ありがとう、みんな今度はもっとちゃんとした時に呼ぶよ!」
「いつでも好きな時に呼ぶといい主様よ。」
「大陸を超えたい時は呼べ、連れてくからよ」
「いつでも主殿の役に立ってみせましょう」
「みせるよ」
「みせるかも?」
そういって三匹は消えた。
「な、なんかどっと疲れたよ… みんないい子なんだけどね」
「良い子って… 伝説の魔物だよ? 世界でも滅ぼす気なの?」
「んなわけあるか!」
「でもグールエンペラーの血液はやっぱり無理? あの中には居なかっただけど… なんでもとんでもない美貌を持ってるけど、近づくだけでも骨にされる恐ろしい方らしいんだけど」
フララの方をちらちらみて笑う
「あら? それは心外ね? 誰がすぐに骨にする恐ろしい方なのかしら?」
フララがレオナルドの前に出て意地悪な顔で笑っていた
「え?! アンデッドって聞いてたけど… まさかフラミレッラさんってグールエンペラー?!」
「そうよ、聞かれなかったから特に言わなかったけれど、何か問題あったかしら?」
「ははは、もう今日は驚き疲れて倒れそうだよ… 嫌な予感がするから聞いておくけど… その赤い瞳に銀髪って…」
「…私はリールモルト王国の第一王女ルーメリア・レネ・リールモルト。」
「う、嘘… いやその美しさとその瞳… イレスティさんも何か…」
「いえ、私はただのルーメリア様専属の侍女ですよ」
「よかった… 流石に心臓に悪いよ… エメちゃんはリールモルトの子なの?」
「エメ?エメは大精霊だよ?」
「…大精霊? そんなの見えるわけ… 嘘だよね?」
「嘘じゃないもん! じゃあカードみてよ!」
「だ、大精霊様!!そんなdghj…」
「…泡拭いて…倒れちゃったね…」
「一度に衝撃的な事が多すぎて処理しきれなくなった。」
「まぁ私の血は瓶にでも入れておきましょう」
「早くかえろーベットで寝たいよー」
「とりあえずレオナルド様を馬車に運びましょう」
常識人のイレスティがこのパーティの支えだ
◇ ◇ ◇ ◇
そうしてブレシーナの街に戻る途中にある村で補給しながら数日かけて戻って来た。
「本当にありがとう、感謝してもしきれない。 流石僕の親友だね」
拳を出してくる それうぜーよ
「誰が親友じゃ! ちゃんと報酬は貰うぞ」
「わかってるよ、そこに僕の借りてる部屋があるんだ、結構広くていい所なんだよ」
「じゃあルー達は疲れてるだろうから先に宿に戻ってて」
「…わかった。 でもその前に。」
ルーの鎌で指先を少し切られた、こうすれば俺がどこにいても見つけれるらしい、離れる時はいつもこれをして別れる。 ルーからは逃げられないのだ…
「真っすぐ帰ってくるのよ?」
おかんか! うちのおかんも帰りが遅くなると魔法で見つけ出して迎えに来たな… てかうちの親ってなんなんだろう。 魔法ってそもそもなんだ…
「エメ疲れて眠い。 お兄ちゃん早く帰って来て! エメを抱っこして寝よ」
庇護欲マックス。 愛でたすぎる~
「私の事は気にしなくて構いませんでのでしっかりと用事を済ませて下さい」
俺が帰ってくるまで寝ないだろうからな。 それを気にすると思って先回りしてきたか。
「じゃあみんなまた後でね」
「ショウ君こっちだよ、情報っていうのはね… 多分支部だろうけどこの町のアジトなんだ」
「よく調べれたな!」
冒険者ギルドでもつかめてない情報だろう。 透明化する魔術でも使ったのかな?
「苦労したよ本当に… 地図に場所書いてるから有効活用してね。 そこに酒場あるからそこで待ってて」
そういって彼はその場を後にした。
今日はどこかにみんなで食べに行こうかな? なんて事をのんきに考えているショウであった。
「了解! ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ダイヤモンドブレッド!」
ダイヤモンドの弾がジャイアント蝙蝠を打ち抜き、息絶えた。
相変わらず魔術言語は理解できん。
「ダイヤモンドの弾とは凄いな! なんでレオナルド位の強さでAランクの冒険者なのか疑問だったけど、あの時は術使わなかったもんな」
「ひどいなぁ… これは結晶魔術っていうんだよ。 魔素を結晶化させる魔術なんだけど、これは僕達の種族が使う固有の魔術だから人前で使う事ができないんだ」
やたら弱かったのはそういう理由だったんだな… 冒険者のレベルの低さにがっかりしたけど早とちりだったらしい。 ダイアモンドの防具とか武器作られて戦われたら結構しんどそうだ
「使ったらすぐにばれるもんな。」
「そうなんだよね、結構便利な魔術で屈折率を変化させて姿を隠したり、剣を作れたりもするよ。 今僕の種族の集落はその結晶魔術と結界魔術の複合魔術で集落全体を隠して暮らしてるんだ」
「肩身が狭いんだな。」
「仕方ないよ、欲に目がくらんだ奴らに殺されるからね」
レオナルドの瞳はどこか怒りを感じさせた。
「今度ショウ君達を僕達の集落へ招待するね!」
満面のイケメンスマイルである
「いやそれはありがたいけど、いくら何でもお前信用しすぎじゃないか?」
「だってショウ君は僕の親友でしょ?」
「はぁ…お前はあれか? ちょっと優しくされたら自分の事好きだと思って告白しちゃうタイプか?」
「そんなん事するわけないじゃないか! 逆に優しくしたらやたらと後を付いてくるようになったりした事ならあったけどね」
何故だろう。中学二年生の時に封印された左腕がうずく。
「人ってのは裏切るもんだ、だからあんまり信用するなよ」
「それは君の事を慕ってる彼女達もそうなのかい?」
「…それは…」
「ほら、信用できる人もいるじゃないか」
してやったり顔に腹が立つ
やり取りを見たいた女性陣がヒソヒソ話してるのが聞こえる
「…どうやらショウに男の友達が出来たらしい。」
「てっきり女性以外とは話すのすら嫌だと思ってる女好きだと思ってたけど、案外まともなのかしら?」
「お兄ちゃん!やったね!ボッチ卒業だね!」
「まるで初めて友達が出来た子供の母親になった気分です。 大事にするんですよ」
「君たち俺を一体なんだと思ってるのかな?」
「…人間恐怖症。」「女好きの癖に、興味ない振りして守りに入ってるヘタレ」「孤高気取りのボッチ」「誘ってほしいのに言い出せなくて周りをうろうろする迷惑な人」
もう殺せよぉ! それ以上俺をいたぶって何がしたいの?! 全部適格だよ、正解だよ、まさに俺の事だよ!
「き、君たち俺の事好きなんだよね?!」
「…愛してる。」
「愛してるわ」
「愛してるよー」
「愛しかけてます」
「嘘つけ!」
「ははは今日も愉快だね! 素材も三つ揃ったし戻ろうか! 一人じゃきつかったから助かったよ」
レオナルドが俺達のやり取りを見て楽しそうに笑っていた。
今日で素材集めを始めて七日目になり三つの素材がすべて集まっていた
「でも後の残りが問題なんだよ。 ハッキリ言ってショウ君達でも手に入れれるかわからない。 もし無理だと思ったらすぐに逃げるよ」
「そんなにやばいやつなの?」
「相当ヤバイよ。 この近辺だと知らない人はいないと思う。」
「それで残りは何が必要なの?」
「常闇の森のグールエンペラーの血液、トライデントスネークの毒、フレイムグリフォンの羽、雷狼の爪、月夜見の樹の樹液だよ」
「「「「「………」」」」」
「どれもSS級の魔物でその素材もSS級だよ。 常闇の森自体が魔境みたいな所だからね。 アンデットの街カルターノを通ってリールモルトへ入る入国ルート以外はかなり危険な場所だよ。」
下を向いて絶望的に語るレオナルドの前に立つ俺を、ルー達がどかどか肘で小突いてくる。
わかってる! わかってるから!!
「な、なぁレオナルド…」
「どうしたんだい?」
「それ全部なんとかなるかもしれない。」
「な、なんだって?!」
「どうやって?! 何か特殊な入手ルートがあるのかい?! 金ならどうにかして払うから教えてくれ、頼む!」
「特殊と言えばかなり特殊なんだが…」
百聞は一見に如かずか。
「ちょっと待っててね」
「なぁフララ召喚する時ってどうしたらいいんだ?」
フララに耳打ちする
「呼び出したい者の事を考えて【眷属召喚】と唱えればいいわ」
「あいつら今忙しくないかな?」
「貴方が主なんだから自由に呼べばいいじゃない。 気になるなら念話で聞いてみたら?」
「え? 念話?」
『これよ、称号の説明に連携がとりやすくなる。 そんなような事書いてなったかしら?』
『おぉ! エメが中に居る時みたいな感じだな! 書いてあったけどこういう事だったのか!』
『これでいつでも私とおしゃべり出来るわね』
フララがこちらに向かってからかうように笑う。 可愛いがいつもやられっぱなしだと思うなよ?
『そうだね。 フララ愛してるよ、今すぐ抱きしめたい』
フララの顔が一気に赤くなる。 不意打ちにはどうやら弱いらしい
『な、なによ急に。 ふざけてないで早くしてあげなさい。』
と言いつつ日傘をクルクルするのを止めれない所をみると嬉しいようだ。 そういう所好きよ
『ルチル、聞こえる?』
『ん? 主様かえ? どうしたのじゃ?』
『今暇?』
『なんじゃデートのお誘いかの?』
『確かにルチルのモフモフは恋しいけど、それはまた今度。』
『では戦かえ?』
『そうでもないんだよね、後少ししたら召喚していい?』
『主様の好きな時に呼んでたも』
『了解。 じゃまた後で』
ルチルから次はベリルへ念話を送る
『ベリル聞こえる?』
『おぉ! 主か、どうした?』
『ちょっと呼び出したいんだけどいい?』
『好きな時に遠慮なく呼ぶといい。』
『ありがとう、じゃあまた後で』
最後はイオレースだ
『イオ、聞こえてる?』
『主殿か、どうかしたのか?』
『したのかい』
『したのかな?』
『ちょっと呼び出してお願いがあるんだけど、いいかな?』
『何なりと呼んで下され。』
『下さい』
『くれよ』
『よし、じゃあまた後でね』
全員大丈夫みたいだ、うちのペット達は暇なのかな?
「レオナルド準備が整ったからちょっと広い所いくよ」
俺達一行は開けた場所へと移動した。
「それでショウ君、何をする気なの?
眉間に皺を寄せ、不審な目で俺の事を見ている
「怪しい事じゃないぞ、でも驚くなよ?」
「まぁ冒険者だし大概の事では驚かないよ」
「おっけー、じゃあ行くよ【眷属召喚】」
風が吹く広い草原に、バチバチバチっと大きな放電現象が起こると、その光が集まりやがて一つの大きな灰色の狼の形になった。
次に空中に、辺りの温度を上げてしまう様な大きな炎が出現し、その炎が赤い艶やかな毛並みを持つグリフォンへと形を変えた。
最後は大きな沼が草原に広がり、そこからゆっくりと青、茶色、白の頭を持つ三匹の大蛇が絡み合って出来た巨大な蛇が出て来た。
何この登場のエフェクト! ボスキャラっぽくて結構中二心をくすぐられるんだが!
「ひっ!! ら、雷狼に、フレイムグリフォン、ト、トライデントスネーク?!」
レオナルドがすっかり腰を抜かしてしまっていた。 結構みんな可愛いんだぞ?
三匹揃うと壮観だなぁ! ちょっと感動!
「参ったぞ主様よ」
「来たぞ主」
「主殿のイオレース。ここに参上致しました。」
「参上したよ」
「参上したからね」
「みんなありがとう。 本題に入る前に… るちる~」
「な、なんじゃ?!」
むぎゅ、モフモフ モフモフ
「はぁ…はぁ… やめてたも… 主様そこは…わらわだめなのじゃ… はふっ」
モフモフ モフモフ
「…ショウはモフモフ大好き。」
「人型じゃなくても行けるとは私の予想を超えていたわ」
「エメもモフモフしたい!」
「良い毛布になりそうですね…」
こっちはただ久々なだけなので大して驚きはないみたいだ
「ショ、ショウ君?! これはどういう事なんだい?」
レオナルドが開いた口が塞がらなかった状態を、どうにか塞げる状況にして慌てて問いかけて来た
「なんていうか色々あって、みんな俺の召喚獣なんだよ! だからさっき言ってたの簡単に集まると思う!」
「そ、そんなことが可能なのかい?! 一匹討伐するにしても国規模で対応しないといけないレベルなんだよ?!」
興奮のあまり俺の胸倉をつかみ名一杯揺すられた
「小僧! わらわの主様に何をする? 噛み殺すぞ!」
全身の毛が逆立つ。 めっちゃ怒ってるじゃん!
「いいや、炎で燃やし尽くそう!」
翼をはためかせ、体が炎化しかけていた。 お前もどうしてそんなに荒っぽい!
「沼に沈めてジワジワなぶり殺していきましょう!」
「いこう!」
「いくしかない!」
青と茶色の二体が今にも泥沼を作り出そうと構えている。 お前に関しては殺し方がえぐいよ!
「ひっ! す、すみませんでした!」
レオナルドが慌てて手を放し、平謝りする
「みんなそんなに怒らないでよ、大した事じゃない。 それに今日はみんなにお願いがあるだけだから!」
「主様がいいなら、わらわはいい。」
「ふん。 つまらんな。」
「承知した。」
「しました」
「したよ」
みんなどうにか落ち着いてくれたみたいだ。
一つ溜息をついてからペット達に向きなおる
「お願いっていうのはお前たちの体が欲しいんだ」
「わ、わらわは人ではないぞ! どうやっていたすのかえ? まぁでも主様がどうしてもというなら…」
良いのかよ! 良くねぇよ! せめてご都合主義に人化とかしろよ!
「主よ、一体何を考えておる。 そこのアンデッドを婚約者というのでも理解の範疇を超えておるというのに…」
「あら? すぐに骨にされたいらしいわね? いい出汁が取れそうだわ」
「それは良かったな、引きこもりアンデッド」
「なにかご不満かしら?」
フララとベリルから力が漏れ始める
「はいはい止めろ、止めろ! 話が進まない!」
話が進まないので二人にチョップしてとめる
「むぅ。すまぬ」
意外と素直でいいやつなんだよな実は
「うぅ、ごめんなさい」
頭を押さえて蹲るの可愛すぎて好き、大好きペロペロ
『貴方それ全部筒抜けよ?』
俺氏、終了のお知らせ
「それで主殿、何が欲しい? 牙とかそういう事なのでは?」
「そういう事なの?」
「そういう事でしょう?」
流石脳筋じゃないイオは察しがいいね
「イオの言う通りで、ルチルには爪、ベリルには羽、イオには毒をお願いしたいけどいいかな?」
「「「承知」」」
謎の連携やめーや
そうしてみんなから素材を貰った
「ありがとう、みんな今度はもっとちゃんとした時に呼ぶよ!」
「いつでも好きな時に呼ぶといい主様よ。」
「大陸を超えたい時は呼べ、連れてくからよ」
「いつでも主殿の役に立ってみせましょう」
「みせるよ」
「みせるかも?」
そういって三匹は消えた。
「な、なんかどっと疲れたよ… みんないい子なんだけどね」
「良い子って… 伝説の魔物だよ? 世界でも滅ぼす気なの?」
「んなわけあるか!」
「でもグールエンペラーの血液はやっぱり無理? あの中には居なかっただけど… なんでもとんでもない美貌を持ってるけど、近づくだけでも骨にされる恐ろしい方らしいんだけど」
フララの方をちらちらみて笑う
「あら? それは心外ね? 誰がすぐに骨にする恐ろしい方なのかしら?」
フララがレオナルドの前に出て意地悪な顔で笑っていた
「え?! アンデッドって聞いてたけど… まさかフラミレッラさんってグールエンペラー?!」
「そうよ、聞かれなかったから特に言わなかったけれど、何か問題あったかしら?」
「ははは、もう今日は驚き疲れて倒れそうだよ… 嫌な予感がするから聞いておくけど… その赤い瞳に銀髪って…」
「…私はリールモルト王国の第一王女ルーメリア・レネ・リールモルト。」
「う、嘘… いやその美しさとその瞳… イレスティさんも何か…」
「いえ、私はただのルーメリア様専属の侍女ですよ」
「よかった… 流石に心臓に悪いよ… エメちゃんはリールモルトの子なの?」
「エメ?エメは大精霊だよ?」
「…大精霊? そんなの見えるわけ… 嘘だよね?」
「嘘じゃないもん! じゃあカードみてよ!」
「だ、大精霊様!!そんなdghj…」
「…泡拭いて…倒れちゃったね…」
「一度に衝撃的な事が多すぎて処理しきれなくなった。」
「まぁ私の血は瓶にでも入れておきましょう」
「早くかえろーベットで寝たいよー」
「とりあえずレオナルド様を馬車に運びましょう」
常識人のイレスティがこのパーティの支えだ
◇ ◇ ◇ ◇
そうしてブレシーナの街に戻る途中にある村で補給しながら数日かけて戻って来た。
「本当にありがとう、感謝してもしきれない。 流石僕の親友だね」
拳を出してくる それうぜーよ
「誰が親友じゃ! ちゃんと報酬は貰うぞ」
「わかってるよ、そこに僕の借りてる部屋があるんだ、結構広くていい所なんだよ」
「じゃあルー達は疲れてるだろうから先に宿に戻ってて」
「…わかった。 でもその前に。」
ルーの鎌で指先を少し切られた、こうすれば俺がどこにいても見つけれるらしい、離れる時はいつもこれをして別れる。 ルーからは逃げられないのだ…
「真っすぐ帰ってくるのよ?」
おかんか! うちのおかんも帰りが遅くなると魔法で見つけ出して迎えに来たな… てかうちの親ってなんなんだろう。 魔法ってそもそもなんだ…
「エメ疲れて眠い。 お兄ちゃん早く帰って来て! エメを抱っこして寝よ」
庇護欲マックス。 愛でたすぎる~
「私の事は気にしなくて構いませんでのでしっかりと用事を済ませて下さい」
俺が帰ってくるまで寝ないだろうからな。 それを気にすると思って先回りしてきたか。
「じゃあみんなまた後でね」
「ショウ君こっちだよ、情報っていうのはね… 多分支部だろうけどこの町のアジトなんだ」
「よく調べれたな!」
冒険者ギルドでもつかめてない情報だろう。 透明化する魔術でも使ったのかな?
「苦労したよ本当に… 地図に場所書いてるから有効活用してね。 そこに酒場あるからそこで待ってて」
そういって彼はその場を後にした。
今日はどこかにみんなで食べに行こうかな? なんて事をのんきに考えているショウであった。
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彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
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※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
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◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
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