蒼炎の魔法使い

山野

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番外編 エメとデート

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「エメ! いくよー!」

「はーい! お兄ちゃん今いくよー! ドーン!」
エメがショウに体当たりハグをする

「なぁもっと優しくしてくれないか?」

「何を初めての夜を迎える女の子みたいな事を言ってるの、お兄ちゃん」

「お兄ちゃんはそんな事いう妹嫌だよ…」

「…二人共デート感が全くない」

「まぁ二人が良いのならいいんじゃないのかしら?」

「エメ様は余りデートと言う物に拘りがないようですね」
ルーメリア、フラミレッラ、イレスティが見送りに来ていた

「エメはお兄ちゃんと一緒ならなんでもいいからね! それじゃあ行ってきまーす!」

「夕食までには帰って来るね! 行ってきます!」

「「「いってらっしゃい」」」

二人特に着飾るわけでもなく普段と同じ様子で、仲良く手を繋ぎ宿から出た。

「あ、お兄ちゃん、今日はどんな格好がいい?」
エメは自由に服装を変えることが出来る。 フララがエメに買うのはただの趣味だ。

「ってお前今も制服じゃん、こっちの世界では結構特殊だよ、それ」

「エメ的にも気に入ってるんだよ」

「今日はセーラー服か… そうだなぁ俺的には少し寒くなってきたし、高校の制服にカーディガンとかいいんじゃない?」

「わかったよ、お兄ちゃんが無意識に目で追ってた、あの上下に揺れる豊満な胸の子がやってた感じでいいのかな?」

「ぐはぁ… エメ、それ以上はやめてくれ…」

「自覚あったんだ、エメも元の姿ならあれより大きいんだけどなぁ…」

「エメの元の姿は余りにも破壊力があるっていうか… 正直見てるだけで変な気分になるから精神衛生上よくないんだよ…」

「じゃあ今のエメには何も感じないの?」

「感じない訳じゃないけど、そこにあまりに敏感に反応するっていうのも問題あるよね?」

「報道案件だね」
エメはそう笑って要望通り高校生が秋によくやるシャツにカーディガンという恰好になった

⦅やっぱり制服って正義だよなぁ… なんであの服装って可愛さをより際立たせるんだろう? こんな子が学校に居たら間違いなくカーストトップだわ⦆

「ねぇお兄ちゃん! エメ行きたい所あるんだけどいいかな?」

「いいよ、どこ行きたいの?」

「ちょっと遠いかもしれないけど、つっきーに会いたいの」

「つっきー?」

「お兄ちゃんが治した月夜見の樹だよ」

「あ、月夜見の樹だからつっきーか」

「うん、お兄ちゃんはどっか行きたいところあった?」

「別にないよー 移動に時間かかるから、ベリルかルチルを呼んでいこうか」

「うん!」

ステルスをお互いにかけて空を飛んで街の外まで出た。
⦅散歩でもいいから呼んでって言ってたし、ルチルを呼ぶか⦆

「【眷属召喚】」

放電現象が起こり、光が集まって巨大な狼の形になりルチルが召喚された

「主様よ、わらわに何用かえ?」

「るちる~ とりあえずのふがふが」
⦅このもふもふがたまらん⦆

「エメも~」
(このモフモフがたまらん)

「や、やめてたも! わらわそこは弱いのじゃ! 主様、奥方様! あっ! そ…そこは…」

「はぁ堪能した… 突然呼び出してごめんねルチル、急で悪いんだけど月夜見の樹まで乗せてって欲しんだけどいいかな?」

「はぁ…はぁ… も、勿論じゃ主様よ、背中に乗るがいい」
ルチルが屈む

「じゃあエメが前ね」

「こういう時は男が前じゃないのか?」

「…後ろからぎゅーして欲しいから…」
エメが恥ずかしそうに顔を赤らめていった
⦅何この庇護欲を掻き立てる生き物! 可愛すぎ!⦆

「相変わらず主様は奥方様と仲がいいのぉ」

「まぁね、じゃあお願いねルチル」

「レッツゴー」
エメが元気いっぱいに右手を上げて号令をかける
(背中にお兄ちゃんの温もりを感じる。 心地いいなぁ~)

◇  ◇  ◇  ◇

魔物のルチルに乗っているとルチルより弱い魔物は寄ってこないので何の障害もなく森の中に突入できた

普通の人の足なら数日はかかるがルチルなら数時間でついてしまう。

「何かこの赤い満月久しぶりだなぁ」

「ここ特有の月だもんねぇ」

「わらわはほとんど森におるのでな、逆に黄色い月を見る方が違和感があるのぉ」

「なんだか懐かしさすら感じるよ、にしても流石ルチル早いね」

「全力だともっと早いがのぉ、まぁ今日はデートと聞いたのでな、少しゆったり目に走らせてもらった」

「ルチルありがとな」

「るっちーありがとう」
エメがルチルに抱き着く

「大精霊様、お礼などは不要です、では良き一時を」
そう頭を下げてルチルは消えて行った

「しかし相変わらずこの樹はでかいなー」

「そうだね、つっきー久しぶり」
エメが月夜見の樹に手を当てて話しかけていた

精霊と樹の会話なのだろう、ショウには理解できないがすぐには終わりそうにないのでその姿をただ眺めていた。

その神々しい姿はまさに精霊その物。

ショウは自覚していないがとんでもない女性を伴侶にしているのである。

「お兄ちゃんごめんね、ついつい話が盛り上がっちゃって…」

「大丈夫だよ、久々に常闇の森の空気を感じてたから」

「そっか、ならよかった!」
グルゥゥゥゥ

お腹のなる音が静寂の広がる森に鳴り響いた

「お腹すいたの?」

「イレスおねーちゃんの朝ごはん沢山食べたんだけど、もうお腹すいちゃった…」
エメがお腹をスリスリとさする

⦅可愛いなぁ⦆
「じゃあこの辺りの魔物を狩ってご飯にしようか!」

「うん! お肉がいいなぁ!」

「じゃあミノタウロスとかが丁度いいかな?」

「ミノさんのお肉好きー!」

「じゃあこの辺りを回ろうか!」

懐かしの常闇の森、昼ご飯を狩るために二人は駆けまわっていた。

「あ、お兄ちゃんこの植物の種取っといて、毒消しになるよ!」

「そうなの?」

「うん! エメの力があればすぐに成長させれるから役に立ちそうな種は沢山拾っていこう! ルーおねーちゃんとイレスおねーちゃんは状態異常に強くないから。 フララおねーちゃんは効かないから大丈夫だと思うけど」

「そうだね万が一の為に使えそうな種は取っておこうか、使えそうなやつ教えてくれる?」

「うん!」
元気いっぱいにエメは返事をした。

その後エメの教えで、様々な状態異常に効く植物の種、攻撃に使えそうな植物の種をいくつか得てホクホク状態だったのだがミノタウロスには会えなかった…

「ミノさんいないねお兄ちゃん…」

「そうだね… あ、エメあれは?!」

前に居たのは二足歩行の豚の様な魔物だった

「あ、お昼ごはん! あれにしようお兄ちゃん! 【スリープパウダー】」

エメがそう言った瞬間目の前の二足歩行の豚型の魔物3体が一瞬で眠りに落ちた

「眠りの状態異常?」

「ここは森の中、エメの領域だよ~ 森の植物も自由自在だよ~」

「それじゃあミノタウロスじゃないけどお昼ご飯にありつきますか! 【ウォーターカッター】」
物凄い水圧で発射された水は豚の魔物を軽々と切断していった。

「おっひるーごはーん♪」

「折角の豚だからとんかつにしようかな?」

「とんかつってなんだっけ?」

「うん、俺の故郷の料理だよ、ソースは似たようなのが売ってたからそれを使おう!」

「わーい! お兄ちゃん大好き」
エメがショウに抱き着く

「お兄ちゃんもエメが大好きだよ」
⦅エメと居ると異常に庇護欲が掻き立てられる⦆

亜空間から鍋と油、小麦粉、卵、パン粉を取り出しとんかつの準備にかかる

「エメもなんか手伝う?」

「じゃあこのナイフでその豚を丁度いいサイズに切り分けてくれる?」

「わかった!」

枯れ木を集め火をおこし油を温めているうちにエメが肉を持ってきた

「…でかいな」

「大きいかな? 余りはお兄ちゃんがストックしといてね」

「あいよ」

特大サイズの豚肉もどきを、とんかつの調理法で揚げて、ソースっぽい調味料をかけてエメに渡した

「外はサクサク! 中の肉は凄くジューシーで美味しい! お兄ちゃんの記憶にはあるけど実際食べるの初めてだからなんか不思議!」

「俺の大好物の一つだよ。 おいしいよね!」

「確かこれ、お兄ちゃんが高校受験の時にお母さんが作ってくれてたよね」

「まぁゲン担ぎだな」

「…ねぇお兄ちゃん… お母さんに会いたい?」

「まぁ会いたいっちゃ会いたいけど… っていうかうちの親ならこっちの世界に来るのは無理だとしても俺を元の世界に引き戻す位は出来ると思うんだよね…」

「確かにお兄ちゃんの記憶から読み取れる両親ならそれぐらい出来るよね、でもそれをしないっていうのは… ん~謎だね、向こうとこっちでは時間の流れが違うとか?」

「かもしれないね… どっちにしても今はそれを知る方法はないしなぁ…」

「考えても仕方ないか… エメもお兄ちゃんの妻だからご両親に挨拶しないとね~ ちょっと不安だな~…」

「あの~ その時は大きい状態でお願いしますね? 今の状態だと明らかに犯罪だから…」

「向こうの世界は16でも結婚出来るのに、18未満に異常に厳しいもんね! って言ってもエメも万年単位で生きてるんだけど…」

「その見た目で万年って言われても…ねぇ?」

「あはは、それもそうだね! スキあり! 最後の一つもっらいー!」

「あ! それ大きいから俺が大事にとっておいたのに!」

「早い物勝ちだもんねー♪」
してやったり顔のエメである

そんなこんなで森の中二人でワイワイ雑談しながら楽しい食事を終えた二人であった。

赤い満月が常に空に輝く常闇の森。 その月明かりに照らされながら二人は仲良く並び他愛もない話をしていた。

時間もそれなりに経ちショウが意を決したようにエメに告げる

「なぁエメ、月夜見の樹までいかないか?」

「つっきーの所? 別にいいけど何で?」

「まぁ大した理由ではないんだけど…」

「仕方がないなぁ~ お兄ちゃんのワガママに付き合ってあげるのも妹キャラの役目だからね! じゃあ…ん!」
そういってエメは両手を突き出した

「何?」

「抱っこ」
⦅こいつの可愛さ犯罪だろ、ガチの妹じゃなくて心から良かったと思う⦆

「はいはい、おいで」
(エメは甘やかしてくれるお兄ちゃんが大好き!)
エメが正面からギュッと抱き着く

「しっかり捕まってろよ」

そういってすっかり慣れた様子で常闇の森の木の枝の上を飛び跳ねていった

「ふぅやっと着いた」

「で、お兄ちゃん。 つっきーの所まで来たけど何かするの?」

「とりあえずエメを元の姿に戻すね」
ショウはエメに力を送り元の大人の姿に戻した

エメが眩しい光に包まれその光が消えるとスタイル抜群の妖艶な女性が現れた

「旦那様ぁ…」
(旦那様はこの姿の私をあまり好きじゃないのでしょうか? いつも子供の私とばかり… このエメが本物のエメなのに…)

「エメ、わざわざここまで連れて来たのは… 俺とお前が最初に出会ったのがここだからなんだけど… それで今日は大事な話ある」
緊張のせいか無駄に声が震えていたショウだ

(旦那様の記憶ではこういう時切り出されるのは大概別れ話です。 あんなに綺麗な二人の婚約者がいるんですから当然かもしれません…)

「はい… エメは… どんな事でも受け入れます…」
(本当はエメの心中は複雑です… だって終わりの宣言をされても契約上離れられないのですから… 目の前から姿を消して、この人の行く末を見守っていかなきゃいけないのは辛いものがあります…)

「エメ… 遅くなってごめんね、俺の最初の奥さん。 この指輪受け取ってくれるかな?」
⦅めちゃくちゃ恥ずかしい! 出会って間もないけど、彼女とは契約上物理的にも一生離れる事は出来ない。 でも単純に俺は彼女が好きだ⦆

(え?! これってもしかしてプロポーズ? 別れ話だと思ってたのに… 嬉しい…)

「旦那様… これは人間の世界ではプロポーズというものだと思うのですが… そう思っていいですか?」

「そのつもりだよ。 エメは俺の一番最初の奥さん。 いつも子供の姿になってもらってごめんね… 元の姿のエメはなんていうか… 凄く色っぽいからさ… 我慢できなくなりそうで…」

「嬉しい…」
(大精霊の私が涙を流すなんて… 大精霊の涙って人の世界だと確か凄く貴重な素材なんでしたっけ?)

「どうして泣いてるの?」

「嬉しいからですよ旦那様…」

「…なぁエメ。 俺達の関係は突然始まったけど、もうエメなしの生活なんて考えられないよ。 こんな精霊王もどきだけど、俺はエメの伴侶になれるかな?」
(最初は精霊王様だからという想いが強かったのですが… 今はもう貴方が精霊王でなくても関係ありません。 貴方という個人が愛おしいのです。 個人を愛するなど大精霊としては失格かもしれませんけどね)

「はい。 私の旦那様は旦那様以外はあり得ません。 この世界が滅びようとも、貴方への愛は永遠です…」

「なぁエメ」

「はい」

「なんか、ちゃんと言うのは恥ずかしいけど… 大好きだよ」

「エメは… エメは… 今とても嬉しいです…」

ショウはエメの薬指に指輪を嵌めた

指輪が嵌め終わってすぐにエメはショウに抱き着いた

「エメはもう何万年生きたかわかりません… でも今が一番幸せだって断言できます。」
(あぁ、旦那様の温もり、匂い、感触… 全部愛おしい…)

⦅やべー! 巨大な胸がもろに! 正直この感触だけでご飯三杯はいける! オカズ的な意味で!⦆

「…旦那様… 私は三番目ですのでその時はまだですが… 他のご奉仕をしましょうか?」

「え?!」

「私達夫婦ですし… その…最後までしなくても旦那様を満足させる方法はあるかと思いますので…」

「い、今はちょっとダメ!」

「私の体は旦那様のお気に召さないですか?」

「正直に言うとエメの体が一番魅力的だけど… 待って欲しい… ちょっそこは触っちゃダメだってば! 無理やり襲っちゃうよ?」

「夫が妻を襲うのが悪い事なんてありませんよ?」

⦅いかん! 確かに俺達は夫婦だ、そういう事も普通にして当たり前…  だがダメだ… ルーがやっぱり最初でないと… しかし大人バージョンのエメと居ると泥沼にいるかのように欲望に溺れそうになる⦆
(エメは精霊なのに凄く利己的になってる… ルー様が一番っていうのはわかっているんですけどね…)

「エメ… その時はちゃんとエメだけを見てエメだけを愛すから、今はもうちょっと待って貰えないかな?」

「…はい。 残念ですけど、とっても残念ですけど、旦那様がそういうのなら…」
エメの顔はとても残念そうな顔だ
⦅やめてよその顔! 今にも理性が決壊してしまいそうだよ!⦆

(ルー様とフララ様が先なのでここは我慢しましょう! 今日はっきりとプロポーズされただけでも、かなりの前進ですからね)

「ねぇ旦那様…」

「どうしたの?」

「エメを抱きしめてくれますか?」

「勿論だよ!」
そういってショウは後ろからエメを抱きしめた

「ねぇ旦那様?」

「何?」

「…なんでもないです…」

「そっか」

「…ねぇ旦那様?」

「何?」

「…なんでもないです…」

「そっか」

「…ねぇ旦那様?」

「何?」

「…大好きです…」

「俺も大好きだよ」

「…はい…」

エメは後ろから抱きしめられている腕に自分の手を重ね、愛しい夫の温もりが彼女の幸福感を満たしていった。

初めて出会った月夜見の樹の下で二人はきちんと夫婦になり、常闇の森の大きな樹々達が二人を祝福するようにわさわさと葉を揺らしていた。
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