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第三十五話 報連相は異世界でも大事
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夜の間も降り続いた雨を忘れさせる程の爽やかな朝の日差しが窓から差し込み、まだ濡れてる木々に止まった鳥たちの声が朝の到来を告げた。
俺は少し肌寒い中、隣に感じる温もりが心地よくて抱き着く。 柔らかい。
接触部分にあたる柔らかい感触に思わず頬が緩み、ゆっくり目を開けると、そこには真っ白で張りのある肌を持つ美しい女性が、一糸纏わぬ姿で俺の顔を優しく見つめていた。
「…おはよう」
「ルーおはよう、起きてたんだ」
「…ショウの寝顔見てた。 もう…大丈夫そう?」
「うん、ありがとう。 ルーのおかげで本当に救われた。」
ルーの包み込むような愛情でショウのやり場のない想いはどうにか消化出来ていた。
そして昨夜、ルーの純潔を酷く乱暴に散らしてしまった事を思い出し自己嫌悪に陥った。
「それと昨日はごめん…」
シーツの一部が赤く染まっていた。
「…いいの。 嬉しかったから。 だからそんなに気にしないで。」
優しく笑いかけ、頬を撫でてくれる。
「あんなに乱暴だったのに…」
「それでも貴方を受け止めることが出来たから。 でも次は優しくしてね?」
「絶対に優しくするよ」
ルーの手が優しく俺の頬を包み、優しく唇を重ねた。 すると俺の一部が反応してしまう
その感触が伝わってしまい、ルーが少し頬を赤らめクスっと笑った。
「…いいよ。」
今度は我慢しない。 というか出来ない…
彼女の体を知ってしまったから。
もう彼女なしでは生きていけないと思わされる位、昨夜の体験がショウの心に深く刻まれていた。
彼女の体はひどく中毒性を持つ甘美な麻薬だ。
二度目はどこまでも優しく。 昨夜の事を忘れさせるかように…
そうして二人の情事は昼前まで続いた。
◇ ◇ ◇ ◇
「ルー大丈夫? ちょっと歩きにくそうだけど…」
「…ちょっとだけ痛みがあるけど、大丈夫」
初めての後の女性特有の痛みだろう。
俺達は心地よい疲労感と共に宿に向かっていた
「あんなにしちゃったもんなぁ…」
「…ケダモノ」
「ひどいなぁ…」
「…ショウは元気すぎる」
「って言われても…」
「一人じゃ持たない。 早急にお姉様達も加える必要がある。」
「流石にそれじゃあ俺がもた」
「ショウなら持つ。 何回したのか覚えてないの?」
「…ごめんなさい」
「…私の体 …よかった?」
「…最高だった。」
「…そう。」
ルーが顔を赤くして下を向いてしまう。 可愛い!
「ルーが魅力的すぎてつい何回もね…」
「…全部見られた後だから、ちょっと恥ずかしい」
一線を越えた事により前よりも更に愛おしさが増してしまった…
「そういえば、みんなに何も言わずに外泊しちゃったけど大丈夫かな?」
「怒ったりはしてないと思う、心配はしてると思うけど」
歩きにくそうなルーに合わせてゆっくり宿に戻ると、目の下にクマを作った二人と元気なエメが出迎えてくれた
「お兄ちゃんおかえり! ドーン!」
相変わらずのダイビングハグだ。
ドーンとか心の隙間埋めるセールスマンかよ
「うっ、ただいま! ごめんねみんな。 帰るの遅くなった」
頬を掻きながら頭を下げた
「心配しておりましたが無事に帰ってきてくれてよかったです」
座っていたイレスティが立ち上がり、ほっと胸をなでおろしていた
「おかえりなさい、何かあれば召喚するだろうからあんまり心配してなかったけど」
脚を組みテーブルに頬杖を付き、興味なさそうに告げるがそれは嘘だ、凄くほっとした顔をしている。 俺への依存度合いならフララの方がルーよりも高い。
「一言位連絡くれてもよかったんじゃないかしら?」
「ごめん、ちょっと余裕がなくて」
「何があったのか聞かせて貰えるかしら?」
「その前に一回寝た方がいいんじゃない二人とも」
凄く疲れて良そうな顔だった。
「そうですね、私もフララ様も夜通し待っていましたから。」
イレスティが今にも倒れてしまいそうだ。
「働かない頭で聞いてもダメね、寂しくさせた罰として貴方にも一緒に寝てもらうわよ?」
「さっき起きたばかりなんですが…」
「そんな事は聞いてないわ! イレスティ、貴方もいらっしゃい」
「わ、私もですか?!」
「そうよ、普段羨ましそうにしてるの知ってるのよ?」
「…は、はい…」
イレスティは恥ずかしそうに俯いた。 俺はそんな貴方が大好きなんです。
「それとルーメリア… 良かったわね」
フララがルーメリアに優しく微笑んだ
「…うん。 次はお姉様。 ショウはケダモノ」
やめて?! 確かに何回もしちゃったけど! 週末に一人で何回出来るかチャレンジみたいに何回もしちゃったけど!
「そ、そんなに凄いの? 大丈夫かしら?」
フララが顎に手を当て何かを考えていた。
フララってそういう時どんな風になるのかな? イメージでは積極的に思えるけど…
「それと貴方、今物凄くいやらしい顔をしてるけれど、流石に今は眠すぎて無理よ?」
ぜ、全然期待なんてしてなかったんだからね!
「な、な、何をいっているのかな?!」
フララの顔が耳元にぐっと近づき、俺の耳がフララの囁くような声を拾う
「さっきまで楽しんでたんでしょ? だから今は我慢して。 その時になったら沢山いい事してあげるから」
そのまま頬にチュッっとしてニコっと笑った。
脳みそが溶けるかと思った。
魔性だよ! 怖いよこの子! 今すぐ押し倒したくなったよ!
「そ、それじゃあ二人共、寝室行こうか」
「えぇ」「はい」
そうして俺達三人は寝室の方に体を向けたのだが
「お兄ちゃん!」
ベットに向かう俺達の背中にエメが声をかけた
「ゆうべはお楽しみでしたね。 おやすみ!」
バレバレだろうけどやめてよ! どこの宿屋の店主だよ。 実際の店主なんて血で染まったシーツをみても無反応だぞ。 …だよね?
「じゃあエメ、お姉ちゃんと買い物行こうか。」
ルーが両ひざに手を置いて少し屈み、実の妹のシルメに接するように提案した
「うん! ルーおねーちゃんとデートだね!」
実に微笑ましい。
「それじゃあショウ。 二人をゆっくり休ませてあげて。」
「わかったよ」
そう言い残して寝室へと三人で消えた。
眠くて無理なんて言っていた割には、濃厚なキスを二人に沢山ねだられ、きつく抱き着かれてまた眠った。
◇ ◇ ◇ ◇
ショウは一人目が覚めていた。
フララのつつましい胸は相変わらずなのだが…
イレスティ… でかいな…
かっちりとしてメイド服のせいであまり大きなイメージはなかったかこうして抱き着かれているともろに大きさを感じる事が出来る
エメにも匹敵するんじゃないか?
ちょ、ちょっと位揉んでもいいかな?
いいよね? だって俺のメイドだもんね?
ちょっと突く位なら…
指をそーっとイレスティの胸に向かって進める
むにゅ。 圧倒的柔らかさ。 それはまるですべてを包み込むようなマシュマロ… 弾力よりも柔らかさに特化し俺の指がどんどん奥に食い込んでいく。 こ、こいつ底なし沼か?!
「はぅ! ショ、ショウ様? な、何を?」
ヤバイ! 触ってたのばれた! ぱっちりと見開かれたイレスティの瞳に俺が映った
「ご、ごめん!」
俺が指を引っ込めようとすると俺の手を掴んだ
「ショ、ショウ様… 私は貴方のメイドです。 この胸も、体も、好きにしていいのですよ? だから…」
イレスティは俺の手を自分の胸に押し付けた
「感じますか? 私凄くドキドキしてます…」
「凄くドキドキしてるね」
「こうやって側で寝るのが初めてなので… 緊張しています」
「これからはこうやって寝るのもいいね」
「胸を触りながらって事ですか?」
イレスティが可愛らしく笑う
「ち、違うよ!」
俺は慌てて否定した。
イレスティと楽しく話していると、俺の背中側からフララの両手が伸びて来て一つは俺の手の上に重ねられた
むにゅ
俺も強制的に揉まされてる?! つか何この幸せな感触!
「ひゃん! フララ様ダメです!」
「あらどうして? しょうは良くて私がダメなのは何でかしら? それに初めてじゃないわよね?」
何これ?! 何なのこれ?! めちゃくちゃエロイんだが!
「フララ様のは… はぅ… なんといいますか… あん… 体が熱くなってくるんです…」
「どこが熱くなっているのかしら? ならこの前みたいにしたらいいじゃない、それともしょうに手伝ってもらう?」
「いや…フララ様そこは… いゃん… それは恥ずかしいです…」
「あら? しょうに手伝ってもらうの嫌なの?」
フララの胸を揉む手が激しくなる
フララいいぞ! 俺の手の方をもっと激しくしてくれ!
「…嫌じゃ…ありません」
「じゃあ、してくださいってお願いしなさい。」
「…ショ、ショウ様… し…して下さい…」
恍惚とした表情で吐息を漏らし艶やかに言うイレスティはエロ過ぎた
「いやらしい子ね、しょうもいやらしいこの子が好きでしょ?」
「………大好きです。」
本音です。 そもそもタイプだからね俺
俺を間に挟み作り上げられた官能的な空間に俺の一部が反応する
「あら凄いわね」
今にもおっぱじまりそうな雰囲気だったのだが
「おはよーーー!」
エメの元気な一声で一気に場の雰囲気が変わった
「おはようエメ」
「あらもう少しだったのに」
「フララ様酷いです…」
「この状況… 何かエッチな事してたの?」
「そうね、もうすぐ始まりそうだったわよ」
「ごめん邪魔しちゃった… じゃあエメも一緒にする!」
最高のシュチュだがちょっと待て!
「いや起きたんだから何があったか話すよ」
エメの登場で一気に冷静になったのでエロイ気分ではなくなってしまったのだ。
ちょっと勿体ない。
「…みんな起きたの?」
ルーが遅れて入ってくる
「みんな起きたから昨日あった事を話すよ。」
そうしてレオナルドを殺した事。 約束をした事。 アラトラスの支部を潰した事を話す。
みんな黙って話し終わるのを聞いてくれた。
「そんな事があったの… ねぇ… 次からはちゃんと私達に声かけなさい。 じゃないと一緒に背負ってあげれないわ」
フララの顔は真剣だ。
「お兄ちゃん辛かったんだね… 一緒に居てあげられなくてごめんね… グスン」
エメは泣いてしまった。 辛い時に側に居られなくてそれが悔しいのだろう
「私は何もできないかもしれません… ですが帰って来た時… 私に好きだけ甘えて下さい」
イレスティは自分が無力だと思っているがそんな事はない。
そうだ俺には頼れる愛しい人達がいる。 俺が逆の立ち場だったら何も出来なかった自分を責めてしまうかもしれない…
そうさせない為にも今度からはちゃんとみんなに相談しよう。
「ごめん、一人でどうにかしないとって思ってた。 俺にはみんながいるのにね」
「…ショウには私達がいる。 何も出来なかったのがみんな辛い。 だから今度は必ず相談して。」
「絶対にそうするよ。」
みんなそれで納得してくれたようだ。
異世界でも報連相は大事だと実感した。
「何の情報も聞き出さないまま、感情任せに殺したのは痛かったなぁ…」
「仕方がないわよ。 それでその薬を届けるのよね?」
テーブルの上に置いてある薬をみてフララが言った
「そのつもりだよ、約束したしね」
「特殊な魔術で見えなくなってると言ってましたが、大丈夫なんでしょうかね?」
イレスティが唇に人差し指を添え、考えるそぶりをしている
「それは俺の中に核が入ってるから大丈夫だと思うよ。 完全に旅の目的からはそれるから残りたい人は残っていいからね」
「何言ってるの? 行くに決まってるじゃない」
「エメもいくぞー」
「勿論ついて行きますよ」
「このメンバーはそんな事気にしない。 私達は貴方について行きたいだけだから。 ショウは一緒に行こうと言えばいいだけ。」
「じゃあみんな一緒に行こう!」
「「「「はい!」」」」
俺の愛しい人達は本当に素晴らしい女性ばかりだ。 俺も負けないように努力しよう。
レデリさん、お兄さんに代わって薬持っていくので待ってて下さい。
◇ ◇ ◇ ◇
そうして俺達一行は街の外に出て地図に印がついている場所まで向かったのだが、そこには何もなかった
「…ショウ地図だとここだけどあってる?」
「何もないわね」
「んーエメは何か感じるよ」
「私は全く分かりませんね」
「俺の【レーダー】にも反応あるしここで間違いないと思う」
「どうしたらいいんだろう?」
途方に暮れてその場を歩いていると、胸の核が埋まっている所が光り、そのまま消えてしまった
「ショウどこ行ったの?」
一緒に居たルーが突然俺が消えた事によって動揺している。
俺が進んだ方に歩くと、バチン! ルーが何かに阻まれる
「ん?見えてないのか? それに通れない?」
手をルーの方に伸ばすと薄い膜のようなものがある
これが屈折率を変えて見えなくしてる結界か。
俺は結界から顔だけを出した、ちょっと怖いだろう
「ルーこっちだよ」
「ここから先に通れない。」
「結界があるからね、手出して」
ルーが手を出して来たので手を握って結界を通ってみると
「通れたね」
「ショウと居れば大丈夫みたい」
「みんなーこっちだよー!」
俺は大きな声を出して三人を呼び、一緒に結界をくぐった
「お前達誰だ?! どうやって入った?!」
振り向くとそこには輝く武器を持った男たちが構えて俺達を威嚇していた
厄介事にならないといいんだけど…
俺は少し肌寒い中、隣に感じる温もりが心地よくて抱き着く。 柔らかい。
接触部分にあたる柔らかい感触に思わず頬が緩み、ゆっくり目を開けると、そこには真っ白で張りのある肌を持つ美しい女性が、一糸纏わぬ姿で俺の顔を優しく見つめていた。
「…おはよう」
「ルーおはよう、起きてたんだ」
「…ショウの寝顔見てた。 もう…大丈夫そう?」
「うん、ありがとう。 ルーのおかげで本当に救われた。」
ルーの包み込むような愛情でショウのやり場のない想いはどうにか消化出来ていた。
そして昨夜、ルーの純潔を酷く乱暴に散らしてしまった事を思い出し自己嫌悪に陥った。
「それと昨日はごめん…」
シーツの一部が赤く染まっていた。
「…いいの。 嬉しかったから。 だからそんなに気にしないで。」
優しく笑いかけ、頬を撫でてくれる。
「あんなに乱暴だったのに…」
「それでも貴方を受け止めることが出来たから。 でも次は優しくしてね?」
「絶対に優しくするよ」
ルーの手が優しく俺の頬を包み、優しく唇を重ねた。 すると俺の一部が反応してしまう
その感触が伝わってしまい、ルーが少し頬を赤らめクスっと笑った。
「…いいよ。」
今度は我慢しない。 というか出来ない…
彼女の体を知ってしまったから。
もう彼女なしでは生きていけないと思わされる位、昨夜の体験がショウの心に深く刻まれていた。
彼女の体はひどく中毒性を持つ甘美な麻薬だ。
二度目はどこまでも優しく。 昨夜の事を忘れさせるかように…
そうして二人の情事は昼前まで続いた。
◇ ◇ ◇ ◇
「ルー大丈夫? ちょっと歩きにくそうだけど…」
「…ちょっとだけ痛みがあるけど、大丈夫」
初めての後の女性特有の痛みだろう。
俺達は心地よい疲労感と共に宿に向かっていた
「あんなにしちゃったもんなぁ…」
「…ケダモノ」
「ひどいなぁ…」
「…ショウは元気すぎる」
「って言われても…」
「一人じゃ持たない。 早急にお姉様達も加える必要がある。」
「流石にそれじゃあ俺がもた」
「ショウなら持つ。 何回したのか覚えてないの?」
「…ごめんなさい」
「…私の体 …よかった?」
「…最高だった。」
「…そう。」
ルーが顔を赤くして下を向いてしまう。 可愛い!
「ルーが魅力的すぎてつい何回もね…」
「…全部見られた後だから、ちょっと恥ずかしい」
一線を越えた事により前よりも更に愛おしさが増してしまった…
「そういえば、みんなに何も言わずに外泊しちゃったけど大丈夫かな?」
「怒ったりはしてないと思う、心配はしてると思うけど」
歩きにくそうなルーに合わせてゆっくり宿に戻ると、目の下にクマを作った二人と元気なエメが出迎えてくれた
「お兄ちゃんおかえり! ドーン!」
相変わらずのダイビングハグだ。
ドーンとか心の隙間埋めるセールスマンかよ
「うっ、ただいま! ごめんねみんな。 帰るの遅くなった」
頬を掻きながら頭を下げた
「心配しておりましたが無事に帰ってきてくれてよかったです」
座っていたイレスティが立ち上がり、ほっと胸をなでおろしていた
「おかえりなさい、何かあれば召喚するだろうからあんまり心配してなかったけど」
脚を組みテーブルに頬杖を付き、興味なさそうに告げるがそれは嘘だ、凄くほっとした顔をしている。 俺への依存度合いならフララの方がルーよりも高い。
「一言位連絡くれてもよかったんじゃないかしら?」
「ごめん、ちょっと余裕がなくて」
「何があったのか聞かせて貰えるかしら?」
「その前に一回寝た方がいいんじゃない二人とも」
凄く疲れて良そうな顔だった。
「そうですね、私もフララ様も夜通し待っていましたから。」
イレスティが今にも倒れてしまいそうだ。
「働かない頭で聞いてもダメね、寂しくさせた罰として貴方にも一緒に寝てもらうわよ?」
「さっき起きたばかりなんですが…」
「そんな事は聞いてないわ! イレスティ、貴方もいらっしゃい」
「わ、私もですか?!」
「そうよ、普段羨ましそうにしてるの知ってるのよ?」
「…は、はい…」
イレスティは恥ずかしそうに俯いた。 俺はそんな貴方が大好きなんです。
「それとルーメリア… 良かったわね」
フララがルーメリアに優しく微笑んだ
「…うん。 次はお姉様。 ショウはケダモノ」
やめて?! 確かに何回もしちゃったけど! 週末に一人で何回出来るかチャレンジみたいに何回もしちゃったけど!
「そ、そんなに凄いの? 大丈夫かしら?」
フララが顎に手を当て何かを考えていた。
フララってそういう時どんな風になるのかな? イメージでは積極的に思えるけど…
「それと貴方、今物凄くいやらしい顔をしてるけれど、流石に今は眠すぎて無理よ?」
ぜ、全然期待なんてしてなかったんだからね!
「な、な、何をいっているのかな?!」
フララの顔が耳元にぐっと近づき、俺の耳がフララの囁くような声を拾う
「さっきまで楽しんでたんでしょ? だから今は我慢して。 その時になったら沢山いい事してあげるから」
そのまま頬にチュッっとしてニコっと笑った。
脳みそが溶けるかと思った。
魔性だよ! 怖いよこの子! 今すぐ押し倒したくなったよ!
「そ、それじゃあ二人共、寝室行こうか」
「えぇ」「はい」
そうして俺達三人は寝室の方に体を向けたのだが
「お兄ちゃん!」
ベットに向かう俺達の背中にエメが声をかけた
「ゆうべはお楽しみでしたね。 おやすみ!」
バレバレだろうけどやめてよ! どこの宿屋の店主だよ。 実際の店主なんて血で染まったシーツをみても無反応だぞ。 …だよね?
「じゃあエメ、お姉ちゃんと買い物行こうか。」
ルーが両ひざに手を置いて少し屈み、実の妹のシルメに接するように提案した
「うん! ルーおねーちゃんとデートだね!」
実に微笑ましい。
「それじゃあショウ。 二人をゆっくり休ませてあげて。」
「わかったよ」
そう言い残して寝室へと三人で消えた。
眠くて無理なんて言っていた割には、濃厚なキスを二人に沢山ねだられ、きつく抱き着かれてまた眠った。
◇ ◇ ◇ ◇
ショウは一人目が覚めていた。
フララのつつましい胸は相変わらずなのだが…
イレスティ… でかいな…
かっちりとしてメイド服のせいであまり大きなイメージはなかったかこうして抱き着かれているともろに大きさを感じる事が出来る
エメにも匹敵するんじゃないか?
ちょ、ちょっと位揉んでもいいかな?
いいよね? だって俺のメイドだもんね?
ちょっと突く位なら…
指をそーっとイレスティの胸に向かって進める
むにゅ。 圧倒的柔らかさ。 それはまるですべてを包み込むようなマシュマロ… 弾力よりも柔らかさに特化し俺の指がどんどん奥に食い込んでいく。 こ、こいつ底なし沼か?!
「はぅ! ショ、ショウ様? な、何を?」
ヤバイ! 触ってたのばれた! ぱっちりと見開かれたイレスティの瞳に俺が映った
「ご、ごめん!」
俺が指を引っ込めようとすると俺の手を掴んだ
「ショ、ショウ様… 私は貴方のメイドです。 この胸も、体も、好きにしていいのですよ? だから…」
イレスティは俺の手を自分の胸に押し付けた
「感じますか? 私凄くドキドキしてます…」
「凄くドキドキしてるね」
「こうやって側で寝るのが初めてなので… 緊張しています」
「これからはこうやって寝るのもいいね」
「胸を触りながらって事ですか?」
イレスティが可愛らしく笑う
「ち、違うよ!」
俺は慌てて否定した。
イレスティと楽しく話していると、俺の背中側からフララの両手が伸びて来て一つは俺の手の上に重ねられた
むにゅ
俺も強制的に揉まされてる?! つか何この幸せな感触!
「ひゃん! フララ様ダメです!」
「あらどうして? しょうは良くて私がダメなのは何でかしら? それに初めてじゃないわよね?」
何これ?! 何なのこれ?! めちゃくちゃエロイんだが!
「フララ様のは… はぅ… なんといいますか… あん… 体が熱くなってくるんです…」
「どこが熱くなっているのかしら? ならこの前みたいにしたらいいじゃない、それともしょうに手伝ってもらう?」
「いや…フララ様そこは… いゃん… それは恥ずかしいです…」
「あら? しょうに手伝ってもらうの嫌なの?」
フララの胸を揉む手が激しくなる
フララいいぞ! 俺の手の方をもっと激しくしてくれ!
「…嫌じゃ…ありません」
「じゃあ、してくださいってお願いしなさい。」
「…ショ、ショウ様… し…して下さい…」
恍惚とした表情で吐息を漏らし艶やかに言うイレスティはエロ過ぎた
「いやらしい子ね、しょうもいやらしいこの子が好きでしょ?」
「………大好きです。」
本音です。 そもそもタイプだからね俺
俺を間に挟み作り上げられた官能的な空間に俺の一部が反応する
「あら凄いわね」
今にもおっぱじまりそうな雰囲気だったのだが
「おはよーーー!」
エメの元気な一声で一気に場の雰囲気が変わった
「おはようエメ」
「あらもう少しだったのに」
「フララ様酷いです…」
「この状況… 何かエッチな事してたの?」
「そうね、もうすぐ始まりそうだったわよ」
「ごめん邪魔しちゃった… じゃあエメも一緒にする!」
最高のシュチュだがちょっと待て!
「いや起きたんだから何があったか話すよ」
エメの登場で一気に冷静になったのでエロイ気分ではなくなってしまったのだ。
ちょっと勿体ない。
「…みんな起きたの?」
ルーが遅れて入ってくる
「みんな起きたから昨日あった事を話すよ。」
そうしてレオナルドを殺した事。 約束をした事。 アラトラスの支部を潰した事を話す。
みんな黙って話し終わるのを聞いてくれた。
「そんな事があったの… ねぇ… 次からはちゃんと私達に声かけなさい。 じゃないと一緒に背負ってあげれないわ」
フララの顔は真剣だ。
「お兄ちゃん辛かったんだね… 一緒に居てあげられなくてごめんね… グスン」
エメは泣いてしまった。 辛い時に側に居られなくてそれが悔しいのだろう
「私は何もできないかもしれません… ですが帰って来た時… 私に好きだけ甘えて下さい」
イレスティは自分が無力だと思っているがそんな事はない。
そうだ俺には頼れる愛しい人達がいる。 俺が逆の立ち場だったら何も出来なかった自分を責めてしまうかもしれない…
そうさせない為にも今度からはちゃんとみんなに相談しよう。
「ごめん、一人でどうにかしないとって思ってた。 俺にはみんながいるのにね」
「…ショウには私達がいる。 何も出来なかったのがみんな辛い。 だから今度は必ず相談して。」
「絶対にそうするよ。」
みんなそれで納得してくれたようだ。
異世界でも報連相は大事だと実感した。
「何の情報も聞き出さないまま、感情任せに殺したのは痛かったなぁ…」
「仕方がないわよ。 それでその薬を届けるのよね?」
テーブルの上に置いてある薬をみてフララが言った
「そのつもりだよ、約束したしね」
「特殊な魔術で見えなくなってると言ってましたが、大丈夫なんでしょうかね?」
イレスティが唇に人差し指を添え、考えるそぶりをしている
「それは俺の中に核が入ってるから大丈夫だと思うよ。 完全に旅の目的からはそれるから残りたい人は残っていいからね」
「何言ってるの? 行くに決まってるじゃない」
「エメもいくぞー」
「勿論ついて行きますよ」
「このメンバーはそんな事気にしない。 私達は貴方について行きたいだけだから。 ショウは一緒に行こうと言えばいいだけ。」
「じゃあみんな一緒に行こう!」
「「「「はい!」」」」
俺の愛しい人達は本当に素晴らしい女性ばかりだ。 俺も負けないように努力しよう。
レデリさん、お兄さんに代わって薬持っていくので待ってて下さい。
◇ ◇ ◇ ◇
そうして俺達一行は街の外に出て地図に印がついている場所まで向かったのだが、そこには何もなかった
「…ショウ地図だとここだけどあってる?」
「何もないわね」
「んーエメは何か感じるよ」
「私は全く分かりませんね」
「俺の【レーダー】にも反応あるしここで間違いないと思う」
「どうしたらいいんだろう?」
途方に暮れてその場を歩いていると、胸の核が埋まっている所が光り、そのまま消えてしまった
「ショウどこ行ったの?」
一緒に居たルーが突然俺が消えた事によって動揺している。
俺が進んだ方に歩くと、バチン! ルーが何かに阻まれる
「ん?見えてないのか? それに通れない?」
手をルーの方に伸ばすと薄い膜のようなものがある
これが屈折率を変えて見えなくしてる結界か。
俺は結界から顔だけを出した、ちょっと怖いだろう
「ルーこっちだよ」
「ここから先に通れない。」
「結界があるからね、手出して」
ルーが手を出して来たので手を握って結界を通ってみると
「通れたね」
「ショウと居れば大丈夫みたい」
「みんなーこっちだよー!」
俺は大きな声を出して三人を呼び、一緒に結界をくぐった
「お前達誰だ?! どうやって入った?!」
振り向くとそこには輝く武器を持った男たちが構えて俺達を威嚇していた
厄介事にならないといいんだけど…
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本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
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