蒼炎の魔法使い

山野

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第四十一話 時計仕掛けの黒歴史

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「頼むよ蒼炎の魔法使い!」
門番の男が必死に頭を下げる声が冒険者ギルド全体に響き渡った。  恥ずかしいからやめて!

「とりあえずどんな内容なのか教えてくれませんか?」
とりあえず聴くことにした

「ドラゴンだ! はぐれのドラゴンが西の山岳地帯に現れて道を塞いでしまっているらしい。
ドラゴン?! マジ?! 異世界最強種じゃん!

「この国兵士達で解決はできないんですか?」

「出来ない事はないのだが…」
まぁ色々内部的な事情があるのだろう

「貴方が蒼炎の魔法使いかな?」
二階の階段から降りてくる細身の眼鏡をかけた30代位の男が声をかけてきた

「ここのギルドマスター、エグバードです」
ブレシーナのギルマスと違って丁寧だな

「ショウです」
俺と門番の前まで来て握手を求めてきたの手を握った

「ブレシーナの街のギルドマスターから聞いてます、Cランクに収まらないから、例の案件を振っても大丈夫だと」
アラトラスの事か、果たしてどこまで信用していいのか…

「それはどうも」
ブレシーナを出る時軽く挨拶をしたが、行き先を聞いてきたのはそういう事だったのか

「それじゃあ依頼受けてもらえるんですね?」
門番の懇願したような眼差しが痛い… 興奮が収まってきて丁寧な口調に戻っていた

「ショウさん、もしかしてお金が必要なのではないですか?」

「ええ、よくわかりましたね。 大きな家を買いたいんですよ。」

「大量に査定に持ち込まれた魔物が貴方の物だと聞いたのでもしかしたらと思いましてね」
ギルマスは腰に手を当て頷いた

「査定はまだ終わってませんが大まかに状態がさほどいいわけではないので白金貨100枚程でしょう」
まぁそこら中切り刻んだりしてるしな…

「ですが、ドラゴンの素材となれば低位でもかなりの高値で取引されます。 白金貨100枚は見込めると思います」
マジ?! 約二億か… 大きな屋敷となると微妙かもしれないが分割も考えたら悪くないかもな

「ちなみにどんなドラゴンですか?」

「ソードドラゴンです。 体中に剣の様な物が生えており倒すのが難しい個体です。」

「それならSランク魔物で白金貨200枚はくだらないですね、本来ショウさん達は受けられない案件ですよ?」
ギルマスが顎に手を置き頷きながら教えてくれた、頷くのは癖のようだ

「やります!」
正直これはおいしい! もしかしたら一括で買えるかもしれない!

「それなら指名依頼として処理しておきます。」

「ありがとうございます! 二つ名持ちなら安心です! ソードドラゴンは物理が通りにくいので避けられがちなんですよ!」
え… ま、魔法でなんとかなるかな…

「ありがとうございます! 西の門を出て街道沿いに行けばドカンと寝ながら居座っていると思うので早めに倒して来て下さい!」
門番が再び頭を下げた。

「みんな聞いた? うまくいけば一攫千金だよ!」
俺は緩んだ顔を引き締めながら言った

「…全然引き締まってない。 全員で行くの?」
確かに全員で行く必要はないな…

「行きたい人は挙手!」
手が上がったのはルーとエメ、レデリとルチルだった

「私は面倒だからパスね、ちょっと別の事をするわ」
別の事ってなんだ? 

「浮気しないでね?」

「貴方がそれをいうの?」

「…返す言葉もございません…」

「うふふふ冗談よ。 まぁイレスティと良い物件でも探しておくわ」
まぁフララの事だ、何か考えでもあるのだろう。

「私もお役に立てる事は余りないと思いますので、フララ様と物件を吟味させて頂きます」
イレスティもいれば下手な物件は選ばないだろう

「その二人が残ってくれるなら安心だね、じゃあ後のみんなは行くよ!」

「「「「了解!」」」」

◇  ◇  ◇  ◇

ギルドを出て俺達は西門を出てレデリをおんぶしながら西の街道を進んでいた。

おんぶしようか?  とレデリに聞いたところ、父親がブリーフ一丁で家の中をウロウロするのを見るような冷たい目をしながら、お願いしますと言われたのに傷ついたのは言うまでもない。

「すごーい! 兄さんよりはやーい!」
ヨヨヨ?! レデリよ… 頼むから好きな人に積極的にアピールしといて他の男に心変わりしないでくれよな…

「そういえば何で付いてきたの?    レデリは戦うの得意じゃないでしょ?」

「それなりに戦えます~」
大きくもなく小さくもないバランスのいい胸を押しあて耳に顔を寄せながら頬を膨らませる

ドキドキするからやめて!

「私は薬師だからね。  ドラゴンの血はいい薬になるんだ。  それにみんなの為にも…」
背中から何処か寂しさを感じた

「どうかした?」

「何でもないよ!  それより私の胸に興奮するなんて本当兄さんですね!」

「兄さんって言葉をダメな男の総称みたい使うな!」

そんな感じで暫く進むと、街道に堂々と丸まりながら寝ている銀色の鱗に覆われた巨体が見えた。  頭から背中を通って尻尾の方までびっしりと鋭利な物が生えている。

「…居た。」
ルーが武器を構える

「兄さん、とりあえず私が一撃入れるね!」
少し様子がおかしく感じる

「次はわらわが行くのじゃ!」

「じゃあ俺とルーは適当に合わせるよ!  エメはサポート頼む!」

「行くよ!  ※※※※    ※※※※    ※※※※    【ダイアモンドランス】」
レデリがそう発するとダイヤモンドの槍が現れソードドラゴンの体に刺さり鮮血が流れるが皮膚が固く、余りダメージは無さそうだ。

「グウォォォォオオオオ!!」
ソードドラゴンが攻撃で目を覚まし翼を広げ叫びを上げた、全長7メートル程でルチルより一回り小さいぐらいだ

ルチルがそれを合図に身体中から電気をバチバチ放電させ、目にも止まらぬ速さで距離を詰めた!

「【雷神拳】」
全身に激しく流れていた電気が右手の拳に集まり捉えきれない速さでのボディブロー!!

ソードドラゴンの体が、激しく突き上げる拳に少し浮き上がり、雷と同じ位の電圧だった様で、落雷を受けた時の様に血管が浮き上がり、肉の焼ける匂いと共に煙がシューっと上がっていた。

そもそもルチルは元の姿なら単体でソードドラゴンを楽に倒せるぐらい強いのだが、人型だとどれくらい強いのだろう?

生命力は大幅に削っただろうがまだ倒れず、翼を羽ばたかせ空に逃げた。

「逃がさない。」
ルーが空高くジャンプしその首を刈ろうと鎌を振る。 が、カキン! 突然巨体を車輪の如く高速回転させて、頭から尻尾にびっしり生えた剣のような物で攻撃を弾いた

勢いそのままにこちらに向かって高速回転する巨体でショウの方へ向かって突進してくるが紙一重で避けた! 避けた先にある樹はその巨体の高速回転する剣で真っ二つだ!

「みんな! あれに当たったら真っ二つだ! 気をつけろ!」

ソードドラゴンが近くの樹々を、高速で転がり切り倒しながらショウの方へ向かって方向転換!

「兄さん! なんとか動きを止めるよ!  ※※※※  ※※※※  ※※※※ 結晶土魔術【多重硬化障壁】
土魔術の土の壁を結晶魔法で硬度を増しそれを何重にも重ねたものだ

分厚い硬化された障壁により勢いは殺したが、回転は止まらず高音の金属の切断音と共に障壁を切り裂いていく。

『エメ行くよ!』

『うん!』

「『結晶樹魔法【エメラルドニードル】』」
鋭利な樹の先端を更にエメラルドでコーティングした複合魔法、貫通力が高く動きも変則的に変化させれる為とても便利だ

縦回転してる側面の両側からエメラルドの樹がで突き刺し、空に投げる

突然空中に投げだされてバランスを崩したソードドラゴンに向かって【ステップ】を駆け上がり、黒い刀身に美しい波紋が輝く月華と月影を構えた

「氷二刀嘯風弄月流…【寒椿】」
雪が刀に落ち冷気が迸った長刀が腹にズブズブとめり込んで行き、体に食い込んだ刀から氷の茨が噴出。氷の茨が体内から外へ突きし、茨には血で染まった氷の華が咲いた。 血で鮮やかに染まった氷の華は冬の寒さに負けず咲き誇る寒椿その物。

「ショウ危ない!」
ルーの声が下の方から聞こえて来た時には、ソードドラゴンの尻尾が俺を命を奪うべく遠心力を乗せて風を切るように向かってきていた。

ルーと最初に会った時はルーがこんな状況だったなぁ… 【思考加速】で引き延ばされた時間の中でそんな事を考えていた。

「【時計仕掛けのクロックワーク魔法マジック】結晶土魔法【宝龍ジュエルドラゴン】」
輝く鱗を持つ龍がソードドラゴンの尻尾を難なく弾き、最硬度に硬化した宝石の牙で首に噛みつき、断末魔とドスンという着地音と共にソードドラゴは絶命した

「…ショウ今のは?」
着地した俺の所までルーが駆け寄って来る

「あれは結晶魔法と土魔法の複合で攻防一帯の魔法だよ、出すのに時間がかかるから一応あらかじめ魔力を練っておいたんだ」
長い馬車の旅で考えた魔法の一つだ。

「それが兄さんのさっき言ってた時計仕掛けのクロックワーク魔法マジックってやつ?」

「そう、麒麟に時間と空間の知識を貰って、時間差で発動魔法を発動させれるようになったんだよ! あらかじめ魔力を練ってストックする必要があるけどね」
やはり強い魔法程、魔力を練るのに神経を使うので前衛でも戦う俺には物凄くありがたい。 麒麟さんマジ感謝っす!

「主様はどんどん凄くなっていくのぉ、わらわも頑張るのじゃ!」

「ルチルって元の姿と比べてどれくらいの強さなの?」

「6割位じゃ! でも主様に教えてもらってる魔力操作を覚えれば、この姿でも同じ位になるのじゃ!」

「それじゃあ魔力操作を覚えて元の姿に戻ったら?」

「それはもう凄いのじゃ!」
ベリルとイオにも教えてあげよう、進化を早めれるかもしれないし

「楽しみだね」
可愛くて頭をナデナデする。 嬉しそうに尻尾がぶんぶん揺れた

「エメもエメも!」
いつの間にか外に出てたエメが手を伸ばして可愛くお願いしてきた

「はいはい」
俺が可愛い二人を愛でている間にレデリはソードドラゴンの血を必要なだけ抜き取り、ルーのアイテムボックスにソードドラゴンもろとも収納した

「よしみんな帰ろう!」

「「「「はーい」」」」

何か遠足みたいだな…

◇  ◇  ◇  ◇

西門につくと俺達を見送った西門の兵士が駆け寄ってくる。

「それでどうなったんですか?」
兵士の顔は物凄く真剣だ

「倒しましたよ」

「え? でもどこにも見当たりませんが…」

「ルー出して」
俺がそういうとルーはアイテムボックスからソードドラゴン死体を取り出した

「ア、アイテムボックス?! そんなものまで持っているなんて貴方達は一体…」
そういや最近普通過ぎて忘れてたけどアイテムボックスって貴重な物だよな…

ドラゴンと聞いて緊張の糸が張り詰めていたいた兵士達の糸が倒されたと知って、一気に糸が切れ辺りは大歓声に包まれた。

え? S級を倒したぐらいでちょっと大げさじゃない?

それからはソードドランを荷台に乗せてギルドにつくまでちょっとしたパレード状態だ。

「な、なぁルーこれってそんなに凄い事なのか?」
そこら中から感謝の声が聞こえてくる、

「ドラゴンを倒すっていうのは簡単な事じゃない。 普通はいくつかのパーティーが合同で行う物」

「兄さんわかってないかもしれないけど、このパーティー異常だからね? 私とイレスティさん以外みんな単体でドラゴン位倒せちゃうんだから…」
何か凄いやつが多くて俺なんて中の上位かと思ってたわ…

今後は無双しまくれるのではないかという期待に胸を膨らませているうちにギルドの前についた。

「ショウさん、やっぱり期待通り討伐してくれたみたいですね。」
ギルドマスターのエグバードが頷きながら出迎えてくれた

「ええまぁ。 我が家の為に頑張りましたよ」
俺は頬を掻きながら答える

「まぁこの状態なら白金貨300枚位かな?」
エグバードは頷ぎながら荷台で運ばれてきたソードドラゴンの亡骸をみて独り言のようにそう言った

「にしても… どういう攻撃したらこんなことになるんだい?」
明らかに外傷ではない傷に、太い牙で噛まれたような傷をみて何か感じたようだ

「まぁそれは冒険者ですので色々とありますよ」
俺はにやりと笑う

「そうですね、それを聞くのは野暮でした。」
ギルマスもにやりと笑いながら頷いていた

「これからが楽しみですね、それじゃこれの査定するのでちょっと待てって下さい。」
そう言い残して荷台を引く職員と一緒に去って行った。

「ずいぶん派手に帰って来たのね、そこら中ドラゴン退治の話で持ち切りじゃない」

「お疲れさまでしたご主人様。 中々にいい物件を探してまいりましたよ」
ギルマスと入れ違いにフララとイレスティが笑顔で出迎えてくれる。 この為に頑張ってるんだよ俺は

「何かドラゴンを倒すってすごい事らしいね」

「あんなトカゲ倒すの訳ないっていうのに騒がしい物ね」

「…人の国ではそう簡単な事ではないのですよフララ様」
やっぱり俺が最初に居たリールモルトッて国はどこかおかしいらしい。

「リールモルトってやっぱり魔境だったんだな… 剣の修業大変だったし」

「そういえば貴方の流派って嘯風弄月流っていうのよね?」
何故かフララが半笑いだ

「そうだよ、ジョレーナさんがノリでつけたんだけどまぁ最近は気に入ってるよ」
イレスティもプッと噴き出した

「な、何で二人とも笑ってるんだよ?!」

「嘯風弄月っていうのはね、風に吹かれながら詩を読み月を眺める事をいうの…プっ」
何がおかしいむしろ風流でいいじゃねぇか!

「ジョレーナさんが、風に吹かれながらルーメリア様に詩を送ったショウ様を見てつけたんですよその流派の名前…プっ!」
え? 何その事実!!

「ルーメリアの瞳は真っ赤で常闇の森の月みたいですもんね… 確かに風に吹かれ詩を読んで月をみてるわね… ふっやめて… 面白過ぎる…」
笑いをこらえてフララがプルプルしていた

「…あの時の詩は… ちょっとよくわからなかった…」
もう殺してくれよぉ! なんだよこの時計仕掛けの黒歴史は! 俺の魔法よりよっぽ巧妙に仕組まれてるじゃねぇか!

「大丈夫、私はショウの言ってる意味は分からなかったけど愛してる」
止めを刺しに来てる?! 俺は君への愛に疑いが生まれそうだよ… あのクソ骸骨!

「お兄ちゃんの黒歴史がまた一つ増えたね、所でどんな詩を読んだの? ねぇねぇエメに教えてよ!」
傷口両手でぱっかー広げられてるんですけど! 開けたら閉める! 

「兄さんって… 何でもないよ…」
いつもみたいにけなして! 逆に不安だよ!

「わらわはそんな恥ずかしい流派に敗れたのか…」
お前を倒した男を最後に倒したのはお前だよ… 

俺は激しい羞恥心で膝を抱えてしまった。

「それでフララ姉様、どんな家が見つかったの?」
俺は無視なのね…

「これよ」
フララが一枚の図面を出した。 そこには庭付きの部屋数も沢山ある二階建ての中心街に近い屋敷だった

「鍛冶場や錬金室も完備されており、お風呂も広く日当たりも良好。 それが今ならぁ! なんと白金貨250枚!」」
おいおいイレスティ… 人差し指を顔の横に立てて上半身を斜めにするのは可愛いが、どっかの通販の社長みたいな言い方やめろよ

「相当値切ったわ、これ以上は首を釣って死ぬそうよ、バカね死んでも生き返らせてあげるのに」
狂気! この値切りおばけ!

「兄さんここにしよう! 錬金室がある家なんてそうそうないよ!」
君しか使わないからねその部屋

「エメはお兄ちゃんと一緒の部屋にするー!」
はいはいよしよし、お兄ちゃんと寝ようねー

「じゃ、じゃあわらわもペットだから一緒の部屋で当然じゃな!」
お前都合のいい時だけペット面するのな

「フララとイレスティが良いって言うんだから間違いないでしょ、ルーもここでいい?」

「…ショウと一緒ならどこでもいい」
圧倒的メインヒロイン。 さっきの事なんてもう忘れた! 愛してる!

「…ルー」
俺はルーの腰に手を回すと、辺りにスウィーティーな空気が充満しだす

「ここに蒼炎の魔法使い殿がおられると聞いたのですがいらっしゃいますか?」
が、見事な鎧を着た三人組の男たちが俺の恥ずかしい二つ名を呼びなが遮って来た。

「僕ですが、何か用ですか?」
ルーの腰を抱いたまま答えた

「な、なんと美しい女性だ… それに他の女性も… う、羨ましい… やっぱり冒険者の方が…」
見事な鎧の男が奥歯を噛みしめ何かをブツブツと呟いていいる

「は! これは失礼しました! 蒼炎の魔法使い殿、この度の活躍は大変素晴らしい物だと陛下も満足しております。」
んー嫌な予感…

「感謝の意を示したいとの事ですので城の方までご同行願えませんでしょうか?」
はい来たー ある意味テンプレ展開なのだがどうなる事やら…
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