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第六十九話 冒険者活動再開
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拗れるだけ拗れて何故か国を作る事になってしまった俺は、一時的にリールモルトの領地となった元ピンゲラに向かったのだが、そこは一週間経ったと言うのに酷い有様だった。
そこら中瓦礫の山で撤去される様子もない。
しかし住民達は俺を見つけると平伏しながら感謝の言葉を述べ俺を何とも言えない気分にさせた
復興に関しては皆んなに相談したお陰でたった一週間で終わる事になる、持つべき者は嫁だ
瓦礫の撤去はフララのアンデット眷属が不眠不休で行い皆最初は驚いていたがすぐに慣れた
住居の建築は、ここに移り住むのを条件にレデリの集落の輝人達に頼んだ、住人達には輝人を殺す事が出来ない契約魔術を結んでもらったので今後安心して暮らせるだろう。
流石に強引かと思ったが俺の言う事と、住民に何も損はない事を説明したら意外とすんなりと納得してくれた
食料事情も悲惨な物だったがエメがいる事でサルラリ(米)でも小麦でも野菜でもすぐに生産出来るので少しすれば改善出来るだろう
嬉しそうに配布されたパンを泣きながら食べる子供の姿にはかなり来るものがある
朝から晩まで住民の為に食事を作り続けているイレスティだが、ずっと働けると狂気的な笑みを浮かべながら大きな鍋を毎日かき回していた
食料事情に関しては頼られ過ぎても困るので農業に力を入れ自分達で生産してもらう予定ではある
レデリとリンデが蔓延していた病気を片っ端から治して行ったので健康状態も良好だ
行政はルーを頼りリールモルト王国から文官を何人か派遣してもらう事になった
はっきり言って俺は治る気はない、お飾り領主の道を行く!
警備面は冒険者ギルドを新設し、兵士が育っていくまでは暫くフララのアンデットが担当する、その為に俺とルチルは常闇の森で魔物を刈りまくった
オウマとトプロットの復興はせず、ピンゲラに来るように呼びかけた、兵士の家族なんかは俺を恨んで来ないかもしれないがそれなら手助けする義理はない。
俺は聖人君主ではないのだ
両国とも半分程来ればいい方かと思ったがどちらの国からも9割近い人が流れ込んで来て大忙しになってしまう…
孤児院もこちらに移転し子供達は城で様々な事を学びながら日々成長していた
王都の屋敷は緊急避難場所としても置いておきたいのでそのままにしている
こうして驚くべき早さで三国の住民が集まって出来た新たな街、コンクリートの様な材質の建物にはステンドグラスの美しい模様があしらわれた大きな窓があり、街の至る所では宝石の輝きが街を彩りエメが作りだした樹々や花々と見事に調和し、見惚れる景観を作り出していた。
城から東西南北の門に真っすぐ伸びるている道にはエメが方向別に異なる種類の桜の木を植えているので春になればその姿を惜しみなく披露してくれるだろう
日本人と言えばやっぱり桜だよね!
誰が言い出したのかこの街の事を宝石箱という者が多くおり、俺はこの街を【エクラン】と名付けた。フランス語で確か宝石箱という意味だ
嫁達が有能過ぎて街づくりがイージーモードなのには少し引いた、特にエメ、流石大精霊様である。 食品自給率100%とか日本も見習ってほしい
そして俺は…
「もういやぁぁあああ!!」
俺は終わる事のない書類仕事に嫌気がさし、城の執務室で絶叫していた
「ど、どうしたのですかご主人様」
後ろの控えていたイレスティが突然大声を出した俺を心配して慌てて声をかけて来た
「イレスティよーく覚えておいてくれ! 俺は基本仕事なんて一分足りともしたくないグータラダメ人間なんだよ! なのになんだここ最近の忙しさは?!」
「国を作るんですから、それはそれは忙しいと思いますよ?」
ドヤ顔で宣言した俺をイレスティが涼しい顔で返す
「俺は国なんて一切作ろうなんて思ってないんだよ!」
「ですが周りの方々はそうは思ってないみたいですよ?」
「それなんだよなぁ… 俺は異世界らしく冒険者でもしながらその日暮らしを楽しみたかったのに。 俺の異世界なんか違う!」
「いつもの持病ですね、ご主人様の思う異世界がどんな所なのかはわかりませんが、今は仕事をしましょう!」
イレスティは頑張れのポーズをするが胸が真ん中に寄り隠れ巨乳が全く隠れてない巨乳になった
「無理! イレスティ! 君に決めた!」
そんなどこぞのトレーナーの様な事を言いながら席を立ちあがる
「え? 今夜の相手ですか?! あの…先程も…」
顔を真っ赤にして右下を向く彼女が可愛すぎる! 先程は堪能させて頂きました…
「心が揺れたけど違う!【転移】」
「ここは… アステルニアの屋敷ですね?」
彼女の手を握り見慣れた屋敷へと返って来た
「そう、俺は冒険者活動を再開する! ずっとアラトラスの事で手一杯だったからなぁ…」
異世界で世界を悠々自適に旅するのに憧れてたのにこの大陸に縛られっぱなしじゃねぇーか!
「文官さん達が頭を抱えますね」
「知らん! そのまま俺を領主から引きずり降ろしてくれ! ていうかそもそも俺は大精霊を探さにゃならんしSSS級魔物のアイテムも集めにゃならんのだ!」
じゃないと嫁達を紹介出来ないしなぁ… せめて孫の顔位は見せてあげたいし
「それでどこに行くのですか?」
「大図書館の情報によれば東には土の大精霊を祭った祠があって、北の大陸には人魚の国があるらしい、でも西の大陸に渡ろうかと思ってるよ」
「何か理由でも?」
「簡単な事だ… 愛らしい獣人が見たい! 以上!」
「…ご主人様はルチル様大好きですもんね…」
「俺の世界では空想上の存在だったからね、勿論ヴァンパイアもだけど。 という事で行こう!」
「はい」
俺はイレスティの手を握り冒険者ギルドへと駆け出した、イレスティは何処か嬉しそうだ
そうして俺たちは冒険者ギルドに着いて依頼を見ていたのだがイレスティがやたらと声をかけられる、何でも暇な時はルチルとランク上げの為に頑張っていたそうだ、後もう少しで俺と同じBランクに上がれるらしい。
狼の愛らしい獣人のルチルに毎日メイド服の普通に綺麗なイレスティだ、なんせ目立つ。 腕も立つし王都のギルドではちょっとした有名人みたいだ、先程からチクチク視線を感じる
「獣人国迄の護衛なんかあればいいんだけどなぁ」
「思ったのですが何故ベリル様で行かないのですか?」
「はぁ全くイレスティはわかってないなぁ… いいかい? 空を飛んで移動するんて事は物語の後半じゃないとできないんだよ」
「…ご主人様の症状は深刻ですね。 今度レデリ様に薬をお願いしましょう」
「もう試したけど無理だったよ…」
「…そうですか… あ、これなんて良いんじゃないですか? 獣人国迄じゃないですけど、近くの草人国家ヴァルゼン迄のならありますよ!」
「お、これいいね! 護衛っていうよりは一緒に行くパーティーって感じだね、依頼料も少ないけどお金には困ってないしこれでいいか!」
「はい」
そうして俺達は受付へとそれを持って行くと明日の朝王都の西門前で集合という事だったので一旦エクランへと戻り終わらない書類仕事をこなし眠りについた
そして一夜明けると、俺は早くからストフを呼び出し【イリュージョン】をかけ影武者とする。
地球で言う所の刺身にタンポポを乗せる仕事の様な感じだが、しっかりと報酬を出すと言ったら快く引き受けてくれた、今度ツーブロックに雷みたいなダサい模様を入れてあげよう
そして俺とイレスティが西門の前で待っていると後ろから一人の女の子に声をかけられた
「貴方が蒼炎の魔法使いさんなのです?」
何だよそのイタイ喋り方は… リアルでこういう喋り方をする奴はだいたいブスと相場が…
「………ついにキツネきたーーーーーーー!!」
「な?! なんなのです?」
俺が振り返り思わずあんな言葉を叫んでしまったのは、彼女がキツネの耳ともっふもっふのキツネの尻尾を持つ15歳位の萌え系少女だったからだ
キツネ耳の獣人の可愛さは異常だ… 動揺する姿も可愛い! だがしかし…
「貴方が依頼者の方でお間違いないですか?」
イレスティがすかさず俺のフォローに入る
「今回依頼させてもらったシャロリアナなのです! よろしくお願いするなのです!」
ペコリと頭を下げて耳をピクピクするシャロリアナの仕草にイレスティが落ちかけてる
「はい…こちらこそよろしくお願いします…」
今すぐに抱きしめたい衝動にかられたが我慢出来たようだ
「違う…」
イレスティとシャロリアナの会話を俺が漏らした言葉が遮る
「え? なのです」
「違うだろシャロリアナ!」
俺は思わず近づきシャロリアナの肩を揺らす
「さっきから何言ってるですか?! この人怖いのです!」
揺らされながらシャロリアナは涙目だ
「何で… 何で巫女服じゃないんだよ!」
キツネの獣人と言えば巫女服がテンプレだろ! おでんにはからし、部屋にはワイシャツと私、あぶないオヤジには手錠、狐耳獣人には巫女服だろ!
「み、巫女服ってなんなのです?」
「やはりないか… という事は幼馴染が正月巫女のバイトをする事になり、様子を見に行くと丁度休憩に入る所で、二人して鼻の穴広げ人気のない蔵へ入りイチャコラしていると、激しく一定のリズムで刻まれる振動で外からカギがかかってしまい大声を出すも誰にも気づいてもらえず、そのまま二人寒さの中で命を落とすというスクルールカースト中位から上のリア充が一組減るという素晴らしいイベントは起こらないんだな」
「一体どんな恨みが込められた服なのです?! 恐ろしすぎるのです!」
シャロリアナが怯えた様にへたり込みガタガタ震えた
「ある意味男に呪いの装備だな…」
何故か可愛く見える呪いな
「イレスティ!」
「はい!」
「これを今すぐ作ってくれ! 闇魔法【トランスファー】」
イレスティの頭に手を置き俺の持っている巫女服の記憶を送った
「承知しました」
「ちょ、ちょっと待ってほしいのです! 早くいかない予定が狂うのです!」
「あー船乗るもんな」
「そうなのです! だからすぐに出ないと間に合わないのです!」
シャロリアナが必死に抗議するはこれは譲れない
「イレスティどれくらいで出来る?」
「15分もあれば」
「流石だ」
「ありがとうございます」
彼女はその場で目ににも止まらぬ速さで針と糸を操り服を作っていき、その手捌きに見惚れているとあっという間に15分経ち巫女服が完成した
「す、すごいのです!」
「自慢のメイドだからね!」
鼻が高いぜ
「ご、ご主人様…」
イレスティが顔を赤らめる
「それじゃあこれに着替えてくれ!」
イレスティに連れられ着替えたシャロリアナが出てくると近くにいた男達が口を開けながら彼女から目が離せなくなっていた
そうだろうそうだろう? 狐耳巫女は素晴らしいのだ! 冬だから袴は長いがやはり短くして白ニーソも捨てがたい… 草履までしっかり再現したうちのメイドマジで神、お前こそガチのメイド神だわ!
異世界らしさと可愛いは作れる!
「結構可愛いのです! 気に入いったのです!」
嬉しそうにピョンピョン飛び跳ねながら狐尻尾をフリフリする彼女に思わず緩み切った顔になる
「オホン… さぁご主人様そろそろ行きましょう!」
「はい…」
◇ ◇ ◇ ◇
西門から出て俺達は港町のゴルガへと歩きながら向かっていた
「シャロは荷物少ないんだね」
「そうなのです、シャロの指輪は荷物を沢山入れれるのです! ………あっ! う、嘘なのです! そんな指輪なんてなくて、荷物を入れれるだけのただの指輪なのです!」
「…それ同じ意味じゃない?」
「…うぅ…」
狐の耳と尻尾がしゅんと垂れ下がった。 巫女服と相まって死ぬほど萌える
ルチルと並べて愛でたらこの世の天国になるだろうな…
「はは、可愛いなぁ、俺達は良いけど、あんまり人に言うなよ? 狙ってくる奴だっているよ?」
そう言って俺は彼女の頭を撫でた
俺達はすぐに打ち解けて仲良くなれた、彼女の持つ人懐っこさには何故か心を開いてもいいかなと思わせる何かがある
「わかってるのです… 気を付けるです!」
撫でられた所を嬉しそうに抑える姿に頬が緩む
でもこんな若い子がアイテムボックス持ってるってのもなんか変な感じだな
イレスティが優しい笑顔でそんなやり取りを眺めながら進んだ
たまにはステータスでも確認してみようかな
【名前】ササヤマショウ
【種族】人間
【年齢】18(細胞年齢)(実年齢19)
【生命力】14500
【魔素量】141800
【魔力量】158000
【筋力】 5670
【速さ】 5560
【知力】 16900
【体力】 5930
【適正魔術】
【火・水・風・土・白・召喚・神聖】
【スキル】
【剣術Lv11】【短刀術Lv11】【二刀流Lv9】【体術Lv7】【魔法剣Lv9】【魔法拳Lv7】【気配感知Lv8】【気配遮断Lv7】【魔素操作】【魔素⇔魔力変換】【魔力操作】【魔法創造】【魔力回復大】【マナ操作】【マナ生成】
【称号】
【異世界人】【王女の騎士】【王女の血袋】【宝石泥棒】【二刀嘯風弄月流(笑)開祖】【グールエンペラーの主】【雷神狼の主】【フレイムグリフォンの主】【トライデントスネークの主】【常闇の森の支配者】【樹の大精霊の伴侶】【精霊王(仮)】【蒼炎の魔法使い】【Bランク冒険者】【輝人の友】【メイド神】【???の友】【断罪者】【国王手前】
戦いも結構あったしまた能力が上がったな、にしても魔素量そのうち魔力量超えるんじゃないか? エメとも結構頻繁だしな
【???の友】
※???が体の一部を託した者。
ジュエルタートルの事だろうな、友と認識してくれてるのなら戦う事はないと願いたい…
【断罪者】
神聖属性が宿った断罪の炎が扱う事が出来、アンデットを消滅させられる。
断罪の炎っていうのかあの炎。 そしてついに俺にも上位アンデットを滅する方法が出来たって事か、今まで封印するしかなかったらありがたい
【国王手前】
後少し。 後少しで国王になれます。
なりたかねぇーんだよ! 毎度毎度人のステータスで遊んでんじゃねぇーよ! 手前なら書くな!
「はぁ…」
「どうされました?」
「いや俺のステータスカードがふざけててさ… イレスティの見せてみてくれない?」
「ご、ご主人様こんな昼間の外でなんてやめて下さい…」
イレスティは手を振りながら顔を真っ赤にして答えた
「それにシャロリアナ様が見てるのに恥ずかしいです…」
この世界の人にとってステータスカードはエロだ。 リコーダーの様に舐めたら殺されるのだろうか? この世界の子供は大変だな、好きな人の何を舐めて過ごすんだ?
だが従順なイレスティなら押せば行ける! 人のステータスを見てみたい!
「頼むよイレスティ… 今度二人きりの時に…」
「…ご主人様のエッチ…」
顔を真っ赤んして俺の唇を指で遮るそのしぐさが可愛い過ぎて倒れそうになるが、何とかこらえれたのは気配察知に魔物が三体引っ掛かったからだ
そういえばシャロのステータスカード確認してなかったな… まぁいいか
「魔物が三体向こうからくるよ」
「ショウさん、シャロの耳より気配察知の範囲が広いのです!」
ピクピク動く耳に頬が緩む
「それでシャロはどうやって戦うの?」
「シャロはこれです!」
「マジ?! 巫女服と相まってなんかいいねそれ!」
俺はシャロが取り出した武器に思わず興奮していた、何故ならそれは元の世界でもよく見た物だったからだ
そこら中瓦礫の山で撤去される様子もない。
しかし住民達は俺を見つけると平伏しながら感謝の言葉を述べ俺を何とも言えない気分にさせた
復興に関しては皆んなに相談したお陰でたった一週間で終わる事になる、持つべき者は嫁だ
瓦礫の撤去はフララのアンデット眷属が不眠不休で行い皆最初は驚いていたがすぐに慣れた
住居の建築は、ここに移り住むのを条件にレデリの集落の輝人達に頼んだ、住人達には輝人を殺す事が出来ない契約魔術を結んでもらったので今後安心して暮らせるだろう。
流石に強引かと思ったが俺の言う事と、住民に何も損はない事を説明したら意外とすんなりと納得してくれた
食料事情も悲惨な物だったがエメがいる事でサルラリ(米)でも小麦でも野菜でもすぐに生産出来るので少しすれば改善出来るだろう
嬉しそうに配布されたパンを泣きながら食べる子供の姿にはかなり来るものがある
朝から晩まで住民の為に食事を作り続けているイレスティだが、ずっと働けると狂気的な笑みを浮かべながら大きな鍋を毎日かき回していた
食料事情に関しては頼られ過ぎても困るので農業に力を入れ自分達で生産してもらう予定ではある
レデリとリンデが蔓延していた病気を片っ端から治して行ったので健康状態も良好だ
行政はルーを頼りリールモルト王国から文官を何人か派遣してもらう事になった
はっきり言って俺は治る気はない、お飾り領主の道を行く!
警備面は冒険者ギルドを新設し、兵士が育っていくまでは暫くフララのアンデットが担当する、その為に俺とルチルは常闇の森で魔物を刈りまくった
オウマとトプロットの復興はせず、ピンゲラに来るように呼びかけた、兵士の家族なんかは俺を恨んで来ないかもしれないがそれなら手助けする義理はない。
俺は聖人君主ではないのだ
両国とも半分程来ればいい方かと思ったがどちらの国からも9割近い人が流れ込んで来て大忙しになってしまう…
孤児院もこちらに移転し子供達は城で様々な事を学びながら日々成長していた
王都の屋敷は緊急避難場所としても置いておきたいのでそのままにしている
こうして驚くべき早さで三国の住民が集まって出来た新たな街、コンクリートの様な材質の建物にはステンドグラスの美しい模様があしらわれた大きな窓があり、街の至る所では宝石の輝きが街を彩りエメが作りだした樹々や花々と見事に調和し、見惚れる景観を作り出していた。
城から東西南北の門に真っすぐ伸びるている道にはエメが方向別に異なる種類の桜の木を植えているので春になればその姿を惜しみなく披露してくれるだろう
日本人と言えばやっぱり桜だよね!
誰が言い出したのかこの街の事を宝石箱という者が多くおり、俺はこの街を【エクラン】と名付けた。フランス語で確か宝石箱という意味だ
嫁達が有能過ぎて街づくりがイージーモードなのには少し引いた、特にエメ、流石大精霊様である。 食品自給率100%とか日本も見習ってほしい
そして俺は…
「もういやぁぁあああ!!」
俺は終わる事のない書類仕事に嫌気がさし、城の執務室で絶叫していた
「ど、どうしたのですかご主人様」
後ろの控えていたイレスティが突然大声を出した俺を心配して慌てて声をかけて来た
「イレスティよーく覚えておいてくれ! 俺は基本仕事なんて一分足りともしたくないグータラダメ人間なんだよ! なのになんだここ最近の忙しさは?!」
「国を作るんですから、それはそれは忙しいと思いますよ?」
ドヤ顔で宣言した俺をイレスティが涼しい顔で返す
「俺は国なんて一切作ろうなんて思ってないんだよ!」
「ですが周りの方々はそうは思ってないみたいですよ?」
「それなんだよなぁ… 俺は異世界らしく冒険者でもしながらその日暮らしを楽しみたかったのに。 俺の異世界なんか違う!」
「いつもの持病ですね、ご主人様の思う異世界がどんな所なのかはわかりませんが、今は仕事をしましょう!」
イレスティは頑張れのポーズをするが胸が真ん中に寄り隠れ巨乳が全く隠れてない巨乳になった
「無理! イレスティ! 君に決めた!」
そんなどこぞのトレーナーの様な事を言いながら席を立ちあがる
「え? 今夜の相手ですか?! あの…先程も…」
顔を真っ赤にして右下を向く彼女が可愛すぎる! 先程は堪能させて頂きました…
「心が揺れたけど違う!【転移】」
「ここは… アステルニアの屋敷ですね?」
彼女の手を握り見慣れた屋敷へと返って来た
「そう、俺は冒険者活動を再開する! ずっとアラトラスの事で手一杯だったからなぁ…」
異世界で世界を悠々自適に旅するのに憧れてたのにこの大陸に縛られっぱなしじゃねぇーか!
「文官さん達が頭を抱えますね」
「知らん! そのまま俺を領主から引きずり降ろしてくれ! ていうかそもそも俺は大精霊を探さにゃならんしSSS級魔物のアイテムも集めにゃならんのだ!」
じゃないと嫁達を紹介出来ないしなぁ… せめて孫の顔位は見せてあげたいし
「それでどこに行くのですか?」
「大図書館の情報によれば東には土の大精霊を祭った祠があって、北の大陸には人魚の国があるらしい、でも西の大陸に渡ろうかと思ってるよ」
「何か理由でも?」
「簡単な事だ… 愛らしい獣人が見たい! 以上!」
「…ご主人様はルチル様大好きですもんね…」
「俺の世界では空想上の存在だったからね、勿論ヴァンパイアもだけど。 という事で行こう!」
「はい」
俺はイレスティの手を握り冒険者ギルドへと駆け出した、イレスティは何処か嬉しそうだ
そうして俺たちは冒険者ギルドに着いて依頼を見ていたのだがイレスティがやたらと声をかけられる、何でも暇な時はルチルとランク上げの為に頑張っていたそうだ、後もう少しで俺と同じBランクに上がれるらしい。
狼の愛らしい獣人のルチルに毎日メイド服の普通に綺麗なイレスティだ、なんせ目立つ。 腕も立つし王都のギルドではちょっとした有名人みたいだ、先程からチクチク視線を感じる
「獣人国迄の護衛なんかあればいいんだけどなぁ」
「思ったのですが何故ベリル様で行かないのですか?」
「はぁ全くイレスティはわかってないなぁ… いいかい? 空を飛んで移動するんて事は物語の後半じゃないとできないんだよ」
「…ご主人様の症状は深刻ですね。 今度レデリ様に薬をお願いしましょう」
「もう試したけど無理だったよ…」
「…そうですか… あ、これなんて良いんじゃないですか? 獣人国迄じゃないですけど、近くの草人国家ヴァルゼン迄のならありますよ!」
「お、これいいね! 護衛っていうよりは一緒に行くパーティーって感じだね、依頼料も少ないけどお金には困ってないしこれでいいか!」
「はい」
そうして俺達は受付へとそれを持って行くと明日の朝王都の西門前で集合という事だったので一旦エクランへと戻り終わらない書類仕事をこなし眠りについた
そして一夜明けると、俺は早くからストフを呼び出し【イリュージョン】をかけ影武者とする。
地球で言う所の刺身にタンポポを乗せる仕事の様な感じだが、しっかりと報酬を出すと言ったら快く引き受けてくれた、今度ツーブロックに雷みたいなダサい模様を入れてあげよう
そして俺とイレスティが西門の前で待っていると後ろから一人の女の子に声をかけられた
「貴方が蒼炎の魔法使いさんなのです?」
何だよそのイタイ喋り方は… リアルでこういう喋り方をする奴はだいたいブスと相場が…
「………ついにキツネきたーーーーーーー!!」
「な?! なんなのです?」
俺が振り返り思わずあんな言葉を叫んでしまったのは、彼女がキツネの耳ともっふもっふのキツネの尻尾を持つ15歳位の萌え系少女だったからだ
キツネ耳の獣人の可愛さは異常だ… 動揺する姿も可愛い! だがしかし…
「貴方が依頼者の方でお間違いないですか?」
イレスティがすかさず俺のフォローに入る
「今回依頼させてもらったシャロリアナなのです! よろしくお願いするなのです!」
ペコリと頭を下げて耳をピクピクするシャロリアナの仕草にイレスティが落ちかけてる
「はい…こちらこそよろしくお願いします…」
今すぐに抱きしめたい衝動にかられたが我慢出来たようだ
「違う…」
イレスティとシャロリアナの会話を俺が漏らした言葉が遮る
「え? なのです」
「違うだろシャロリアナ!」
俺は思わず近づきシャロリアナの肩を揺らす
「さっきから何言ってるですか?! この人怖いのです!」
揺らされながらシャロリアナは涙目だ
「何で… 何で巫女服じゃないんだよ!」
キツネの獣人と言えば巫女服がテンプレだろ! おでんにはからし、部屋にはワイシャツと私、あぶないオヤジには手錠、狐耳獣人には巫女服だろ!
「み、巫女服ってなんなのです?」
「やはりないか… という事は幼馴染が正月巫女のバイトをする事になり、様子を見に行くと丁度休憩に入る所で、二人して鼻の穴広げ人気のない蔵へ入りイチャコラしていると、激しく一定のリズムで刻まれる振動で外からカギがかかってしまい大声を出すも誰にも気づいてもらえず、そのまま二人寒さの中で命を落とすというスクルールカースト中位から上のリア充が一組減るという素晴らしいイベントは起こらないんだな」
「一体どんな恨みが込められた服なのです?! 恐ろしすぎるのです!」
シャロリアナが怯えた様にへたり込みガタガタ震えた
「ある意味男に呪いの装備だな…」
何故か可愛く見える呪いな
「イレスティ!」
「はい!」
「これを今すぐ作ってくれ! 闇魔法【トランスファー】」
イレスティの頭に手を置き俺の持っている巫女服の記憶を送った
「承知しました」
「ちょ、ちょっと待ってほしいのです! 早くいかない予定が狂うのです!」
「あー船乗るもんな」
「そうなのです! だからすぐに出ないと間に合わないのです!」
シャロリアナが必死に抗議するはこれは譲れない
「イレスティどれくらいで出来る?」
「15分もあれば」
「流石だ」
「ありがとうございます」
彼女はその場で目ににも止まらぬ速さで針と糸を操り服を作っていき、その手捌きに見惚れているとあっという間に15分経ち巫女服が完成した
「す、すごいのです!」
「自慢のメイドだからね!」
鼻が高いぜ
「ご、ご主人様…」
イレスティが顔を赤らめる
「それじゃあこれに着替えてくれ!」
イレスティに連れられ着替えたシャロリアナが出てくると近くにいた男達が口を開けながら彼女から目が離せなくなっていた
そうだろうそうだろう? 狐耳巫女は素晴らしいのだ! 冬だから袴は長いがやはり短くして白ニーソも捨てがたい… 草履までしっかり再現したうちのメイドマジで神、お前こそガチのメイド神だわ!
異世界らしさと可愛いは作れる!
「結構可愛いのです! 気に入いったのです!」
嬉しそうにピョンピョン飛び跳ねながら狐尻尾をフリフリする彼女に思わず緩み切った顔になる
「オホン… さぁご主人様そろそろ行きましょう!」
「はい…」
◇ ◇ ◇ ◇
西門から出て俺達は港町のゴルガへと歩きながら向かっていた
「シャロは荷物少ないんだね」
「そうなのです、シャロの指輪は荷物を沢山入れれるのです! ………あっ! う、嘘なのです! そんな指輪なんてなくて、荷物を入れれるだけのただの指輪なのです!」
「…それ同じ意味じゃない?」
「…うぅ…」
狐の耳と尻尾がしゅんと垂れ下がった。 巫女服と相まって死ぬほど萌える
ルチルと並べて愛でたらこの世の天国になるだろうな…
「はは、可愛いなぁ、俺達は良いけど、あんまり人に言うなよ? 狙ってくる奴だっているよ?」
そう言って俺は彼女の頭を撫でた
俺達はすぐに打ち解けて仲良くなれた、彼女の持つ人懐っこさには何故か心を開いてもいいかなと思わせる何かがある
「わかってるのです… 気を付けるです!」
撫でられた所を嬉しそうに抑える姿に頬が緩む
でもこんな若い子がアイテムボックス持ってるってのもなんか変な感じだな
イレスティが優しい笑顔でそんなやり取りを眺めながら進んだ
たまにはステータスでも確認してみようかな
【名前】ササヤマショウ
【種族】人間
【年齢】18(細胞年齢)(実年齢19)
【生命力】14500
【魔素量】141800
【魔力量】158000
【筋力】 5670
【速さ】 5560
【知力】 16900
【体力】 5930
【適正魔術】
【火・水・風・土・白・召喚・神聖】
【スキル】
【剣術Lv11】【短刀術Lv11】【二刀流Lv9】【体術Lv7】【魔法剣Lv9】【魔法拳Lv7】【気配感知Lv8】【気配遮断Lv7】【魔素操作】【魔素⇔魔力変換】【魔力操作】【魔法創造】【魔力回復大】【マナ操作】【マナ生成】
【称号】
【異世界人】【王女の騎士】【王女の血袋】【宝石泥棒】【二刀嘯風弄月流(笑)開祖】【グールエンペラーの主】【雷神狼の主】【フレイムグリフォンの主】【トライデントスネークの主】【常闇の森の支配者】【樹の大精霊の伴侶】【精霊王(仮)】【蒼炎の魔法使い】【Bランク冒険者】【輝人の友】【メイド神】【???の友】【断罪者】【国王手前】
戦いも結構あったしまた能力が上がったな、にしても魔素量そのうち魔力量超えるんじゃないか? エメとも結構頻繁だしな
【???の友】
※???が体の一部を託した者。
ジュエルタートルの事だろうな、友と認識してくれてるのなら戦う事はないと願いたい…
【断罪者】
神聖属性が宿った断罪の炎が扱う事が出来、アンデットを消滅させられる。
断罪の炎っていうのかあの炎。 そしてついに俺にも上位アンデットを滅する方法が出来たって事か、今まで封印するしかなかったらありがたい
【国王手前】
後少し。 後少しで国王になれます。
なりたかねぇーんだよ! 毎度毎度人のステータスで遊んでんじゃねぇーよ! 手前なら書くな!
「はぁ…」
「どうされました?」
「いや俺のステータスカードがふざけててさ… イレスティの見せてみてくれない?」
「ご、ご主人様こんな昼間の外でなんてやめて下さい…」
イレスティは手を振りながら顔を真っ赤にして答えた
「それにシャロリアナ様が見てるのに恥ずかしいです…」
この世界の人にとってステータスカードはエロだ。 リコーダーの様に舐めたら殺されるのだろうか? この世界の子供は大変だな、好きな人の何を舐めて過ごすんだ?
だが従順なイレスティなら押せば行ける! 人のステータスを見てみたい!
「頼むよイレスティ… 今度二人きりの時に…」
「…ご主人様のエッチ…」
顔を真っ赤んして俺の唇を指で遮るそのしぐさが可愛い過ぎて倒れそうになるが、何とかこらえれたのは気配察知に魔物が三体引っ掛かったからだ
そういえばシャロのステータスカード確認してなかったな… まぁいいか
「魔物が三体向こうからくるよ」
「ショウさん、シャロの耳より気配察知の範囲が広いのです!」
ピクピク動く耳に頬が緩む
「それでシャロはどうやって戦うの?」
「シャロはこれです!」
「マジ?! 巫女服と相まってなんかいいねそれ!」
俺はシャロが取り出した武器に思わず興奮していた、何故ならそれは元の世界でもよく見た物だったからだ
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◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
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