蒼炎の魔法使い

山野

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第八十一話 絡み合う思惑

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「流石雷神狼族様に主と呼ばれるだけの事はある」
獣人国家の国王が小さく拍手しながらこちらへと狐耳の王妃を連れてやって来るが、二人の距離感が少し遠い様に思う

「かなりギリギリの所でしたよ」

「カーティムとまともにやり合える男などそうそうおらん、是非この国で働かないか?  何不自由ない生活の約束をしよう」
そういやリールモルトの伯爵とはいってなかったな、入国の際の質問で冒険者って答えたし今更言うのもちょっとややこしくなりそうだな…

「有難い話ですが冒険者の方が性に合ってるんでやめておきますよ」
俺がそう言って頭を下げると残念そうに耳と尻尾を垂れ下がり眉尻も下がった

「そうか、誠に残念だが仕方ない…  何かあれば遠慮なく申せよ?   お前は雷神狼様の主様なのだから」
それなら確かめたい事もあったし丁度いい

「お二人にはシャ…  じゃなくてヴェルリナと言う王女がいると言うのは本当ですか?」
王妃の目付きが少し鋭くなったように感じたが、すぐに元に戻る

「よく知っておるな。  今は何をしておるか知らんが、とても綺麗に育ったと聞いておる」
聞いておるって、会ってないのか?

「もしかして欲しいのか?  お前にならくれてやっても良いぞ、そうすれば雷神狼様もこの国に頻繁に訪れてくれるしな」

俺は自分の娘を物のように扱う国王に何故か苛立ちを覚え、つい拳を強く握って睨みつけてしまうが、何故そんな顔をするのかわからないといった顔で俺を見ていた国王の手を王妃が手を取り口を開く

「あなた、ヴェルリナの事は私が決めますのでご安心下さい」
国王を見つめるその瞳は誰が見ても分かる程の恋する女のそれだが、国王はその手をさっと振り払い

「それよりもヴァルゼンとの会談の準備だ」
と冷たく言い放つと王妃の目は光を失う

「それは…ベットの準備という意味ですか?」

「………」
抑揚なく平坦な口調だが王妃の明らかに嫉妬の色が混ざった問いかけに、国王が無言の肯定を示すと王妃はさっと下がった

確かにシャロを取り巻く環境は複雑そうだな… 空気が重い… どうすんだよこれ

「この後の会談で雷神狼様の事をヴァルゼンの方々に紹介をした方がいいのではないですか?」
王妃が国王にそう言うがシャロから感じたどこか危ない気配が漂っているように思う

「それは確かにそうだな。 私からの紹介ならばヴァルゼンに行っても邪険にされることもあるまい。 是非同席して欲しいのだが構わないか?」
すでにエメが居る事によって邪険に扱われる事はないのだが好意で言ってくれてるのだろう、面倒だが断るのも忍びない

「えぇまぁ構いませんが…」
国王のキラキラした視線にしぶしぶ了承してしまったけど、戦争起こすとか草人国家の人達言ってなかったっけ?

変な事に巻き込まれないといいけど…

「ルー達はどする?」
俺は後ろで談笑している女性陣に声をかけた

「…お姉様、久々に買い物行きたい。」

「そうね、国同士の話になんて興味ないしいいんじゃない?」

「面倒な事は全部兄さんに任せて、女子会と行きますか!」

「この国特有の料理なんかも知りたいので、食事も外でいかがでしょう?」

「それいい! 女は女で楽しみましょう!」

俺と外行く以外は基本引きこもりのルーにしては珍しい提案だけど、みんな乗り気のようだ。 美人達が楽しそうに話しているのを見るのはやはり心が和む

「わらわもあっちがいいのじゃ…」
ルー達の方を指差しながら泣きそうな顔で俺の袖をちょこんと引っ張りながら耳と尻尾が垂れ下がっているのを見ていると、思わずいいよと言ってしまいそうになるが、ここは堪えろ!

「ごめんねルチル、今回は付き合ってもらう代わりに今度なんか二人で食べに行こうか」
俺がそう言うと彼女の耳がピンと立ち、しょぼくれてた顔が一転目をキラキラと目が輝きだす

「そ、それなら… 仕方ないのじゃ、主様がどうしても言うのなら共に行くぞ!」
単純で可愛いやつだな、でもこう単純だと逆にからかいたくなるのが心情ってもんだよね

「いや、どうしてもって訳じゃないからやっぱなしで」

「それは困るのじゃ! 行くから! 行くから… その… 二人で…」
カッコいい系の美人が顔を赤くして言いにくそうにもじもじする姿のギャップはかなり来る。 こんな可愛い抱き枕ある?

「冗談だよ、わかってるって」
そう言いながら頭を撫でるとルチルは花の様に可憐な笑顔を俺に向けてくれた

「我々は一体何を見せられているんだ? 早くフロレガルドに会いたいものだ」

「我。 羨ましい。」
国王とカーティムさんが俺達のやり取りを見て何とも言えない表情で呟くが誰にも届かない、瞳に光が宿っていない王妃以外には…

◇  ◇  ◇  ◇

両国の代表が席に着くや否やテーブルを挟んで怒号が飛び交い部屋の中は非常に険悪な雰囲気だ

「だから我々は何も知らない、それよりもフロレガルドの容体はどうなんだ?!」

「何が知らないだ! お前達以外に誰がいると言うんだ! お前が女王の容体を知る必要はない!」

「私とフロレガルドの関係を知っているだろう! 私がそんな事をするはずがない!」

「貴方本人かどうかなんて事は関係ない、これは国と国との問題だ!」

デルベックの国王とヴァルゼンの宰相が席を立ち上がりテーブルに手を付きながら激しい言い争いをしていた、この部屋にいるのはデルベックは国王と王妃にカーティムさんと五人の兵士。 対するヴァルゼンは宰相シミムンとさんと軍部のお偉いさんのモニカさん、屈強な兵士が3人に魔術師が3人だ

宰相と軍部のお偉いさんが直々に来る辺り今回の会談はかなり大事な意味を持つのだろう
俺とルチルかなり場違いじゃね? 女王にルチルを紹介したかったみたいだが、女王が来れないの知ってたしやめとくべきだったか… つか国王と女王の関係って何だ?

「お前達がうちの国にどれだけの事をしたか知らないとは言わせないぞ!」

「それは違う! それに何も証拠はないではないか!」

「今回はしっかりと証拠がある。 フロレガルド様が刺された場所にこの狼の毛が落ちていたのでな!」
宰相シミムンとはニヤリと笑いながらグレイアッシュの狼の毛をテーブルに出した

「この国中の狼人を調べさせてもらいますよ」

「そ、そんなまさか…」
立ち上がっていた国王が座り込んでしまった

「それではまず国王陛下とカーティムさん、それにそこにいる狼人の少女を調べさせてもらう」
宰相シミムントがルチルも指さしていた

「ちょっと待ってくださいシミムンとさん、ルチルはここの人間じゃないし関係ない」

「ショウ様、貴方には女王の件でもお世話になっているので申し訳ないとは思いますが念の為です。 ご理解下さい」
俺が抗議するが取り付く島もない様子だ、まぁ不本意ではあるが調べて無実が証明できるのならいいか…

「はぁ… ルチルちょっとだけ協力してくれない?」

「勿論主様がそう言うのならいいのじゃ」
ヴァルゼンの魔術師が国王とカーティムさん、ルチルの毛を採取し何かの魔術を発動するとルチルの毛と、女王の刺された場所に残っていたとされる毛が光り輝くと全員が驚いた様にルチルの方を見た

「なんじゃ?」
ルチルは耳をピクピクさせながら首を傾げた

「ショウ様… これはどういう事ですか?

「俺にもわからないです… というか犯行があった日ルチルは他の者と居たので女王を襲う事は出来ないですよ」

「ですが証拠と一致しています。 残念ですがヴァルゼンにお連れして裁かないといけません」

「裁くって何するつもりですか?」

「申し訳ないですが命はないと思ってください」
は? 何言ってんだこいつ?

「何をいう、この方は雷神狼様、我々にとっては神同然のお方だ。 そんな方を裁くなど許される事じゃない!」
おっ国王かっけぇ、意外と見直したぞ

「それでは渡さないという事ですか?

「当たり前だ、渡すわけには行かない」
ヴァルゼンの宰相と国王の鋭い視線がぶつかるり重苦しい沈黙が部屋を支配した

そして重い静寂を破ったのはヴァルゼンの宰相だ

「そうですか… それでは我々草人国家ヴァルゼンは獣人国家デルベックに宣戦布告させてもらう!」

「フロレガルドはそんなの望んでない!」

「これは国と国との問題です、わかっているでしょう? 戦争することに関しては過半数の賛成を得ているので女王様でももう覆す事は出来ません」
国王の感情な態度などどこ吹く風で宰相は至って冷静だ

「そんな…」
戦争はしたくない、でも雷神狼のルチルも渡せない、板挟みだな。
だがそれは俺も同じ事だ、戦争が起きてヴァルゼンが勝てばルチルを取られて殺される、かといって獣人国家に肩入れは出来ない。 草人はエメの眷属の様な者らしいから傷つくのを見ると悲しむだろう…

「異議あり! ルチルはその日宿にいたのは間違いない、マイセンの宿屋の店主に聞けばわかる事だ! それに真犯人を引き渡せば問題ないのですよね?」

「いいえもう無理よ、ヴァルゼンが宣戦布告した事をこの場にいた者は聞いてしまった。 もう撤回できないわよ。 ねぇ?」
ここでまさかのシャロの母親の王妃が不敵に笑いながら宰相の方を見た。 この人は戦争を起こしたいのか? だとしたら何故?

「そうですね、もう宣戦布告してしまった以上は難しい。 ですが… ショウ様がおっしゃるなら正式な書面での通達はまだですので女王様の事もありますし、それまでに解決していただけるのならこちらも矛を収めましょう。 これがヴァルゼンが出来る最大限の譲歩です」

「どれくらいの猶予が?」

「4日といったところですね。 書面がデルベックに着いた時点で終わりです。 本当に真犯人とやらがいるのならそれまでにちらへと引き渡してください。 それでは我々はこれで」
そう言い放ち出ていくヴァルゼン一行の背中を見ながら頭をグルグル回転させていると、袖を引っ張られた感覚を覚えたので振り返るとルチルが目を少し潤ませながら俺を上目遣いで見ていた

「主様… 妾のせいでまた面倒な事に…」
変に責任感じてるんだろうな

「大丈夫だよ、気にしなくていいから」
俺はルチルの頭に手を乗せながらこれからの事に思考を巡らせる。
被害者に話聞くのが一番早いよな実際。 となるとエメの所行ってエメ力を与え続けて回復を早めて貰うのが一番か…

というか何でルチルの毛があの女王の部屋に落ちてるんだ? それにあの毛… ルチルの何処の毛だ? まかさ認められし男しかその存在を確認できない下半身のハミューダトライアングルの毛か? いや普段のルチルは10歳位だ毛なんて生えちゃいないはずだ。 多分…
髪の長さとも合わないし… ん? もしかしたらあれ元の姿の時のルチルの毛なんじゃないか? もしそうだとするとその毛を手に入れる事が出来るのってヴァルゼンに行く時に元の姿に戻ったルチルに乗った俺と…シャロ…だけだ… だとしても何故シャロが? 

国王達はがっくりと肩を落とした様子だったが、兵士達やカーティムさんはルチルを守る事が出来るとかなり意気込んでおり戦争には肯定的な態度だ。そんな中王妃だけは表面的には笑みを浮かべていたが、その笑みの裏に垣間見える狂気や異常性は病的に俺に恐怖を植え付けるに足る物だった

◇  ◇  ◇  ◇

「エメ、お疲れ様」

「旦那様!」
いつもの様のダイビングハグを優しく受け止め頭を撫でなでた

「後どれくらいで回復しそう?」

「5日位でしょうか? どうかなされましたか?」
俺の胸に顔を擦り付けるエメに今日あったこと話すとエメはとても困った表情を浮かべながら口を開いた

「困りましたね… ルチルさんをこの国に取られる訳には行きませんし、この国の人が傷つくのは出来るだけ見たくありません。 やはりフーちゃんを起こすのが最優先ですね! 旦那様、エメに力を貸してください!」
エメの頑張れのポーズは胸がより強調されるので破壊力抜群だ

「勿論そのつもりだよ」

そうして俺は寝ている女王に力を注いでいるエメに力を送り続ける事三日

「旦那様! フーちゃんの目が!」
女王の目がゆっくりと開きその目がエメを捉えた

「大…精霊様? これは夢?」
長らく眠っていた事により混乱してるのだろう、まだ現実か夢か判断できない様だ

「フーちゃん久しぶり、良かった… やっと起きたね」
エメが嬉しそうにベットで横になっているフロレガルドに抱き着くとやっと現実だと理解出来たらしく目に生気が戻って来くると抱き着いているエメをそっと抱き締め返した

「大精霊様、お久しゅうございます。 私が10歳の時以来ですね… そちらにおられる方は…」
そんな微笑ましい光景を笑顔で眺めていた俺に気付き、女王がゆっくりと首を動かし俺と目が合うと彼女は驚愕に目を見開いた

「大丈夫ですか?」

「ひ、人殺し!!」

「え?」

「私を刺したのは貴方じゃない!」
彼女は怒りの宿った目で俺を睨み付け、憎しみを込めた言葉の刃を俺に突き立てた
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