蒼炎の魔法使い

山野

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第八十四話 天下一品

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「やってもやっても減らない…  何で仕事がこんなに山積みなんだよ…」
俺は机の上に置かれた書類の山を見て思わずつぶやいてしまう

「ご主人様が留守の間はストフ様がやっておられましたが、やはりわからない事も多く出来る事も少なかったので仕方ないですよ」

執務室で頭を抱えながら山積みの書類を見て絶望する俺を見て、イレスティが空になったカップにお茶を注ぎながら困り笑いを浮かべていた
本日の彼女はメイド服№5。 このメイド服は胸の大きさがよくわかるので理性を保つのに必死だ

現在俺は領主として絶賛仕事中である。
シャロと別れてから俺達はエクランへと帰還したが、待っていたのは溜まりに溜まった書類仕事で、目まぐるしく働かされ既に3日の時が過ぎていた。

「つかなんだよこれ、俺が決める必要あるの? 国歌の曲名とかどうでも良いだろ…」
そもそもまだ独立もしてないのに気が早すぎやしませんか??
そして俺はこの部屋にいる謎の集団へと視線を向け声を発した

「なぁ誰か決めてくれない?」

「「「「「………」」」」」
完全に俺の話などは無視である

「はいはいはい! エメにいい考えがあるよ! バードソングなんてどうかな?!」
何故か執務室に置かれた大きなテーブルを囲み、優雅にお茶会をする女性陣達に声をかけるとみな素知らぬふりをしていたが、エメだけは大きく手を上げて反応してくれた

「その心は?」

「この国はまだ上手く飛べないけど、いつかは風を切って知ると思うんだよね!」

国歌こっかじゃなくて国歌くにうた! 普通にダメだろ、空気読めよ」

「空気をエアーって読むのがキーポイントだよ!」

「…ダメ! 絶対!  うちには裸足で歩ける線路なんてないから却下!」

「えー、お姉ちゃん達は何かないの?」

エメは足をバタバタさせながら、談笑している彼女達の方を向いてそういうと、隣に座っていたがフララが優しく微笑みエメの頭を撫でた

「エメ、それは私達の旦那様の仕事よ?  私達は毎日彼が必死に働く姿を観ながら、こんなに何もしなくても贅沢三昧出来るという優越感に浸るだけでいいの。 王妃とはそういう物と心得なさい」
フララの思う王妃って何?! 親の財産を食いつぶすタチの悪いニートか!

「…私達が口を出すとかえって邪魔になる。  私はショウの邪魔にはなりたくない。  だから私達は毎日ゴロゴロしながらショウの稼いできたお金で生活すれば良い。」
ルーもいい事言ってる様に聞こえかけたけど、ただのクズだよね?!
まぁ実際この二人は俺に頼らなくても生きていける位金持ってるだろうしなぁ…

「あんた達は本当にグータラよね、その点私は毎日忙しいわ! 聖女の私を見習いなさい!」
リンデは腰に手を当てていつものドヤ顔だ、こいつはまぁいい嫁にもいい母にもなるだろうなぁ

「な、何よ、何か言いなさいよ!」
いつもの微笑ましい姿に思わず目じりを下げていると、いつもの調子で突っ込んでこない俺に困惑した様だ
彼女は表情がとても豊かで色々な顔を見せてくれる。 どの顔もとても魅力的だ。

「兄さんはストリンデさんに見惚れてるんですよ、兄さんはストリンデさん大好きですからねー」
いつもの様に桜色のショートカットの髪を指でいじり、薬学の本に目を落としながら何でもない事の様にそう言うとストリンデの頬に紅が差した
代理告白やめーや

バクバクとクッキーを頬張っていたルチルが突然手を止め、俺とリンデを見ると首を傾げて耳をピコピコさせた
「リンリン、主様、顔が赤いがどうしたのじゃ? 熱でもあるのかの?」
リンリンっていつの間にそんなパンダみたいな呼び方になったんだよ。 俺の知らない間にみんな仲良くなってんだよな、軽く嫉妬

「わ、私用事を思い出したから行くわ! イレスティさんお茶ご馳走様!」
赤かった顔を更に赤くして慌てて席を立ち執務室を出て行ってしまったリンデを見て皆クスクスと笑っていたが、ルチルだけは全く状況が掴めないといった様子で眉を下げキョロキョロとみんなの顔を見渡した

「…ショウとストリンデの距離はまだ遠い。 がんばろー」
ルーの応援は不思議と気が抜ける…

「そうね、まぁ長期戦で頑張んなさい」
ルーとフララはかなり嫉妬深いが何かの基準をクリアすれば途端に応援勢へと変わる。

「リンおねーちゃんシャイだからね、男の子慣れしてないんじゃない? グイグイ行こうよお兄ちゃん!」
あんなゴリラ聖女にグイグイ行ったらいつかの様に腹を思いっきりあの棒で殴られるだろうな…
多分リンデにバールの様な物を持たせたら対ゾンビに対しては最強だと思う

「まぁ兄さんだしねぇー、見た目もあれだしうじうじしてるしゴミだし。 そんな人の恋人やってる自分もどうかと思うけど」
ほんとそう言う事言うのはどうかと思うよ?! 俺のハートじゃなきゃ死んでるね絶対。 アナザーなら死んでるね絶対。

「わらわ何かいけない事言ったかの?! リンリン怒っていたのではないか?!」
耳と尻尾を不安そうに揺らしあわあわしてるルチルはただただ可愛い。 愛でたい…

つかこいつら本当に同じ空間にいるとは思えない緊張感だな…

「はぁ…」
俺は頬杖を突きながら楽しくテーブルを囲んで談笑する彼女達を見て思わずため息をついてしまったのをイレスティは見逃がさなかった

「お疲れ様です。 後少ししたら一段落つくと思いますので頑張りましょう」
俺の味方は君だけだよイレスティ… 顔を近づけて応援してくれるのは良いけどその豊満な胸にしか目がいかないでのやめてください…
いや…それならいっその事揉んでしまえば…

「明日よね?」
魅惑の胸に惑わされて突起に手が触れそうになる寸前、フララの聞き心地のいい声が俺の冷静さを取り戻させたが、楽しい気分だったのが一転暗い気分へと沈んで行く

「…いいの?」
ルーは俺の方をじっと見つめていた。 俺はその視線が痛くて思わず顔をそらしてしまう

「良くはないけど… 彼女が選んだ道だよ…」

「…そう。」
ルーの顔は物悲し気だ

「彼女が選んだ道、本当にそう思う?」
フララが頬杖を突きながら困った様な表情を浮かべて問いかけるが、俺はわからなかった。 そう正確にはわからないのだ。 わかったのは俺達と居て楽しかったという事だけ。 それ以外彼女の事は殆ど知らない。 この三日間考えない様にしていた。 考えれば考える程彼女が事がわからなくなったからだ

「俺シャロの事良くわかないんだよ… 迷ってる…のかな」
嘘に塗れた彼女のが何が本当なんだろうか? 彼女の本音が聞きたい。 彼女に会いに行くのは魔法を使えば難しい事じゃないがそれって俺だけ都合じゃないのか?

「はぁ兄さんは本当にいつもダメダメだね。 じゃあまずシャロの母親の事調べてみたら? その辺りがはっきりしてないから迷ってるじゃないの?」
確かにそうだ… 彼女の意思なら何も言う事はない。 でも違うなら…

「どうやって?」

「それはほらあれじゃん。 ない頭を使って考えてみればー?」
少し心にダメージを受けながら頭を働かせるととある場所が頭に浮かんで来た

「あーそうか! ちょっと行ってくるよ!」

そうして俺は情報を聞く為に【転移】を使い執務室を後にした。

「姉さん達も、もっとちゃんと発破かけてくれればいいのに」
レデリは優雅に紅茶を飲むルーメリアとフラミレッラにジト目を送るが二人はどこ吹く風だ

「…私はショウの決めた事に従うだけ。」

「彼のいい所はしっかり考える所じゃない。 今回は余り考えなかったみたいだったからそろそろとは思っていたんだけどね」

「そなんだ、さてさてどうなりますかねぇー」

◇  ◇  ◇  ◇

どうしてこうなった?

「なんだい? 久々に会ったって言うのに釣れないじゃないか」

「違うんですって、そういう目的じゃなく…」

「その割にはしっかりと反応してるのはどうしてだい? ん?」

「貴女が俺の上で下着姿のまま腰を振ってるからでしょうが!」
俺は情報を求めて久々に盗賊国家のイスブロンに来ていたのだが、部屋に案内されるなり盗賊のボスは獲物を見つけた獣のが如く俺を押し倒しマウントを取ると、恍惚とした表情で甘い吐息を吐きながら挑発的に腰を振られ事により、俺のセンサーがその獣の様なワイルドないやらしさに反応してしまったのだ

「【バインド】」
光の輪が女盗賊の体を拘束したことにより手はもう使えないが腰使いは更に激しさを増していた

「前にもこんな事があったね、それで抱きに来たんじゃないってんなら何の用だい?」

「獣人国家デルベックの王妃やその周辺の人達の事を教えて下さい」

「対価は?」

「今エクランではタイツという神の履物を開発している所です。 それを市場に流す前にどこよりも優先的にイスブロンに流しましょう」

「そのタイツっていうのはどういう物なんだい?」
彼女は絶えず腰を振るが【バインド】で縛った事で、彼女の肉感的な肉体に光の輪が食い込み所々が盛り上がり先程よりも逆にエロくなり理性の防波堤は破壊される寸前だ

「脱着可能なエロです、破るという禁忌を犯せば背徳感も相まってそういう行為の時も燃える事請け合いです!」
彼女は少し考えてニヤリと笑った

「へぇそりゃいいね、あたしも楽しめそうだ。 それにエロは金になるからね、大きな利益が期待できそうだ」
世界のタイツ着用者さんすみません… 貴方達がこの世界に来ることがあれば間違いなく今まで以上にエロイ目で見られる事になるのでしょう… でもそれは仕方ありません、無自覚なエロテロは罪と知れ!

「で、それを知ってどうすんだい? 明日殺される幻狐の獣人少女を何とか助け出そうってかい?」
流石に耳が早い。 もう王女って事も知ってるのだろう

「それはどうなるかわかりません、とにかく教えて下さい」

「そうさねぇ、名前はメンディアラ、あんたが一緒に旅してた王女と同じ幻狐っていう種族だね。子供は二人、明日処刑される娘と狼族の息子」

「何で明日処刑される子が王女って知ってるんですか?」

「あたしは若い時からこの商売やってるからね、国のお偉いさんとか貴族何かの周りは常に間者に探らせてるのさ。 あの国で誰もあの子の事を知らないのは周りが意図的に彼女の存在を隠蔽したから」

「何でそんな事?」

「王妃は幼少期から現国王を狂信的に愛していてね、そんな人との間に出来た子供だ、嬉しくないはずないだろ? それで生まれた子供を腕に抱き王妃が国王に女の子ですと伝えたらこう言われたらしいよ、役立たずってね。 王妃はそれで狂ってしまったたんだ。」

「そんな事と言ったら変ですが、その一言でですか?」

「国王はね、ずっと草人国家の女王フロレガルドを愛してるんだ。 同じく狂信的にね。 草人は草人としか一緒になれない。 国王もそれは承知だが世継ぎは必要だからなくなくメンディアラと結婚したって訳さ。」
何その昼ドラ展開! どっかのラーメンみたいにドロドロだな

「最初から破綻してたんですね」

「そう、それでやっと出来た子供だ、夫の気が引けると思ったら役立たずと逆に突き放された王妃は全ての元凶が自分の娘だと考えた。 自分の娘の首をお前のせいでという言葉を呟きながら両手で力一杯に絞めていた所を、周りが慌てて止めて事なきを得たらしい。 その後王女はここに置いておくと危険と判断され国民には死産と発表し、王女という身分を隠して別の場所に隔離。  娘を殺すのを途中で止められた事に怒り狂った王妃が関係者全員を密かに惨殺した事で彼女が王女と知る物が王妃と国王しかいなくなったんだ。 それがみんなが王女が居ると知らない理由さ。」

だから誰も知らないのか、彼女が彼女だと知ってるのは母親だけ。 確かにそれは依存してしまうかもしれないな… シャロが言った一人は寂しいっていう言葉は実体験からの言葉だったのか… 宿屋夫婦の娘と接していた時のシャロは紛れもなく本当の彼女なのだろう、寂しそうで辛そうで、見ているだけで痛みを覚えるそんな雰囲気を漂わせた彼女。 ずっと孤独に震えていた彼女。

「んでついに世継ぎが出産されると国王の喜んだ様子に王妃は狂う事はなかったのだが、その後夫婦生活はなくなり完全に破綻したのさ。 国王が喜んだのは自分がやっと自由になれると喜んだけだからね。 あんたあの二国が定期的に会談してるのは知ってるだろ?」

「はい、二国の国王、女王がお互いの国に訪問するんですよね?」

「その通り、その本当の目的っていうのがただの逢引きだ。 今じゃ国王のヨルラドと女王フロレガルドがただ肉体関係を持つためだけに行われてるだけさね。 それで、その会談に毎回必要もないのに王妃もついて行くんだとさ。 狂信的に愛してる夫の裏切りを知ってなお普通に振舞っている王妃の精神状態っていうのはどんなもんなのかねぇ?」
普通な訳ない。 おそらく王妃の心の中には狂気が渦巻いている、殺したくて殺したくて仕方ない程に殺意が全身を構成しているはずだ。 それが今回の事を引き起こしたんだろう。 わかる気がする。 俺もつい最近狂気に飲み込まれそうになったばかりだ、理性でなんて制御できるもんじゃない。

「大体の事はわかったんでそろそろ行きます、時間もないので」

「残念ね、いつでもあの時の一回使ってくれよ?」

「は、はい、それじゃあ!」
俺は上に乗った彼女をどかし慌てて部屋を出てデルベックへと転移し、目的の場所へと向かう

そこは光も入らず肌に纏わりつくような嫌な湿り気を帯びており、悪臭漂うこの空間は生物と死者の狭間に居る物を閉じ込める場所だ

一番奥の牢獄に入れられた少女、暗がりで良く見えないが既に生を諦めている雰囲気を漂わせていた

「笑いにでも来たんですか?」

「笑わせに来たんだよ」

相手の顔もはっきりと見えない暗闇で鉄格子越しに二人、俺とシャロは初めて本当の意味で向き合った。
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