ライトブルーメモリー

某勇者

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M04.

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…『守らなきゃ』ね…
俺はまた、考えていた。
夢の中で考え事をするのも慣れてきた。
守るべき対象は、今のところは洸しかいない。
でも洸とは限らない。
他の誰かである可能性もありえる。
ここまでが寝る前の結論だけど…
結局、結論は変わらないか。
他に手掛かりが無いし…
今は何もないか。
それじゃ、起きるか。

ふう、疲れが取れててよかった。
昨日あんなことがあったし…
とりあえず、あいつら問題児達の出方をうかがうか。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あの時、今後の行動を決めといてよかった。
「とりあえず今後についてだけど、今回の出来事をなかったことにするのはどう?」
「なかったことに?」
「うん。あいつらは俺たちが死んだと思っている。実際、洸が人魚じゃなかったら死んでいた。」
「そうね。」
「だから、『俺たちが生還した』という事実が発覚したら、間違いなく怪しまれてしまう。」
「確かに………どうする?」
「俺に考えがある。誰にもばれないように家に帰って、そのあと俺の家に来れるか?」
「うーん、それって運じゃない?」
「まあ見つかったとしても、服が濡れているのがばれなければいい。」
「それなら私にも考えがあるわ。」
「よし、作戦開始だ。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「おはよう。」
「おう、おはよう。」
「…うまくできた?」
「ああ。そっちこそ、うまくできたか?」
「できたよ。それに、運がいいことにができたし。」
「でかした。あとはあいつらの出方次第だけど………」
いた。
校門の側で見回してるDeimosと目が合った。
Deimosは俺たちを見たまま固まっている。
veilは…いないのか。
それなら好都合だ。
「…とりあえず、昨日もありがとう。」
「え?別に感謝されるほどじゃ…」
「でも、そっちから勉強を誘ってくれたおかげで、特に遅れなく授業についていけてるのもあるし。」
「それじゃ…どういたしまして。」
そんな話をしながら、校門を通る…ところを、Deimosに遮られた。
「待てよ。」
「いきなりどうした?」
「私達、あなたたちに何もした覚えないけど…」
「……………」
洸の言葉を無視して、Deimosは俺たちの体のあちこちを見つめてくる。
「本当に何しているか教えてくれ。このままじゃお前ただの変態だぞ?」
「お前たち、昨日は海に行ったか?」
「質問を質問で返すなよ…昨日は行ってない。ちょっと勉強法とかがわからなかったから、洸と一緒に俺の家で勉強してた。」
「うん。」
「本当か?」
「本当だけど…」
「証拠はあるのか?」
「何でいきなりそんなことを」
「いいから、早く証拠出せよ!」
Deimosは少し焦っているようだった。
理由は明白、俺たちが生きてるからだ。
しかも自分たちが知っているのと違う事実。
そういう態度になることは予想できてた。
確かに、あの時間帯に勉強会してたのは嘘だ。
だから、これでへと塗り替える。
「証拠だろ?えっと……あ、これとかどうだ?」
そう言って、俺は用意しておいた写真を見せる。
このスマホの中には3枚のキーがある。
これなら引っかかりやすい。
1枚目、勉強ノートだけの写真だ。
「これでいいか?」
「それじゃ勉強会してたっていう証拠にならねーだろ!ちゃんとみんなで勉強してる写真出せよ!」
「あ、そうか。んじゃ、これかな?」
2枚目、俺と洸、あとしっかり者に分類される男子2人と女子2人の計6人で勉強会をしている。
「これの10分前くらいにみんなを呼んだの。」
「勉強会なのに2人ってなんか変だったし、人数が多ければ多いほどいろんな考え方を共有できるってことに気づいたからな。」
でも、写真に写っている時計は16:45。だから…
「わりぃ、言葉足らずだった。午後3時から午後3時5分くらいの時の写真無いか?」
「すごく限定的だな。」
あいつの言っている時間帯、それは俺と洸が海にいた時間だ。
『これなら証拠はないだろ?』と言わんばかりにドヤ顔してくるDeimos。
だけど…
「始めてすぐのやつあるけど?」
「え!?」
俺は3枚目の写真をDeimosに見せる。
「………」
「これで文句ないよな?」
「……………本当に、勉強会してたのか?」
「してたよ?」
「…服ぬれてねぇし、んじゃあれはいったい……」
「服?」
「服がどうかしたの?」
「……実はよ、お前らの姿を海で見たんだ。veilと一緒に。」
「え?それってどういうこと?」
「だから証拠を求めてたのか?」
「ああ。んでもってお前ら…海に飛び込んでたぞ?」
「「え!?!?」」
「だからお前らを最初に見たとき、幽霊かと思ってめっちゃビビったぞ。」
「なんでそんなことが……」
「もしかして、服が濡れていないって言ってたの、これのこと?」
「ああ。」
「とりあえず、結論はどうする?」
「うーん……『めちゃくちゃ気味の悪い出来事』としか言えないな。」
「気味悪いし…さっさと教室に入ろ?」
「だな。」
俺と洸は状況に乗って逃げる。
この感じからして、作戦はうまくいったみたいだな。
これで接触を控えてくれたらいいけど………
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
今日の放課後も、俺は家で洸と勉強をしていた。
勉強もあるけど、話したいことがあるのもあった。
「とりあえず、何とかごまかせたか。」
「うまくいってよかったね。」
「一番ありがたかったのは、人魚は人魚でも、洸がファンタジー寄りの人魚だったことだな。」
「どういうこと?」
「あ、今のでわからなかったか。水操れるんでしょ?」
「うん。あ、そうか!だからファンタジー寄りなのね!」
「そそ。それで服の水気を奪ってくれたのが一番大きかった。」
「でも悠斗がスマホと部屋の時計の時間を変えて偽のアリバイ作ったのも良かったよ!」
「ありがとう。にしても………本当に、世界って広いんだなー。」
「そう?」
「だって、洸が人魚ということだけで十分ファンタジーなのに、水を操れるとなるとファンタジー世界にしか思えなくなるよ。」
「確かにね。でも、普段の暮らしは普通でしょ?」
「ああ、普段の生活は何の変哲もないただの生活だけど、その裏側が濃すぎるんだよ。」
「……やっぱり、嫌だった?」
「どうしてそうなる!?」
「だって…」
「確かに俺は『濃すぎる』とは言ったけど…あ、それは普通の人ならの話だってことをいうの忘れてた…」
「じゃあ、悠斗は平気なの?」
「それどころか、めちゃくちゃワクワクしてる。俺にとってはこの世界全てが未知だから、いろんな可能性が増えて楽しみが増える一方だよ。」
「よかった。」
「とりあえず話はこれくらいにして勉強するぞ?」
「そうね。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
1日が終わる。
今日は本当に緊張した1日だったな。
ファンタジー要素が濃くなってびっくりしたな…
でも、この世界はファンタジーではなさそうなんだよなー………だから、洸みたいな珍しい存在とか、水を操れる不思議な力とか、そういうのを拒む方だと思う。
洸は苦しい生活をしてたのかな?
だとしたら……俺が守らないとな。
……夢の中での始まりと現実での終わりが同じ話題になるなんてことあるんだ。
そう思いつつ、俺は眠った。
夢の中で情報を軽く整理しないとなー。
…俺、休みなくね?















あとがき
本当にお待たせしました!
今まで待ってくれた人どれくらいいるんだろ?
今回は編集事故もあってかなり遅くなりました。
次からはマジで気をつけます(汗)
あとは…予告くらいですかね?
近々新しい物語を描き始める予定なんですよ。
え、「それって編集速度大丈夫?」だって?
……………
無事に出せたらいいなぁ……
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