TRAVELER'Z NOTE

白木飛鳥

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Page.21 「三子、三人、そして一緒に。」

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冒険16日目、トレス出発2日目

「おはよぉ~。タイカ、早いね~。」
「なにしてたの?眠れなかったの?」
「寝不足じゃない?大丈夫?」
「うん?大丈夫だ。船の航行は夜もやってるからな。昨日の夜は、ビーナがやっていたからな。6時くらいからは俺がやってるんだ。」
『なるほどぉ~~。あたしたちもやりたい!』
「だめだ。」
『えぇ~。なんでぇ?』
「基本、団長のリヒンと俺とビーナで回すことにしてるんだ。それよりも、毎回の料理とかをやってくれてるエノの手伝いをしてやってくれ・・・。」
『わかった!』
「よし、じゃあ、キッチンに行こうか!」
「そうだね!エノを手伝おう!」
「おー!行こう!」

『エノ!おはよう!手伝いに来た!』
「あら、ありがとう!三人はとても偉いわね!」
『そうでしょ!何でも任せて!』
「じゃあ・・・。三人は一緒にこの野菜たちをお皿に7等分にしてくれる?」
「わかった!あ、でも5等分でいいよ?」
「そうそう、アタシたち子供だし、、、」
「野菜は狼人は食べなくていいから。」
「そうなの?でも駄目よ。いくら三人が子どもであっても狼人であってもちゃんとみんなで食べるよ。」
『は~い!』

「エノ?野菜とか並べられたよ?次は何をする?」
「お肉焼こうか?」
「具材切ろうか?」
「うん?そうしたらね。あの男子三人組を呼んできて?たぶん、みんな男子部屋で寝てるから」
『わかった!』

『みんな!起きてぇ!ごはんだよ!』
「おう!」「う!」「ぐえ!」

デールはビーナに、エウルブはタイカに、ニールグはリヒンに飛び乗った。
みんなでご飯を食べてから各々の仕事についた。

「ビーナ。そういえば、あの3人の武器って何か適したやつあるのか?」
「そうだな。剣とかは危ないだろうしな。あの魔法適性的には打撃系でもいいかもな。」
「なるほどな。じゃあ、いいものなにかあったらすぐ行ってくれ。」
「了解した。」

冒険17日目、トレス出発3日目

『みんな!起きてぇ!ごはんだよ!』
「おう!」「う!」「ぐえ!」
『あと、見てみて!エノがお揃いの服を作ってくれたの!』
『・・・。』
『あれ?』

冒険18日目、トレス出発4日目

「ねぇねぇ。ビーナ。お願いがあるんだけど!」
「あたしたちに特訓してくれない?」
「ジョージルについたときに活躍したくて!」
「そういうことか・・・。わかった、じゃあ、俺が三人にミッションを与えよう。」
『おぉ~~。ミッション!かっこいい!』
「俺がやってるトレーニングなんだが、この距離からあそこの的にめがけて1歩で行き1発で破壊してみろ。」
『え~。結構遠いね。でもやってみよ!』

『あ、いた』
「こらこら、せめて一人ずつだ。」
『それを早く言ってよ~。』
「え?俺が悪いの?」
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