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【本編】子豚と魔王
五話 魔王と愛の契り *ハート喘ぎ
しおりを挟む「子豚ちゃん……」
「ま、魔王……」
ベッドの上で向かい合ってから自然とキスをした。
まだ喋るのは言葉に詰まるのに、同じ口を使っているとは思えないくらい、深く舌を絡める事に抵抗はなかった。
「ふ♡ ん……ぁ♡」
それもこれも魔王が気持ち良さそうに声をあげてくれるからだ。
正解だと教えられれば、ボクだって遠慮なく行動できる。
自然とボクは魔王の頬を両手で固定して、より深く求めていた。
「んぅ……♡ ん、ふぁ♡♡ こ、ぶたちゃ……♡」
「まおう……まおう……っ」
口付けの合間に漏れる声にどんどん熱が帯び、互いの興奮を伝える。
ボクが誰かとこうして愛し合えるなんて想像もできなかった。
しかも、十年想い続けていた相手とだなんて。
「ね……こぶたちゃん」
「な、なに……?」
「まだ、余の中に、子豚ちゃんの精液、入ってるんだよ」
「エッ!?」
確かにそんなに時間は経っていないけど。
てっきり着替えのついでに綺麗になっているものかと思っていた。
そ、それって、つまり……。
「そう、すぐにでも挿れられるってこと♡」
それはとても魅力的だけど、それだとさっきの行為とあまり変わらない。
もう少し、魔王を味わいたいという気持ちが強かった。
「ふふ……子豚ちゃんは、何がしたいんだい?」
「お、おっぱい……触っても、いい?」
ボクはどんどん大胆になっていた。
魔王は一瞬目を大きくしていたが、すぐに笑いだす。
「あははは! もちろんだよ、子豚ちゃんより小さいかもしれないけどね」
「し、質が、違うから!」
脂肪じゃなくて、力の入っていない筋肉の柔らかさを味わってみたかった。
魔王が自分で上体を倒してベッドに身を任せ、ボクに跨るようにと手で示してくれる。
胸に触れやすくなり、魔王の顔も見下ろせて、この体勢だけでボクのペニスは猛りだした。
もう我慢の限界とばかりに、ボクは思い切って両手でおっぱいを下から揉み上げる。
「ん♡ んっ♡」
「わ……きもちいい」
「あっ♡ ん、くすぐったい……♡」
魔王が身を捩る。
胸の刺激により、乳首がハッキリと形作られ、ボクの視線が釘付けになった。
まるでそうするのが当たり前とでもいうように、ボクは顔を近付け、その突起を口に含んでいた。
「あぁッ♡♡♡」
「ん、ん……」
母乳を求める赤子のように、ボクは一心不乱にチュウチュウ音をさせながら吸い上げる。
「ひ、ァ♡ んぅ、んんッ♡♡ あっ、あ、んぅっ♡♡♡」
舌先で舐めたり、歯を立てたりする度に魔王の声が変化するのが楽しかった。
魔王はそんなボクをあやすみたいに髪に触れたり、頭を撫でたりしてくれる。
「あ、ヒッ! はぁ、んっやぁ♡♡」
たまに声が高くなって、魔王の手に力がこもると髪が引っ張られて痛いけど、そこまで感じてくれているという嬉しさでもっとしたくなる。
「まおう……おいしい……」
「ひゃっ、あん♡♡ はぅ、こぶた、ちゃ……ッ♡♡♡」
魔王はボクに下半身を擦り付けてきた。
体格に見合った大きなペニスは完全に勃起して、とても迫力がある。
おっぱいしか触っていないのに、ビクビクと震え、泣いているように透明の液を垂らしていた。
「これ……出したい?」
ボクはおっぱいから離れ、下に移動して肉の棒を握る。
しかし、魔王は首を横に振った。
「ヤダ……こぶたちゃんと一緒がいい……」
「い、いっしょ?」
「余だけ、気持ち良いのはイヤだ……子豚ちゃんと一緒に、気持ち良くなりたい」
少し照れたように魔王は言った。
これが愛の契り。幸せの全てを凝縮したような時間だ。
「こぶたちゃん……」
「うん……ボクも、一緒に気持ちよくなりたい」
魔王はすぐにでも挿入できると言っていたが、本当に大丈夫なのか一応指で確認する。
確かにあの直後のようにローションの潤いも残っていて、全体の柔らかさも保たれていてホッとした。
「い、痛かったら……言って」
「大丈夫だよ、子豚ちゃんがいっぱい慣らしてくれたからね」
一度挿れているから入るのはわかっている。
でも、今度は魔王は起きていて、ボクに何か間違いがあれば苦痛を与えてしまうかもしれない。
少し震える指先を隠すように拳を握った。
しかし、魔王はそんなボクを優しくなだめてくれる。
「子豚ちゃんは余のために勉強して、道具を用意してくれていただろう。意識がなくてもそこまで大切に扱ってくれるんだから、余にはなんの不安もない。じゃなきゃもう一度しようと思わないよ」
そうだ、眠っている時以上に大切に扱えばいい。
ボクは意を決して頷いた。
「い、挿れるね……」
「うん、来て♡」
魔王は自分で膝の裏を持って脚を開いてくれる。
アナルがひくひく動いて、待ちわびているようだ。
ガチガチになっているボクは、その粘膜をゆっくりとこじ開ける。
「ん~……ッ♡♡♡」
「……くっ……ぅ」
あの時と全く違う肉の動きにボクは驚いた。
肉の壁は侵入者を押し潰さんばかりに圧力をかけてくる。
かと思えば、迷子を誘導するかのように優しく道を拓く時もある。
それが絶妙なタイミングで繰り返され、快楽が嵐のごとく襲ってくるのだ。
「あ、あ……♡ こぶた、ちゃん、が……中に、いる……♡♡」
意識のある魔王は、態度でも肉体でもこんなにも求めてくれる。
快楽だけではなく、魔王の愛を全身で感じられた。
「こぶたちゃん……早く、動いて♡」
「う、うん」
ボクはゆっくりと腰を引き、また魔王の中に潜り込む。
潤いの行き届いた肉の道はとても快適だ。
すぐに中を擦る気持ち良さの虜になり、何度も出し入れを繰り返す。
「ひゃう♡ あん♡ んあッ……アァ♡♡」
「あっ……うっ、まおう……すごい、きもち、いいっ」
「んぅ、はぁ、ん♡ すご、いッ♡♡ あぁんぅう!」
動く度に魔王は大きく喘いだ。
演技だとしても嬉しいけど、魔王の肌は桃色になり、汗も滲んでいる。
何よりも奥を突いた時にキュッと締まる中が演技でできるものなら凄いと思う。
「ち、ちがッ……ああんッ♡♡」
魔王はボクの心を読んだのか、ふるふると首を左右に振り、演技ではないと言いたいのは伝わった。
「なんで、こんな……あぁッ♡」
「想定より、きもちいいの?」
「ヒィッうぅ……♡♡ からだ、おかしぃ……ッ♡」
ボクの性器が特別なにか優れている訳でもないはずだし、初めての事だから考えても答えが出るはずがない。
それならボクと魔王の相性が良いのだと思うことにした。
せっかくボクとの行為で気持ち良いと言ってくれるのであれば、もっと気持ち良くなってもらいたい。
より深く繋がれるようにボクは前に体重をかけ、速度を上げる。
「あぁあッ♡ やぁ、あんっ♡♡」
「魔王、かわいい……かわいい……っ」
「こぶたちゃ……ッ♡♡」
ボク達は上体を近付け合い、どちらともなくキスをした。
もっと近付きたくて抱きしめ合う。
「はぁ、ねぇ、も……イきたい……♡」
「うん……うんっ……イこ……一緒に」
ボクはパンパンと音が鳴るくらい魔王に腰を打ち付ける。
こんなに運動したのはいつぶりだろうと考えてしまうくらい、汗が滲んだ。
気持ち良さは今までの人生で一番と言えるのに、それでも魔王のためにイくのを我慢できる。
「あぅ、ひゃ、あッ♡ もう、ダメぇ♡♡ こぶた、ちゃんッ……!」
「イって、いいよ、気持ち良く、なってッ」
快感に翻弄されている魔王の爪が、僕の肌に食い込んだ。
痛みに顔をしかめたけど、本当にこんなことあるんだと、どこか冷静だった。
「うン、イく……ん、ん……んぁあッ♡♡♡」
「ん、う、ぼ……ボクもッ!!」
ほぼ同時にボク達は身体を震わせた。
ボクは魔王の中に精液を注ぎ、魔王は全身が強張ったかと思うとゆっくりと弛緩していった。
はぁはぁと荒い息遣いだけが聞こえる。
腹部は魔王の出した精液で濡れていて、本当に気持ち良かったんだと安心した。
「子豚ちゃん……」
「なに……魔王?」
呼ばれてボクは魔王の顔を覗き込んだ。
目が潤んでいて色っぽい。まだ情事の熱を孕んだ表情を残している。
「……クセになりそ……責任、取ってよね……?」
なんだか悔しそうに視線をそらして魔王はそう言った。
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