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第3章 七番勝負の開始
第52話 カラスが出産を知ったら(その2)
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「ところで、鈴香は好きな男の子はいないのか?」
馬場は好奇心で聞いてみた。
大人になって結婚するかは別として、小学校3年生ともなれば、気になる異性がいてもおかしくない。
馬場はこれまでの鈴香との会話で男の子が話題になったことを思い出せなかった。
鈴香は「うーん、どうかなあ」と首を傾げる。
「同じクラスとか学校とか?じゃあ、研修会はどうだ?研修会男の子の方が多いだろ」
将棋が好きな子供達が集まる研修会。
昨今は女流棋士に注目が集まっており、女の子の数も増えている。
しかし男女比では男の子の方が多い。
「うーん、でも特にいないなあ」
「そうか」
自分の方から聞きつつも。馬場は内心でホッとした。
具体的な名前が出ていたら、どう反応しただろうか。
「じゃあ、棋士の中にファンは居るのか?辻井八冠とか?」
「えーっ!違うよ!」
「違う?ちょっと前に辻井八冠を応援してただろ」
「辻井八冠はファンだけど、ライバルでもあるの!」
「おいおい、ライバルかあ」
鈴香は「うん」と何度もうなずく。
「だから辻井八冠に将棋で勝って『参りました』とか『負けました』とか言わせてみせるの」
「それは…どうだろうなあ。まあ、絶対無理とは言えんが…」
中学生でプロ棋士になり、若くして将棋界の頂点に立つ辻井孝太八冠。
幼いとはいえ、現在の研修会でも下から数えた方が早い鈴香。
2人の棋力には天と地ほどの差がある。
「でもって、『鈴香ちゃんって将棋が強いんだね。こんなに将棋の強い人が僕のお嫁さんになってくれたらうれしいな』とか言ってもらえたり、キャッ!」
そこまで言って鈴香は頬を赤くした。
馬場は「まあ、夢を見るのも良いか」と口には出さない。
「あ、高村先生もなかなかカッコ良かったよね。あと、笹村五段とか、それから藤内七段とか…」
鈴香の口から、将棋の成績も良く外見でも注目されている若手棋士の名前が次々に出てくる。
「まあ、浮ついた芸能人とかの名前が出てくるよりはマシか」
馬場は軽くため息をついた。
馬場は好奇心で聞いてみた。
大人になって結婚するかは別として、小学校3年生ともなれば、気になる異性がいてもおかしくない。
馬場はこれまでの鈴香との会話で男の子が話題になったことを思い出せなかった。
鈴香は「うーん、どうかなあ」と首を傾げる。
「同じクラスとか学校とか?じゃあ、研修会はどうだ?研修会男の子の方が多いだろ」
将棋が好きな子供達が集まる研修会。
昨今は女流棋士に注目が集まっており、女の子の数も増えている。
しかし男女比では男の子の方が多い。
「うーん、でも特にいないなあ」
「そうか」
自分の方から聞きつつも。馬場は内心でホッとした。
具体的な名前が出ていたら、どう反応しただろうか。
「じゃあ、棋士の中にファンは居るのか?辻井八冠とか?」
「えーっ!違うよ!」
「違う?ちょっと前に辻井八冠を応援してただろ」
「辻井八冠はファンだけど、ライバルでもあるの!」
「おいおい、ライバルかあ」
鈴香は「うん」と何度もうなずく。
「だから辻井八冠に将棋で勝って『参りました』とか『負けました』とか言わせてみせるの」
「それは…どうだろうなあ。まあ、絶対無理とは言えんが…」
中学生でプロ棋士になり、若くして将棋界の頂点に立つ辻井孝太八冠。
幼いとはいえ、現在の研修会でも下から数えた方が早い鈴香。
2人の棋力には天と地ほどの差がある。
「でもって、『鈴香ちゃんって将棋が強いんだね。こんなに将棋の強い人が僕のお嫁さんになってくれたらうれしいな』とか言ってもらえたり、キャッ!」
そこまで言って鈴香は頬を赤くした。
馬場は「まあ、夢を見るのも良いか」と口には出さない。
「あ、高村先生もなかなかカッコ良かったよね。あと、笹村五段とか、それから藤内七段とか…」
鈴香の口から、将棋の成績も良く外見でも注目されている若手棋士の名前が次々に出てくる。
「まあ、浮ついた芸能人とかの名前が出てくるよりはマシか」
馬場は軽くため息をついた。
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