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第130話 立場が変わって
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「おお!待ちかねたぞ!」
クリスパ領での結婚式が終わって10日後、カルトメリとアラーナ達は王都に到着した。
迎え出たのはヴァイン・ワーレンバーグ先代公爵にプリス夫人。そして公爵家の主だった使用人達。
馬車から最初に降りたのはカルトメリ。
そして彼の手に支えられて夫人となった女が馬車を降りる。
「大変お待たせいたしました」
馬車のステップを降りて軽く一礼する。
その行為だけでヴァイン夫妻はおろか、ワーレンバーグ公爵家の使用人達を感嘆させた。
ただし、言うまでもなくアラーナの姿をしたタルバンだ。
「お義父様、お義母様、お会いしたかったです」
アラーナ(タルバン)から「父、母」のように呼ばれた2人は満面の笑みを浮かべる。
「いやいや、これからずーっと一緒に居られるのだからな」
「ええ、我が家も賑やかになるでしょうね」
アラーナ(タルバン)に続き、目立たないように侍女のアリィが馬車を降りる。
もちろんアラーナの変装であり、もちろんカルトメリの手を借りて、だ。
ヴァインとプリス夫人、そして使用人達にはカルトメリの優しさに見える。
しかしカルトメリにとっては、こちらこそが本命。
アリィ(アラーナ)に手を貸した際、わずかに力を込めたのはアリィにしか分からない合図。
「うん?体調が良くないのか?」
ヴァインが息子-カルトメリ-の顔を覗き込む。
カルトメリの顔色が良くない。特に目の下のクマが目立つ。
「長旅で疲れましたか?」
プリス夫人も心配そうだ。
夫人はアラーナ(タルバン)の顔を見るが、こちらはカルトメリと違って晴れ晴れとしている。
そして夫人が気にすることはなかったものの、アリィの顔も艶々と輝いている。
「ははは、問題ありませんよ」
カルトメリは大声で笑うと、空元気を見せる。
クリスパ領での結婚を終えて、連夜のベッドにおけるアラーナとの交わり。
そして王都への旅路でも、連夜ベッドをアラーナと共にしたのが原因、とは言えない。
「とりあえず部屋で休みなさいな。アラーナさんも、ね」
「はい、ありがとうございます」
プリス夫人に勧められて、それぞれの部屋に向かった。
アラーナの書斎にいるのは4人。
アラーナ(タルバン)、アリィ(アラーナ)、パルマ、デュラン。
王都でアラーナの秘密を知る5人の内、の4人だ。
「無事に結婚式は終えた。次は結婚披露パーティーだな」
アラーナ(タルバン)の言葉に3人がうなずく。
王都で大々的に開催する結婚披露パーティーさえ切り抜ければ、その後はずっと楽になる。
「それだけに油断はできませんね」
パルマの言葉にも3人がうなずいた。
「公爵閣下も尽力してくださいますし、連絡を密にしましょう」
デュランに続いて、アリィ(アラーナ)が板を見せる。
【カールの負担はできるだけ減らしたいです】
3人の目が板の一カ所に集まる。
「ああ、そう呼んでいたのか」
「アツアツですね」
「閣下をそう呼べるのはアラーナ様だけかと」
頬を赤らめたアリィ(アラーナ)は板で顔を隠した。
クリスパ領での結婚式が終わって10日後、カルトメリとアラーナ達は王都に到着した。
迎え出たのはヴァイン・ワーレンバーグ先代公爵にプリス夫人。そして公爵家の主だった使用人達。
馬車から最初に降りたのはカルトメリ。
そして彼の手に支えられて夫人となった女が馬車を降りる。
「大変お待たせいたしました」
馬車のステップを降りて軽く一礼する。
その行為だけでヴァイン夫妻はおろか、ワーレンバーグ公爵家の使用人達を感嘆させた。
ただし、言うまでもなくアラーナの姿をしたタルバンだ。
「お義父様、お義母様、お会いしたかったです」
アラーナ(タルバン)から「父、母」のように呼ばれた2人は満面の笑みを浮かべる。
「いやいや、これからずーっと一緒に居られるのだからな」
「ええ、我が家も賑やかになるでしょうね」
アラーナ(タルバン)に続き、目立たないように侍女のアリィが馬車を降りる。
もちろんアラーナの変装であり、もちろんカルトメリの手を借りて、だ。
ヴァインとプリス夫人、そして使用人達にはカルトメリの優しさに見える。
しかしカルトメリにとっては、こちらこそが本命。
アリィ(アラーナ)に手を貸した際、わずかに力を込めたのはアリィにしか分からない合図。
「うん?体調が良くないのか?」
ヴァインが息子-カルトメリ-の顔を覗き込む。
カルトメリの顔色が良くない。特に目の下のクマが目立つ。
「長旅で疲れましたか?」
プリス夫人も心配そうだ。
夫人はアラーナ(タルバン)の顔を見るが、こちらはカルトメリと違って晴れ晴れとしている。
そして夫人が気にすることはなかったものの、アリィの顔も艶々と輝いている。
「ははは、問題ありませんよ」
カルトメリは大声で笑うと、空元気を見せる。
クリスパ領での結婚を終えて、連夜のベッドにおけるアラーナとの交わり。
そして王都への旅路でも、連夜ベッドをアラーナと共にしたのが原因、とは言えない。
「とりあえず部屋で休みなさいな。アラーナさんも、ね」
「はい、ありがとうございます」
プリス夫人に勧められて、それぞれの部屋に向かった。
アラーナの書斎にいるのは4人。
アラーナ(タルバン)、アリィ(アラーナ)、パルマ、デュラン。
王都でアラーナの秘密を知る5人の内、の4人だ。
「無事に結婚式は終えた。次は結婚披露パーティーだな」
アラーナ(タルバン)の言葉に3人がうなずく。
王都で大々的に開催する結婚披露パーティーさえ切り抜ければ、その後はずっと楽になる。
「それだけに油断はできませんね」
パルマの言葉にも3人がうなずいた。
「公爵閣下も尽力してくださいますし、連絡を密にしましょう」
デュランに続いて、アリィ(アラーナ)が板を見せる。
【カールの負担はできるだけ減らしたいです】
3人の目が板の一カ所に集まる。
「ああ、そう呼んでいたのか」
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頬を赤らめたアリィ(アラーナ)は板で顔を隠した。
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