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家族が増えるのはいいこと
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少年の手をひいて、3人で家に帰ってきた。
アンリが相談もせず勝手な真似をしてごめんと謝ってきたけれど、私もそうしたアンリが好きよと答えた。
少年の首輪には解錠する鍵がなく、少年の体に傷をつけずに首輪を壊す方法を見つけるまではそのままということになった。
フードでくるみ、主寝室に抱いて上がるアンリを見たとき、私の時を思い出した。メイドたちにお湯を張らせる。ぐじゃぐしゃな少年の白髪は、ふわふわのシャンプーで整えられて白銀の髪の艶を取り戻している。
「ここは、何も怖くないわ。私もアンリに拾われて来たのよ」
「拾われて?」
「そう、あなたとおんなじにフードに包まれて、この家に来て1番最初はお風呂で洗われたわ」
アンリの服を着せたら大きくて、作ってあげなくちゃと話した。アフタヌーンティー用のお菓子を平らげて、すやすやと寝息を我々のベッドで立てる少年を眺めながら、アンリはおずおず私に話しかける。
「怒ってない?」
「怒ってない」
「嫉妬してない?」
「嫉妬してない」
少年を見捨てるような男性だったら私も拾われてない。
「俺はちょっとだけ嫉妬してるかなあ」
「なにが?」
「君にシャンプーされてて羨ましかった」
そんなこと、と私はアンリをこづく。
「あなたに少し似てるわね」
「ああ、俺もああなってたかもしれない」
多くは語らなかったけれど、浅黒い肌はこの国では珍しい。きっと自分と重ね、ほっとけなかったのだろう。
しかし、魔王の器なのは伝える必要がないかなと思う。彼はまだ魔王ではないし、それは愛で変えられる気がするからだ。
私たちの子どもは出来ないかもしれない。この子を育てていきたいと、私も思った。アンリもきっとそうだろう。
私たちは3人で、少年を抱いて川の字で眠ったのだった。
アンリが相談もせず勝手な真似をしてごめんと謝ってきたけれど、私もそうしたアンリが好きよと答えた。
少年の首輪には解錠する鍵がなく、少年の体に傷をつけずに首輪を壊す方法を見つけるまではそのままということになった。
フードでくるみ、主寝室に抱いて上がるアンリを見たとき、私の時を思い出した。メイドたちにお湯を張らせる。ぐじゃぐしゃな少年の白髪は、ふわふわのシャンプーで整えられて白銀の髪の艶を取り戻している。
「ここは、何も怖くないわ。私もアンリに拾われて来たのよ」
「拾われて?」
「そう、あなたとおんなじにフードに包まれて、この家に来て1番最初はお風呂で洗われたわ」
アンリの服を着せたら大きくて、作ってあげなくちゃと話した。アフタヌーンティー用のお菓子を平らげて、すやすやと寝息を我々のベッドで立てる少年を眺めながら、アンリはおずおず私に話しかける。
「怒ってない?」
「怒ってない」
「嫉妬してない?」
「嫉妬してない」
少年を見捨てるような男性だったら私も拾われてない。
「俺はちょっとだけ嫉妬してるかなあ」
「なにが?」
「君にシャンプーされてて羨ましかった」
そんなこと、と私はアンリをこづく。
「あなたに少し似てるわね」
「ああ、俺もああなってたかもしれない」
多くは語らなかったけれど、浅黒い肌はこの国では珍しい。きっと自分と重ね、ほっとけなかったのだろう。
しかし、魔王の器なのは伝える必要がないかなと思う。彼はまだ魔王ではないし、それは愛で変えられる気がするからだ。
私たちの子どもは出来ないかもしれない。この子を育てていきたいと、私も思った。アンリもきっとそうだろう。
私たちは3人で、少年を抱いて川の字で眠ったのだった。
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