俺の婚約者は侯爵令嬢であって悪役令嬢じゃない!~お前等いい加減にしろよ!

ユウ

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第三章.フラグ回避計画

17.逃がした魚




剣と魔法の世界ではお約束。
使い魔を得た俺は今日から相棒デビューを果たすことになった。


しかし、ここで問題が発生した。
フェンリルは魔獣であるが聖獣にも分類される種族だった。

なので、元の持ちお主が返却を求めないわけがない。


「あの魔獣は俺のモノだ!返せ」

「何言っていますの!既に貴方との契約は破棄されてますのよ」

「そうだぞ。しかもお前はフェンリルと気付かずに契約していたのだろう。今更見苦しい」

「レントン殿下、一体どうされたのです!」


以前炎の魔法を暴走させたニコラウスとかいう男は先祖代々炎の魔力を授かる家系らしく。

魔獣と契約する為にかなり乱暴な手段を使ったらしい。
普通にバトルをせずに、呪いの魔道具を使って無理矢理契約したとか。

しかも当時、フェンリルは怪我を負っていたので本来の姿ではなく仮の姿になっていた。

その所為でフェンリルと気付かなかったらしい。
ニコラウス自身も使い魔が欲しかったのだが、魔獣と中々契約できないので魔道具を使い無理矢理契約したそうだ。


契約後も、命令に逆らえば電流を流したり鞭打ちなど虐待を行い。
あの時つけられていた首輪は主の命れにぜった服従の奴隷の首輪とも呼ばれる代物だったらしい。

その所為でフェンリルは従わざるを得なかったとか。
しかし、今まで本来の姿にならなかったのはどうしてなのだろうか。


「フェンリルの姿にならなかったのは、お前が主として認められていなかったからだろう」

「そんなはずありません」

「しかもお前は魔獣を使い捨てだと言っていたではないか」

「そっ、それは…」


レントン様はニコラウスがこれまで魔獣に対して酷いことをしてきたことを指摘した。


「第一、魔獣の教育もできないなんてどうなのかしら?」

「なんだと?」

「あの時も、ちゃんと制御できませんでしたわね?ようするに魔獣を従わせる才能はゼロということですわ。そんな方に魔獣を扱う資格はなくてよ。去りなさい出来損ない」

扇を広げ高笑いをしながらあざ笑うレイラ。

周りの生徒が怯えているぞ。


「まぁ、少ない魔力しかなく。学力もないのですから魔獣がいなくなれば価値はゼロですわね!」

「レイラ様、そんなハッキリ言っては気の毒ですわ。本人は優秀だと勘違いをしている頭の悪い方なのに」

「ラナリア嬢、君も十分酷いと思うがな。そんな正直に包み隠さず言うな。馬鹿でもプライドは高いんだから」

ハル‥君も十分酷いよ。
レイラもかなり意地が悪いけど、もっと酷いな。


「悪女め!」

「あら?女性の後をおいかけてるだけの方に言われたくありませんわ?でも、ここから先は二つ星ツイン以上の者の施設…星無しの方は退場なさいませ」


「くっ‥」

「それとも校則違反をなさいます?魔獣に捨てられた哀れな方」


レイラはこれ以上ないほどの屈辱を浴びせる。
俺が受けた仕打ちを許せないからこそ、わざと悪女を演じて踏み潰しているのは解るけど。


これはある意味、見せしめ何だと思う。
魔獣を虐待する愚かさと、魔獣と契約した以上は責任を持たなくてはならないということを知らしめている。


未だに魔獣を使い捨ての道具と考えている生徒も少なくないからだ。

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