婚約者の姉を婚約者にしろと言われたので独立します!

ユウ

文字の大きさ
67 / 101

63.すべては夢~ローズマリーside

しおりを挟む



早朝から長蛇の列。
城下町は今日の日を祝うべくパレードが催され、ギルド達も盛り上げていた。


朝から出店が催され、貴族街でもお祝いモードだった。


私達も王宮に馬車で向かう事になっていた。


ただ不満だったのは、ドレスと装飾品だった。


「どうしてお姉様はダイヤモンドの首飾りで私はサフィアなのよ!」


私もお姉様みたいにダイヤモンドで散りばめられイヤリングと首飾りが良かったのに、今日の主役はあくまでお姉様だからダメだと断られた。


ドレスもお姉様が目立つように少し色を押さえろだなんて言われたけど、これだけは譲れないわ。

私も皇太子妃の妹として相応しい装いをしなくてはならないし。

それに私の美しさをアピールしないとね!


お姉様が結婚適齢期ギリギリだけど、私はまだまだ若いから肌を露出した方が喜ばれる。

社交界の殿方も肌を隠し凄るのは体に自信がないからだと言っていたし。


「コルセットを使って胸元を上げるように言わないと」


私が選んだのはクリノンだった。
以前から社交界でも流行っていたが、私なりのアレンジをしている。

後にファッションリーダーとなるのだから、この大事な時に私のファッションセンスを見せつけないとね!


こう言っては何だけどお姉様はセンスが今一つだわ。
悪くないけど、私の方がずっとセンスが良いし、より美しく見せる方法は私の方が心得ている。



例え今日のパーティーでお姉様が誰よりも美しい装いをしていても本当にお洒落ななのは私だと思い知らせてあげる。


帝国の貴族は男性ながらにしてファッションの最先端を行く方も多いのだから。


「この機会を逃さないわ」


お化粧もばっちりで髪もしっかり巻いて、後は香水をつけて完璧だわ。


「お嬢様、馬車が到着いたしました」


「ええ」


今から楽しみで仕方ない。



そう思ったのに。



「は?どうして私が別の馬車なの!」


玄関先に向かうと、お父様より私はお姉様とは別の馬車を乗るように言われた。



「仕方ないでしょ?イライザは皇太子妃となるなのよ?」

「そうだ。同じでならん。お前は古い方の馬車があるだろう」


お父様とお母様はさも当然のような言い回しをする。


「だからって、私にあんな馬車で王宮に行けと言うの?」


我が家で使っている馬車は二台ある。
豪華な馬車は王宮に行くときに使い、もう一台は通常用。

けれど、豪華な馬車の方を気に入っている私達は普段から豪華な馬車を使っていた。

もう一つはあの女アイリスが利用していたのだ。


「嫌よ、あんな馬車でなんて!」

「いい加減になさい、我儘を言うんじゃないわよ。本当に困った子ね」


溜息をつくお姉様は私を小さな子供が駄々をこねているように言う。


「ローズマリー、我儘もいい加減になさい。貴女は妹なのよ」

「身の程を弁えんか…アイリスならばこういう時は素直に従っていたと言うのに」

「なっ!」

ここであの女の名前を出す?


信じられないわ!
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

永遠の誓いをあなたに ~何でも欲しがる妹がすべてを失ってからわたしが溺愛されるまで~

畔本グラヤノン
恋愛
両親に愛される妹エイミィと愛されない姉ジェシカ。ジェシカはひょんなことで公爵令息のオーウェンと知り合い、周囲から婚約を噂されるようになる。ある日ジェシカはオーウェンに王族の出席する式典に招待されるが、ジェシカの代わりに式典に出ることを目論んだエイミィは邪魔なジェシカを消そうと考えるのだった。

前世の記憶が蘇ったので、身を引いてのんびり過ごすことにします

柚木ゆず
恋愛
 ※明日(3月6日)より、もうひとつのエピローグと番外編の投稿を始めさせていただきます。  我が儘で強引で性格が非常に悪い、筆頭侯爵家の嫡男アルノー。そんな彼を伯爵令嬢エレーヌは『ブレずに力強く引っ張ってくださる自信に満ちた方』と狂信的に愛し、アルノーが自ら選んだ5人の婚約者候補の1人として、アルノーに選んでもらえるよう3年間必死に自分を磨き続けていました。  けれどある日無理がたたり、倒れて後頭部を打ったことで前世の記憶が覚醒。それによって冷静に物事を見られるようになり、ようやくアルノーは滅茶苦茶な人間だと気付いたのでした。 「オレの婚約者候補になれと言ってきて、それを光栄に思えだとか……。倒れたのに心配をしてくださらないどころか、異常が残っていたら候補者から脱落させると言い出すとか……。そんな方に夢中になっていただなんて、私はなんて愚かなのかしら」  そのためエレーヌは即座に、候補者を辞退。その出来事が切っ掛けとなって、エレーヌの人生は明るいものへと変化してゆくことになるのでした。

転生幼女は追放先で総愛され生活を満喫中。前世で私を虐げていた姉が異世界から召喚されたので、聖女見習いは不要のようです。

桜城恋詠
ファンタジー
 聖女見習いのロルティ(6)は、五月雨瑠衣としての前世の記憶を思い出す。  異世界から召喚された聖女が、自身を虐げてきた前世の姉だと気づいたからだ。  彼女は神官に聖女は2人もいらないと教会から追放。  迷いの森に捨てられるが――そこで重傷のアンゴラウサギと生き別れた実父に出会う。 「絶対、誰にも渡さない」 「君を深く愛している」 「あなたは私の、最愛の娘よ」  公爵家の娘になった幼子は腹違いの兄と血の繋がった父と母、2匹のもふもふにたくさんの愛を注がれて暮らす。  そんな中、養父や前世の姉から命を奪われそうになって……?  命乞いをしたって、もう遅い。  あなたたちは絶対に、許さないんだから! ☆ ☆ ☆ ★ベリーズカフェ(別タイトル)・小説家になろう(同タイトル)掲載した作品を加筆修正したものになります。 こちらはトゥルーエンドとなり、内容が異なります。 ※9/28 誤字修正

【第一章完結】相手を間違えたと言われても困りますわ。返品・交換不可とさせて頂きます

との
恋愛
「結婚おめでとう」 婚約者と義妹に、笑顔で手を振るリディア。 (さて、さっさと逃げ出すわよ) 公爵夫人になりたかったらしい義妹が、代わりに結婚してくれたのはリディアにとっては嬉しい誤算だった。 リディアは自分が立ち上げた商会ごと逃げ出し、新しい商売を立ち上げようと張り切ります。 どこへ行っても何かしらやらかしてしまうリディアのお陰で、秘書のセオ達と侍女のマーサはハラハラしまくり。 結婚を申し込まれても・・ 「困った事になったわね。在地剰余の話、しにくくなっちゃった」 「「はあ? そこ?」」 ーーーーーー 設定かなりゆるゆる? 第一章完結

〈完結〉ここは私のお家です。出て行くのはそちらでしょう。

江戸川ばた散歩
恋愛
「私」マニュレット・マゴベイド男爵令嬢は、男爵家の婿である父から追い出される。 そもそも男爵の娘であった母の婿であった父は結婚後ほとんど寄りつかず、愛人のもとに行っており、マニュレットと同じ歳のアリシアという娘を儲けていた。 母の死後、屋根裏部屋に住まわされ、使用人の暮らしを余儀なくされていたマニュレット。 アリシアの社交界デビューのためのドレスの仕上げで起こった事故をきっかけに、責任を押しつけられ、ついに父親から家を追い出される。 だがそれが、この「館」を母親から受け継いだマニュレットの反逆のはじまりだった。

【完結】『妹の結婚の邪魔になる』と家族に殺されかけた妖精の愛し子の令嬢は、森の奥で引きこもり魔術師と出会いました。

夏灯みかん
恋愛
メリルはアジュール王国侯爵家の長女。幼いころから妖精の声が聞こえるということで、家族から気味悪がられ、屋敷から出ずにひっそりと暮らしていた。しかし、花の妖精の異名を持つ美しい妹アネッサが王太子と婚約したことで、両親はメリルを一族の恥と思い、人知れず殺そうとした。 妖精たちの助けで屋敷を出たメリルは、時間の止まったような不思議な森の奥の一軒家で暮らす魔術師のアルヴィンと出会い、一緒に暮らすことになった。

(完結)妹の為に薬草を採りに行ったら、婚約者を奪われていましたーーでも、そんな男で本当にいいの?

青空一夏
恋愛
妹を溺愛する薬師である姉は、病弱な妹の為によく効くという薬草を遠方まで探す旅に出た。だが半年後に戻ってくると、自分の婚約者が妹と・・・・・・ 心優しい姉と、心が醜い妹のお話し。妹が大好きな天然系ポジティブ姉。コメディ。もう一回言います。コメディです。 ※ご注意 これは一切史実に基づいていない異世界のお話しです。現代的言葉遣いや、食べ物や商品、機器など、唐突に現れる可能性もありますのでご了承くださいませ。ファンタジー要素多め。コメディ。 この異世界では薬師は貴族令嬢がなるものではない、という設定です。

【完結】「君を愛することはない」と言われた公爵令嬢は思い出の夜を繰り返す

おのまとぺ
恋愛
「君を愛することはない!」 鳴り響く鐘の音の中で、三年の婚約期間の末に結ばれるはずだったマルクス様は高らかに宣言しました。隣には彼の義理の妹シシーがピッタリとくっついています。私は笑顔で「承知いたしました」と答え、ガラスの靴を脱ぎ捨てて、一目散に式場の扉へと走り出しました。 え?悲しくないのかですって? そんなこと思うわけないじゃないですか。だって、私はこの三年間、一度たりとも彼を愛したことなどなかったのですから。私が本当に愛していたのはーーー ◇よくある婚約破棄 ◇元サヤはないです ◇タグは増えたりします ◇薬物などの危険物が少し登場します

処理中です...