百姓貴族はお呼びじゃないと言われ婚約破棄をされて追放されたので隣国で農業しながら幸せになります!

ユウ

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45女神と約束

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「ご飯食べたい」

顔をあげた女神様はもう泣いていなかった。
きっと、この姿も女神様の心で本当の姿じゃないかもしれない。


けれど、置いてきた心だ。


「じゃあ一緒にご飯を食べて、もっと楽しいことをしましょう」

「もっと?」

「人生はもっとぱぁっと!楽しいことをしないと!」



神様の価値観は解らないけど。
仕事ばかりじゃ息が詰まるし、楽しいこともしないと。

「女神様、これまで本当にご苦労様でした。もう頑張る必要はありません」

「頑張らなくていい?」

「女神様が嫌なら止めていいんです。人間に加護を与えるのが嫌ならしなければいいんです」


本来なら私の言っていることは許されないかもしれない。

でもここまでズタボロに追い込んだのは誰だ?
私達人間じゃないか。


「ただ、この地に住まう精霊や妖精や魔物達はお助けくださいませんか」

「何故?」

「彼らはただ静かに生きているだけなんです。何の罪もありません。この世で最も罪深いのは人間です」


神をおも支配するなんて傲慢すぎるのだから。


「貴女…変」

「はい、私は変わりものです」

「でも、嫌いじゃない。ノエルが言ってた通りの子」

「え?」


「だから私、戻る」



表情が一瞬だったけど笑顔になった気がする。


「私、地上でご飯食べたい。だから約束」


「はい約束です」

小指を差し出し私は約束をした。



すると暗かったはずが光で満ち溢れた。


「もう帰って…このまま帰してあげる」

「女神様?」


「私の名前アリアンナ…覚えておいて」


頬に触れらえ、ひんやりした感覚だった。


「約束守って、外に出たら私にご飯を食べさせるって。一緒に楽しいことするって」

「はい、約束」

「これ、約束の印。女神に嘘ついたら針飲んで」

「へ?」

腕にはブレスレットが…


「あの女神様」

「これ魔石。私と繋ぐの…加護つけたから」


なんですと!
加護なんていつの間に。


「私は魔力がほとんどないに等しいのですが」

「だからつけた。とりあえず結界魔法と治癒魔法つけた…死人を生き返らせることは無理だけど。瀕死の人間を全回復するぐらいの小さい加護はつけた」


全然小さくない!
神様の間隔ってそんなのなの?


「腕を切り落とされたら再生する程度」


「はぁ…」

そんなとんでもない加護をいただいても私に使いこなせる気がしない。


「もう行って」

「はい…」


アレクになんて言おうかな。


なんて考えていた私は次に目覚めると現実に戻っていた。


正確には土の中で生き埋めになった状態でだけど。


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