聖女と間違えて召喚されたので追い出されましたが隣国の大賢者として迎えられましたので好きにします!

ユウ

文字の大きさ
2 / 12

1追放された後

しおりを挟む




ゴロゴロと転がって行く。
何所に落ちて行くか解らず全身が痛い。


「光だ!」


転がりながら落ちた先には光が差し込んだ。


「いでぇ!」


俺が落ちた先は森の中だったけど。
さっきいた暗い森ではなく光が差し込み周りには湖がある。

「何だここは?」

トンネルを抜けた先は別世界だった。

「ん?シャボン玉?」

フワフワと浮くシャボン玉が俺の前に現れる。


「白い本?」

シャボン玉の前には本が入っていた。


気になって触れると、強い光が放たれる。


「何だ…」


シャボン玉が弾かれ本がパラパラとひとりでに光。


「何だ…頭に言葉が」


――名を。


「えっ…」

頭に声が響いた。


――我が名を。


「マエストロ・グリモワール」

頭に訴える声をそのまま口にすると地面が光り出す。


「何だぁ!」

光の線が螺旋をき光を放り魔法陣が描かれる。


「何?杖?」

黄金の杖が俺の手元に来る。


「これ握れってか?」


浮いたまま杖がフワフワ浮いている。


「嫌だな。触りたくない…いだだ!」

杖が俺の頭をポカポカ殴る。

「解った!握ればいいんだろ?」

杖を握ると杖に文字が刻まれて行く。


「うわぁ!何か出て来た」

空中に文字が浮かんで来た。


「白魔導士?なんだこりゃ?」

昔はやったゲームみたいだ。
勇者ゲームであるようなものだな。


「ははっ、夢でも見ているのか…いや夢だったりして」


一瞬現実逃避をしかけたが。


「いでぇ!」

背後から何かに殴られた。

「お前!さっきから何だよ…人の頭をボカボカ殴りやがって!」

一体どうなっているんだ。
本当に意味が解らない。

いきなり変な所に連れてこられて追い出されるわ。

「本当にここは何処だよ…ん?何だよ」

杖が宙に浮く。

「ついて来いってか?」

行きたくないが、杖が怪しく光っていた。


「殴る気か」

返答はなかったが行かないとまた殴られるだろうと諦めた。



はずだったが。



「悲鳴?」


遠くから子供の悲鳴が聞こえた。


「えっ…」


背筋に凍り付くような感覚に襲われる。


『助けて!』

『誰か…魔力を奪われちゃう!』

『嫌だ…』


頭に響く声。
すると杖が映像を映し出す。

そこには小さな子供が襲われている姿。
男が子供達を捕まえ虐げる姿に村に火を放たれ悲鳴を上げていた。


「こっ…これは」


『誰か助けてぇぇぇ!』


泣き叫ぶ悲鳴に俺はいてもたってもいられず走った。


声が強くなる。


きっとこの先に村があると思った俺は無我夢中で走った。

するとそこには火の海となる小さな村。
女子供の悲鳴と殺戮が繰り返されていたのだった。



「やめろ…止めろぉぉぉ!」


俺は考えることなく突っ込んだ。


しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

卒業パーティでようやく分かった? 残念、もう手遅れです。

ファンタジー
貴族の伝統が根づく由緒正しい学園、ヴァルクレスト学院。 そんな中、初の平民かつ特待生の身分で入学したフィナは卒業パーティの片隅で静かにグラスを傾けていた。 すると隣国クロニア帝国の王太子ノアディス・アウレストが会場へとやってきて……。

【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?

つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。 平民の我が家でいいのですか? 疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。 義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。 学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。 必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。 勉強嫌いの義妹。 この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。 両親に駄々をこねているようです。 私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。 しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。 なろう、カクヨム、にも公開中。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

国外追放だ!と言われたので従ってみた

れぷ
ファンタジー
 良いの?君達死ぬよ?

勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?

猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」 「え?なんて?」 私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。 彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。 私が聖女であることが、どれほど重要なことか。 聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。 ―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。 前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。

戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」 「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」 許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。 許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。 上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。 言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。 絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、 「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」 何故か求婚されることに。 困りながらも巻き込まれる騒動を通じて ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。 こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。

散々利用されてから勇者パーティーを追い出された…が、元勇者パーティーは僕の本当の能力を知らない。

アノマロカリス
ファンタジー
僕こと…ディスト・ランゼウスは、経験値を倍増させてパーティーの成長を急成長させるスキルを持っていた。 それにあやかった剣士ディランは、僕と共にパーティーを集めて成長して行き…数々の魔王軍の配下を討伐して行き、なんと勇者の称号を得る事になった。 するとディランは、勇者の称号を得てからというもの…態度が横柄になり、更にはパーティーメンバー達も調子付いて行った。 それからと言うもの、調子付いた勇者ディランとパーティーメンバー達は、レベルの上がらないサポート役の僕を邪険にし始めていき… 遂には、役立たずは不要と言って僕を追い出したのだった。 ……とまぁ、ここまでは良くある話。 僕が抜けた勇者ディランとパーティーメンバー達は、その後も活躍し続けていき… 遂には、大魔王ドゥルガディスが収める魔大陸を攻略すると言う話になっていた。 「おやおや…もう魔大陸に上陸すると言う話になったのか、ならば…そろそろ僕の本来のスキルを発動するとしますか!」 それから数日後に、ディランとパーティーメンバー達が魔大陸に侵攻し始めたという話を聞いた。 なので、それと同時に…僕の本来のスキルを発動すると…? 2月11日にHOTランキング男性向けで1位になりました。 皆様お陰です、有り難う御座います。

冤罪で退学になったけど、そっちの方が幸せだった

シリアス
恋愛
冤罪で退学になったけど、そっちの方が幸せだった

処理中です...