聖女と間違えて召喚されたので追い出されましたが隣国の大賢者として迎えられましたので好きにします!

ユウ

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3エルフの村

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赤ん坊を抱いたまま母親の元に向かう。


「どうぞ」

「あっ…ありがとうございます!ありがとうございます!」

怪我はないみたいだった。
だが母親の方は傷が酷く服も破れていたのでブレザーをかける。

「汗臭いですけど我慢してください」

「これは黒の装いに黄金の紋章」

「は?」

ブレザーがそんなに珍しかったか?
それに胸元につけている校章がそんなに珍しかったか?


「黒い瞳に黒い髪…もしや貴方様は大賢者様?」

「は?」

「神様だ!」

「え?」


「「「ははぁー!!」」」


何故か時代劇で見る農民がお侍に年貢を納めるかのような状態になっていた。


「あの…すいません」

「我らが救世主様ぁぁぁ!」

「いや、違うんですけど」


つーか、何時の間にワラワラ出て来てんの?


「大賢者様じゃ」

「皆の者!土下座じゃ…頭が高い。土下座をするのじゃ!」


いや。
何で農民になってんの?

爺さんと婆さんが土下座をしているが雨が降ってんのに風邪ひくだろ。

「おい爺さん。とりあえず皆濡れて風邪ひくから中に入れてくれねぇか」

「ああ、なんてお優しい。流石世界樹に選ばれただけはあるお方じゃ」


世界樹って何?
そして俺はこれからどうしたらいいんだろうか。



とりあえず家の中に入れて貰ったが、皆耳がとんがっているな。


「あの…皆さんは」

「私はこの村の長老のエルフでございます」

「エルフ?」

「風のエルフ族の者です」

「へ…」

何処かの国の名前かと思ったが。


「精霊さんですか?」

「はい、風の精霊とも呼ばれております。ですが我が一族は魔力を奪われているのです。魔力はほとんどなく…人間に襲われ隠れ住んでいたのです」

「人間…」

「我らは長寿一族です。故に人間は妬み、その生命力と魔力欲しさに里を襲い力を奪い襲ってきたのです」

「酷い…」


じゃあさっきの連中は無抵抗な彼等を襲っていたのか。

「特に酷いのがグリムゾ王国です」

「グリムゾ王国?」

「はい、我ら人に非ざる者を排除しようとしているのです。特に王子が最近無理な召喚の儀式をしており、地上に影響が起きているのです…なんでも聖女を召喚すると」

「アイツか…」


カボチャパンツ王子。

いや、馬鹿殿で十分だな。


「召喚の儀式って言うのは…」

「神のお告げの名のもとに召喚術を行うのです…ですが召喚は三種の神器を用いて女神の力で召喚が行われるのです」

「聖女ってのは…」


あの馬鹿王子が聖女召喚がどうとか言っていたが。


「人間の世界でお伽話があるのです。国が乱れる時救世主が国を救うと…」

ようするにその救世主をかってに聖女と勘違いしたってか?
それに俺は巻き込まれたということになるのか。


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